青森市のアパートで昨年10月、犬用の首輪で拘束された無職太田しのぶさん(当時31)が遺体で見つかった事件の裁判員裁判で、青森地裁(武田正裁判長)は9日、傷害致死罪に問われた無職斎藤真紀被告(41)=同市=に懲役15年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 判決によると、斎藤被告は、昨年9月17日から10月5日ごろまでの間、3人の男=傷害致死罪で懲役9~12年の判決が確定=と共謀し、太田さんの全身を金属製の特殊警棒などで殴り、犬用首輪で拘束するなどして死亡させた。太田さんと男3人は、斎藤被告が中心となって集まった「明手會(みょうしゅかい)」というグループのメンバー。斎藤被告は自ら太田さんに暴行したほか、「神」になりすますなどして暴行を指示していた。