東京電力は9日、福島第一原発で8月に高濃度汚染水300トンが漏れたタンク近くの観測井戸で、この井戸としては過去最高の1リットルあたり2万ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。

 井戸水は7日に採取。この井戸からは、11月13日と12月5日にそれぞれ1万7千ベクレルのトリチウムを検出していた。東電は、8月に漏れた汚染水の一部が地下に染みこんだものが、今回も検出されたとみている。近くの別の井戸では、10月に79万ベクレルのトリチウムが検出されている。