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名脇役 すまけいさん死去
12月9日 13時34分

舞台「父と暮せば」や映画「男はつらいよ」シリーズなどで存在感のある演技を見せ、名脇役として活躍した俳優のすまけいさんが、今月7日に肝臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。
78歳でした。

すまさんは国後島の出身で、昭和41年に演劇グループ「すまけいとその仲間」を結成し、東京・新宿のジャズ喫茶を拠点に数々の伝説的な舞台で注目され、「アングラの帝王」と呼ばれました。
その後、井上ひさしさんの作品を演じる劇団「こまつ座」の舞台に立ち、原爆で生き残った娘を案じる父親の幽霊の役を演じた「父と暮せば」や「人間合格」などの作品で、井上作品に欠かせない俳優となりました。
テレビドラマや映画にも活動の場を広げ、NHKの大河ドラマ「八代将軍吉宗」や「葵徳川三代」に出演したほか、映画では「男はつらいよ」シリーズや「キネマの天地」など山田洋次監督の多くの作品に出演し、武骨でこわもてながら人間味あふれる役などで名脇役として活躍しました。
所属事務所によりますと、すまさんは14年前からぼうこうがんや脳梗塞を患い、病と闘いながら俳優活動を続けてきましたが、ことし3月に上演された朗読劇が、最後の舞台となったということです。
すまさんの通夜は今月12日に行われ、葬儀は13日に執り行われるということです。

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