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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]レッドリヴェールが優勝

2013年12月9日 紙面から

 「第65回阪神ジュベナイルフィリーズ」(GI・8日・阪神・芝1600メートル)は直線、フォーエバーモア、レッドリヴェールが抜け出したところへ、猛然と追い込んできたハープスターが2頭の間に割って入って、激しい叩き合いとなり、首の上げ下げでレッドリヴェールが制し、デビューから3連勝で2歳牝馬の頂点に立った。戸崎圭太騎手(33)は2011年安田記念以来のJRA・GI勝利で、JRA移籍後は初GI勝利、須貝尚介調教師(47)は昨年のローブティサージュに続く、阪神JF制覇となった。ハープは2着、フォーエバーは3着で、2番人気のホウライアキコは直線失速し7着だった。

 先に抜け出したフォーエバーモアに襲いかかるレッドリヴェール。わずかに前に出た瞬間、その2頭の間を突き、ハープスターが猛追してきた。札幌と新潟。夏に2歳Sを制した無敗馬同士の長い写真判定は、レッドリヴェールに軍配が上がった。

 410キロ台の小さな体をいっぱいに使ってのハナ差の勝利に「前に居る馬をかわそうという勝負根性があって、走る気持ちをとても持ってる馬ですね」と、戸崎は声を弾ませた。

 「ゲートの中でも集中していて、ボクに不安を与えないようにしてくれて。あとは、自分が慌てないように乗るだけでした」と振り返る。好スタートから、無理せず中団につけ「思ったよりペースが流れていたけど、リズムを崩さないように」がっちり手綱を絞り、直線を待った。

 その直線。「蛯名さんの(フォーエバーモア)をかわして勝ったと思ったら、内から何か来てて」と苦笑する戸崎。無敗馬3頭が横一線で並ぶ接戦を制してのGI制覇は、戸崎にとって11年の安田記念(リアルインパクト)以来で、JRA移籍後では初めて。それだけに、検量室のホワイトボードの1着の欄に、8という数字が記入された時は「しびれるくらい、興奮するくらいうれしかったです」と頬を緩めた。

 レッドリヴェールを担当するのは、同じステイゴールド産駒のゴールドシップも手掛ける今浪厩務員。「この体で、勝つんだからすごい。体が増えてくればもっとやれる。ステイゴールド(の子ども)はこれからだよ」と、満面の笑みで来春を見据えている。

 今後について、香港でネット観戦をしていた須貝師は「桜花賞の前に叩くかどうかも含め、様子を見て、オーナーと相談してからですね」と、きゃしゃな体で繊細な牝馬だけに、慎重な姿勢を崩さない。冬から春へと季節が移ろい、一回りも二回りも体が成長してくれば、無敗のクラシックホース誕生も夢ではない。 (武田和則)

 

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