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2002-01-01

金価格動向(コメント&チャート)


2013年12月9日更新のコメント


(1200ドルの水準の攻防)

米国雇用統計が改善し、失業率が低下。これによって金価格は売られるものの、1200ドルに近づくと反発するという状況が続いています。1200ドルの水準ではアジアの現物需要が旺盛になることが最大の理由と思われます。先週末の急騰などは、先物市場におけるショート筋による買い戻しもあるようです。

今年に入ってからの金価格の最大の下げ要因は、金ETFの残高減少です。SPDR銘柄だけで、1300トンから800トンまで、500トン減少しています。しかし、金ETFとて、残高は無限にあるわけではありません。売りたい向きはそろそろ売り切るのではないかという気がしないでもありません。

この点をそろそろアタマに入れておく必要がありそうです。

さて、データの紹介です。金から見た欧米投資マインドの参考値ともいえるSPDRゴールドシェアは、11月29日843トンから12月6日836トンへ、7トンの減少。リーマンショック前の残高がおよそ800トンの水準ですから、そのあたりが当面の底になるのかも知れません。

また、ニューヨーク先物オプション除く)における投機筋の買越残高については、11月26日82.6トンから12月3日70.6トンまで減少。買い玉が415トンから418トンへ増加、売り玉が332トンから348トンへ増加した結果です。流れが変わる気配も感じます。

アジアでは、1200ドルの水準では現物買い意欲が旺盛に。金現物は「西から東へ」。この大きな潮流も変化なし。アジアにおいては、自国通貨への信任の低さ、長期的なインフレ懸念、自国通貨安懸念を背景に、価格が下る度に買いが入る傾向が続くと見られます。

なお、中長期のトレンドラインとされる200日移動平均線ですが、11月29日1384ドルから12月6日1375ドルまで、9ドル下落。ライブ価格は12月9日午前現在1225〜1230ドル付近台の水準にあり、乖離は150ドル程度となっています。

最後に、ドル円の為替は、12月9日午前現在、103円の水準にあります。9月以降、ゆるやかなドル高・円安が続いています。結果、日本国内の円建て店頭金小売価格(税込み)は、4300円台前半の水準にあります。

今もっとも注目されるドルの総合力を示すとされるドルindex(月間平均)ですが、傾向としては「金からドルへ」という流れが続いていることが見て取れます。


内容チャートpdf
最近の金価格チャート

DailyChart20131206.pdf 直

200日移動平均チャート

200Days20131206.pdf 直

SPDRゴールドシェア残高推移

SPDR20131206.pdf 直

NY金先物ファンド建玉推移

COMEX20131206.pdf 直

ドルindexチャート

ドルindex201311末現在.pdf 直

金価格のヒストリカル・チャート

HistricalChart201311末現在.pdf 直


200日移動平均チャートについて

200日移動平均線は、相場商品の長期トレンドを示すもので「長期線」とも呼ばれます。この長期線は、相場が右肩上がりにある状況では「下値の目処」とされ、そのラインから下へは抜けにくいことを示しています。反対に、相場が右肩下がりにある段階では「上値の抵抗線」とされ、そのラインから上には抜けにくいことを示しています。


SPDRゴールドシェア残高推移について

SPDRゴールドシェアは、金ETFを代表する銘柄。金ETFとは、金あるいは金価格に投資する上場投資信託で、株式へ投資するスタンスで金あるいは金価格を売買することができる商品です。年金ファンド、富裕層、ヘッジファンドなどを顧客に持つとされます。


NY金先物ファンド建玉推移について

こちらはニューヨークの金先物市場(COMEX)におけるファンドのポジション(オプション除く)推移を示したものです。ファンド(投機筋)のネットロング(買い越し)=ロング(買い)ーショート(売り)の状態が一目で分かります。短期の値動きとポジション推移とに強い相関を見て取ることができます。


ドルindexチャートについて

為替市場における米ドルの動向を示すものです(1973年3月を100としています)。ここでは主要6通貨(ユーロポンド、円、カナダドルスエーデンクローネスイスフラン)に対するドルのレートを包括的に指数化(月間のデータを使用)したものを掲載しています。また、金価格もドル指数もともに物価調整を加味していない名目データを使用しています。金価格とドルが逆の値動きをしていることが見て取れます。


金価格のヒストリカル・チャートについて

金価格が市場で決まるようになった1974年以降のチャートです。短期の価格が振れやすい昨今、ときに長期の価格を捉えておくことも大切だろうと、新たに加えたチャートです。