法改正でマンション跡地売却12月08日 19時13分
6003664442_20131208191410.mp4
震災で全壊したのに行方がわからない所有者がいることから跡地が売却できなかった仙台市のマンションについて法律の改正後、初めて所有者が跡地の売却を決議しました。
このマンションは仙台市宮城野区の「東仙台マンション」です。
８日は、宮城野区の集会所にマンションの所有者およそ３０人が集まりました。
そして、委任状を提出していた所有者と合わせて９割以上の同意を得て跡地を売却することが決議されました。
東仙台マンションは、１４０の個人や法人が所有し、震災で全壊しましたが、これまで被災マンション法では敷地の売却には所有者全員の同意が必要で、震災前から２人の所有者が行方不明だったことから売却できない状態になっていました。
しかし、ことし６月に法律が改正され、所有者の５分の４が同意すれば跡地が売却できるようになりました。
この決議でマンションの跡地は仙台市の医療法人に１億９０００万円あまりで売却される予定だということで、法律の改正後マンションの跡地の売却が決まったのは初めてです。
東仙台マンションの所有者の代表は、「法律のレールがない中での始めての取り組みだったのでまずは一安心だ。今後、他のマンションにも参考にしてもらいたい」と話していました。