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【大リーグ】イチローとイバネス“去就”で明暗 かたやトレード要員、かたや大人気FA2013年12月10日 紙面から アラフォーの明暗が分かれている。ヤンキースのイチロー外野手(40)がトレード要員となっている一方で、ラウル・イバネス外野手(41)=マリナーズからFA=は、引く手あまたの状態だ。8日の米複数メディアが報じた。ヤ軍がエルズベリーとベルトランの両FA外野手を獲得したことで、イチローが来季の外野構想から外れてしまった格好だ。一方、今季29本塁打を放ったイバネスは、ア・ナ両リーグの複数球団が獲得を模索しており、早ければ9日(日本時間10日)から始まるウインターミーティングで去就が決定しそうな勢いだ。 大リーグでは“野手の限界は38歳”が定説だが、41歳のイバネスにとっては、どこ吹く風だ。 8日のNYポスト紙(電子版)によれば、イバネスを迎え入れようと動く球団は多い。ア・リーグは古巣のマリナーズとヤンキースを筆頭に、レンジャーズとオリオールズ。ナ・リーグはロッキーズとブレーブス。昨季年俸275万ドル(約2億7500万円)と同程度の条件が見込まれ、同紙によれば、大人気のため9日から始まるウインターミーティング中にも去就が決まるだろうというのが大方の見方だ。 今季は不惑を過ぎたとは思えない打棒で魅せた。本拠地セーフコフィールドは投手有利とされるのに、124試合で29本塁打。OPS(出塁率+長打率)7割9分3厘はメジャー平均を23%上回り、21世紀以降、40歳以上で同20%超を達成したのは、2003年マリナーズのエドガー・マルティネスと、筋力増強剤を使用した06〜07年ジャイアンツのバリー・ボンズの2人しかいない。 マ軍とヤ軍で同僚だったイチローが「本当にいい人で、まじめで練習熱心」と評したように、人柄も折り紙付きだ。ウェッジ元マリナーズ監督は「野球というゲームの世話人のような存在だ。チームメート、選手、そして人間として期待を寄せてきたが、それを超えていた」と絶賛していた。 もし、2年ぶりにヤ軍復帰となれば、大混雑している外野陣は“押しくらまんじゅう”状態となり、そこからはじき出される選手は必然的に増える。イチローとイバネスの運命は三たび交錯するのか−。ウインターミーティングに注目が集まる。 イチローの首筋は寒くなるばかりだ。エルズベリーらFA外野手のヤ軍入りで外野陣が飽和となる中、8日の球団地元紙NYポスト(電子版)は、ヤ軍がイチロー、ブレット・ガードナー(30)、バーノン・ウェルズ(35)らのトレードを画策していると報じた。 同NYジャーナルニューズ(電子版)も他球団幹部の「トレード話の中でイチローの名が挙がった」という言質をもとに放出の可能性に触れた。現時点では「××球団がイチロー獲得に興味」などの具体的報道はないが、ある球界関係者はイチローの“第4の外野手”としての価値に言及。「(レギュラーでは迎えにくいが)控え外野手としてならば、ほとんどのチームにフィットする」とヤ軍が明確な放出姿勢を示せば、すぐにでも正式オファーが来ると言わんばかりだった。 イチローは今季、出場150試合でメジャー移籍後ではワーストの打率2割6分2厘に終わった。有力FA選手の加入で最年長外野手の来季の出場機会はさらに減ることが予想される。金満球団で知られるヤ軍も、年俸6億5000万円の控え野手を抱え続けられるほど余裕はない。 ヤ軍はなお、駒不足の先発投手、ロドリゲス三塁手が出場停止となった場合の穴埋め内野手などの獲得に動いている。エビでタイならぬ、イチローで補強ポイントにかなった有力選手を釣る−が今後十分に考えられる。 PR情報
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