レーシックとは?
レーシックという言葉をご存知でしょうか。
メガネやコンタクトレンズを使用している人は特に聞く機会も多いかもしれません。
このレーシックは外科手術によって目の近視や遠視、乱視などを改善するものです。
この手術は、屈折矯正手術と言われるもので、角膜の表面をレーザーでめくり、角膜内部を削って屈折率を調整しることによって視力を改善させ、その後に角膜表面を元に戻すという仕方で行われます。
今では多くの人がこのレーシックの手術を受けて視力が改善しています。
この手術は保険適用外のため、全額自己負担となりまだまだ視力改善の方法としては高額なものです。
日本でレーシックが知られ出したのは2000年くらいからですが、その当時は両眼で60万ほどもするものでした。
しかもまだ症例も少なかったために多くの人がレーシックを受けることをためらっていたように思えます。
最近では症例もかなり増えてきましたし、金額も8万円程度から50万円程度の幅でレーシックの手術を受けることができるようになってきたので、多くの人が気軽に安心して受けることができる土台が整いつつあるようになっています。
レーシックを受けようとする人がまず戸惑う原因の一つは、手術費用の幅の大きさではないでしょうか。
これはいまだにレーシックが自由診療であるため病院側が自由に金額を設定できるという理由もありますが、レーシックの手術を受けることのできる病院に聞いてみると、かなりの種類のレーシックがあるため手術費用も異なってくるということです。
一般に知られているレーシックの術式だけでも12種類もあります。
ここではすべてを取り上げることはできませんが、それだけレーシックの世界では技術の進歩が早いということの表れとも言えるでしょう。
このレーシックの手術を受ける際に考えておかなければならないのは、術後のリスクがあるということです。
角膜感染症やドライアイなどの合併症の危険もありますし、術前よりも視力が下がったり見え方が悪くなるということもありえます。
もちろん多くの人がレーシックを受けて技術も進歩してきてはいるので、レーシックが日本に入ってきた当初よりは断然に安全になっているということは確実にできますが、リスクがないわけではないということを忘れてはいけません。
調査によれば、経験豊かな医師が適切な機器を正しく使い行えば、レーシックが失敗に終わるということや合併症が発症するという可能性は1%未満に抑えられるという報告もあります。
ですからレーシックを受けようと考えている人は、その病院の症例数や設置されている機器の種類、実際に体験した人の見え方の経験などを聞いて病院を選ぶなら失敗することを避けることができるでしょう。
レーシック手術について
レーシック手術について、あまり知られていない保険と税金、そして手術のながれについてお教えします。まずは生命保険について。レーシック手術を受けた場合、生命保険における手術交付金の対象となる場合があり、その手術にかかった費用が支払われます。給付金の対象や金額は契約内容や保険の種類によって違うので、保険約款を閲覧するか、直接保険会社に聞きましょう。保険会社には手術名を「エキシマレーザー角膜屈折矯正手術」と伝えます。一般化しているレーシック手術としては、リストに載っていないからです。保険給付金対象であることがわかったらまずは一安心。手術を受けたあとに、医師の診断書をもらう必要があるので、給付金申請用のフォーマット書類を保険会社から取り寄せる必要があります。決まったフォームがなければクリニックに項目を網羅した書面を用意してもらえるか聞いておきましょう。診断書の作成にはお金が掛かります。手術内容にもよりますがレーシックの場合ですと1万円くらいが相場です。ただ手術費用全額がまかなえるほどの給付金が出るわけではなく、概ね25%前後くらいであると認識しておきましょう(手術20万円だったら5万円くらい)。レーシック手術はまた税金の控除が受けられます。つまり医療費の控除というわけですね。医療費の控除とは1月~12月までの間に本人または、その家族(税法での「生計を一にする親族」)が支払った医療費が10万円を超える場合は、確定申告をすれば税金の還付が受けられるもので、手術の領収書をとっておき、年度末の確定申告時に税務署に提出しましょう。それではレーシック手術の流れについて説明します。まずは手術を受けるまえに病院の選定を行います。自分で資料を見たり、ホームページの情報や口コミ情報で収集します。その際費用も見ておきましょう。手術を受けてもいいと思える病院が2,3院見つかったらその病院にカウンセリングへ出かけます。複数の病院を訪れるワケは自分にあった手術法を見極めるためです。そのようにして病院を一つに絞ったら予約を取りましょう。病院に行き、適応審査を行います。レーシック手術を行っても大丈夫な目かどうか、2~3時間かけて詳しく調べられます。
次にカウンセリング。適応審査の結果から角膜の形状や厚さ等、眼の状態を診察し、手術を受けることができるかの最終診断を行います。そしていよいよ手術です。20~30分で終わります。痛みはありません。その後術後検査を1時間後、翌日、1か月後、3か月後に行います。