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雅子さま 50歳の誕生日
12月9日 6時5分

雅子さま 50歳の誕生日
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皇太子妃の雅子さまは、9日、50歳の誕生日を迎えられました。雅子さまは、50歳の誕生日にあたって文書で感想を寄せられました。

この中で、雅子さまは「これまで私を育み支えていただいた多くの方々のお陰で今日の私があることを思い、感謝の気持ちでいっぱいです」と述べられました。そして、6月に皇太子さまとの結婚20周年を迎え、多くの人たちに祝福されたことを、「たいへん嬉しく、ありがたく思いました」とつづられました。
続いて、東日本大震災で被災した人たちについて、十分な支援が差し伸べられ、安心して暮らすことができるようになるよう願う気持ちを表したうえで、「皇太子殿下とご一緒に、被災地の復興に永く心を寄せていきたい」と述べられました。
同時に、伊豆大島やフィリピンなど国内外で相次いだ台風や豪雨による災害に触れ、「自然は、私たちに恵みを与えると同時に災害を引き起こすこともあります」「自然環境を守り、地球上の限りある資源を大切にして、持続可能な形での発展を達成していくために、人類は、叡智を結集し、力を合わせて取り組んでいかなければならないのではないかと感じています」と記されました。
2020年のオリンピックとパラリンピックの開催都市が東京に決まったことについては、「日本の子どもたちに大きな夢が与えられました。良い大会になることを心から願いたいと思います」とつづられました。
一方、小学校卒業まであとわずかになった長女の愛子さまについては、「周囲への感謝の気持ちを大切にしながら、健やかに育っていってくれることを願っています」と記されました。
そして、ご自身については、「昨年の誕生日以来、今年も、体調に気をつけながら、公私にわたってできる限りの務めを果たそうと努力をしてまいりました。今後とも、まわりの方々からのお力添えを頂きながら、快復に向けての努力を続けていきたいと思います」と述べられました。
雅子さまは、9日、今月1日に誕生日を迎えられた長女の愛子さまと共に皇居を訪れ、天皇皇后両陛下に誕生日のあいさつをするほか、お住まいの東宮御所で宮内庁の職員から祝賀を受けられることになっています。

医師団「オランダ訪問が自信につながる大きな機会に」

宮内庁は、体調を崩されてから10年が経過した雅子さまについて、治療に当たっている医師団の見解を明らかにしました。この中で医師団は、雅子さまが4月に皇太子さまとオランダを訪れ、11年ぶりの外国公式訪問を務められたことについて、「自信につながる大きな機会になった」としています。さらに、その後も東北3県の被災地を訪問されたことなどを挙げ、公的な活動が徐々にできていることが、治療によい効果をもたらしていると説明しています。
そのうえで、雅子さまは、ゆっくりと着実に回復されているものの、体調には、なお波があり回復の途上にあるとして、引き続き温かい目で見守っていただきたいとしています。

元側近「大きく回復に向かう」

皇太子ご夫妻のお世話をする宮内庁東宮職の元側近は、雅子さまが大きく回復に向かい、自信を持って判断されるケースが増えていると述べています。
宮内庁東宮職で、平成18年から5年余り側近のトップの東宮大夫を務めた野村一成さんは、療養中の雅子さまについて、「依然、体調に波はあるものの大きく回復に向かわれている」としています。
その理由として、野村さんは「判断に迷って私たちに相談することが多かった雅子さまが、最近では、ご自身の活動について自信を持って主体的に判断されるケースが増えている」と説明しています。さらに、「精神的に落ち込んでから立ち直るまでにかかる時間が格段に短くなっている」としたうえで、「この点は主治医も大きな前進と受け止めている」と述べています。
そして、11年ぶりの外国公式訪問となったことし4月のオランダへの訪問を、大きな一歩前進だとしたうえで、「活動の幅が広がるには時間がかかるとみられるが、雅子さまは必ず快癒されると確信している」と話しています。

療養の経過

雅子さまは、愛子さま出産の2年後に体調を崩し、その後10年にわたって療養を続けられてきました。
雅子さまは、40歳の誕生日を目前にした平成15年12月、「帯状ほうしん」と診断され、数日間、宮内庁病院に入院されました。退院からまもなく、宮内庁は、雅子さまに公務と子育てによる心身の疲れがみられるため、公務を控えて静養されると発表しました。
翌年7月、ストレスのため周囲の環境にうまく適応できなくなる「適応障害」という診断結果が公表されました。静養は年内いっぱい続きましたが、年が明けると雅子さまは少しずつ公務を再開し、7月には、皇太子さまと愛知県を訪れ、「愛・地球博」の会場を視察されました。
しかし、その後も体調に波があり、活動のあと疲れが残る状態が続いたため、続けて公務に臨まれるのは難しく、外国へのお出かけも、静養を目的とした平成18年のオランダ訪問を除いてはかないませんでした。
雅子さまに回復の兆しが強まった3年前には、治療に当たっている医師団が詳しい見解を公表しました。
この中で、雅子さまの病状について、活動の幅が広がり公務への出席も徐々に増えるなど、治療を始めた頃に比べ大きく改善していると表現されました。
ところが、それからまもなく、愛子さまが通学に不安を感じられるようになり、雅子さまが通学に付き添われる状況が1年半余りにわたって続きました。愛子さまは、雅子さまの支えで元どおり通学されるようになりましたが、雅子さまは、その後1年近くにわたって心身の疲れが残り、疲れがとれ始めた去年の秋ごろから、次第に自分の活動に取り組まれるようになりました。
そうしたなかで、ことし4月、雅子さまは11年ぶりの外国公式訪問となったオランダへの訪問を果たし、回復に向けた大きな一歩を踏み出されました。

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