山元町産のいちご全国に発送12月09日 18時58分
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おととしの津波で大きな被害を受けた山元町で、被災した農家が育てた特産のいちごを全国に発送する出発式が9日、開かれました。9日の出発式には、町内のいちご生産者など30人が参加し、テープカットを行って今シーズンのいちごの発送を祝いました。
山元町は隣の亘理町とあわせて震災前には年間でおよそ3600トンのいちごを出荷する東北でも最大のいちごの産地でしたが、津波によって農地の96%が被害を受けました。
このうち山元町内にある山元いちご農園は被災した3軒の農家が集まって復旧に取り組み、去年から本格的な出荷を再開して、今シーズンは前の年の2倍程度の出荷量に増える見通しです。
9日の出発式では、およそ140箱のいちごがトラックに積み込まれて関係者の拍手の中全国に向けて発送されていきました。
山元いちご農園の岩佐 隆さんは「山元町のいちごを全国の人たちに知ってもらうことが町に復興にもつながると思います」と話していました。
山元町のいちごの出荷はクリスマスシーズン前の今が最盛期で、来年の4月まで続きます。