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死海が消滅の危機 紅海の水引き込みへ12月10日 8時52分
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体が水に浮くことで知られる世界的な観光地、死海の水位が急激に低下し、消滅の危機に直面していることから、周辺国のイスラエルやヨルダンなどが200キロ離れた紅海の水を淡水化して引き込む計画を進めることになりました。
死海は塩分濃度が高く、水面に体が浮くことで知られる世界的な観光地です。
しかし、流れ込む川の水量が農業などのために減り、1年に1メートルほどの早さで水位が低下する消滅の危機に直面しています。
イスラエルとヨルダン、それにパレスチナ暫定自治政府は9日、死海から200キロほど南にある紅海の水を淡水化して、死海までパイプラインを引く計画に合意しました。
イスラエル政府によりますとパイプラインの建設には少なくとも3年かかるということですが、死海は海抜よりも400メートル以上、低い場所にあるため、水を流すのは容易だとされています。
ただ、この計画は周辺国の慢性的な水不足を解消することも重要な目的としているため、最終的に死海に流れ込む水の量は、水位を維持するには不十分とみられています。
このため今後、さらに大規模な計画が必要とされているほか、地元の環境団体からは海水の流入によって藻が発生するなど、死海の環境に甚大な影響が出るおそれがあると反対の声も上がっています。
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