1995年12月8日に起きた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)のナトリウム漏れ事故から丸18年となるのを前に、原発反対派が7日、もんじゅの廃炉を求める全国集会を同市白木などで開いた。1万点を超える機器の点検漏れが発覚した点を指摘し「日本原子力研究開発機構に、危険なもんじゅを運転する資格はない」などと、廃炉を訴えた。
原発反対県民会議、NPO法人原子力資料情報室などでつくる実行委員会が主催し、県内外から約千人(主催者発表)が集まった。
もんじゅを望む白木海岸で、原発反対県民会議の森永慶治常任幹事は「廃炉に向けて意思統一を図っていきたい」とあいさつ。同会議の中嶌哲演代表委員は「原発再稼働に反対する世論と安倍政権の姿勢はねじれている。国民の大運動を巻き起こす時期に来ている」と団結を呼び掛けた。
冷たい雨が降る中、参加者は「もんじゅが廃炉になるまで戦うぞ」「住民の命を危険にさらすな」などとシュプレヒコールを上げ、もんじゅのゲート前までデモ行進。原子力機構の青木寧管理課長に廃炉を求める要請文を手渡した。
その後、同市プラザ萬象でルポライターの鎌田慧さんら5人が講演した。