医療法人「徳洲会」グループから5000万円もの借り入れを認めた猪瀬直樹東京都知事。「断ればよかった」「認識が非常に甘かった」と弁解に終始し、1時間に及んだ22日の記者会見では、東京五輪招致の功労者としての自信に満ちた面影はなかった。
受け渡しの経緯について当初、口を濁していた知事だが、記者の質問が集中。5000万円を徳田毅衆院議員(42)から受け取ったことを明かした。目的については「個人としての借り入れ」を繰り返し強調する一方、「個人の借り入れを持っていることで、少し安心するということは確かにあったかもしれない」とも語り、選挙資金が不足することへの備えだったのではないかとの疑念も抱かせた。
現金を受け取った相手について、知事は「徳田氏(徳田虎雄前理事長)側の事情もあるでしょうから、どなたかは申し上げられない」といったんは回答を拒否。しかし、公選法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受け、徳洲会に対する社会的関心が集まっていると記者から指摘され、「徳田毅議員です」と厳しい表情で答えた。(2013/11/22-23:39)
浅田真央〜ソチへ、最後の冬〜