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巨人の菅野智之投手(24)が8日、インドネシア・バリ島での野球普及に尽力すると誓った。千葉・富津市内で行われた小学生の国際交流イベント「バリ&金谷 インターナショナルアートウイーク」の一環で、野球を知らないバリ島の子どもたちに野球教室を実施。五輪競技復活のために伝道師となり、今後も活動を続ける考えを披露した。現地の野球事情を知るため、来オフにバリ島を訪問するプランも明かした。
野球人の血が騒いだ。菅野が熱い思いを一気に吐きだした。東京から約5500キロ離れたバリ島と地元の千葉・金谷の子どもたちと交流後、体育館で行ったスピーチだった。
「野球というスポーツは世界であまり知られていません。その結果、オリンピックから外れてしまいました。復活させるという目標があるので、小さなことから積み重ねて世界に広めていきたい」
通訳を通して呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
一人で行った今回の企画は、父・隆志さんの知人がバリ島と縁があったことから実現した。バリ島は野球が浸透していないが、参加した27人の少年少女と軟らかいボールでのキャッチボールや打撃練習などで約2時間にわたって交流した。「言葉が通じなくてもジェスチャーで伝わる。スポーツは国を越えて通じ合える。改めて素晴らしさを感じた」と原点を再確認した。
その一方で、野球の発展途上な部分も思い知らされた。「ビックリしたのは野球という言葉を知らない子がいたこと。日本では有名だけど、小さい枠組みだと痛感した。五輪から外れるのは一野球人として寂しい」。東海大時代、大学日本代表のエースとして活躍した右腕は「もちろん代表に対しての強い思いはある。まずは競技に復活しないと。底辺拡大のために、少しでも力になりたい」と決意を新たにした。
子どもたちの笑顔に触れ、野球普及への思いが強まった。「野球が浸透していない国に興味がある。バリ島に行ったことがないので来年行って見てみたい。もし東京に来る機会があればぜひ(球場に)招待したい」と夢プランを披露した。
バリ島関係者が子どもたちに「野球、覚えましたか?」と呼びかけた。「覚えました!」。インドネシア語できれいにそろった一言が、うれしかった。
◆バリ島の野球事情 インドネシア国内はバドミントンが人気。野球はテレビ中継などもなく浸透していない。公用語のインドネシア語にサッカーという言葉はあるが、野球はない。06年に野中寿人氏(52)が監督を務める硬式野球チーム「バリ レッドソックス」(大人の部と少年の部がある)が発足。日本とインドネシアの友好として国際武道大を毎年バリ島に招待して交流イベントを行っている。インドネシア代表チームはほとんどこのチームのメンバーで構成されている。
◆バリ島(インドネシア共和国)
▼人口と面積 人口約390万人。面積は愛媛県とほぼ同じ5633平方キロ。
▼気候 年間の平均気温は24度。雨期と乾期の寒暖差がさほどなく、年間を通して過ごしやすい。
▼経済 クタ・ビーチなど「ビーチリゾートの島」として知られ、観光収入が主な財政の柱。
▼食事 日本でも人気のあるバリ風チャーハン「ナシゴレン」、焼きそば「ミーゴレン」が定番。
▼特産品 苦みの強いバリコーヒー、リンゴのような風味のある果物サラックなどが人気。
(2013年12月9日06時05分 スポーツ報知)
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