政府 韓国の防空識別圏に冷静な対応12月9日 5時10分
韓国が、中国、日本と重なる形で防空識別圏を拡大することを正式に発表したことについて、日本政府は、中国が設定した防空識別圏とは性質が異なるとして問題視しない方針で、関係国と連携を図りながら、事態の推移を冷静に見守ることにしています。
韓国は、中国が東シナ海の広い範囲に設定した防空識別圏について、自国の防空識別圏と一部が重なるうえ、中国と管轄権を争っている暗礁・イオ島が含まれていることから、中国政府に変更を求めています。
こうしたなか、韓国国防省は8日、中国と日本の双方と防空識別圏が重なる形でみずからの識別圏を拡大すると発表しました。
これについて、日本の政府関係者は「韓国側からは、事前に内容などの説明を受けていて、空域を飛行する航空機に対し、指示に従わない場合、武力による緊急措置をとるなどとした中国の措置とは根本的に性質が異なるものだ」としており、政府は、韓国の防空識別圏の拡大を問題視しない方針です。
ただ、今回の韓国の対応によって、韓国と中国との関係が悪化するような事態になれば、周辺の安全保障環境がさらに緊迫することにつながりかねないとして、政府は、アメリカなど関係国と連携を図りながら、冷静に事態の推移を見守ることにしています。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 中国 韓国識別圏で摩擦回避の考え示す (12月9日 21時7分) ・ 韓国が防空識別圏拡大 日中韓で一部重複 (12月8日 19時11分) ・ 参院 防空識別圏の撤回求める決議 (12月7日 4時22分) ・ 韓国も防空識別圏拡大を決定 (12月6日 21時24分) ・ 防空識別圏撤回の国会決議 中国が非難 (12月6日 20時21分) |
[関連リンク] |
|