2012/11/12
2012年シーズン終了のご報告及びご支援・ご声援に対する御礼
皆さま、今シーズンも1年間、徳島インディゴソックスに対し、多大なるご支援、ご声援を頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。
まずは、チーム成績についてですが、前期日程では、安里基生投手のノーヒットノーランなど素晴らしい試合もありましたが、チーム全体としては、本来の実力を発揮できないまま、首位から大きく離された3位という不本意な成績に終わりました。
後期日程では、ようやくチームが一つにまとまり、最後の最後まで優勝を争う展開になりました。最終的には、首位に僅か1.5ゲーム届かず、3位に終わりましたが、短い期間にチームを立て直し、大きく成長することができた、来季につながるシーズンになったとも言えるのではないかと思っております。
福岡ソフトバンクホークスとの定期交流戦も2年目を迎えました。
昨年は、年間8試合のうち1勝しか挙げることができませんでしたが、今年は3勝を挙げ、対戦成績も5分で終えることができました。
4月には、広島東洋カープから永川光浩選手と中村亘佑選手がチームに加入し、今シーズンから導入されたNPBとの育成選手派遣制度の適用事例第1号となりました。
残念ながら、ドラフト会議で指名を受ける選手を輩出することはできませんでしたが、このように定期交流戦や育成選手派遣制度を通じて、トッププロであるNPBとの関係性を深めることができたことは、独立リーグの将来、あるいは、日本の野球界の将来を考える上で、非常に有意義な一歩であったのではないかと思っております。
野球と並ぶ、もう一つの柱である地域貢献活動。こちらの方は、シーズンオフに入った現在も精力的に活動させて頂いております。野球教室はもちろんのこと、環境保全活動や農村支援事業、スクールガードなど、さまざまな形で、また、徳島県内のさまざまな地域で、年間150回以上の地域貢献活動に参加させて頂きました。
経営面に関しても、簡単にご報告させて頂きます。
皆さまもご承知のとおり、今シーズンは、共同オーナー5名の下、新たに運営会社を設立して臨んだ1年目のシーズンでした。
1試合あたりの観客動員数は、優勝した昨年の464人を大きく下回る312人と低迷し、来季に課題を残すこととなりました。
しかし、それにもかかわらず、皆さま方の厚いご支援のお陰で、収入全体では、昨年に比べ500万円程度ではありますが、増収となる見込みです。
収支においても、黒字化とはなりませんでしたが、昨年2900万円近くあった赤字の幅は、半分以下までに収まる見通しとなりました。
共同オーナーに追加出資をお願いしたり、リーグへ追加支援を要請したりすることもなく、1年間、資金繰りを回すことができたことからしても、自立した運営を永続させていくための第一歩は、確実に踏み出すことができたのではないかと思っております。
今シーズンは、チーム成績、個人成績とも、ご支援、ご声援下さった皆さま方のご期待に沿う結果とはなりませんでした。
経営面でも、まだまだ乗り越えなければならない壁があるのも事実です。
その意味で、シーズン当初に掲げた、みんなで創る"ものがたり"のハッピーエンドは、来年に持ち越されることとなりました。
しかし、私は、全く悲観しておりません。
今シーズン味わったような挫折や悔しさを経験した後でのハッピーエンドにこそ価値があるものと信じているからです。
また、今シーズンの後期日程の戦いぶりを見ていますと、来季には大きな期待と希望を持てるものと確信しているからでもあります。
徳島インディゴソックスの若い選手たちの"ものがたり"はまだまだ続きます。
彼らを支えて下さる徳島の皆さま方の"ものがたり"もまだまだ続きます。
来季こそは、徳島のみんなで創る"ものがたり"が、ハッピーエンドを迎えることができるよう、選手たちはもちろんのこと、我々球団スタッフも、今までに以上に精進を重ねて参ります。
皆さま、どうか、来シーズンも、徳島インディゴソックスに、変わらぬご支援、ご声援を頂きますよう、心よりお願い致します。
(株)パブリック・ベースボールクラブ徳島
代表取締役 坂 口 裕 昭