オルティス、カノ移籍を歓迎

　カノのマリナーズ移籍で、指名打者デービッド・オルティス（３８）が７日、微妙な反応を見せた。球団地元ラジオ局ＷＥＥＩのインタビューに応じ、「いいニュースだ。あいつ（カノ）にはたびたび試合で痛めつけられたからね」と同地区のライバル球団ヤンキースの主軸打者移籍に歓迎の意を示しつつも、「ヤ軍は球団の“顔”ともいうべき選手を失った」と言外に一抹の寂しさもにじませた。

　カノは同郷（ドミニカ共和国）。プライベートでは親交もあり、最後は「難しいプレーをそう見せない。走攻守全ての技術で高いものを持っている選手。１０年総額２４０億円契約も当然。若手のいい手本にもなるはずだ。彼の選択が結果的にベストだったとなることを祈る」とエールを送った。

　一方、カノを受け入れるマ軍の元“顔”、ケン・グリフィー元外野手（現マ軍特別相談役）はその加入を歓迎した。球団地元紙シアトルタイムズ（電子版）によれば、「カノはチームを高みへと引き上げてくれる存在。長い低迷期からの変革に向けて歩める」とけん引役として期待した。