再送-欧州市場サマリー(6日)
(これは7日に配信した記事です。) [6日 ロイター] - 1408GMT 5日終盤 ユーロ/ドル 1.3675 1.3667 ドル/円 102.56 101.78 ユーロ/円 140.28 139.11 6日終値 前営業日終値 株 FT100 6551.99(+53.66) 6498.33 クセトラDAX 9172.41(+87.46) 9084.95 金 現物午後値決め 1233.00 1222.50 先物清算値 3カ月物ユーロ(12月限) 99.73 (‐0.01) 独連邦債2年物(12月限) 110.36 (‐0.02) <0#FGBS:> 独連邦債5年物(12月限) 124.39 (‐0.07) <0#FGBM:> 独連邦債10年物(12月限) 140.00 (+0.04) <0#FGBL:> 独連邦債30年物(12月限) 123.26 (+0.24) <0#FGBX:> 現物利回り 独連邦債2年物 0.192 (0.193) 独連邦債5年物 0.805 (0.821) 独連邦債10年物 1.839 (1.859) 独連邦債30年物 2.702 (2.728) <為替> ドルが対円で上昇。米雇用統計が予想を上回る堅調な内容となったことを 受け、米連邦準備理事会(FRB)が予想よりも早い時期に緩和縮小に着手する可能性が あるとの観測が強まった。 11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が20万3000人増と、市場予想の1 8万人増を上回る伸びとなった。失業率は7%に低下し、2008年11月以来5年ぶり の水準に改善した。 ドル/円 は0.8%高の102.58円。ロイターのデータによると、一時1 02.89円に上昇した。 ユーロ/ドル は米雇用統計発表後、1.3627ドルに下落。その後は値を戻 し、5週間ぶりの高値となる1.3693ドルをつけた。直近では0.1%高の1.36 85ドル付近で推移している。 欧州中央銀行(ECB)が前日、近く追加緩和に踏み切る可能性を明示しなかったこ とがユーロを支えている。 <株式> ロンドン株式市場は6日ぶりに反発。市場予想を上回る米雇用統計が支援 したほか、石油・エネルギー株が買われ相場を押し上げた。 FT100種総合株価指数 終値は53.66ポイント(0.83%)高の6 551.99。 11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万3000人増と、市場予 想の18万人増を上回る伸びとなった。 米雇用統計が強い内容となれば米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小が早まるとの 懸念が出ていた。だが統計発表の直前には市場予想を大幅に上回る伸びを予想する向きも 出ていたため、そこまでの強い上振れにはならなかったことで安心感が広がったという。 IGのセールストレーダー、ウィル・ヘッデン氏は「良い数字だがそこまで良くはな い。一部では25万人増との予想も出ていた」と指摘。「25万人増なら相場は下落した だろうが、すでに市場予想は上回るとの見方が出ていたため、そこまでの反応は出なかっ た」と述べた。 この日は石油・ガス銘柄がしっかり。HSBCが同セクターについて強気な見方を示 したことが追い風となった。 ロイヤル・ダッチ・シェル は2.6%高。HSBCが同社の投資判断を「オ ーバーウエート」としたことが買い材料。 ライバルのBG 、BP も1.1%、0.5%それぞれ上昇。HSBCは 両社についても投資判断と「オーバーウエート」とした。 石油サービスのペトロファク は3.6%急伸した。 欧州株式市場は5営業日ぶりに反発。ネスレ の上昇や堅調な米雇用統計に 支援された。 同日発表された11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万3000 人増と市場予想を上回り、経済回復の継続を裏付けるには十分だったものの、米連邦準備 理事会(FRB)がまもなく量的緩和の縮小を開始すると受けとめられるには至らなかっ た。 FTSEユーロファースト300種指数 は9.08ポイント(0.72%) 高の1270.38。米雇用統計の発表前は、FRBが量的緩和の縮小を年内にも実施す るのではないかとの懸念に圧迫され、横ばいで推移していた。 上昇して引けたものの、年末を控えた利食い売りを背景に週間では6月以降で最大の 下落率となった。 DJユーロSTOXX50種指数 は26.77ポイント(0.91%) 高の2979.94。 ネスレ は1.1%高。香料大手ジボダン の株式の10%を売却し ていることが明らかになった。売却価格は最大10億8000万スイスフラン(12億ド ル)とみられている。 エネルギー株が上昇した。原油価格の上昇やHSBCの前向きな見解が追い風となっ た。 BP は0.5%高。 <ユーロ圏債券> 総じて上昇。11月の米雇用統計は市場予想を上回る内容となっ たが、米連邦準備理事会(FRB)による早期の緩和縮小を正当化するほど強い内容では ないとの見方が広がった。 米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万3000人増と、コンセンサス予 想の18万人増を上回る伸びとなったが、12万5000─23万人増の予想レンジ内だ った。 クレディ・アグリコルの債券戦略部門グローバル責任者、デービッド・キーブル氏は 「市場ではとりわけ長期債で、大幅な伸びに備えた動きが出ていた。だが結果はFRBの 緩和縮小時期の予想を変えるような内容にはならず、好材料となった格好だ」と指摘。「 緩和縮小まであと数カ月の猶予が生まれたため、市場はリスクポジションを維持しており 、とりわけ周辺国国債には追い風だ」と述べた。 低格付け国が堅調だった。スペイン10年債 利回りは9ベーシスポイ ント(bp)低下の4.18%、イタリア10年債 利回りは7bp低下の 4.19%となった。 独10年債 は2.1bp低下の1.84%。一時は7週間ぶりの水準 となる1.89%まで上昇していた。
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