入団会見でユニフォームを着てポーズをとるDeNA・久保【拡大】
主力を失った分、若い才能を獲得する…だけが人的補償じゃない。虎は年齢、年俸額を問わず、DeNAから「即戦力」を獲りにいく構えだ。
「高額でも、ベテランでも、戦力になり、リストから外れているなら、獲りにいきますよ」と球団幹部が明言した。
FAで移籍した久保は年俸1億2000万円のBランクのため、DeNAが作成するプロテクトリスト28人から漏れた選手を獲得できる。金銭補償(久保の年俸の60%=7200万円)を選ぶことも可能だが、すでに球団内では『人的』(選手+久保の年俸40%=4800万円)の方針で決定。9日にも現場の和田監督らと球団首脳で、ターゲットについて話し合いを行う予定だ。
誰が漏れるか…。DeNAの戦略にもよるが、若い才能の流出を防ぐため、ベテランや高年俸選手がプロテクト外となる可能性も高い。そこに虎が、目を光らせる。
最大候補が先発投手だ。スタンリッジ、久保が抜け、FAで中日の中田賢獲りも失敗(ソフトバンク移籍)。来季先発は能見、藤浪、メッセンジャーと3人しか固まっていない。来季優勝するために補強は必要だ。
DeNAのエース、39歳の三浦(今季年俸1億8000万円=未更改)や、今季阪神から4勝の藤井秀悟投手(36、来季年俸4100万円)らが漏れれば当然、触手を伸ばす。野手でも、手薄な三塁補強として40歳の中村紀(同5000万円)や、桧山が抜けた代打の切り札的な存在として、多村仁志外野手(36、同5000万円)らも候補となってくる。