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2013-04-26 21:39:18 ~ 2013-12-08 22:03:20
2011-01-10 11:29:21 ~ 2011-12-11 11:46:09
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コインボスに亀田が追加予定!
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【総合】ドラゴンクエストX オンライン part2613【DQ10】
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【返事がない】カジノ入り浸りで経済停止【屍と化した職人共】
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結局、ドラクエ界最強の人間って誰よ?
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2013-12-09 02:08:01
本命小型スマホXperia Z1fが12月19日発売決定! 4.3インチIPS液晶 Snapdragon 800搭載 RAM2GB
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2013-12-09 02:07:52
人権擁護法、侵害の訴えだけで強制捜査。秘密保護法よりよほど危険だった…朝日は当時と論調違うと産経
2013-12-09 01:08:28
【流通】安売り競争に見切りをつけ、「安かろう良かろう」を実現…スペインのスーパー「メルカドーナ」[12/09]
ビジネスnews+
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【サッカー】堅守速攻のギリシャは欧州勢で日本が最もやりにくいタイプ 連携を高めても簡単には崩せない ギリシャ得意の攻撃に日本は弱い
芸スポ速報+
2013-12-09 01:06:46
クリフトとアリーナへの想いは@wiki(携帯可)
ttp://www13.atwiki.jp/kuriari/
前スレ
クリフトとアリーナの想いは Part12
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1294626561/
性描写を含むもの、あるいはグロネタ801ネタ百合ネタ等は、相応の板でお願いします。
趣向の合わないスレはスルーしましょう。
また、ファンサイトやファンサイトの画像への直接リンクを無断で貼るのは控えましょう。
クリフトとアリーナの想いは Part12
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1294626561/
クリフトとアリーナの想いは Part11
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ff/1263220200/
クリフトのアリーナへの想いはPart6
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1154693017/
クリフトのアリーナへの想いはPart5
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1145158924/
クリフトとアリーナの想いは Part4.2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1137763522/
【片想】クリフトとアリーナの想いは Part4【両想】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1127912729/
【脳筋】クリフトとアリーナの想いは3【ヘタレ】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1107964272/
クリフトとアリーナの想いは その2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1054024302/
クリフトのアリーナへの想いは
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1027954353/
(・ ))(( ・)
ヽ,l |,ノ
|| ||
\,イ  ̄`ヘ/
 ̄| _ _ | ̄
__ノ ノ|!,||`l |
/ ̄ 0 |_,v-、l`ヽ、
,イo O o | | |´ 0l、
/ ヽ,ノ ノ
` ̄ー─、_,ー-||-─ー´
あたしたち 純真無垢のDQフジョシ系カプオクテット
叩かれても晒されても ずーっとラブラブし続けまーす! +
 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,. --、 love + love
love | |田||. . love ._.、 ノ,_
. __△__ |__,|_|| + ._ _ ,'^y'⌒⌒ヾヽ.〃彡ミヽ. ,〃ミ'彡ミ、 +
. ヽ_____L..、_,i , '´ ,_丞_ヾ'"ヾi"ミ. ))!#八~゙リ(,〈(((/(~ヾ》 ソノ〈〈、~゙))〉ニニヽ
/ ,ノノノぐ/*゚.-゚ノゝ.i ./ノノノ))〉(O=O)゙(.(ヾ(!゚ n゚ノ!) ヾ巛^ヮ゚ノ" 〈リ(_゚ -゚ノ>(゙)从ハ
(9ノノ(,^ヮ゚ノK~キチス ノゞ(! ^ヮノ'σ)^ヮ゚ノj '゙ /ヽ、)ノ)づく"'i':=:゙i!}つ〔_〕キ干!〕’- ’*リノ、
@ノノ (゙フづ∪i÷-|j((ソ/゙ミ三ノノi| 兄゙i⊃ U曰ニ〈 〈._,」"Yヾl. U〉=ニ=iJ)'i:lと》))ソ
. んく/__i.〉.Li_,_/」 ゙ゝU . ノ/ il.__」!. + // ,!@ i†=|=|ノ /_i__i_i_〉/ |;|_ ヾ' love'
+ じ'ノ し'`J . ん、;___,ゞーじ' J' ん、_!__!,ゝ. |ー |-|. + |ー||-|. ~じじ~´
 ̄  ̄ .  ̄  ̄
スレ立て乙ですー!
前スレ落ちちゃったんだね
乙
再建されて良かった
おつ!ありがとう。
乙乙乙!!
毎日二人の事考えて現実逃避してるよ
その忙しい時間の合間にこっそり会ってて欲しい
どうしたってクリフトの力と体力をプラス100するかアリーナの乙女度をプラス200しないと話にならないんだよなあ
初夢でクリアリがイチャイチャしているのを漫画に書いてる夢をみた。同人やったことないがこれは何かのお告げか…
頑張れ!
サイトでもコミケでも買いに行くぞw
コミケ行ってみたはいいけど、作品別の案内とかないのね・・・
カタログ買わなきゃいかんのだな。
初めて行くならカタログは買った方がいいよ
あとはスレチになるので
初めてのコミケ ~コミックマーケット初心者のためのQ&A~
http://comiguide.seesaa.net/
「姫様、食事のときに歌をお歌いになってはいけません」
「クリフトはホントに口うるさいんだから」
アリーナの攻撃!かいしんのいちげき!
「んもー、クリフトったら、頼りにならないわね。」
「ううう…。」
<ミントス後>
「姫様、もう少しおしとやかになさってください」
「はーい、えへへ」
「姫様べホイミ!」
「ありがとう、やっぱりクリフトがいると安心ね!」
「…?姫様はいったいどうされてしまったのでしょう、ブライ様」
「さあな。わしゃ知らん」
クリフトは灯台もと暗しで気がつかなそうだ
クリフトが他の女性と親しそうだったり、自分の傍にいないと
何か落ち着かなくてモヤモヤした気持ちになるとかだったらいいなw
宴会で周りに無理矢理酒を飲まされ、酔っ払ってそう言いながらアリーナに抱きつくクリフトと、
突然クリフトに抱きつかれて驚いて固まるアリーナの姿が思い浮かんだw
当方、何度かSSを投下させていただいている大うつけ者にございます。
自分の中では「神学校から帰ってきて、あまりにも凛々しく変貌してしまった
姿を見て以来ずっとクリフトを意識している」というのが姫様の真意だったり。
鯖の不具合なのか何なのかずっと書きこめずにおりますが、ネタはいくつか
ありまして…
以前の「我が女神」の続編で、クリフトが姫様に「綺麗な夕焼け」を見せて
語り合うシーンなんてのも妄想しております。
今年もよろしくお願い申し上げます。
待ってるよ
「ほお・・・これは見事な夕焼けですね・・・」
「こんな綺麗な色、初めて見たわ。ね、クリフト」
「え。あ。その・・・」
「あら、クリフトは見たことあるの?」
「いえ・・・」
(まるで姫様の御髪のような色だと・・・とても口に出しては言えませんが)
「あ、でも、ほら見て!」
「?」
「ほら、空の上の蒼くなってるあたり。あの色は、クリフトの髪の色そっくりだわ!」
「・・・!」
「?・・・どうしたの、クリフト?」
「いえ、何でもありません」
(夕焼けに感謝します。どうか姫様がこの火照った頬に気が付かれませんよう・・・)
クリアリで夕焼けっていうとこんなイメージ
なにこれカワイイ!
ほっこりできたありがとう!
可愛いwwGJ
萌えたwww
(´Д`)
ブライ「起きぬかクリフト!これはどういう事じゃ」
クリフト「え、ブライさま?…はっ!」
その横には、夜中にクリフトのベッドに潜りこんだアリーナの姿が…
猫が暖を取ろうと布団に潜ってくるように、アリーナも同じ事しそうな気がした
この時期は電気毛布無しで寝れないw
いいなぁ
姫様が「寒いんだもん」とか「寝ぼけちゃって…」とかいいつつ、クリフトのベッドにしか潜りこまなかったらよいな
そのぬくもりのおかげで良い夢見れてそうだw
「していません!私はなにもしていませんよ!」つって慌てふためいてそうw
その状況に混乱して慌てふためくだけで手出しはできそうにないよねw
…すいません、当方大うつけ者にございます。
SSは現在、鋭意制作中です。
ヘタレもいいけどイケメン神官も捨て難い
-------------------
「頭痛い…」
階下からにぎやかな声が聞こえる。日は随分高くなっていた。
夕べのこと。
「子どもはもう寝る時間よ」とマーニャに就寝を促されたアリーナは、
「子どもじゃないもん!」と、目の前にあった酒を飲み干した。
気付いたクリフトが止めに入ったが、面白がったマーニャに注がれるがまま、
慣れないアルコールを喉に流し込んだ。
「…だるい…」(これが二日酔いってやつなのね)
「姫様?」ふいにドアをノックする音が聞こえた。
(クリフトだ)
夕べは、怒るクリフトに「クリフトまで子ども扱いしないで!」と言い放ち、挙句の果てに酔いつぶれて
この部屋まで運んでもらったのだった。
「怒ってるだろうなあ」
ああ、こんなに頭が痛いのにお説教なんて聴きたくない。アリーナは寝たフリを決め込んだ。
「姫様?大丈夫ですか?姫様?」
(早くあっち行ってよー頭に響く)
「失礼します」
ドアの開く気配がした。
「…姫様、もうお昼前ですよ?大丈夫ですか?」
(寝たフリ寝たフリ…)
「…まったく。まだ寝ておいでですか」
(そうそう、寝てるんだってば。早くあっち行って!)
「全く、意地になってあんなに飲むから…」
(分かってるわよーもう。反省してるってば!)
ふいに、頭に優しい感触。
(ん?)
気がつくと、クリフトはアリーナの頭を撫でているようだった。
「姫様のそういうところもかわいくて、好きなんですけどね」
(え?)
つぶやくとクリフトはそのまま部屋から出て行った。
「あらーやっぱりアリーナには早かったわね」
「まったく、おぬしがついていながら…」
とっくに朝食を済ませた仲間たちが、アリーナが来るまでの時間を持て余していたそのとき、
アリーナが二階から降りてきた。
「みんな、おはよう」
「お、遅いじゃん、アリーナ」
「はは、もうお昼だね」
「何時だとお思いですかな。全く、王女ともあろう方が自覚が足りませんぞ」
「ごめんごめん。もー頭痛いんだからあんまり言わないで」
ゆらゆらと、頭を押さえながらクリフトの隣に腰掛ける。
「姫様。お止めできなかった私にも責任はありますが、飲みすぎです。
これに懲りたら、もう二度とあのような真似はなさらぬよう」
「何よ、頭痛いんだからやめてよ~」
「いいえ、言わせていただきます。もし姫様一人のときに酔いつぶれでもしたら」
「そんなことしないし、もう懲りたわよ、うるさいんだから」
「姫様はすぐ意地になるんですから。もう少し冷静に行動していただかないと。」
「もーしつこい。何さ、さっき私のそういうところも好きだって言ってたじゃない」
「なっ!?」
「えっ!?」
「さっき言ってたでしょ?はー水飲も」
「何それ?いつのまに」
「クリフト、だいたーん」
「何の話じゃ、クリフト」
「いや、その、あの…」
青くなったりにやにやしたりしている面々を、アリーナは不思議そうに眺めながら
コップを手に取った。
「変なの」
もうお酒はこりごりだな。でも、あんな優しく頭撫でてもらえるなら、たまの朝寝坊も悪くないかも。
うろたえるクリフトのことなどお構いなく、そんなことをアリーナは考えながら水を飲んでいた。
GJGJGJ!!!
あああこういう二人すごく好きだー
朝から萌えしにました
朝から良いものを見れた
それを知られると狼狽するクリフトなんてツボ過ぎる!
>>56さんには是非これからも期待したい^^
職人様が増えるのは素晴らしいことですのう。>>56様、これから
も期待しておりますぞ。
本SSは鋭意作成中ですが、クリフトに関する妄想は止まらず、こ
んな設定までこさえてしまいましたw
・父は神官、母は看護師(よってどっちに転んでもホイミ系呪文
の素質あり)
・クリフト母と姫様母は姉妹同然の仲良し(クリフト母は姫様母
の3歳ほど年上)
・姫様母の出産の介添えはクリフト母
・姫様母は、実は姫様が生まれる前までは結構なはねっかえり
以上を踏まえて、おつき合いいただければ幸いに存じます。
ね、何か悩みがあるなら話を聴くけど?」
姫様母「じゃあ聞いてもらおうかしら…」
クリフト母「何かあった?」
姫様母「ブライさんにたしなめられちゃった…」
クリフト母「たしなめられたって何を?」
姫様母「この子の教育上よくないからいい加減おとなしくしろって…こ
の子のためと思って言うこと聞いてるけど一週間で限界よ、上品に振る
舞うのって窮屈ね(ため息)」
クリフト母「(くすくす笑う)」
姫様母「笑わないでよ、ちやほやされて鼻持ちならない嫌な女の子に
なっちゃわないか、私そっちが心配なんだから…」
クリフト母「(笑いながら)あなたと陛下の子ならその辺大
丈夫じゃないの?それにしても、こんなに大騒ぎされてるのにすやすや
寝ていられるんだから、将来大物になるわよ、お姫様」
姫様母「(腕の中の姫様を見下ろして)元気に育ってくれれ
ば私はそれでいいの…あ、そういえばあなたの坊や、また熱出したって
聞いてるけど?」
クリフト母「(ため息をついて)そうなのよね、体が弱いと
ころがあの人に似ちゃって…どうせ私に似るなら顔より、体力で似てほ
しかった…」
姫様母「(微笑んで)頭の良さそうな子よね」
クリフト母「体が弱くて心配だらけよ、元気なほうがいい…」
姫様母「(姫様とクリフト母を見比べて)この子、ゆくゆく
はあなたの坊やにどうかしら」
クリフト母「(微笑んで)夢があっていいわね…」
16年後、エンドールで開催された武術大会で見事姫様が優勝を果たすこ
とになるとは露知らぬ両母親でしたとさ。
クリアリに直接関係ない小ネタで失礼いたしました。
「ねえアリーナ、アンタなんで野宿になるとクリフトの布団に潜りこむのよ」
「なんでって、野宿は寒いし。クリフトあったかいし」
「暖かさで言ったらトルネコさんの方が上じゃないの?」
「そんなことないよ、クリフト、すごいあったかいんだよ!」
(それは、アンタが引っ付くから体温上がってるだけよ!)
…クリフトが寝不足で倒れないことを祈るw
「ねえアリーナ、アンタなんで夏でもクリフトの布団に潜りこむのよ」
「なんでって、クリフトの体ひんやりして気持ちいいのよ」
「…それは血の気が足りなくなってるんじゃ」
「あー、一部に集中しちゃったってわけねー」
もちろん鼻血の話ですよ
クリフトが倒れないことを祈ってます。
乙!
アリーナ母おてんば説は自分も考えたことあるよ
ブライが口うるさくおしとやかおしとやか言うのには実は裏があってみたいな
w
なんだかんだ理由つけてクリフトの布団に潜りたがるアリーナ
でもなんでクリフトの布団にだけ潜りたいのか実際のところよくわかっていない
結果アリーナは今後も無自覚に潜り続けるに一票
この前見た夕焼けが濃紺~オレンジの綺麗なグラデーションでこのレス思い出した
夕焼け見る度クリアリ妄想できるって幸せ
ちょと長くなりましたが。
----------
アリーナたちがサントハイムに帰還してから半年。
着々と復興は進み、城は元通りの美しさを取り戻しつつあった。
だがそこに、頭を抱える人物がいた。
「足りませんな」
「足りぬか」
サントハイム王、ブライ、それに大臣たち。
「失業者も増えておると言うのに」
「しかしこれ以上国民に負担はかけられん」
「うーむ…」
復興は進んでいたが、空白の数年間、ほぼ国としての機能が停止していたのだ。
その間に職を失った者、整備されなくなった道路、廃墟と化した関所など、
まだまだ問題は山積みだった。
アリーナとの結婚と引き換えに、多額の寄付を申し出る有力者も少なからずいたのだが、
これまで苦労をかけっぱなしだったアリーナに、そのようなことはさせたくないと
サントハイム王は親心から縁談を断り続けていたのだが。
「…やはり、アリーナ様に…」
「…」
大臣が何か言いかけたが、王はまだ決心がつかなかった。
「そのことなんですが、陛下」ブライが口を開く。
「私にひとつ、案があるのですが」
アリーナの格好ときたら、旅をしているときよりも酷いものだった。作業着に安全靴。
本人たっての希望で、彼女はあちこちの現場で復興作業に追われていた。
ブライも王もいい気はしなかったが、一人で10人分の仕事をこなすのだから文句は言えなかった。
「今度、武道大会を開きたいと思う」
「あら、素敵ね!」アリーナが目を輝かせる。
「私も出ていいのかしら」
「いや、お前は主催として見物していてもらう」
「えー。つまんない」
ふくれっつらになるアリーナの横には、一緒に呼び出されたクリフトが立っていた。
(姫様らしい)アリーナの顔を見たのは1ヶ月ぶりだった。自然と笑みがこぼれる。
「大会では参加費を徴収し、これと観戦チケット代を財源にあてようと思っている」
「ふーん。たくさん集まるといいわね」
自分が出られないと分かった途端、アリーナの興味は削がれたようだった。
「優勝商品なのだが、現金か、アリーナとの結婚か、どちらかを選べるようにしようと思う」
「ふーん…って、え!?」
「は!?」
アリーナとクリフトの声が響く。
「ななな何勝手なこと言ってんの!冗談じゃないわよ!」
「へへへ陛下。それは、本気で仰っているのですか?!」
「落ち着け2人とも。これは、復興資金を集めるのが目的。
エンドールの大会は実に多くの参加者が集まったと聞く。要はそのパクリだな。
それでだ、クリフトには、サクラになってもらおうと思う」
「サクラ…ですか?」
「うむ、クリフトには出場してもらい、ぜひとも優勝してもらいたい」
「えええっ!?」
今度はアリーナとクリフトの声がハモった。
「まあ待て。クリフトには賞金の方を選んでもらってかまわん。当然ながら賞金は受け取ったフリになるわけだが」
「…セコ」アリーナがつぶやく
「参加費は集まるわ入場料は取れるわサランには人が集まるわで経済効果が期待できるだろう、ん?」
「…」(ああ、そういうことですか…)
一瞬胸が高鳴った自分のなんと愚かなことか。
「しかし陛下、私が優勝するとは限らないのでは…いえ、全力は尽くす所存ではありますが」
「うむ。念のため、勇者殿とライアン殿にも使いを出した。」
「ふーん。どうせ賞金はあげないんでしょ。ずるがしこいっていうかなんていうか」
「まあまあ。もちろん、参加費は受け取らないし、最大限のもてなしで迎えるつもりだ。」
「ブライでしょ、これ考えたの。まったくもう。」
「ほほほ。まあ、もし万が一どこの誰とも知らないものが優勝しても、よいではありませんか。
それだけ強い者であれば、相手に不足はないでしょう」
それまで黙っていたブライが高らかに笑う。
「冗談やめてよ。もう。」
「久しぶりだな、クリフト。」
「ソロさん。ライアンさん」
出場者控え室でそわそわしていると、懐かしい2人がやってきた。
「お前も出るんだって?ザキはやめてくれよ」
「公衆の面前で唱える勇気ありませんよ」
「随分と参加者が多いようだな」ライアンがつぶやく。
「はい。やはり、姫様と結婚…というので話題を呼んだようで」
「…ふーん。アリーナってけっこうモテるんだな」
「どうなんでしょうね。腕試しや、賞金が目的の方もいるでしょうし」
「クリフト、それでお前は何が目的なんだ?」
「分かってるくせに聞かないでください」
クリフトがむっとした声で答えた。はいはい、とソロが笑う。
「マーニャさんたちは来てるんですかね」
「2人とも、サランで遊んでるよ。出店とか色々出てたから」
「トルネコも家族で来ると言っていたから、後で来るだろう」
「そういえば、ソロさんは一人ですか?」
問いかけられて、ソロは下を向く。
「それがさあ。朝ふざけて俺アリーナと結婚したらサントハイムの王になるのかなーとか言ったんだよ。
そしたらシンシア怒っちゃって、勝手にしろって追い出された」
「…」
クリフトが笑いをこらえる。
「不用意だったな」ライアンが笑って言う。
「負けないぜ、二人とも。」
「ああ」
「…ええ」
「あーあつまんない。私も参加したかったなあ」
久しぶりにドレスに身を包んだアリーナは、特設スタジアムに用意された高台の特別席から、
リングをぼうっと眺めていた。
「何を仰いますやら。姫様をダシにしたおかげで、ほれ、この参加者と観客の数。
笑いが止まりませんな」
満員になったスタジアムを見渡しながら、ブライがほくそ笑んだ。
「ま、いいけど」
(つまんない。出たかったなー。誰が優勝だろ。やっぱりソロかな?でも、力だけならライアンよね。クリフトは…どうなんだろ)
「魔法の使いどころや戦法で、勝者が決まるでしょうな。さて、誰が優勝しますやら」
アリーナの考えを読んだのか、ブライが呟いた。
クリフトは難無く準決勝戦の相手を倒した。もう一つの準決勝戦である、ソロ対ライアンの試合はもうすぐ始まる。
(クリフトって、こうやって見ると、強いのよね)
アリーナは旅の間はソロやライアンといった達人を見慣れていたため、クリフトのことはそこそこ戦える回復役、
くらいにしか思っていなかった。
「…いつの間にかあんなに強くなってたんだなあ」
「おし。行くか。」「本気で戦わせてもらうぞ」
ソロとライアンは気合十分だ。
クリフトはリングの下から、「2人とも頑張ってください」と声をかけた。
試合開始の合図が鳴る。剣で打ち合う2人。
(ソロさんもライアンさんも強いもんな…決勝でどっちとあたっても、勝てる気がしない)
少しソロが押されているように見えるが、即座に回復し、反撃する。
(魔法がある分、一対一ではソロさんが有利なのかも)
一進一退の攻防が続く。
客席から、聞きなれた声で「ライアン行けー!」「ソロさんもがんばってー!」という声がする。
ライアンの放った一撃が、ソロの剣を床に落とした。
「!やべ」
ソロが剣を拾おうとしたそのとき、ライアンがすかさず剣を繰り出してきた。
「ライデイン!」
閃光が走り、ライアンの剣を直撃する。
「ぬわっ」
ライアンも剣を取り落とした。
その瞬間、ソロは剣を拾い、反撃に出る。
「…参った」
ソロの剣を喉元に突きつけられ、ライアンが唸った。
リングから降りた二人にクリフトが駆け寄る。
「はぁはぁ、めっちゃ疲れたわ・・・」
「さすがでしたな、ソロ殿…はぁはぁ」
「なんか、これが決勝戦でよくない?」
客席で勝手なことを言っていたのはマーニャだった。
決勝戦は1時間の休憩を挟んでからだ。
(勝っても負けても、何が変わるってわけじゃないんですよね)
クリフトが勝とうが負けようが、賞金が出るわけでも、アリーナが結婚するわけでもない。
それに、ソロ相手に勝てる気もしない。
(でも、勝ちたい。)
「全力で行くぜ」
「はい。よろしくお願いします。」
試合が始まった。
(速いな…)魔法を唱えるのが速いし、次の動作に移るのが速い、とソロは思った。
一撃一撃は重くは無いが、なかなか隙が無い。
(ダメージ与えるそばから回復されちゃあ、たまんねえな)
「一気に決めてやるぜ、クリフト!」
ソロが畳み掛ける。
(やっぱり強い)
クリフトは必死でソロの攻撃を受け流す。
(まともにくらったら、まずい…)
勝ちたい。姫様にいいところを見せたい。我ながら、子どもみたいな理由だ、とクリフトは思う。
「クリフトがんばれー!!!」
ふいにアリーナの声が会場に響き渡った。
2人は剣を構えたままにらみ合った。2人とも、だいぶ息が上がっている。
「往生際悪いぜ、クリフト」
「ソロさん、こそ…」
「俺もシンシアとの仲がかかってるからな。負けるわけにはいかないんだよ」
「それと試合と何の関係が…」
「うるせーな。優勝して、アリーナとは結婚する気ありません!って宣言しないといけないんだよ、俺は!」
「隙ありいいいいい!!!」
ソロの放った一撃が、クリフトの剣を叩き落した。
「あっ!」
「どりゃあああああ」
ソロの渾身の一撃が、クリフトを盾ごと吹き飛ばした。
「疲れたあ…」
「良い試合だった。クリフト殿も惜しかったな」
「いえ、私なんて全然…」
「何を言う。最後の一瞬の隙が実に惜しかった。ソロ殿の集中力もだいぶ切れていたし、持久戦に持ち込めば勝てたのではないか?」
「とんでも、ないです…」
「クリフト、お前さ…」
ソロが何か言いかけたそのとき。
「みんなお疲れ様!」アリーナが駆けてきた。
「よーアリーナ。これで俺と結婚だな」
「バカ言わないで。3人とも、すごいかっこよかったよ!」
クリフトが目を伏せる。
「おい、何テンション下げてんだよ!」
「べ、別に」
「おいアリーナ、こいつお前にかっこいいとこ見せたかったんだぜ~なのに悪かったな!な!クリフト!」
クリフトにヘッドロックしながらソロが笑う。
「ちょ、な、何言ってるんですか」
「…うん。かっこよかったよ、クリフト」
「あ、ありがとうございます…」消え入りそうな声でクリフトは答えた。
「この後ね、優勝者へのインタビューがあるから。くれぐれも私と結婚するなんて言わないでよね」
「ああ、そんな冗談今度こそシャレにならん」
その後、ソロは高らかに家でかわいい彼女が待っているので結婚はしません!
賞金はサントハイム復興のため寄付します!などと宣言していた。
「皆の者、今日は遠路はるばるご苦労だった。おかげで大会は大成功だ。
心より感謝する」
マーニャとミネア、トルネコ一家も加わって、
約束したとおり、その夜はソロたちを労っての晩餐会が開かれた。
「意外に盛り上がったわね、決勝戦」
「クリフトさん、あんなに強かったのね」
「そりゃあ、いいとこ見せたかったんですよ。ね、クリフトさん。あれ、クリフトさん?」
トルネコが声をかけた先にクリフトはいなかった。
「あれ?さっきまでいなかったあ?」マーニャが首を傾げる。
「なんか教会に用事がとか言ってたけど」ソロが答える。
「俺ちょっと見てくるわ」
その様子は城からもよく見える。
「大成功だな、ほんと。よかったよかった」
教会の扉を開けると、椅子に腰掛けるクリフトの背中が見えた。
「何やってんだ?」
「あ。ソロさん…」
言いながら、ソロはクリフトの隣に座る。
「どうしたんだよ」
「いえ、なんだか気まずくって」
「なんでだよ。俺に負けたくらい、どうってことないだろ」
「いや、そうじゃなくて…なんというか」
「…お前さ。途中で手抜いたろ?」
「え?」
「ふっとお前から戦意が消えたんだよ。そこで一発叩き込んだわけだけど」
「…あー…」
「俺を勝たせようとか思ってくれたわけ?」
「いや、別に…大体、優勝しなくたって、誤解くらい解けるでしょう、あなたたちなら」
「ま、そーかもな。早く帰って謝らねーと」
クリフトが視線を落とす。
「なんだってんだよ。お前」
「ふと、思ったんですけど」
「ん」
「私がもし優勝してたら、姫様ではなく賞金を選ぶと宣言しなければいけなかったわけですよね」
「…まあ、そうなるな」
「あ、そうなるか、とか思ってしまって」
「なるほど」
「いや、別に元々、結婚なんて出来るわけないですし、宣言したところで、姫様にとってはそれが当たり前なのは分かってるんですが」
「…」
「そしたらなんだか、姫様の顔を見るのが辛くなってしまって」
うーん、とソロは腕組みして唸った。
「…あんまり思いつめんなよ。とりあえず、アリーナはしばらくは結婚とか考えなくてよくなったんだし。
戻って飲もうぜ」
「…はあ…」
ゆっくりと2人で立ち上がる。
「サントハイムの料理、俺けっこう好きかも。けっこう香辛料とか効いてて…」
突然、ソロが言葉を失った。
「ソロさん?」クリフトがソロの視線を追う。
そこにはアリーナが立っていた。
「姫様。どうしました?」
涼しい声を取り繕って口を開いたが、は、と我に返る。
―いつから。どこからどこまで聞かれていた?
「…」
アリーナは答えない。みるみる真っ赤になる顔色から、全て聞かれてしまったんだとクリフトは悟った。
「…」
なんて。
なんて、言い訳したら。
(こうなったら)
「あの、姫様、その、行きましょうか。みなさん待ってますよ」
(シラを切り通す!)
アリーナの横をすり抜け、歩き出したそのとき。
アリーナがクリフトの服の裾を掴んだ。
「姫様?」
「…クリフト、今日かっこよかったよ」
「あ、ありがとうございます」
「がんばれーって、言ったの、聞こえた?」
「え。…幻聴かと思っておりました…」
「やだ。違うよ」
アリーナが笑った気がするが、クリフトは振り返れない。
ソロはアリーナとクリフトの顔を交互に見ると、
「あー俺、さ、先行くから!」
猛ダッシュして見えなくなってしまった。
(…ソロさん、ひどい…)
クリフトはしばしこの状況に絶望したが、そうも浸っていられない。
「さ、行きましょう姫様。しかしソロさんは何一人で走って行ったんでしょうね」
クリフトはあくまでもシラを切り通すつもりだ。
「待って」
「…はい」
「さっきの言葉の意味、ちゃんと教えて」
クリフトの背筋が凍りつく。
「な、何のことでしょう。私は何も」
「聞き間違いじゃなかったら、とっても嬉しいことだったと思うの」
「…え?」
「だ、だからあの、やだもう、恥ずかしい」
アリーナはクリフトの背中に顔を埋めた。
「何ー遅くない、あの2人」
「なあマーニャ、賭けないか」
「何が?」
「戻ってくる二人がどんな顔してるか」
「えー?」
俺は真っ赤な顔してくるに一票だな、そうソロが言ったとき、静かに扉が開いたのだった。
やっぱりクリアリはいいなあ!と勢いで書いてみました。
>>65
クリアリは設定をいくらでも転がせるのがいいですよね。
いろんな設定で書いてみようって気になります。
アリーナ可愛いなあ
バトルシーンもカッコ良かったし仲間達も仲良さそうでよい
夜中まで起きていて良かった!
GJGJGJ!
乙です
これは嬉しい
スレが華やかになって嬉しい限り。
SSはでき上がったのですが、「忍法帖」やらの都合で長文を投下できず…orz
しばらくレベル上げの修業の旅に出かける次第です。
それまでスレが落ちておりませんように…
クリフト「………!」
山田「みんな~クリフト君のおちん●んがでっかくなってるじょおおお あはははは」
どんまい
気長に待ってるよ
「姫様、今日は早めにお休みなされ。人前であくびなど一国の王女がするものではありませんぞ」
「ん・・・分かってるけど、疲れてる割には眠くないのよね」
「それはただ、戦闘の8余韻で興奮されているだけですじゃ。何なら、このブライがラリホーで睡眠導入を・・・」
「いやよ、そんなの」
「姫様!?まだお休みになられてなかったのですか!?」
「あ、クリフトやっと帰って来たー」
「も、申し訳ありません、教会で癒しの呪文を求める信者が思いの外多くて・・・」
「お主が帰って来ぬから、姫様がこのように夜更かしするんじゃ」
「え」
「何言ってるのよ、ブライ、そんな・・・こと・・・な・・・(ス―――)」
「・・・」
「・・・」
「あ、あの、ブライ様、私はどうしたら・・・」
「知らん。姫様をそのままできるだけ動かさんよう、お前が隣に座って膝枕でもしたらどうじゃ。
「は!?」「 ワシは向こうから毛布をもらってくる。」
「え!?え・・・でも。こんな状態で、えええ・・・!?」
と言いつつ暖炉の前のソファでアリーナを一晩膝枕して翌日足がしびれまくっているクリフトとかw
また書いたので投下します。
----------
「好みじゃないわ」
そういって書類から目を逸らす。目の前ではブライが怒ってる。
「姫様。いい加減にしてください」
「だってヒョロヒョロして、全然強そうじゃないじゃない。
なあに、これ。趣味はチェスだって。つまんない」
私はうんざりしていた。
毎日毎日、ブライはお見合いのことばかり。
求婚されるってのは正直悪い気はしないけど、私はまだ結婚なんてする気はないし、
何よりどの男も弱そうなこと!
「姫様、あなたより強い男などこの世におりません」
「別に、私より強くなきゃダメなんて言ってないわ。
でも、勉強しか出来ないようなタイプは絶対嫌」
「…夫婦揃って脳みそまで筋肉じゃ、サントハイムの将来は暗いですな」
「どういう意味よ」
「姫様。強いのはあなた一人で十分です。夫となる者には、姫様に無い部分を
補える、聡明なものを選ばないと」
「…じゃあそういう人を連れてきなさいよ」
「…いればとっくに紹介しています」
ブライの言いたいことも分かる。だって、私はあまり勉強が得意じゃないし、
お父様の仕事を毎日横で見ているけれど、難しくてよく分からないことも多い。
「強くて頭も良い人かあ…」誰かいたっけ。
…
「うわぁ!」
「わっ!驚かさないでください姫様」
「ご、ごめん」
「姫様?顔が赤いようですが…?熱でもありましたかな?」
「そ、そうかも。悪いけど今日はもう出てって」
ああびっくりした。だって。
いきなりクリフトの顔が思い浮かんだんだもの。
「…」
確かに、クリフトは、けっこう強くなったし、頭もすごくいい。
神官学校は首席で卒業したとか聞いたことあるし、魔法だって一杯知ってるし
私の知らないことを沢山知ってる…けど。
「でも私別にクリフトのことなんて」
ああどうしよう。顔が熱い。
参った。
あれから。クリフトのことばかり考えてしまっている。
難しい書類。クリフトに聞けば分かるかな?
クリフトなら、組み手の相手もしてくれるかな?
特訓で怪我してもすぐに治してくれるよね。
ああもう。なんでこんな。
「クリフトのバカ。いきなり頭の中に出てくるから」
「…お呼びですか?」
「ひゃあ!」
急に廊下の角からクリフトが出てきたものだから、私は大声を出してしまった。
「な、何よいきなり!バカ!」
「え、あ、驚かせてしまってすみません…」
うなだれるクリフト。ああもう、そんなつもりじゃ。
「ご、ごめん。違うの。それよりどうしたの、こんなところで」
「ああはい、今朝バザーに用事がありまして出かけたのですが、
異国の焼き菓子を売っているのを見つけまして。
姫様のお好みに合うかと思いまして、いくつか買ってきたのですが」
「お菓子!?」
なにそれ、外国のお菓子?ちょっと気になる。
「もしお時間がありましたら、いらっしゃいませんか?お茶をご用意いたしますので」
「うん!じゃあおやつの時間になったら行く!」
うれしい。どんなお菓子だろう!
色とりどりのかわいらしいお菓子を前に、私は目を輝かせた。
「紅茶でよろしいですか?」
「うん」
「マカロン、と言うらしいです。アーモンドで出来たお菓子だそうですよ」
「へえ」
「サランの子どもたちをバザーに連れて行く約束をしたもので。
久しぶりでしたね、姫様たちと行って以来ですので」
「いいなー。私も行きたい」
「では、そのうち行きましょうか」
ドキっとする。それってデートのお誘い?
「2人で行くの?」
「誰か誘っても構いませんよ?」
「…」
そうじゃなくて。何聞いてんだろう私。
「どうぞ」
急に黙った私に疑問を抱く様子もなく、クリフトがお茶を出してくれた。
「ありがとう。じゃ、いただきまーす!」
わ、甘い。美味しい。お茶を一口。
「おいしい!」
「それは良かったです」
クリフトはニコニコしている。
「その赤いのは、フランボワーズで、茶色いのはチョコ、緑はピスタチオ…だそうです」
「わーどれもおいしそう。全部食べていい?」
「どうぞ」
美味しい。嬉しい。お茶もおいしい。しあわせ。
「あ、そういえばさ」
「なんでしょう」
「この間ね、若い女の子たちが集まって、アフタヌーンティ?だかをしたんだけど」
「はい」空のコップにおかわりを注ぎながらクリフトが答える。
「肝心のお茶があんまり好みじゃなかった」
今日のお茶はおいしい、そんなことを思いながら。
「甘いお菓子だと伺っていたので。少し濃い目に淹れてあります。
茶葉も、姫様が確か前に好きだと仰っていた物を」
「あ、そうなんだ。さすが」
感心して答える。
「今までどれだけ姫様にお茶を淹れてきたと思ってるんですか」
クリフトが微笑んで言う。
うわ。なんか。
「…」
私のことよく分かってるみたいな。いや、分かってるんだけど。
「あ、濃すぎました?」
「ううん、ちょうどいいよ」
赤くなった顔を見られたくなくて、下を向いたまま答えた。
幸か不幸か、クリフトは忙しいらしくお城の方に来ることも無い。
私もブライのもってくるお見合い写真を眺めるのに忙しかった。
クリフトのほうがかっこいいとか、
クリフトの方が強そうとか。
クリフトのほうが優しそうとか。
頭に浮かぶのはそんな言葉ばかり。
もうなんでこんなにクリフトのことばっかり!
「もういい加減にして!」
「いい加減にして欲しいのはこっちです」目の前のブライが言った。
ああ忘れてた、ブライ居たんだった。
「そろそろ一人くらいお会いしても良いのではないですかな!」
「…」
だって。そんな時間あるならクリフトに会いに行けるのに。
「ブライ…私やっぱりお見合いなんてしたくないわ」
「そうは言いましても姫様。もうそろそろ結婚していただかないと」
そうだけど。だって。今はこんなに
「クリフトのことばっかり考えちゃうんだもん」
「はっ!?」
「クリフトといるほうが楽しいに決まってるのに、お見合い相手なんかと会いたくない」
「姫様…クリフトと何かあったんですかな」
怒るかと思ったけど、ブライは優しい目をして聞いてきた。
「何も無いよ、別に。ただ私が、勝手にクリフトのことばっかり考えてるだけ」
ブライに何言ってるんだろう私。でもお見合いとかもう真っ平。
「…私どうしちゃったんだろう…」
ほんと、どうしちゃったんだか。
「…それは、クリフトに聞くのが一番ではありませんか?」
「クリフトに?」
「本人にそのまま伝えて来なされ」
ブライは呆れたような、笑ってるような…複雑な顔をして言うと、ブライは部屋を出て行ってしまった。
クリフトに…直接聞く?
夜、クリフトの部屋を訪れた。随分驚いているようだった。
「ちょっと、聞きたいことがあって」
どうしよう。緊張してきた。
「…どうぞ。」
もうクリフトは寝巻きを着ていて、「こんな格好ですみません」とガウンを羽織った。
「何かありましたか」
何かっていうか。なんて言うか。
「…」
そのまま伝えろと、ブライは言ったけど。
なんていえばいいんだろう。
朝から晩までクリフトのことばかり考えてしまうんだけどなんだろう?って言えばいいの?
ダメダメそんなの恥ずかしすぎる!
「…よっぽど深刻なのですね?」
「いや、深刻ってわけじゃ…えと…」
どうしよう…あ、そうだ!
「あ、あのね。ある人のことをね」
「はい」
「あ、ある人ってのはよく知ってる人なんだけど…なんだかその人のことばかり
朝から晩まで考えてしまって!ドキドキして、顔が熱くなっちゃって…」
クリフトの顔が見れない。
「わたし、ど、どうすればいいのかな…?」
そうっと、顔を上げてみる。クリフトが一瞬目を見開いた気がした。
次の瞬間、優しく微笑むと、「そうですか」と答えた。
「その方は幸せですね」
そ、そうなの?ていうかクリフトなんだけど。
「姫様は、その方のことが好きなんですね」
…え?
「きっとそれは恋ですよ、姫様。」
恋…恋!?これが恋!?
顔が赤くなるのがわかる。
クリフトのことばかり考えて、会いたくて、お見合いなんてどうでもよくなっちゃって。
恋。そっか、言われてみれば。
「ク、クリフトは!」
「はい」
「クリフトは恋、してるの…?」
言ってしまって後悔した。どうしよう。怖い。
「私は…そうですね。ずっとお慕いしてる方がいらっしゃいました」
…え。
「ですが、私は神官ですから。そういった感情はもう持たないと決めたのです」
…それは。どういう。
「今後また恋をすることは無いでしょうね」
「そ、そうなんだ」
どうしよう、声が震える。
「あああ、あの、ありがとう、その、教えてくれて。
じゃあ私、もう行くね!」
言い終わると部屋を飛び出した。
そっか、私恋してたんだ。でも、クリフトは。
自分の部屋に飛び込むと、ベッドに突っ伏した。涙があふれてきた。
「クリフト…」
「姫様!!!公務をサボる気ですか!!!」
ドアの開く音がして、ドンドン、と大きな足音を鳴らしてブライが入ってきた。
「いい加減にしてください。何時だとお思いで…」
「なによう」
むくりと起きた私の顔を見てブライが絶句した。
「なんですかその顔は」
一晩泣きはらしていたから、きっと目がはれて酷い顔なんだろう。
「ああもう、お客様が見えるというのに…」
「今日は何もしたくない…」
「何を仰いますか!姫様、一体どうしたって言うんです」
どうしたって。
「クリフトが…」
また思い出して、涙があふれてきた。
「クリフトは私のこと好きじゃないの」
「はい?」
「クリフトは私じゃない人が好きで…でも神官だから一生恋もしないの」
最後の方は涙声でグズグズだった。
「そんなアホな」らしくない口調でブライが言う。
「だって、言ってたもん~~~」
涙が止まらなくて大声で泣き続けた。
顔をあげるとブライがいなくなっていた。
「…」
考えてみたら、私、ブライにクリフトが好きだって打ち明けたようなもんだよね。恥ずかしい。
「はあ」
私はこんなおてんばで、クリフトに今までいっぱい迷惑かけてきて。
そうだよね。クリフトが私のこと好きなわけない。
その瞬間、ドアが勢い良く開いて、ブライに蹴飛ばされてクリフトが転がり込んできた。
「もう一度ちゃんと話をしなされ!」
ブライはそう言うとドアを閉めて出て行ってしまった。
え?なに?え?
「ひ、姫様…」
クリフトが起き上がって、真っ赤な顔でこっちを見てる。クリフトの目は腫れあがっていた。
「…な、何?」
クリフトに会えたのは嬉しいけどつらい。
「あ、あのですね…姫様…」
「まったく、世話の焼ける」
扉の向こうから、ブライの声が小さく聞こえた。
なんとなくブライには2人を応援して欲しい!
うひょぉおお~!GJGJGJGJ!
うおおおお!
理想の二人だ!!続きが読みたいな!
ありがとう。最高だ
なんというか、読んでたら初夜から初夜明けのクリアリのエロを書きたくなってしまいますたorz
>>103
ちょいエロくらいならここでいいかもしれないけど
エロパロに投下したってわかったら読みに行きますよ~
行為そのものはもちろんエロパロなんでしょうが…
昨夜何があったか匂わせるようなやりとりもあちらでしょうかね…
GJです!話の展開が好みすぎて辛い!
ブライがいい味出してるな
連日、素敵なSSが花盛りですね。何より。
ちょっと華を添えさせていただければ幸い。
とはいっても、連日の素敵なSSの前では「華」になるかどうか…
忍法帖やらとの戦いです。
もし容量や投稿回数やらでひっかかって途切れたらご容赦を。
今回は神学校から帰ってきたクリフトと姫様の再会はこんなふうなんじゃないかと妄想。
では、おつき合いくださいませ。
もう何回目になるのかわからない、ため息。
あたし何でこんなこと勉強しなきゃいけないんだ…。
じいやを始めとして、みんなが口を揃えて、あたしのため、と言う。けど、正直神学の知識なんて、
どの場に出ても役に立ったためしがない。どこぞで役に立つんならまだ少しは勉強してもいいかなって
気にもなろうってもんだけど…。
どんな晩餐会やパーティーに出席する羽目になって出席してみても、話題なんて場に居合わせない人
の陰湿な陰口や、上っ面だけの軽薄なお世辞の言い合いや、どこの誰とどこの誰がどうしたとかいう噂
話ばかり。うんざりして耳を覆いたくなる。かといって退屈して中座なんかしたらじいやに何言われる
かわからないし。
他の人はよくあの手の話に退屈のひとつもせず笑っていられる。ああいう場に慣れて平然としてられ
るようになることが「大人になる」ってことなのかな…ああいう席って食事がおいしければ魅力的だけど、
まずかった日には目も当てられない。
どこの誰とどこの誰が恋人同士になったやら別れたやらなんて、あたしにはまるで興味のない話だ。
あたしは…なあ…。
何回目になるのかわからない自主休憩を取ることにして、あたしは机を離れて窓際に立つ。
あたしの興味を惹くのは、もっぱら窓の向こうのあの景色。お城の外。あそこには一体どういう世界が
広がっているんだろう…それにしてもいいお天気だ。こんな日はお城の屋根に寝転がって、あそこをねぐら
にしてる猫ちゃんと遊びたい…そういえばあの猫ちゃんどうしてるだろう、お腹すかせてないかな…。
窓枠に頬杖をついてそんなことをつらつらと考えていると、これももう何回目になるのかわからないノック
の音がする。
あたしを監視するしか仕事がないなんてずいぶん暇なのね、こんなに監視されてるなんて、あたしってもしかして
世界一可哀想な生活してる女の子なんじゃない…?
…現実に引き戻されたあたしはいらっとして、机に広げてあった神学の分厚い教科書を、ノックされたドアに向かって
投げつける。
結構派手な音を立てて、教科書がドアに当たって落ちた…けれど、相手はそれに構わず、またノックしてくる。
…もう…!
今度はノートを投げつけてみる。今度は薄い分さっきより軽い音。けど、こっちがいらいらしてることは十分向こうに
伝わっているはず…なんだけど、相手はそれに構わず、またドアを叩いてくる。
「ちょっとっ!」
たまらずに怒鳴ってみる。
「勉強ならちゃんとしてるわよ、だから頼むからそっとしといてよ!」
「姫」
……え。
体が固まる。
穏やかで、優しい声。
聞き覚えのない声…のはず…なんだけど…頭のどこかに、何かがひっかかる。
…ね、もう一言だけしゃべってもらえない…?
「私です」
口調は改まっている…けど…何か、声自体はどこか懐かしい。
「誰だかおわかりになりますか」
あ…。
アリーナ。
ぼくだよ。
誰だかわかる?
…そんなふうな言葉であたしを遊びに誘ってくれた…そんな人が、つい数年前までいなかったっけ…?
「おわかりでしたら、開けていただけますか」
…そういえば卒業するって…!
矢も盾もたまらず、あたしはドアに飛びついて、力まかせに開ける。
…慌てて開けたドアの向こうに、穏やかに微笑む、長身の彼。
「あ…」
あたしは思わず彼を見上げる。
声が出たか出なかったか、判然としない。
微笑むその表情自体は、あのお綺麗でお優しいお母様にそっくりだったあの頃の面影をくっきりと残している。
けれど。
あたしは彼のお父様という方を、生前は神官様でいらしたということぐらいしか存じ上げない。でも、きっとこんな顔立ち
だったに違いない。
何て端正。何て精悍で…何て凛々しい…あ…何て…何て素敵……。
「あの…っ…」
何て声をかければいいのよ…ちょ、ちょっと、まぶし過ぎる…まぶし過ぎるってば…6年の年月ってこんなに人を変えちゃう
もんなの、あたしは何も変わってないってのに…。
言いたいことが喉の奥で押し合いへし合いしてる、そんな感じだ。
「お久しぶりです」
あたしの、ざわめく胸の内を知ってか知らずか、彼が微笑んだまま声をかけてくる。
「げ…元気そう…ね…」
上目遣いにちらちら見るのが精一杯のまま、あたしは言葉を返す。
「おかげ様で…」
「…背…伸びた…?」
「そうですね、制服も何回あつらえ直したでしょうか…」
「顔立ちも…変わった…」
「…そうですか?自覚はありませんが、先ほど陛下にお目にかかった時もそのように…」
「あの…」
うわっ…あたしこれ以上何言えばいいの…やだよ、あたし今どんな顔してるんだろ…。
「ごめんね、あの…」
「何か?」
…あたしはかかとに一瞬体重を載せ、反動をつけて彼の胸に飛び込む。
「い、言いたいことはいっぱいあるの…でも何から言えばいいのか…」
その胸にしがみついたままあたしは顔を上げ、辛うじてそれだけをしぼり出す。
い、嫌だ、嫌だ、あたし一体どうしちゃったの…た、たかが6年ぶりに再会しただけなのに…何で直視できないで、
またその胸に顔うずめちゃうかな…。
「姫…」
「あのっ…」
あ。
不意に、頭に言葉がひらめく。
そうだ、帰ってきた人にはまずこれだ。
あたしはその胸からもう一度顔を上げ、彼に向かって笑顔を作る。
「お帰りなさい…クリフト…!」
…穏やかな笑顔だったその顔が、次の瞬間ぱあっと輝いた。と同時に、腕がからみついてきて、ぎゅっと抱きしめられる。
「…ただいまっ…!」
鯖が不安定な中、忍法帖との戦いもどうやら勝利に終わったようで何より。
もうちょっとレベルを上げて、もう少し長文を投下できるようになれば幸いですな。
では、おつき合いいただきありがとうございました。
これがこのスレの凄いところ
GJです
だからこのスレは面白い
このラッシュにちょっと便乗してみたかったり…甘さのかけらもありませんがw
魔王が倒されて以来、王宮にここまでの緊迫感が漂ったのは久しいことである。
そしてその噂はやがて、城内の教会で暮らすクリフトの耳にも伝わった。
「何…ですって…。」
その噂を聞いて、衝撃のあまりクリフトは思わずよろめいた。
肌が髪と同化して見えるほどに、顔面蒼白になっている。
クリフトに話を伝えにきた城の従者は、わななきながら頭を垂れた。
「…クリフト様…何と申し上げれば…。」
クリフトは従者を諌めるように手を上げた。
しかし、その手がわずかに震えているのに気づき、それを隠すように握りこむ。
自分を落ち着かせるように、クリフトは軽く深呼吸した。
「…以前は、私もひ弱な神官でしたが…あの辛い旅の中、
それなりに修行も積んできました。薬草の知識も、癒しの技も覚えました。」
ぐっと唇を引き結び、無理に笑顔を作ると、クリフトは従者に告げた。
「…大丈夫です。私のことは、心配なさらないでください。
今日は私が生を受けた日です。神様も憐れみをかけてくださるでしょう。」
「…っ、クリフト様…っ!」
従者はそれ以上続けることができず、涙にくれた。
「ほらほら、泣くんじゃありません。そのような態度は姫様に失礼ですよ。」
その日。
朝起きたアリーナが
「今日はクリフトの誕生日ですもの!
腕によりをかけて、特別製のケーキを作ってプレゼントするわ!
誰も手伝ったら駄目だからね!私一人で作るんだから!」
と宣言したのであった…。
ちなみにクリフトの誕生日って公式で設定ってなかったですよね…?
…タイトルからしてどのような悲恋物かと思っておりましたのに…
そう来ましたか…
タイトルと中身のギャップがたまらんですな。GJです!
GJです
ええと、今回は…
これやってよろしいでしょうか?
多分このスレの住人様のあらかたが撃沈されたであろう、あの名台詞。
うちの公式設定まるっと無視クリフトなら、きっとこんな感じで吐くと思いまして、書いてみました。
よろしければおつき合い願います。
礼拝堂の書斎の高い書架を見上げて、あたしはため息をつく。
ま、礼拝堂なんて場所柄そうなるのはしょうがないんだろうけどさ、
娯楽書の一冊ぐらいあったっていいだろうに…
もしかしたら一冊抜いたら奥からとんでもない本が出てきたりなんかしてね、
そんなことを思いながらあたしはちょうど目の高さの位置に配置されていた本を
一冊、書架から抜いてみる。
「信仰と祈り」…ね。まあ題名からしてそれっぽいというか何ていうか。本を
抜き出した隙間の奥をのぞいてみても何か別の本が隠されている気配もない。
…つまんないの。
あたしは手にしていた本を書架に戻そうとした…その時、本からはらりと何かが落ちる。
あ、いけな。
あたしは本から落ちたしおりらしき何かを拾い上げて、適当な場所に挟み込もうとする。
…え。
しおりだと思ったら写真だ。それも…あたしの…。
写真自体には覚えがある…けど、何でこんなとこにこんな写真があるの…。
あたしはぽかんとして、その写真を見つめる。
これ確か、あたしが社交界に出た時の記念写真だ。そうよ、あの時は慣れない堅苦しいドレス
にお化粧までされて、窮屈だわ顔はかゆいわでずっと気分悪くて仏頂面を決め込んでいた記憶が
ある。
…この写真もしっかり仏頂面だし。
これ、クリフトの本よね…何で彼がこんな写真持ってるのよ。
あたしが社交界に出た時は確かクリフトはまだ神学校にいたはず、であたしは写真なんか送った
記憶はないし、そうすると誰かがあたしの知らないとこで送ったってことになるな…それはまあいい
んだけど、よりにもよって何でこんな仏頂面の写真送るかな、笑顔の写真も少しはあったはずなのに…
で、クリフトは何でこんな顔の写真を後生大事に持ってるわけよ…。
ん、と思って見ると、当のクリフトが立っている。
「あ、ご、ごめんなさい、勝手に書架漁ったりして…」
なぜかあたしのほうがあたふたしながら、写真を適当に本に挟んで書架に戻す。
…何であたしのほうが困惑しなきゃいけないのよ…。
「ブライ殿からうかがったのですが…」
クリフトはなぜか少し厳しい面持ちだ。
「…何を」
「姫は一人旅に出るおつもりだとか」
「だから何なの」
「どうかそのような無茶をなさらぬように」
厳しい面持ちのまま、クリフトがこっちに歩み寄ってくる。
「ほっといてよ」
あたしは顔をそらす。
…だから何で直視できないかな、あたし…時々そうなのよね、こっちが目をそらさずにいられないほど、
彼がまぶしく映ることがあるんだ…。
「ほっといて…?」
そうはいくか、そう言うように、彼があたしの片腕をつかんで、逆の手をあたしの顎にかけて自分のほう
に向けさせる。
「あなたにもしものことがあったら、このクリフト………」
…なぜか真剣そのものの目で、訴えかけるように見つめられる。
え……。
あ、あたし何でそんな目で見られなきゃいけないわけ…。
ちょ、ちょっと、何よ、怖い、怖い、怖い…かもしれない…あ、あなた、いつからそんな力のある目つき、
できるようになったのよ…。
ど、動揺させようったってそうは…あ、やだ、でもしっかり動揺してるよあたし…。
顔をそらそうとしても、その手がしっかりとあたしの顔をおさえこんでいる。こ、これ、逆らったら首の
骨折れそう…。
あ、あの、このクリフト…その後、何…?
視線をぶつけ合ったまま、どれだけ時間が過ぎたろうか…あ、あたし多分、今、相当情けない顔してる…
もしかしたら、赤面のひとつもしてるかも…。
「な…何が言いたいの…」
あたしは辛うじてそれだけ絞り出す。
「いえ…陛下が、どれだけ嘆かれることか…」
彼の手があたしから離れる。
「だから何を…」
「ご再考を…」
言いたいことだけ言って、クリフトが出て行く。
あ…。
その背中が見えなくなったのを確認して、あたしは書架の前にへたり込む。
…クリフトの前でへたり込まずにいるのが精一杯だった…。
ひ…一人旅…その意志は揺るがない…けど…。
思わず胸を押さえ込む。
あの目…。
嫌だ…。
何であたし、こんなに動揺してんだ…。
公式設定まるっと無視なんで、お口に合わなかったらご容赦を。
むしろ、おいしく召し上がっていただければ幸いにございます。
では、失礼いたしました。
萌えに萌えたwwwありがとう!!
動揺するアリーナ可愛いw
クリフト「姫様私はここにおります!」
アリーナ「クリフト!」
クリフト「決して姫様のお側を離れませんから、どうかご安心下さい」
アリーナ「な、何よ。あ、当たり前じゃない。あんたは私の家来なんだからっ」
誰が先頭を切るかだな
いつも数々のGJありがとうございます。励みになる限り。
長めのSSの投下を考えておるのですが、その前に2編ばかり投下させていただいている身ですので…
これ以上やらかしたらスレの私物化になりそうな気がして気が引けております(汗)
…どうしましょう…
そう謙遜することないんやで(ニッコリ
むしろコテハンでSS以外の感想や雑談をレスする方が私物化と思われるかも
とにかく言いたいことはSS待ってるってことだ!
却って誘い受けと勘違いされかねない
職人さんは黙って淡々と投下した方が自分のためにもよいと思う
ここはまだ緩いほうだけど、いくら書き手側とはいえ>>142の態度はスレによっては
誘い受け乙・半年ROMってろと突き放されることもあるから気を付けて
ご意見ありがとうございます。
特に>>146-147様、これからは気をつけますね。
何しろこの手のことをするのはこのスレでだけなので、立ち居振る舞いがよくわからないのです。
「誘い受け」と不快に思ってしまわれた方、ごめんなさい。
ただこの手の前口上ぐらいは許されますよね…?
…さて。
ではお言葉に甘えて、投下させていただきます。
正直今回長いです。全部投下しきれるかどうか…
投稿回数の制限にひっかかって途切れたらご容赦を。
基本姫様視点ですが、最後のみ勇者(うちの勇者はアレンといいます)視点です。
では、おつき合いくださいませ。
「ん…」
何だろう、不意に手首をつかまれる。
「こちらへ…」
問答無用、そういった体でクリフトがあたしを林道へ引っぱっていく。
「ちょっと…」
引っぱられながらあたしはクリフトに抵抗してみる。
「何だってのよ…!」
「とにかく…」
「ちょっと何だってのよ…!」
あ、あたし何かしたの、何か気に障ることしたんなら謝るからさ、それならそれなりに拉致する理由教えなさいってのよ、
クリフト…。
クリフトに引きずられるまま、あたしは足場の悪い林道を歩かされる。
何よ、木の根っこだか石だか何だかわからないけど、でこぼこして何だか足場の悪い道だなこの道…舗装されてないから
そう感じるだけかな…。
「ね…」
あたしは無言で引っぱっていくクリフトに問いかける。
クリフトは無言で、とにかくあたしを引っぱっていく。
「ちょっと、あたしが何したってのよ、何か悪いことしたなら謝るからさ、その前に何が気に障ったのか教えなさいよ、
じゃないとあたしも何謝っていいかわかんないじゃないのよ…」
今日はとりあえず何も変なことはしなかったはずだけど、そんなことを思いながらあたしはその背中に声をかける…
けれど、クリフトは相変わらず無視を決めこんでいる。
珍しい。いつもあたしが何か訊けばたいがいのことは答えてくれるはずなのに…。
「ちょっと…!」
「間に合った…!」
不意に開けた視界に、クリフトが安堵といっていいようなため息を漏らす。
…え…?
…何これ…って…夕焼けに決まってるんだけど…。
あたしは思わず息を呑む。
一面の、あかね色。
空も、地面も、そしてその地面に生えている木も。
…そして海…。
あかね色の太陽に染まって照り返す、その輝き…。
…何て綺麗…何て…凄い……。
「あ…」
絶句するしかない。
簡単な言葉じゃ、この凄さは語れない。
この凄さは、あたしの知る言葉では語り尽くせない。
ただただ、視界が一面のあかね色で埋め尽くされて、輝いている。
何て綺麗…何て…凄い……。
あたしはただただ圧倒されて、絶句する。
不意に抱き寄せられる。
「あ…」
言われて思わず足元を見下ろす…あ、どうやら無意識に二、三歩踏み出していたらしい。
不意に足元から海風が吹き上げてきて、あたしはそこで初めて、ここが崖っぷちであることに気づく。
え…。
本当は彼の顔を見たい。でも、あまりの風景に目が離せない。
…あなたはこういう場所は苦手じゃなかったの…?
そう問いたい…あ、でも、この景色を前にしたら、多少の恐怖感は木端微塵かも…。
「ありがとう…」
お礼なんだから、本当はクリフトの顔を見て言わなきゃいけない…けれど、どうしてもこの、あかね色に
輝く景色から目が離せない。
「…吸いこまれそうだった…」
あたしはただ呟く。
「わかります…私もそうでしたのでね…」
クリフトの声がやけに近い。声の近さからいって今まで以上にくっついている、それは確かかも。でもなぜか、
突き放す気にも拒む気にもならない。
意識してか、それともまた吸い込まれることへの恐怖からか、あたしはクリフトの背中に腕を回す。
綺麗、というより凄い、もっと言うなら…怖い、かも…とにかく、綺麗、という言葉じゃ片がつかない。
何て凄い…何て…怖い…。
クリフトがいなければ、間違いなく吸いこまれていた。吸いこまれて…この崖から落ちていたかも…。
「ね…」
あかね色に染まる海から目を離せないまま、あたしは呟く。
「どうしてあたしをここへ…?」
「どうしても、この夕焼けをあなたにお見せしたかったので…」
…え…。
初めてあたしは、抱き寄せてくるクリフトの顔を見上げる。
その顔はなぜか満足げだ。
「見せたいって…どうして…」
あたしと同じく景色から目が離せなかったらしいクリフトが、初めてあたしを見下ろして微笑む。
「私の卒業の時に王妃殿下の形見の首飾りをくださったでしょう」
「あ…そんなこともあったね…」
あたしが13歳だったかの誕生日に、水晶のはめ込まれた銀の指輪と、お揃いの首飾りをお母様の形見として譲り
受けた。指輪は中指にぴったりだったのであたしが持ち、首飾りのほうを神学校の卒業のお祝いとしてクリフトに
あげたんだったっけ…。
「あの時私に何をおっしゃったか、覚えておいでですか」
「え…」
…急にそんなこと言われても思い出せない。
「変ではありませんが、印象に残っておりましてね…」
この夕焼けに勝るとも劣らない、まぶしい笑顔。
「何かをふたつもらったらひとつは私に、独り占めなどとけちなことをしたら王妃殿下に叱られてしまうと…」
「あ…」
…そんなことも言ったっけね…。
「何でそんなこと覚えてるのよ…」
「何となく…」
クリフトがまた夕焼けに視線を戻して、目を細める。
「それと同じでしてね…このような素晴らしい景色をあなたにお見せせずに独り占めしたら、私も母に叱られて
しまいます…」
「あ、そういえばあなたのお母様は、あたしのお母様と仲がよろしくていらしたもんね…」
あたしも夕焼けに視線を戻して、あまりのまぶしさにただ目を細める。
「ね…でも本当にそれだけ…?」
それだけが理由じゃないような気がして、あたしは夕焼けから目を離せないまま問いかける。
「もちろんこれは後付けのようなものでしてね…」
視界の端で、クリフトが微笑む。
「私が神学校にいた頃、手紙をくださったでしょう」
「手紙?」
そんなの送ったっけ…そう言いかけてやめる。
そういえば6年の間に、一通だけ送っていた、それを思い出したから。
「あの時、何をお考えだったのですか…」
不意にクリフトが、またあたしを見下ろしてくる。
「何をって?」
つられるようにあたしも夕焼けから視線を外してクリフトを見上げる。
「あまりにも…あまりにも狙いすましたかのように、私に救いの手を伸べてくださったので…ずっと気になっておりました…」
「…救いって?」
「あの手紙をいただいた時、悩んでおりましてね…」
「悩んでたって?」
「あなたもご存知の、あの火傷…」
「火傷…」
あのひどい火傷…あの痛々しい火傷…。
あたしは思わず、彼の胸の、火傷の痕があるであろうあたりに、空いた手を置く。
「あの手紙をいただいた時は、火傷を負って最悪の時期はとりあえず脱した頃でして、ちょうどその時、悩んでいたのです。
私は神に背かれているのかどうなのか、背かれているとすれば何が足りなくてどこがよくないのかと…」
「何よ、じゃああれは、あなたが火傷させられた時…!」
…あたしはどんな顔をしていたのだろう、クリフトが怪訝そうな顔を見せる。
「あれとは…何かお心当たりでも…」
「あの手紙を書いた時のことははっきり覚えてるのよ…」
あれはあまりにも鮮明すぎる思い出…昨日のことのようにはっきり思い出せる…。
あたしはあかね色に染まる海に視線を戻す。
「叫び声?」
「悲痛だった…悲痛過ぎて、それで覚えてるのかな…」
今思い出してみても、心が痛む。
「熱い…」
「熱い?」
おうむ返しにクリフトが問いかけてくる。
「痛い…」
「痛い?」
「苦しい…」
「苦しい…?」
「助けて…」
「助けて…?」
やっぱりおうむ返し。
「あとは…悲鳴をあげる体力も残されてない、ただ抑えることもできないうめき声…」
…あの叫び声が、クリフトが火傷させられた時のものだとしたら、今だったらそれはそれで腑に落ちる。
ただあの時は、とにかくわけがわからなかった…。
「誰の声だろう、誰がどうしてあたしに助けなんか…何が何だかわからなくて、ずっと考えてたの。で、考えて
考えて、考え疲れた頃かな…急にあなたのことが気になったのよね。どうしてるだろう、元気にしてるだろうか、
風邪とかひいてないかって…」
「私が…?」
「気になったら、いてもたってもいられなくなって…手紙を書かずにいられなくなってさ…思いついたこと、その
まま書き殴ったんだよね」
また海から視線を戻して、クリフトを見上げる。
「だから、そっけなかったでしょ…」
「そっけない…?」
「シスターが、ちょうどあなたに連絡を取る機会があるっておっしゃるから、一緒にって手紙を預けたんだけど…
手紙を預けてから後悔したのよ、もっとちゃんとした手紙を書けばよかったって…夜が明けて、ちゃんとした手紙
を書こうって便せん広げて…でもいい言葉が浮かばなくって、何回書いて何回消して…何枚便せん駄目にしたかな…」
やっぱりあなたと一緒にいたい。
結局はあの言葉。
書きたくて、でも書けなくて、書いては消して書いては消して、何枚便せん駄目にしたっけ…。
「姫」
クリフトが微笑む。
「ん…」
「そっけない、と、短い、は違いますよ…」
「え?」
「むしろ、いてもたってもいられなくて、思いついたことをそのまま書き殴った文だからこそ、本心が出るのでは
ありますまいか…飾り立てた長文より…」
彼がまた顔をあたしからそらして、遠くを見つめる。
「あの手紙だけで、どれだけ気遣われて、どれだけ応援されているか、よくわかりました…」
その胸に置いた手を握られる。
「その、気遣って応援してくださる方のためにも、ここで負けるわけにはいかないと…あれで、折れかけた気持ちが
戻ったような気がしました」
その口調から、強い意思が感じられる。
「ええ」
またこっちを見つめてくる。
「返事に、絵葉書をお送りしたでしょう」
「あの絵葉書、素敵だったね」
どれだけ絵心のある人が描いたしろものだったんだろう、とても素敵な風景画が描かれた絵葉書
だったっけ。
元気です、彼からの言葉はその一行だけだった。でもあたしは、その一行でどれだけほっとした
だろうか…でも、あの時は何も知らなかったから…知ってしまった今は…。
「元気です、って…あれ書いた時も、胸が痛かったんでしょ…」
「まあ…」
「無理しちゃって……!」
「では何と書けと?」
「あ…」
火傷を負って胸が痛い、そんなことが書かれていたら、あたしはどう思っていただろう…そう思って、
あたしは口をつぐむ。
「あの絵葉書は、医者のもとに赴いた帰りに買ったものでしてね、店を出た時に初めて、ここの夕陽は何て
綺麗なのだろうと思いまして…」
「ん…」
「寄宿舎に帰って、寮長殿にそれとなくその話をしたら、素晴らしい場所があると言われてここを教わりましてね、
胸の痛みがだいぶ楽になった頃に初めて訪れた時は、あなたと同じように吸いこまれそうになりましたっけ…」
懐かしそうな表情。
「1日の講義が終わるのはだいたい夕方なのですが、その後は少し休憩をいただけましてね、天気がいい時はよく
ここを訪れました。この夕陽を見ながら、いつかあなたにお見せできれば、できることなら一緒に見られればと…」
そんな時まであたしのことを…。
「あたしと見たいって…」
「おかしいですか?」
「ありがと…」
「何がです?」
「そんな時まであたしを思ってくれて…こんな凄い景色…見せてくれて…」
あたしは空を見上げた。夕陽はもう暮れかけて、少しずつ空が暗くなってきている。
…え…。
あたしは振り仰いだ顔を、もう一度彼に戻す。
「どうしてよ」
「この夕焼けを一緒に見たいという願いを叶えてくださって…」
あ、あたしはただ引っぱってこられただけじゃない…。
「感謝しております」
あ。
抱きしめられる。
な、何よちょっと…嫌だ、逆らえないよ…い、今何されても、たぶん逆らえない…。
「あなたは何もしていないとおっしゃるでしょうが…」
「実際何もしてないよ…したとしても手紙一通送っただけ…」
「それがどれだけ励みになったか…おわかりではないでしょうね…」
だ、だから何でそこで…。
こんな逆らえない空気の中で、キスなんかしてくるかな…。
ちょっと…。
逆らおうと頭を振ろうとしても、後頭部をしっかり押さえ込まれている。
こういう時だけ強引なんだから…もう…反則よ、こんな逆らえない空気の中でさ…ね、ねえ、
ちょっと、いい加減にしなさいよ、長すぎるよ、息苦しくなってきた…。
クリフトの顔がようやく離れた。彼も息苦しかったのか、少し息を弾ませている。
「馬鹿…っ…」
ゆだっているのをごまかすために、あたしは顔を伏せる。
「今の私があるのはあなたのおかげですのでね…」
「だから何だってキスなんか…」
「どんな感謝の言葉を並べても説得力を持たない気がしまして…」
「だからキスって…ほかに何か考えなさいよ…」
火照ってしまった顔を冷ますために、あたしはわざともう一度空を振り仰ぐ。
「夕焼けも綺麗だけど夜空も凄いね…何か、星が降ってきそう…」
「このような空は初めて見ますね…」
「見たことないの?」
「寄宿舎の門限が早いので、このような空になるまでここにいたことはありません…」
「そっか…」
クリフトに抱かれたまま、あたしはまた海に視線を向ける。
すっかり暗くなって…。
「名残惜しいですが…」
クリフトの手が、その胸にあたしの顔を押しつける。
「ん…」
火傷の痕があるであろう場所に、あたしは頬ずりをする。
「そろそろ行かなくては不審がられますよね…」
「そうだね、みんなに心配かける…」
「行きましょうか」
ようやくクリフトがあたしを離してくれた。
「うん…」
また来られるといい…。
「姫…」
「ん…」
手を取られて促されるままに、あたしは引っぱってこられた林道にまた戻る。
「足元が悪いのでお気をつけて…」
「転んで怪我したって手当てしてくれるでしょ」
「まあその程度でしたら…」
「…おいっ!」
背後から聞き慣れた声がして、あたし達は振り向く。
「どこ行ってたんだよ、探したよ」
あ、アレンだ。
「ごめんね」
「すいません…」
「まあ見つかってよかったよ。行こうぜ」
アレンが安堵のため息をつく。
「皆さんは…」
「もう食事して、マーニャはお約束の一杯」
「またですか…ここは神学校のお膝元なのに、よく酒なんか手に入りましたね…」
「アリーナ、つき合わされないように気をつけろよ、明日働いてもらうかんな」
「…またあたし?」
馬車の外で戦うのはもちろん嫌いではない。でも何かそう言われるとかえって腹が立つ。
もう、マーニャにつき合って飲んじゃおうかな…。
あたしはふくれっ面を作ってアレンとクリフトをひと睨みする。
「何か言いたげだね」
「そう言われたら腹が立ってきたから飲んじゃおうかなっ」
「あのね…」
アレンがあきれたようにため息をつき、クリフトが無言で頭を抱え込む。
「今日はどんなお酒なのかなっと」
アレンとクリフトの一歩二歩先を行きながら、あたしはふと考える。
背後から声をかけられた。
…まさかとは思うけど…キスしてるとこなんか見られてないよね…見られてたら…あ、どうしよう…。
「何か?」
クリフトがこっちを向く。
「話を聞いたら、ここの真ん中にあるいかめしい建物って神学校なんだってね」
俺が耳打ちすると、クリフトも
「そうです」
と、耳打ちで返してくる。
「…てことは、いつだったか言ってた綺麗な夕焼け…あれをアリーナに見せてたの?」
俺の言葉に、クリフトがはっきりと微笑んで
「ええ…」
とうなずく。
「あなたは自分の女神、とか言った?」
「さすがにそこまでは…」
「言えないか…でも夕焼けは気に入ってもらえた?」
「また見せてほしいと…」
その言葉に、俺は思わずクリフトの肩を抱く。
「…よかったね」
「ええ…」
相変わらず公式設定まるっと無視(今回はクリフトの高所恐怖症を完全無視)ですみません。
ちなみに文中の「火傷」は、神学校時代にクリフトがいじめられて、その時に受けた傷という設定です。
で姫様がなんでそれを知っているかというと、ミントスでクリフトが倒れた時に体を拭こうとして、その時に…
という感じ。
では、長々おつき合いいただきありがとうございました。失礼いたしました。
これからもどんどん投下していただきたい
うるさいこと言ってごめんよ
そしてそんな中で投下してくれてありがとう
ありがとうございます!
今のところネタ切れですが、また何かありましたら投下させていただきたく思います。
>>159様
うるさいことなんてとんでもない…
立ち居振舞いを教えてくださって感謝しきりです。ありがとうございました。
不器用な2人とそれをかげながら応援する仲間達、という感じの話が読みたいな
待ってまーす!
誰かこのもやもやを蹴飛ばしてくれ
何だかすっきりしたよありがとう
思いつくかはまた別としてw
けどどれが正解ってのはないと思うしいろんなクリアリ像を楽しめるスレであるといいな
色んなパターンのクリアリに萌えたいw
【バレンタインデー】
【風邪】
【雪】
・・・想像力のない自分にはここまでが限界だった
荒らし対策なんだろうがシステム上そうなってるとしたら、職人さんが減ってるのもわかる気が…
「雪」と聞いて即座に
「一緒に葬ってください」という遺書とともに、降りしきる雪の中抱き合って眠るように凍死するクリフトとアリーナ
という絵が浮かんでしまいますた…
どこの失楽園だ自分…orz
うわあああごめんなさいごめんなさいごめんなさいorz
謝るくらいなら
雪の舞う寒い夜、「起こさないでください」というカードを部屋のドアにかけてクリフトのベッドにもぐりこむアリーナ
とか
ただ同じ書くなら少しでもいいから前後の流れも教えてほしい
いきなり死んでるとさすがにびっくりするから
注文しすぎかな
・アリーナは国のために政略結婚→一応国のために世継ぎを為す
・クリフトはアリーナを忘れるためにお見合いか何かで結婚→神官の家柄を絶やさないために子供を為す
・それでも互いに相手を忘れられないクリアリ
・ある雪の夜に、ぼんやりお城の外にたたずむアリーナ
・そんなアリーナを気遣ってクリフトがコートか何か持ってくる
・それを拒否して「今の自分は生きている屍のようなもの、これからも今のままなら死んだほうがましかも」と呟くアリーナ
・一応説得を試みるも失敗するどころか「自分も似たようなもの」と同意してしまうクリフト
・遺書をしたためて、雪の中抱き合って息絶える二人を翌朝ブライが見つける
…そして5の世界で、ヘンリー(アリーナの子孫)とマリア(クリフトの子孫)として結ばれる
4の総合スレか何かで見つけた書き込みから妄想してみますた。
冒頭に注意っていれるだけでいいと思うんだけど。
サントハイムの復興も終わり自分はもういなくても大丈夫となったら分からんね
その頃には既におばあちゃんで今更死ぬまでもないと言う感じかもしれんが
もしドラクエ世界にバレンタインがあったら、アリーナはクリフトにチョコあげたかな
そして明日から2、3日クリフトはお休みです。
アリーナは初めチョコをあげるどころか作る発想すらなかった。
けど毎年クリフトがチョコをたくさんもらっているのを見て気になり始める。
クリフトってそんなにもてるのかしら?
なぜか悔しくなって自分は絶対あげるもんかと数年は意地を張る。
その後日ごろ世話になってなくもないとかお父さまにもあげてるしついでにとか
何だかんだ理由をつけて丹精込めたチョコらしきものをあげることに。
クリフトだけはじ~んと幸せに浸っている訳ですねw
チョコらしきもののお返しにクリフトが手作りのクッキーをアリーナに贈る。
でアリーナは「性格が堅い人が焼くとクッキーも固くなるのね、でも味はおいしい、神官で自信なくなったら
料理人になったら?」という反応でも。
クリフトは意外と料理上手、というのが自分のイメージ。
確かにクリフト料理上手そう。
クリフトは義理チョコ大量に貰って、ホワイトデーには律儀にクッキーつくって返すイメージ。
誰にあげるのか気になる半分、おいしい匂いに誘われて半分で
アリーナは横でつまみ食いをしてるといいな
なんとなくモヤっとした気持ちになるけど、
なんで自分がモヤっとしているのかよく分からないアリーナとかもありですか
大好物です
そんなのアリーナ ナンチテ
パノンさん帰りますよ。
もやもやしてるアリーナでもいいな
しかもクリフトはそれを義理チョコと勘違いしてるとかw
・・・ってもうバレンタインデー終わっちまったじゃねーかorz
(姫様は、誰かにチョコレートを渡すのだろうか…)
クリフトは、自分以外の男にチョコレートを渡しているアリーナの姿を想像し、頭を抱えた
「だとしたら、私は……私は……あぁっ」
「何やってるの?」
突如掛けられた声に、クリフトは驚き振り返った
「ひっ、ひめさま!」
そこには、小さな包みを抱えたアリーナが立っていた
「い、いえ…何でもありません。あの姫様、その包みは?」
「あぁ、うん。チョコレートだけど、クリフト食べる?」
「!?」
まさかとは思って半分期待していたが、それが本当だと分かった途端、今まで抱えていた不安など消えていた
「はい、もちろんです!有難うございます!」
「そんなに喜ぶなんて思わなかったわ」
満面の笑みで、クリフトはアリーナから包みを受け取った
「姫様からチョコレートを戴くとは、このクリフト目頭が熱く…」
「そう?いっぱいチョコレートが贈られてきて困っていたのよ」
「へぇ…って、はい?」
(贈られてきて…?)
「うん、ファンクラブの女の子達から沢山来たのよ」
そういえば、ブライが話していたのをクリフトは思い出した
なんでも武術大会でアリーナが優勝したことで、彼女のファンクラブが出来たとか
特にモニカ姫を含め女性に人気が高く、世界を救った英雄の一人となった今、その数は増え続けているとか
「一人で食べ切れないから助かるわ」
ほら、とアリーナが指す先には大量のチョコレートが積まれてあった
「………」
しばらくはチョコ残味になりそうだ、と覚悟しつつ、来年こそはと期待するクリフトだった
アリーナは女の子にモテそうな気がする
サランの女の子も憧れていたし
>>195様、確かに姫様のファンクラブってありそうですね。素敵です。
…さて。
バレンタイン&ホワイトデーネタと申しましょうか。
数々の書き込みから何となく、姫様とクリフトが一緒に料理をしている絵が頭に浮かびまして。
1回で投下しきれるかな…2回になるかも。
ちなみに、クッキーを焼き過ぎてしたたかに焦がしたのは、うつけ者も経験しております。
では、おつき合いくださいませ。
トレイに並べられた可愛らしいクッキーと、明らかにクッキーの残骸とおぼしきものを見比べながらあたしは呟く。
「何か?」
隣でクリフトが微笑む。
「厨房借り切って何遊んでるんだと思われるだろうね…」
「よろしいのでは」
「だけどさ…」
「あなたも料理のひとつぐらいおできにならなくては…」
「そうなんだろうけど…」
クリフトと、可愛いクッキーを見比べる。
人づてに、クリフトはさりげなくお料理が上手だと聞いてはいた。でもまさかここまで差があるとは思ってなかったな…。
「あたしたちさ、同じ材料使ったはずだよね…」
「そのはずです」
「配分も間違ってなかったよね」
「そうですよ」
「なのに何で、こんなにしたたかに差が出るかな…」
あたしが焼いたほうは、チョコレートが入っているわけでもないのに真っ黒け。明らかに焦げている。
「焼き過ぎたでしょう」
クリフトが焦げたクッキーとあたしを見比べて微笑む…というよりこの表情は、笑いをこらえている顔だ。
「だって時間通りに焼いたのを出して触ったら、ふにゃっとしてたから…」
「それでいいのですよ」
「え?」
「焼きたてはしっとりしててもね、冷めると固くなるのです」
「へえ」
あたしは彼を見上げた…当の彼は、おかしくてたまらないとでも言うようにくすくすと笑っている。
「わ…笑うことないじゃない…」
一応強がりを言ってはみる…けれど、ああもう、こればっかりは笑われても仕方ないな…。
「私も同じ失敗をしましたのでね…」
「あなたでも失敗するんだ…」
「この手のことに失敗はつきものですよ…」
なおもクリフトはくすくす笑いをやめてくれない。
笑うのをやめてくれないクリフトに対してか、自分の料理の腕に対してかわからないひとことを、あたしは呟く。
何かさすがに落ち込んできちゃう…。
と、クリフトがトレイに手を伸ばして…なぜか、あたしが焼いた、したたかに焦げたほうのクッキーを手に取る。
「あ、それ駄目!」
まずいって初めからわかっているはずなのに、なぜか彼はあたしの制止を振り切って、無造作に真っ黒なクッキーをかじる。
うわ、がりり、と、いかにもまずそうな音。
「ひ、ひどいでしょ…」
さすがに恥ずかしくなって、あたしはうつむく。
そんなあたしをよそに、なぜかクリフトが微笑んだ。そして
「あなたにしてはなかなか…」
「そりゃ…材料は間違いないもん…」
その間違いない材料で、何でこんなことになるかな…。
あたしはクリフトの焼いたクッキーを手に取ってかじった。う、評判どおりおいしいから腹が立つ。
神学校って料理まで教えるもんなの…。
「悔しいけどおいしい…」
「お口に合ったようで…」
「ん…」
…ますます恥ずかしいじゃない…やだよ、あたし今間違いなくゆだってる…。
あ、不意に何かに気づいたように、小さくクリフトが声をあげる。
「…どうかした?」
「火傷されているようですね…」
あ、そういえば、右手の指先が少しひりひりする。
「焼いたばっかりのクッキーに触っちゃったからそのせいじゃないかな、大丈夫よ、これぐらい大したこと…」
「お待ちを…」
クリフトがあたしの右手を取って、ひりひりする所に軽く唇を押しつけて息を吹きかけてくる。
あ、ホイミ…か。みるみる痛みが軽くなってくる。
「あ…ありがと…」
お料理教わった上に手当てまで…ああ、あたしって何者…。
「ね、ねえ、あなたが焼いたのはとにかく、あたしのはどうしよ…」
「私がいただきます」
平然と怖いこと言ってんじゃないのよ…自分で作っておいてこんなこと言うのも何だけど、あたしだってこんな
クッキーだか何だかわからないもの口に入れるの嫌よ…。
「お、お腹壊したって知らないから…」
か、片づけなくちゃ。
恥ずかしいのをごまかすためにあたしは流しに駆け寄った…はずみに食器棚にぶつかって、お皿とカップを落としてしまう。
…お皿とカップの割れる、派手な音。ううっ、何でこんな時に、しないでもいい派手な失敗するかな…。
クリフトがくすくす笑いながら寄ってきて、割ってしまったお皿のかけらを拾い上げた。そして
「もう厨房はお借りできないかもしれませんね…」
「うん…」
何となく、ひとつの厨房で仲良く料理してる姫様とクリフトというのも素敵だなと思いまして。
では、おつき合いいただきありがとうございました。失礼いたしました。
GJです
癒されたー
数々のGJありがとうございます。いつもいつもしょうもないSSですみません。
おつき合いいただいて感謝しております。
>>205様
ゲームブックは…確かテンペでクリフトが姫様に女装させられたやらいうエピソードがあったあれですよね?
うーん、正直あれは、姫様のぶりっ子ぷりに引いたことしか記憶にないんです。クリフトはほとんど…
どんなキャラだったんでしょ?
リメイク版の愛すべきヘタレクリフトも好きなのですが、やっぱり大うつけ的にはFC版のクリフトのほうが
妄想の余地がある分描きやすい気がいたしまして…
しかしどうしてうちのクリアリはこんなにアクが強いんだろうなあ…
小説版の、がさつなだけのボクアリーナで免疫つけられてなきゃ、リメイク版の格闘馬鹿アリーナも受けつけにくいかもしれない。
やっぱアリーナにはどこかで乙女であってほしいんだよなあ。
かといってぶりっこもどうかと思うが。
現在ではもはやありきたりだが、よく考えれば無茶苦茶な設定を
小説家的に説明づけたのが、小説のボクアリーナ
ゲーム的に説明づけたのが、リメイクの戦闘民族アリーナ
まあ、ゲームでは4以後、兵士とか召使とか大工の息子とか網元の一人娘とかが
世界最強クラスになっちゃったりするので、そういう世界なのだともはや無条件で納得するほかなかろう
しかし久美小説のクリフトの鼻持ちならない印象は何か嫌だな。
久美さんは勇者くんマンセーだもの
クリフトのことなんて、勇者くんを引き立てるための踏み台当て馬程度にしか思ってないだろうよ
全部通して読んで、そうとしか思えなかった
でもそのために他のキャラをdisることはないとも思う
8人が皆それぞれカッコいい見せ場がある胸熱な展開が好き
あとお父様心配しすぎなのも可愛かった
そこ以外は脳筋だったがw
もう少しだけでもクリフトとの掛け合いセリフがあれば良かったなー
というか4リメイクは掛け合いセリフ少ないよね
うん、クリアリの掛け合いがみたいんだ。いちゃついているとなお良いんだ。
というわけでCDシアターのラストといたストが好きだ
しかしブライはともかく何でクリフトというのが謎。優秀なだけではなくそこそこの身分がある可能性もあるよな…
乳母の地位ってどの程度のものなんだろう
実権はありそうだけど身分的にはハウスメイドと同じレベルかな
そしたら平民でもアリーナと近いっていう立ち位置はおかしくないよね
片や姫に夢中、片や恋愛のれの字すら頭の中にないようなお転婆っこってのがいいねw
クリフトはいつ頃からアリーナへの想いを自覚していたのだろうか…
身分の差に鈍感な姫様に聖職者に…
クリアリを超えるカプは絶対一生でて来ないと思うほど
自分は平民で、聖職者。
この2点だけでも、普通に考えてタブーへの制止が働きそうなのに加えて、
3つ目に、クリフトは姫のようなタイプは元々からの好みじゃない気がする。
そんな恋愛にはマイナスな要因も吹き飛ぶくらいの、理屈じゃない何かを、
クリフトは姫様から受けたんだろうか。一目惚れか?
それとも、禁断の関係だからこそ萌えるとか。
どちらにしても、言っちゃ悪いが俗世から抜けきれない僧侶だねwクリフトくん
小さい体で兵士の卵に立ち向かっていくアリーナの姿が目に浮かんだ。
で、その恩義がいつしか愛情に…というのが自分のイメージだな。クリフトのアリーナに対する気持ちのきっかけは。
ある日女の子らしい一面を見てしまって…って王道を考えたけど
アリーナだとそれはないなw
身分の差はともかく平民と言われるとピンとこない
DQがそこいら辺、どこまでヨーロッパをモデルにしてるのか良く分からんけど
人それぞれいろんなクリフト像があっていいと思う
ただ一応公式でクリフト自身が身分を気にしたり神に仕える者は恋をしてもいいのかいけないのか考えたりする描写があるから
その点に対してどうとらえているのかは知りたいと思ってしまうよ
押せ押せなクリフトよりは想いを胸に秘めて悶々としてる方が萌える
でも、まあ、あれだ、好みは人それぞれだと思うので
このスレの職人さんの押せ押せクリフトも楽しんでいる
そういう意味では意外と恋愛や結婚に関しては緩いイメージだな。
確か作中では結婚してるシスターもいた気がするし。
クリフトが悶々としてるのは主に「身分の違い」のせいなのではなかろうか。
二人がくっつくのはアリーナからの告白って妄想してる人の方が多いかな?
うちのクリフトはどうして聖職者らしからぬ行動にばかり出るのでしょうかね…
描く大うつけとしても謎です。
君は本当に聖職者なのかと小一時間(ry
…さて。
今回は、おつき合いくださいませとはあえて申し上げません。
ただでさえアクの強いうちのクリアリ…
そのクリアリが繰り広げる、鬱展開になります。
特に姫様が今回、強烈に鬱です。
かなり心の準備が必要なしろものなのではないかと。
ちょっとやそっとのものではお腹を壊さないという自信のある方…
お口に合えば幸いに存じます。
では、どうぞ。
もう何回目になるのかわからない寝返りを、あたしは打つ。
寒いと思われるからじゃない。何だろう、この、虚しいというか何というか、そういうおかしな気持ちは…。
たまらずにあたしは起き上がり、ベッドを出て窓際に立つ。
あ、雪だ…。
窓の向こうに、ひらひらと白いものが舞っている。
思わず壁に貼ってある暦をながめやる。ああ、時期的に、この冬最後の雪だ…。
何て綺麗…。
こういう、圧倒的に綺麗なものを目の当たりにしてしまうとついつい吸いこまれるように近くに寄ろうとしてしまう悪い癖が出たのか、あたしはいつしか窓から飛び降りて、お城の外にただぼんやりとたたずむ。
どんよりした空から、ただただ白いものがひらりひらりと落ちてくる。
凄いな…うわ、何だろうこの、圧倒的な綺麗さは…。
窓越しに見る雪景色とは違う。何だろう、ああ…凄い…。
息を吐く…その息が真っ白なところを見ても、相当寒いと思われる…はずなんだけど、不思議に寒くない。足元を見てみても、ふくらはぎがあらかた雪に埋まっていて…でも少し動きにくいかと思える程度で、驚くほど冷たくはない。
誰よ、雪が降りそうな日はおかしな寒さを感じるなんて言った人は…。
ただただぼんやりと、白いものがひらりひらりと舞い落ちてくる空を、あたしは見つめる…と、不意に気遣うような視線を感じる。
…あたしを気遣う、その時点で、あの人では、ない。
あの人がそういうことをする人ではないことはわかっているし、期待してもいない。むしろ、自分からそういうことをしてきたら、何の意図があるのよと、悪意を持ってその胸の内を勘ぐってしまう。
視線の出所をさぐる。
…あ。
明らかにあたしには大きな、でも暖かそうなコートを抱えて勝手口にたたずんでいる、見慣れた長身。
…クリフト。
何であなたがそんなとこにいるの。
あなただってもう、あたし以外に気遣って守るべき人がいらっしゃる身の上じゃない…。
気づかないふりをして、あたしはまた空をながめやる。
沈痛な声。
「何よ」
仕方なく、彼に視線を投げつける。
「ご体調が優れない旨、うかがっております…」
「だから何なのよ…」
あたしのことなんか放っておいて、奥様と赤ちゃんの所に帰ってあげなさいよ…。
「体調が優れないのに、そのような寒い場所に突っ立っておいででは…」
「ほっといて…」
ああ、あの人や侍女が相手ならもう少し強気に出られるのに、どうしていまだにあなたに対してだけは…。
「まさか…」
「あたしはいいの…それより…綺麗よ…」
クリフトに向けた視線を再び空に戻す…落ちてくる白いものの勢いが増しているように思えるのは気のせいだろうか。
「寒いでしょう」
「寒くなんかないってば」
「息が真っ白ではありませんか…」
たまりかねたようにクリフトが駆け寄ってきて、ぽんぽんとあたしの肩や頭から雪を払い落としてくる。
「ありがと…」
「雪をご覧になりたいのは結構ですが…」
「たぶんこの冬最後の雪だろうから、何かしっかり見ておきたくなって…」
「これぐらいお召しになっては…」
コートを羽織らされる。
「ありがと…」
口ではそう言いながらも、無意識にか何なのかあたしは肩からコートを振り落とす。とてもじゃないけど、
こんな重いコートをまとう気分ではない。暖かいには暖かいけど、何だか…。
ああ、体自体が何だか重く感じるんだ。だから重いものを着たくないんだ。きっと、そうだ…。
「姫…」
「何そんな沈痛な顔しちゃってさ。あなたにそんな顔は似合わないよ」
あたしが振り落としたコートをクリフトが拾いながら
「あなたのそのような表情よりはましなつもりです」
と、あたしを見上げてくる。
「あたし変な顔してる?」
長身の彼を見下ろすなんて珍しい、そんなことを思いながらあたしはクリフトを見下ろす。
「ご結婚以来表情が乏しくなられて…」
「そう?」
「作り笑顔でない、心からの笑顔のあなたを、最近見たことがありません…」
「あなたにその記憶がないだけよ…」
確かに心から楽しい、心から幸せ、そう思えたことが減っているかもしれない。特にあの子を産んでからは、
明らかに減っている。口先では一応反論してはみるけれど、それは認めてもいい。
…愛する人に愛されての幸せな結婚じゃないもの。あの子が生まれればあるいはと思ったけど…どうやら、だいぶ
甘く見てたみたいだ。
あの子は確かに可愛いし、守ってあげなければと思うけれど…。
クリフトに向けていた顔を、また空に戻す。
「ではなぜそのような表情を…」
「だから、そんなに変…?」
「何かに疲れ果てたような…」
「疲れ果てた…か…」
ため息がこぼれる。
「確かにほんの少しだけど疲れているかもね…みんな良くしてくれているのに、何で疲れてるんだろ…」
良くしてくれている。あの人以外は。
「おかしなことをお訊きします…」
クリフトが隣に立って、あたしと同じように空を振り仰ぎながらぼそりと言う。
「何…?」
「かの御仁が、あなたを差し出さなければ国への復興支援を打ち切るとおっしゃって…」
「……」
「陛下が、あなたに泣いてひざまづいて、許しと縁談の承諾を乞うたと聞き及んでおります…」
…何でその話を…?
「どこまでが事実で、どこからが悪質な尾ひれなのでしょう…」
あたしは空を振り仰いでいた顔をクリフトに向けた。彼はその端正で凛々しい顔を空に向けたままだ。
「どこで誰がその話を…?」
「私は噂で聞き及んでいるだけです」
「全部事実だけど…?」
お父様に突然、国への復興支援を打ち切られないためにはこれしか方法がない、許してほしい、そう言われて
泣いて頭を下げられたあの時。あの時初めて、親に怒られるより泣かれるほうがいたたまれないものだと知った。
お父様を、そして国民を泣かせないためには、これしか方法がない。そう思ってあたしは望んでもいない縁談を
承諾した。お父様と、その向こうの国民の泣く顔は見たくない、ただその一心で。
「余すところなく…事実であると…?」
クリフトは空を見上げたままだ。
「そうだけど…噂になってるんだ…」
どこで、誰が、そんな噂を…ああ、でももういい。噂の出所なんて詮索するだけ無駄だ。
「余すところなく事実であれば、ひどい話であると…噂などというものは悪質な尾ひれがついて広まるものですので、
むしろあの話は悪質な尾ひれが大半であってほしいと願っておりましたが…そう…ですか、余すところなく事実だった
のですね…」
「そうじゃなきゃ…望んでもいないのに結婚なんてしない…」
…何でだろう、不意に気が緩んで、あたしはふっと雪の上に倒れ込んだ。そのまま寝返りを打って仰向けになる。
どうしてクリフトの前だと気が緩むんだろう…。
「どうされました?」
クリフトがしゃがんで、あたしの顔をのぞき込んでくる。
「立って見てるよりこうして見るほうが綺麗よ…」
振り仰がないでも自然に視界に入ってくるせいだろうか、このほうが雪が綺麗に見える。
「だからといって雪の上などに横たわらずとも…!」
「いいじゃない」
…飽きたら起きるわよ。
「よくありません!」
「少しぐらい好きにさせて…」
何でこんな重い声が。
自分でも不思議なほどに重苦しい声。
あたしの重い声に圧されたのか、クリフトの口調が弱々しいものになっている。
「そう思うでしょ、意外とそうでもない…」
笑顔を作ってクリフトをながめやる。
…積もった雪って、もっと冷たくて固いものだと思っていた。でも違う。これは…実際雪の上にひっくり返って
みないとわからない感覚かも…。
「そりゃベッドみたいとまではいかないけど、結構ふかふかしてて、意外と冷たくないんだ…」
「姫…」
「何よ、そんな哀しそうな顔しちゃ嫌だってば…」
…何でそんなに哀しそうな顔するわけ…。
あの人の無関心な表情より、クリフトの哀しそうな表情のほうが切なく胸に響く。
「あなたには…」
やるせない思いを振り払うためにあたしは呟く。
「何でしょうか…」
「お仕事で聞かされた話を迂闊に人に漏らしちゃいけないって義務があったよね…」
「守秘義務のことですか」
「…っていうの?あるんでしょ、そういう義務が…」
「何かお話しになりたいことでも…」
「ちょっとね…これからあたしが何を言っても誰にも言わないでと言ったら…」
「もちろんその時は…どなたにも…」
クリフトの言葉にあたしはうなずいて目を閉じた。
「…しんどい…」
ため息が漏れる。
「ほんの少し…って、さっきは少し強がったけど…正直言ってかなり疲れてるかも…」
「何か私にできることがあれば…おっしゃってください…」
「今は聴いてくれるだけでいい…」
あとは自分で考えるから…。
「愛情も…なあんにもない…ただ体面だけで夫婦やるのって…疲れるね…できる人はできるんだろうけど、
あたしは駄目だ…」
再びため息。
「あの人が欲しかったのは、あたしが偶然持っちゃった…そうね、家柄だとか権力だとかそういうものであって…
あたしそのものじゃないのよ」
「認めたくはありませんが、そのような下衆な手合いは一定数存在しますからね…」
「それでも子供が産まれればって…思ったんだけどね…どうやらかなり甘く見てたみたいだ…」
クリフトは黙っている。
「生まれたのが女の子だってわかった時のあの人の目…あの露骨に落胆したような目…忘れられない…」
「落胆…」
「隠してたつもりだったんだろうけど、わかったのよね…あれで隠し通したって思われてんだったら、あたしも
見くびられたもんだ……何で男の子じゃなきゃ駄目だったんだろ…」
なぜか急に、生暖かいものが頬を伝う。あ…涙?何であたし泣いてるの…。
「あの子が…夜中に泣いたりむずかったりするじゃない、そうするとあの人、隣の部屋に寝ているはずなのに、
うるさいから黙らせろって怒鳴り込んでくるのよね…その時は張り倒しておしまいにするけど、その後であの子が
不憫になっちゃって…あれが父親か、って、ね…」
「不憫な…」
「そう思ってくれる…?」
目を開けて、クリフトに視線を向ける。
「…あたしはいいの…あたしが選んだ結果だからね…でも、あの子は…親は選べないじゃない…
女の子に生まれたってだけで、受け取れて当然の父親からの愛情を与えられないなんて…不憫で…
こんなお父さん選んじゃってごめんねって…あの子に謝りたい…」
また空を仰ぐ…落ちてくる白いものの勢いがまた増している気がする。
「あたしが悪い…」
「あなたに何も罪は…」
「何だか…もう…なあんにも…考えたくない…」
…不意に、どっと眠気が襲ってくる。
「ねむうい…」
体が重い。
「起きて…」
抱き起こそうとする腕を、あたしは振り払う。
「いや…」
「このような場所で眠ってしまわれては…」
「ここで寝たあい…」
「姫…!」
「やだ…!」
クリフトを突き飛ばす。
「少しゆっくりしたい…ちょっとだけ、そっとしておいて…」
雪の中に尻餅をついているクリフトに、あたしは微笑みかける。
「突き飛ばしてごめん…一寝入りだけさせて。目が覚めたら、ちゃんとあの子のとこ帰るよ…」
気のせいか、クリフトまで泣いているように見える。
「心配しないでってば…あんな人のとこに、あの子置いてくようなまねはしないよ…」
「では、せめておそばに…」
「あなたは駄目よ、ちゃんと奥様と…えっとお嬢ちゃんだっけ、とにかく帰ってあげなさい…」
顔をまた空に向けて目を閉じる…ああ、もう、だから何で泣いてるのよあたし…。
「あたしはもう少しこのまま…ここで…とにかく、そっとしておいて…」
クリフトが立ち上がったのが気配でわかった。
「…おやすみなさい…」
「また…明日ね…」
「ええ…」
いつも寝なきゃ寝なきゃって焦燥感が先に立ってまともに眠った気がしないまま朝を迎えるというのに、
何だか今はそんな気がしない。明日の朝は珍しくすっきり起きられそうだ…。
体が少しだるい。重い。でも嫌な感じは不思議にしない。
気持ちいい。ひたすら気持ちいい。夢と現実の間で遊んでいるみたいだ。
ぼんやりしている。でも気持ちのいいぼんやり。久しぶりにおいしいお酒を飲んだみたいな気分。
不意に人の気配…のような…ん…夢?何…?
まだ現実には戻りたくない。もう少しだけ、ここで寝たい。
あなたひとりを逝かせはしません。
誰かが囁く。
…逝かせる?何、それ…。
私もお供します。
また誰かが囁きかけてくる。
誰…あ…どなた…どなた…なの…こんな、多少の雪なら簡単に溶かしてしまいそうな…そんな熱い囁きを
あたしに向けてくるのは…。
事情は後ほど…。
囁きとともに、かき抱かれる。
…え…?
不思議に、安らぐ。
誰?
あたしを抱いてるのは誰なの?
馴染みのある感触だけど…この胸の持ち主には、そっとしておいてとお願いしたはず。
あたしのお願いを聞いてくれないあなたではない。いつも何だかんだ言って最終的には受け入れてくれる。
そうよ、あなたは今ごろは奥様やお嬢ちゃんと…。
優しい手が、あたしの髪を撫でる。
…しがみつきたい。でも、体が鉛のように重くて、言うことを聞いてくれない。せめて目ぐらいは開けたいけれど、
まぶたも重い。気持ちいいけれど、少しだけもどかしい。
温かくて柔らかいものが、そっと唇に押しつけられる。
キス…?
不意のキスに戸惑う間もなく、次の囁き声が畳みかけてくる。
…おやすみ…アリーナ…。
その声を合図に、なぜかどっと体の力が抜ける。
…… お や す み な さ い …… ク リ フ ト …… 。
温かくて柔らかいものを目頭に押しつけられて、あたしはふと目を覚ます。
目を開ける…と同時に、気遣うような表情のクリフトが目に飛び込んでくる。
「あ…」
「またいつもの夢を…?」
「うん…」
あたしは指先で目頭を拭って、上半身をベッドの上に起こす。
「一歩間違ったらああなってたからね…」
「二人して凍え死んでいると?」
「うん」
「あなたがご自分から、というのは考えにくいですが…」
「覚悟の上とかじゃなくて、うっかり雪の上で寝ちゃってそのまま、だったら、なくもない話なんじゃないかと思う…」
あたしはその胸に寄り添う。
「じいやが、王家を金で売るとは何事だ、ってずいぶん強硬に反対したって聞いた…」
じいやだけではない。エンドールの王様やモニカ姫、ガーデンブルグの女王様とかもずいぶん口添えしてくれたと
聞いている。
お父様に再び意思の確認をされた時…今度はあたしが、泣いてひざまづいた。泣いてひざまづいて、それだけは
できない、いろいろ考えたけど無理、そう告げた。
お父様は、怒らなかった。怒るどころか、心なしかほっとしたような表情をしていらしたかもしれない。
あちらからの復興支援のお金は、言葉通り打ち切られた。でも案外困っていないらしい、そうも聞いている。
聞けばどこぞの大商人…恐らくトルネコさんの尽力が大きいやらいう話だ。
おかげで、ささやかだけど結婚式まで挙げられた。本当にありがたい話だ…。
「モニカ姫様は相思相愛でしたが…」
クリフトが微笑む。
「ん?」
「あなたは結局、私が押し切った形になりましたかね」
「いきなり指輪押しつけてきたもんね、びっくりした、あれ…」
…時々、とても神官様とは思えない行動取ってくるから、クリフトは怖いところがあるのよね。訊いたことは
ないけれど、もしかしたら、あたしを驚かせたり照れさせたりして喜ぶっていう変な趣味でも持ち合わせてるん
じゃないだろうか…。
「あたしが受け取らなかったらどうするつもりだったのよ」
「初めから受け取ってくださるものと思っておりましたので、特に考えてはおりませんでした」
「………」
…実際受け取っちゃって、しかも嬉しかったりしたから返す言葉がない。
あたしは左手の薬指の、クリフトとおそろいの結婚指輪の上に重ねてつけているすっきりした造りの指輪に
目を落とす。
さらに悔しいことに評判いいのよねこの指輪、似合ってるとか趣味がいいとかって…大体彼はどこでどうやって
あたしの指の太さを…。
ことさらにぶっきらぼうに、あたしは呟いてみる。
「指輪が?」
「そうじゃなくて…」
ふくれっ面を作る。
「あたしは所詮あなたの手の中でいいように転がされているだけの存在にすぎないかもってとこがよ…」
「よろしいのでは」
「あなたはそうでもあたしは」
「二人で雪の中に埋もれるよりは…」
肩を抱き寄せられる。
…それだけは同意してもいい。ふくれっ面を作ったままあたしはうなずく。
「サントハイム王家の方は…」
クリフトがあたしの肩を抱いたまま呟く。
「ん…」
「夢で未来を見通せる…」
「うん…」
「二人して雪の中に埋もれた夢をご覧になったとあなたからうかがった時は、ぞっとしました…」
「あたしもぞっとした…これがあたしたちの未来だったらどうしようって…」
「正夢でなくてね…本当によかった…」
…あたしはうなずいて、窓の外をながめやる。
この間の雪はもう溶けかけている。あ、そうなのよね、もうじき春なんだ。
もうじき春…暖かくなったらこの夢からも…ああ、考えるのはやめよう。
あれは所詮、ボタンをひとつかけ間違ってしまった時に起こったかもしれない事態に過ぎない。
今のあたしは何だかんだでクリフトと結婚して、今こうしている。
それでいい。
それで幸せなんだから…あたしは…。
何だかんだ言って…
幸せよ…クリフト…。
当初目論見はもっと鬱な展開だったのですが、それじゃ姫様もクリフトもあまりに不憫なので
このようなオチに変えてみました。
ありがちなオチですみません。
では、おつき合いくださった方、本当にありがとうございました。失礼いたしました。
あと別にらしいとからしくないとか気にしなくていいんでないかな
うつけさんの描くクリアリ像を出していくのが一番だと思いますよ
生意気言ってすみません、今回しんみりぐっときてGJでした
廃墟のサントハイムのアレも対クリフト限定台詞だと思ってたんだよな・・・
張り詰めた空気が伝わって、ぐいぐいと引き込まれるものがあった、GJ
しかし…
鬱展開は確かに好みが分かれる(個人的にもあまり好きでない…)けど、
そこまでやったなら夢オチなど使わず開き直る事も必要かと
いろいろご意見ありがとうございます。
やっぱり最後は蛇足だったかな…
さんざん迷ったのですが。
前置き鬱陶しいですか?
今回鬱展開ということで注意していただきたく、わざとくどくど書かせていただいた次第にございますが。前置きもやめといたほうがいいのかなあ…
独特な感じがあるから、いっそブログとか個人サイト作ったほうが向いてる気がする
(2ch的に)ウザい系だなとは前から思ってたw
鬱展開注意の前置きは必要だと思うしありがたいけどね
猛烈にへりくだったり、こんにちはやこんばんはの挨拶やゴザイマス口調などは
2chでは一般に好まれないよ、このスレを見ても他にいないでしょう
他のもうちょっと荒っぽいスレに行ったらブッ叩かれるだろうし
ここでも、SS職人の立場でなかったら窘められてると思う
個性的な方のようだから、ここで無理に迎合するより
個人サイトとかで思い切り自分ワールドを発揮した方が楽しめるかも知れないね
いや、馴染めない人が名前でNGに入れとけば済む話か…
かしこまりました。自分が去ることでスレが平和になるなら去ります。
失礼いたしました。
あんたにこれだけ言っとく
人が何と言おうが最後に決断下すのはあんたなんだ
あんたがそれでもSS書くっていうんなら楽しみに待つし
出ていくっていうんなら止めないよ
人に言われたからじゃなくて自分がどうしたいかで決めてくれ
何か誤解してるな
出ていけとかそういう事じゃないんだけど
一連の書き込みをそう誤解する事が、2chに合ってない証拠かもしれない
SSはとても楽しみだから、活動の場を変えても続けてほしい
その他人から、次からはこうしたほうがいいよと言われたとたん、
「これはつまり出て行けということなんだな」と早合点してしまうような頭の人は、
結局、外部からの書き込みのできないサイトを自分で作って、発表するほかないと思う
作品投稿して、4人から好意的なレス、3人から「乙」、2人から批判的なレスを受けたら、
批判レスをある程度は参考にしつつ、最初の7人のために作品を投稿し続けるのが、普通の態度だと思うのだけど、
なぜか批判的レスばかりを重視し、最初の7人を置いてきぼりにして尻尾巻いて逃げ去る人が少なくない
そりゃあクリフトなら世界中の女性にモテまくったたとしてもアリーナ1人にフラれただけで生涯独身貫くかもしれないけど、
書き手にとって批判レスする人はアリーナ並みに大切な存在なのかな
むしろ好意的なレスをしてくれる人こそ、アリーナでありクリフトではないのかね?
にちゃんで個性だした挨拶は嫌われる、それはこのスレじゃなくて全部で。
読む人を選びそうなときは◯◯注意、と最初に書いておく。
そんだけだよ。
どこでだって、下ネタ注意とかエロ注意とか、グロ注意鬱注意、書いてるよ。
他の板あまり見ないのかな??
余り間口を狭くすると他の人も投下しにくくなるよ
今回だってGJをしていた人もいるんだし
SSの内容にしろ前口上にしろ合わないと思ったら
スルーすればいいだけだと思うのだけど
職人として書き込むなら空気を読むというのは大事
ひいては過去ログ・まとめサイトなんかを参照にするのは必須
書く以上批評は入るけど、いいこと書いてくれてる人もたくさんいるし
あまり重くとらえすぎないでやってってほしい
あちこちROMってにちゃんに慣れてみたらいいんじゃないかなあ。
このスレに活気があるのはいいことなんだから
はっきり書くとうざいし、つまらない。
むしろ、そこそこ面白ければスルーされ過疎るのがこのスレの特徴。
この殺伐としたスレに地雷僧侶ブラザーズ降臨!
今日も作戦聞かずにジゴスパとザラキの雨嵐!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. + . ,.-- 、 zaki
vagikurosu ||田| |
. ,〃彡ミヽ ||_|__| +
. + 〈((/(~ヾ》. i、_,..」 zaraki
. jigosupaku ヾ巛゚∀゚ノ" 八゚∀゚|∩ゝ
. /~'i':=:!}つと{i゙キチ'i!ノ +
+ ん、」"Yヾl !÷-〈 himesamahoimi
i†=!=iノ . く_i_,_/」
tanbarin 〈゙/.|-l . (.ノ`J +
.  ̄
まあこれからSSを投下しようとしてくれる人が減らないことを祈るよ。
大うつけ氏もそれを一番に願ってるんじゃないかね。
ただ、コミュニケーションの流儀が同人系サイトのそれなんだよな。
そういう系のサイトなら捗るんだけど、2chには合ってない気がする。
周りがやんわり言ってくれてた時点で、もう少し空気を読んでくれれば良かった。
それだけのことだと思う。
同人系ってサイトによって空気感が違ってて、それなりに地雷もある。
ああいう丁寧に探る感じで行くのが同人系では無難だし模範的だとも思う。
ただ、2chは全然違う流儀の場所なんだよな。
「悪い」とか「去れ」でなく「場に合わせよう」なんだよ。
同人系に慣れてれば「去れ」の流れと誤解しても無理はないけど。
2chはサバサバ系。まず慣れて欲しい。
同人系はコミュニケーション重視の場合が多いから、それがほぼ常識なんだわ。
ああいう系では挨拶はすげー重要。っつーか必須に近い。
魔法の言葉で楽しい仲間を増やす世界。
それをそのままサバサバ系の2chでやっちゃうと、ねちっこさが目立つんだ。
どっちの流儀が悪いとかじゃなく、お互い違う文化なんだよな。
淡々と進行するニュース番組で、司会の代役がみのもんた…みたいな。
その番組に慣れてる人にはキツイ。元からそういう番組ならいいんだけど。
頭が回ってないんで、もう寝ることにするよ。
「はい、そうですが…」
「何かあったの?」
「何かと仰いますと?」
「ほら、苦手になった原因とかあるじゃないかってこと」
「ふむ、原因ですか……」
―その昔-
「クリフト!ここからお城の外が見るの、とってもキレイ!」
「姫さま、そんな高い所に登っては危ないです!今行きますから!」(よじよじ)
「ほら、こっちの方がよく見えるわ」
「姫さま、そんなにひっぱらないで…うわっ!?」(ズルッ)
ドターン
「クリフト大丈夫?クリフトー?」
「……そもそも姫様が、あのような危険な場所に登らなければ」(ブツブツ)
「私がどうかしたの?」
「いえ何でもないです、はい」
「あ、それから池も怖いって言っていたわね。クリフト泳げないんだっけ?」
「はい、昔に溺れたことがあるので……」
―その昔-
「クリフト!あそこまで泳いで競争ね!」
「姫さま、なりません!その池は奥のほうが深いですから」
「心配ないわよ、えーい!」(バシャバシャ)
「姫さま待って……うわっ!?」(ズルッ)
「あれ、クリフトどこー?」
「ぶくぶくぶく……」
「……まったく、あの時に姫様が無理に行かなければ」(ブツブツ)
「え?私が何だって?」
「いえ何でもないです、はい」
「あ、あと犬も恐ろしいとか言ってなかった?」
「はい、犬はどうしても苦手でして……」
「クリフト!見て、とっても可愛い」
「姫さま、その犬はどこで……」
「拾ったの」
「あのお言葉ですが姫さま、お城で犬は飼えません。ブライさまに一度引き渡した方が……」
「いや!」
「そんなワガママおっしゃらずに、こちらに」
「いやったらいやー!」
ガブッ
「……姫様が暴れなければ、それに驚いた犬が手に噛みついたりなど」(ブツブツ)
「だから私が何なの?」
「いえ何でもないです、はい」
「はぁ、まったく情けないわね。苦手な物をそのままにしておくのは良くないわよ」
「す、すみません…」
「少しは克服する努力も必要なんだか……」
ピシャーン!
「きゃぁ!?」(がしっ)
「わわっ、姫様!」
「何なのよ、今の」
「ああ、あれは勇者さんがギガデインの呪文の練習しているんですよ」
「………」
「もうすぐ習得できそうとは言っていましたが……あの、姫様?」
「………」
「……もしかして」
「………」
「まだ雷が苦手でいらっしゃ……」
「あ!そういえば勇者と手合わせの約束してたんだった!じゃあね、クリフト!」(棒読み)
「えっ、姫様―?」
(…行ってしまわれた)
(でも、あの姫様にも苦手なものもあるとは)
(……うん、なんか嬉しいな)
アリーナの雷嫌いっていたスト設定だったけか?
普段は情けないが、怖がっている姫を守って男を見せるクリフトさん妄想した
日常に普通にありそうでいいね
GJ
クスッとできてほのぼのできた、ありがとう!
GJです
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/547615/
ちょっとクリフトのことを思い出した、それだけです
〔補説〕 「妙」は若い意
若い年頃。女性についていう。妙年。
若いお嬢さん方に人気か……
「クリフト様、今日も悩める子羊の悩みを聞いていただけますか?」
「私の心の枷を取り除いてくださいませ、神官様。」
「クリフト様!今日は私の話も聞いてください!」
「ええ、ええ、もちろん。ただ、皆さんのお話をお聞きするとなると、
少し遅くなるかもしれませんが、それでもよろしければ…。」
「「「私は構いませんわ!!!」」」
(彼女達は、ここのところほぼ毎日教会に通って来られている。
救いが訪れないのは私の力不足のせいだ…心を入れてお話をお聞きしよう。)
「え?クリフトはお仕事中なの?」
「はあ…旅から帰られてからというもの、クリフトに告解を受けたいと
希望する者が殺到しておりまして。」
「ふーん。魔王を倒すと、ご利益が上がるのかしらね。」
「はあ…。」
「それにしても、並んで待ってる人達、若い女の人ばっかりね。
最近、お城の女性の間で何か困ったことでも持ち上がってるのかしら。
だったら問題だわ。」
「…いや、そういうことはないとは思いますが…。」
「あらそうなの?まあでも、困ってる人のためになるのは良いことね。
神父様、クリフトに頑張って、って伝えておいてね!」
「クリフト様、今日も私の話を…。」
「クリフト様…。」
「神官様!」
「大丈夫です、私の時間ならいくらでもありますから。」
(皆、あんなに憔悴しきった目をして…私は無力だ…頑張らねば…!)
「…今日も、まだ、クリフトは忙しいの…?」
「…はあ、申し訳もありませぬ。最近はさらに人数が増しまして…。」
「相変わらず女の人ばっかりね。」
「…。」
「…仕方ないわよね………人助けだもの…。」
(クリフトが人に優しいのは嬉しいことなのに、何でこんなにモヤモヤするんだろう…。)
こんな感じでしょうか。
いい!
ナイス
まさにこんな感じだwww僧職男子www
そこそこ面白ければスルーされ過疎るって言ってたけど、今ってそんな感じ?
こんな状態できてくれるかなあ
過疎と作品の面白さは関係ないだろ…
誰もが毎日巡回してるわけじゃないから、米はついたりつかなかったりする方が普通
>>263は妄想乙、としか
という野暮を置いといても、多分クリフトがお返しするとしたら
お世話になってる城の女性みんなにってことになりそう
マーニャ「今日はホワイトデーと言って、男性が日頃お世話になっている女性に贈り物をする日なのよ」
クリフト「そうなのですか、では私も姫様に何か差し上げねば…ああ、マーニャさんとミネアさんにも」
マーニャ「私達はいいのよ、アリーナにあげなさい」
ミネア「今日はホワイトデーと言って、男性が意中の女性に贈り物をする日ですのよ」
アリーナ「ふぅん、私には関係ないわね」
クリフト「姫様、ホワイトデーの贈り物です。どうぞ…姫様?」
アリーナ「えええあせrdtfygふじこlp@;」
マーニャ&ミネア(ピシ ガシ グッ グッ)
勇者「くだらんことやっとらんで行くぞ」
「みてクリフト!なんて高い山‥」
「本当ですね」
「ヤッホー!」(ヤッホー‥ヤッホーヤッホー‥)
「じゃあわたくしも!ヤッホー!」
「え
(アリーナ様ー!だい好きですー!)
「!?」
「ええええええええええええええええええ!?いやわたしそんなことえええええΣ(゚д゚lll)」
そんな二人を何時の間にやら岩陰からこっそり眺めてほくそ笑む勇者その他であったとさ
(ただしブライを除く)
当然ブライが真中なんだろうなー
パニックになるわけですねw
何だかめぞん一刻を思い出したww
そのドアを力いっぱい閉めれば済むことさ いつまで少女でいる気なのサ
もう出かける時間だろ しっかりコロン叩いて とびっきりの微笑みを見せてくれよ
Don't stop my love 恋をとめないで どんなことからも 守ってあげるから
Don't stop my love 恋をとめないで 今を正直に 恋をしようよ~♪」
「ソロさん…実は先程、姫様から『私、クリフトのこと大嫌いなんだ』と言われてしまいまして…」
「…」
「もう生きる希望も何もかも失ってしまいました…私はどうしたらよいのでしょう」
「…」
「なあマーニャ、今日が4月1日だってクリフトに言ってやった方がいいと思う?」
「面白いから放っておいたら?」
「ミネアさん…実はさっきね、クリフトに『大嫌いなんだ』って言ったらすっごく凹んでどこかに行っちゃって…」
「…」
「今日は4月1日なんだよって言いそびれちゃった…やっぱり今からでも言いに行ったほうがいいよね」
「…」
「姉さん、またアリーナさんに変なこと吹き込んだんでしょう」
「何でいつもあたしなわけー?ま、でも面白いことには変わりないから放っておきなさいよ」
そこには元気に走り回るアリーナとクリフトの姿が!
「なんだ、結局マーニャがクリフトにばらしたのか?」
「べ、別にクリフトのためじゃなくて辛気臭いのは嫌だったからよ!」
「…姉さん、もう少し素直になればいいのに…」
マーニャは恋のキューピッド
エイプリルフールネタごちそうさまでした!
マーニャは面白がりながらも、手助けしてくれそうだよね
ミネアはマーニャが暴走しすぎるのを押さえつつ、優しく導いてくれそうだ
「えっ(こ、これはひょっとして私に対するカマかけ‥?
いや、姫様はそんなややっとしい変化球よりはむしろストレートを好むお方‥
いやいや、‥(中略)しかしここで私が告白などしようものなら‥)ハッ」
やっと覚悟を決めて顔をあげたクリフトの前にはアリーナの姿はなく
代わりに何時の間にかぽっかり浮かんだお月様が苦笑してましたとさ。
‥
リメイク6にも出たしひそかに期待中
クリアリもちらりと出てくるといいけど
というか保守もこまめにしないと危険かなぁ…
絵や動画を作れる人は、pixivやニコ動に行ってるだろうしな…
俺もこのスレのぞいたの1年ぶりくらいだ。
PIXIVの小説はレベル的にいまいちだし…
ttp://dqnovel.yoake.org/
まとめサイトの日付みると10年近く続いてるのはすごいと思うよ。自分が思いつきで書いたSSも保存されてるのもうれしい。
盛り上がったり、過疎ったりするときもあるけどずっと続いてほしい。
長いこと愛されてるカプだね
発売当初からのファンも多いかな?
自分は幼い頃クリアリでオタの道に入ったw
同じく。
はじめて買ったファミコンカセットがDQ4で
クリフトの「ひめにもしものことがあってはこのクリフト…………。いやおうさまがどんなになげかれることかっ!」
に小学生の自分の心をわしづかみにされたw
それから20数年、薄い本を買う立派な大人になりました
ほんと罪なセリフだよね。
クリアリ熱が空回り中…ww
どんなエラーメッセージ?
1レス内の量を減らしてみたらどうだろう
「本来はむやみやたらに立ち入るのは好ましくありませんがな…。
事情が事情だけに、仕方ありませんな。中は盗掘を防ぐために迷宮のような造りになって
おりますゆえ、儂が案内致しますぞ。」
そう言ってブライは勇者、アリーナ、クリフトと共に王家の墓へ向かった。
「お墓の迷宮に行くのは嫌だけど、お墓の傍で待機ってのも嫌ね~。」
4人を見送った馬車組のマーニャが独り言ちる。ふと足元を見ると、小さな
瓶が落ちていた。サントハイムの紋章が入った丸い小瓶。ブライがいつも
肌身離さず身に着けているものだ。
「あれ?おじいちゃーん、小瓶落としたわよー!…あー、行っちゃったか…。
まぁいっか、後で渡せば。…ところでこの小瓶の中身って何なのかしら?
魔法の聖水だったらちょっと頂いちゃおうかしらね~?」
硬く閉められた蓋を開けると、魔法の聖水…ではなく、1枚の古びた写真が出てきた。
「何コレ?」
写っているのは、ドレス姿の美しい女性と、若い青年が仲睦まじく微笑む姿。
女性が身に着けているティアラや、青年の服にサントハイムの紋章が入っているので、
サントハイムの姫と従者であろうか。
「アリーナとクリフト?…それにしちゃあ写真が古すぎるわね…?」
マーニャは首を傾げつつも、写真をそっと小瓶に戻した。
「お母様のお葬式で来たことはあったけど…お墓の奥がこんな複雑な造りになってる
なんて知らなかったわ。」
「城の書物で読んだことはありましたが、私も実際に入るのは初めてです。」
「それより魔物が出るなんて俺は聞いてなかったぜ!」
若者達の呟きを聞いているのかいないのか、ブライは黙って歩みを進める。
時折現れる魔物は、攻守のバランスが取れたパーティで来たこともあり、さほど
苦戦することもなく倒すことができ、また、目的の杖はサントハイムの長老の
先導により難なく手に入れることができた。しかし――
墓の探索に入ってから、呪文詠唱の時以外は口を閉ざしたままのブライが気にかかり、
アリーナはそっとクリフトに耳打ちした。
「そうですね…。ここに入ってからまだ半刻程度ですし、さほどお疲れのようには
見受けられませんが…。」
「当たり前じゃん!魔物倒してるのってほとんど俺達だし!」
自分に回復魔法を掛けながら、勇者はぶつぶつ文句を言っていたが、アリーナとクリフトは
いつもと様子が違うブライのことが心配であった。
「まあ、まもなく地上に出ますし、ブライ様もその後ゆっくりお休みになられましたら
大丈夫では…」
ブライと、彼を心配するアリーナの二人を気遣ってクリフトが言葉を掛けた、その時だった。
「ちっ、ビビンバーか!」
墓石の影から現れた魔物に勇者達は身構えた。クリフトは即座に呪文詠唱に入る。
「マホトーン!!」
「サンキュー、クリフト!アリーナ、行くぞ!」
「うん!」
呪文を封じられたビビンバーは、飛び掛かる勇者達に向かって大きく息を吐き出した。
「!!甘い息か!」
「じい!!」
「ブライ様っ!!」
勇者、アリーナ、クリフトの3人は既の所で息をかわしたが、避け切れなかったブライは
墓石に崩れるように倒れこんだ。
「仕方ない、俺とアリーナで先にこいつを倒してしまおう。クリフトはじいさんを看ててくれ!」
「わかったわ!クリフト、じいをお願いね!」
「わかりました!」
言うが早いか、勇者とアリーナは魔物に、クリフトはブライに向かって駆け出した。
深い昏睡状態のブライを抱え起こし、クリフトは呼びかけた。
「…さま……ひ…め…さま…」
夢現を漂いながら、ブライはうわ言を繰り返す。
「ブライ様、大丈夫ですよ!姫様ならご無事です。もうまもなく敵を倒して戻られるはずです。」
「リアー…ヌ…姫様…」
「え?」
――リアーヌ姫?どこかで聞いたことがあるような…?
クリフトが聞き覚えのある人物の名に思いを馳せた時、深く年輪の刻まれたブライの目元から
光る雫が零れ落ちた。
「ねぇ、ブライ、今日はお城にブロマイドの技師の方がいらしてるの。ぜひ一緒に撮って
もらいましょう!」
「いえ、しかしリアーヌ姫様、ご一緒だなんて…。畏れ多いことでございます。」
「もう、ブライったらお固いんだから!変な気を遣わなくっていいの!ほら、早く早く~!!」
「ははは、姫様にはまったくかないませんね…。」
おてんばで愛らしい姫様。美しいサントハイムの宮殿で、一際光り輝く太陽のような私の女神。
――リアーヌ姫様…。
この想いは告げてはならない。決して。
「…ブライ…私、結婚することになったの…。」
「…!!それは…おめでとうございます。」
「隣国の貴族に婿養子に来てもらうことになるって、お父様が仰ってたわ…。」
「そう…ですか…。これでサントハイムも安泰ですね。」
「ブライ、本当に…そう思ってる?」
「……」
「私…私ね…、本当はブライのことが…」
「姫様…」
「ううん、なんでもないの。…ねえブライ、結婚した後、私に子供が生まれたら、
かわいがってくれる?」
「はい。このブライ、姫様の大切なお子様を、サントハイムの素晴らしき王位継承者として
お育て致します!」
「うふふ。ブライったらほんとにお固いんだから!…ありがとう。」
告げられぬ想いは、忠誠に変えて。この身果てるまで。
そして私より早く天国へ旅立ったあなたに、最期までこの想いを伝えることはなかった。
ゆっくりと開いたブライの目に、かの人と同じ色の瞳を持つ少女が映る。
「…?アリーナ姫様…」
焦点を合わせるようにかぶりを振って辺りを見回す。ここは、あの頃のサントハイム宮殿・・・
ではなく、王家の墓。そして今、自分の傍らにあるこの墓石は――
「大丈夫か?じいさん。ザメハでもなかなか起きないから心配したんだぜ。」
「勇者殿、これはかたじけない。」
「んじゃ、そろそろ行くか。」
「そうですね。まだまだ魔物もいるでしょうから、長居は禁物ですね。ブライ様、大丈夫ですか?
よろしかったらどうぞ私の背に負ぶさって下さい。」
「な…!儂を年寄り扱いするでない!」
「いいじゃないの、ブライ。地上まであと少しだし、遠慮せずクリフトに負ぶって
もらいなさいよ。」
しぶしぶクリフトの背に負ぶさるブライを、アリーナはほっとひと安心した目で見つめた。
「うん?なんじゃ?」
「いえ、何でもありません。」
――リアーヌ姫。アリーナの祖母にあたる、サントハイムの太陽と謳われた先代の女王。
あのブライが涙を流してその名を呼んでいた…。クリフトは触れてはいけないことのような
気がして、話を自ら断ち切った。
元気よく駆けていくアリーナの背を優しく見つめ、背中のブライを気遣いながら、クリフトは
ゆっくりと歩いていく。
「…のう、クリフトよ。」
「はい?」
「お主は、後悔なく生きろよ…たとえ今は叶わぬ夢としてもな…。」
「え?…は、はい!」
ブライの真意は解りかねるが、クリフトには自分の秘めた胸の内を見透かされた言葉のように
思え、戸惑いながらも力強く頷いた。
「クリフト~!ブライ~!早く早く~!!」
太陽の姫が、青空に輝く太陽を背に、大きく手を振る。
地上まで、あともう少し――。
<FIN>
こちらの皆様の楽しい萌え語りや素敵SSに触発されて書いてみました。
まさかのブライ主役wwさらに過去捏造で申し訳ありません!
クリアリ応援SSと言うことでご了承頂けましたら幸いです!!
>>339さま
本文を細かく区切ったら大丈夫でした。
途中、連投規制に引っかかったりしてテンパりましたがww
無事、投稿できました。ありがとうございますv
普段口うるさく言いながらも実は応援してるっていいね
GJ!
GJです
gj!
アリーナ「みゃあ・・(プリプリ プリ」
クリフト「あっ!こら、またこんな所でウンチして!」
アリーナ「にしし」
クリフト「さてはワザとだなぁ?今日という今日はお仕置きだ!(コチョコチョ
多田野「キャッキャッ」
クリフト「いらっしゃいませ!白木・・・じゃない、ザラキ屋へようこそ!
本日の突出しは『おばけきのこのバブルスライム和え』でございます。」
アリーナ「(おしぼりで顔を拭きながら)とりあえず、キアリー!」
クリフト「はい!よろこんで~!!」
クリアリ新婚編
クリフト「おかえりなさいませ、姫様!ホイミになさいます?それともスカラ?」
アリーナ「フバーハ。」
クリフト「・・・orz」
何だかじわじわ来るw
「ブライの小瓶」読んで下さって、ありがとうございますv
現在、サントハイム城でのバルザック討伐をテーマにSS創作中!!
なのですが、クリアリ展開に出来るのか怪しくなってきました…orz
助けて、ブライ爺!!ww
ちょっと長いですが、お付き合い頂けましたら幸いです。
~サントハイム城の玉座~
風薫る5月。導かれし者達が世界を救った旅から5年――
ここサントハイム城では、壮大な式典が催されていた。
女王アリーナの戴冠式である。
厳かな空気の中、一国の女王となったかつてのおてんば姫は、優雅な気品を纏い、
深く玉座に腰を下ろした。サントハイム国王のみが座ることを許される、代々
受け継がれてきた由緒正しき玉座。その美しい真紅の座面は、新しい女王を認め
受け入れるように、優しくアリーナを包み込んだ。それはまるで――
…クリフトのホイミみたい…
女王は口元に穏やかな笑みを浮かべ、遠い旅の日々に静かに想いを馳せた。
それもそうよね。だってこの玉座は――
『バルザック討伐は、私達で行かせて。』
サントハイムの姫と従者、そしてモンバーバラの姉妹は静かに、しかし強い語調で
勇者に話を切り出した。特にアリーナとマーニャは、いつになく真剣な面持ちだ。
「無茶ですぞ、姫様!勇者殿を含めた編成でなければ!」
「そうですよ、みなさん。今の城の中がどんな状況かもわからないのに。」
「それに城内では、マーニャ殿の火炎呪文は多用出来かねるのでは…。」
ブライ、トルネコ、ライアンの3人は、若者達の申し出に釘を刺す。
父王も民も一晩で消されてしまったこの城の王女と、その一番の臣下、父親を無残に
殺され、その研究成果までも奪われてしまった姉妹。彼女達の無念さは確かに
計り知れないものがあるが、それでも実際仇を討伐に行くにあたって、計画性のない
編成で向かっては返り討ちにあうというもの。
「勇者殿、何とか止めてやってくだされ!」
年配の3人は若きリーダーの返答を促した。しばし沈黙を守っていた勇者は、深く息を
つき、アリーナ達を見据えて口を開いた。
「わかった。バルザック討伐はお前達に任せる。ただし、」
勇者の深緑の瞳が、アリーナ、クリフト、マーニャ、ミネア、一人ひとりを映し、揺れる。
「必ず生きて、4人全員で帰ってきてくれ。」
「バルザックはきっと…玉座にいるわ。」
魔物の巣と化したとは到底思えぬ美しい城の城壁を見上げ、マーニャは確信したように
呟いた。その横顔はいつもの陽気な表情ではなく、ミネアは改めて姉の決意を感じ取った。
「キングレオ城でもそうでしたからね。強欲の権化のような男です。アリーナさん、
クリフトさん、玉座までの最短の先導をお願いします。」
「……」
「わかりました。さぁ、参りましょう、姫様。」
無言のアリーナに代わり、クリフトはそっとアリーナを促して城の重い扉に手をかけた。
ゴ…ゴゴ…ゴゴゴゴ……
扉の奥から、異常な静けさと魔物の蠢く気配が溢れ出す。
憎き仇は玉座に、いる。
それぞれの想いを胸に、4人は一気に駆け出した。
階段の上からより一層邪悪な瘴気が流れてくる。決戦のときは近い。
「この先が玉座です。私とミネアさんでサポート致しますが、ライアンさんが仰ったように
マーニャさんの呪文が使いにくい状況ですから、長期戦になるのは否めませんね…。」
クリフトは、あくまで平静を保つよう心がけ、端的に述べた。サントハイムの城を牛耳る
バルザックは確かに憎いが、憎悪の渦に飲まれては正しい判断が出来なくなる。補助役の
自分がそうなっては討伐はおろか、大切な姫君を守りきることすら出来なくなる。
このサントハイムで姫様が…そんなことはあってはならない。断じて!
クリフトは硬く拳を握り、アリーナの方を振り返った。じっと俯いたままのアリーナの表情は
窺えない。玉座の方を覗き見ると…いる。青黒い醜い巨体の魔物が。
「バルザック……!!」
「まさかあんな姿になってるなんて…!」
姉妹は唇を噛み締め、苦々しくその名を口にした。美しい二人のおもてが苦悶に歪む。
その時、込み上げる怒りに打ち震える声でアリーナは呟いた。
「…さない……さま…の…」
「姫様?」
緋色の瞳に憤怒の炎を宿し、王女は叫んだ。
「お父様の玉座を汚すなんて、許さない――!!!!」
「お待ちください!姫様!!」
クリフトの制止も聞かず、アリーナは山のような巨体に飛び掛かった。瞬速の拳がバルザックの
腹部にめり込むように沈む…が――
「!!!き…効いてない!?」
ドラゴンのように硬い皮膚と肉塊に阻まれ、全くダメージを与えられない。
「なんだ、貴様は?…あぁ、異空間に消され損ねたと言うこの城の王女か。その奥にいるのは
エドガンの娘どもだな。貴様ら如き人間が何人で掛かってこようと、進化の秘法の力を得た
バルザック様の敵ではないわっ!」
振り下ろされた棍棒がアリーナの頭上に迫る。瞬時に飛び退いたが、その風圧で小柄な少女の
身体は吹き飛ばされた。
「きゃあぁぁぁーっっ!!!」
「ひめさまーっっ!!」
クリフトは身を投げ出すように飛び込み、アリーナの身体を抱き留めた。
「大丈夫ですか、姫様っ!なんと言う無茶をなさるのです!!」
「っ…だって…だって…!!おと…さま…ぁっ」
怒りと涙で瞳を潤ませ、アリーナは言葉を紡ぐことすら出来ず、クリフトの胸に臥せった。
クリフトは腕の中のか弱き少女をしっかりと抱きしめ、眼前の敵を見据えた。
姫様の攻撃が効かないとは…回復と補助呪文を掛けたところで、こちらがやられてしまうのは
時間の問題…一体どうすれば――
戦況を思案する神官の前に、すっと褐色の舞姫が立ちはだかった。その右手は、呪文詠唱時特有の
光を纏っている。
「マーニャさん!だめです!!ここで火炎呪文を放っては…」
慌てて自分を止めようとするクリフトをちらりと振り返り、マーニャは不敵な笑みを見せた。
艶やかな紫の髪がふわりとなびく。
「安心なさいな、坊や。誰が火炎呪文を使うなんて言った?」
「ルカニ!!!」
マーニャの指先から走った青い閃光は、縄のようにバルザックに纏わり付く。
「今よ!泣いてちゃだめ!行きなさい、アリーナ!!」
その言葉に弾かれたように顔を上げ、アリーナは立ち上がった。改めて身を構え、バルザックへと
突き進んでゆく。
「はぁぁぁあああッ!!!!」
怒涛の如く叩き込む拳は、先程より確実にバルザックにダメージを与えている。
「ぐぅう…!小賢しい人間どもめっ!!」
バルザックは身を仰け反らして大きく口を開いた。次の瞬間、身を切るような猛吹雪が渦を巻いて
アリーナ達に襲い掛かる!
「フバーハ!!」
「!!?なんだ、この光は!?」
バルザックが放った吹雪は淡い光のベールに包まれるように消えた。その光の先に立つのは、
もう一人のエドガンの娘。
「バルザック…あなたは魔の力を得て進化したのかもしれませんけど、私達もあの頃とは違います。
大切な仲間を、守るべきものを…そう、光の力を得て進化しているのです!」
その後もアリーナ達の猛攻が続いたが、やはりその巨体ゆえ決定的なダメージはなかなか与えられず、
アリーナの体力、クリフト達の魔力もその限界が見え始めていた。
致命傷を与えるには、やはり頭部を狙うしか…しかし姫様の跳躍力をもってしても、そこまでは
届かない……!そうだ!!
「マーニャさん、あの呪文をお願いします。」
クリフトはバルザックに気付かれぬよう、素早くマーニャに耳打ちした。
「!!なるほど、そういう事ね。了解!」
マーニャは茶目っ気たっぷりにウィンクを送り、呪文詠唱の構えに入る。クリフトはバルザックと
対峙するアリーナに向かって叫んだ。
「姫様!マーニャさんの後ろにお下がりください!!」
「天にまします竜の神よ、我にその御力を与え給え……ドラゴラム!!!」
その言葉と共にマーニャの身体は光り輝き、バルザックと変わらぬほどの巨大な竜に姿を変えた。
「今ですっ!!姫様っ!!!」
クリフトの眼光ですべてを理解したアリーナは、ドラゴンの背を一気に駆け上がった。
「てやぁぁぁあああッ!!!!」
巨竜の頭上から飛び上がったアリーナは、渾身の一撃をバルザックの脳天に放った!
「ぐわあぁあぁぁあああッ!!!」
バルザックの身体は地面に沈み、再び起き上がることはなかった。暫くしてその身のまわりに
黒い霧が澱み、一瞬人間の姿に戻ったが、骸は跡形も無く消えた。その傍らに遺されたのは、
粉々に砕けた玉座のみであった…。
「父さん、仇討ちは終わったわ…。」
哀しいながらも、漸く安堵した表情を見せた姉妹達の傍で、アリーナは複雑な面持ちでいた。
「お父様の玉座が……」
壊れた玉座の前で膝を付き、泣き崩れる王女。一般の民であるマーニャとミネアには、掛ける言葉が
見つからなかった。
「バルザックを倒しても、お父様も…誰も戻ってこないなんて…。どうして?どうしてなの……」
「アリーナ…」
「アリーナさん…」
声を掛けあぐね、戸惑う姉妹に軽く目礼をし、サントハイムの若き神官はそっと王女の傍らに
しゃがみ込んで、まるで幼子をあやすように柔らかな声で話し始めた。
「姫様、大丈夫ですよ。大丈夫です。ほら、思い出してください。先程バルザックは、城の皆さんは
『異空間に』『消された』と言っていたでしょう。それはつまり誰も『殺されて』はいないと言う
ことです。きっとご無事なのですよ。ただ、消した張本人がバルザックではなかったので、倒しても
残念ながら呪いは解けなかったのでしょうね…。」
「クリフト……」
「おそらく首謀者は、もっと強大な悪…デスピサロ…。それを打ち滅ぼせばきっと…!さぁ、姫様、
いつまでもここで泣いてはいられませんよ。立ち上がって、王様や城の皆さんの笑顔を取り戻すための
旅を続けましょう!」
「…うん!」
泣き腫らして赤くなった目を擦りながら、それでもアリーナは精一杯の笑顔で力強く立ち上がった。
「おっと、その前にやらなくてはならないことが。」
クリフトはそう言って玉座の残骸の方へ向かう。アリーナ達は不思議そうにその背を見つめた。
「どうしたの、クリフト?」
「姫様の愁事をこのままにしておくわけには参りませんからね。さて、上手くいくかどうか…」
アリーナにいつもの優しい笑みを送り、クリフトは呪文詠唱を始めた。淡くほのかな光が彼の掌から
発せられ、緩やかに玉座を包んでゆく。
「神よ、癒しの御力をどうぞこの玉座に注ぎ給え……ベホマ!!」
「!!!?」
その刹那、玉座は眩くきらめき…なんと、元の荘厳な姿を取り戻した!
「やるじゃない、坊や!」
「物質に回復呪文を掛けるなんて…!神業ですわ、クリフトさん!!」
「すごい、すごいわ!クリフトっ!!」
大喜びで駆け寄るアリーナ達の目の前で、クリフトは力尽きたように倒れ込んでしまった。
「クリフト!?大丈夫?クリフトっ!!!」
「…どうやら魔力を使い果たしてしまったようですね。アリーナさん、大丈夫よ。少し気を失って
しまっただけのようですから。暫くすればお目覚めになりますわ。」
「やれやれ、愛しの姫様のために無理するからよ。アリーナ、お姫様のキスで起こしてあげれば?」
「っ…!!ちょっと、マーニャっ!!!」
アリーナは顔を真っ赤にし、この日はじめて心からの笑顔を見せた――
城に集まった群衆の歓喜の声に、女王はふと我に返った。
そう、この玉座はあの時クリフトが癒しの力で『治して』くれたのだものね…
その後、神聖な戴冠式は滞りなく終了し、自室に戻ったアリーナはいつもの軽装に着替え、ようやく
一息つくことができた。ぐんと大きく伸びをしてソファに腰掛けた時、コンコンとドアをノックする
音が聞こえた。
「クリフトです。失礼致します。」
いつも通り礼儀正しい口調で―今やサントハイム正教会の大神官となった―クリフトが部屋にやって来た。
「おめでとうございます、姫様!本日は大変素晴らしいお式でございました。このクリフト、これほど
感動したのはエンドール武術大会以来でしょうか…!!」
「ふふふ、ありがとう。でもクリフト、私はもう姫様じゃないわよ?」
「はっ!し、失礼致しました!女王陛下ですね!!」
「もう、そうじゃないでしょ。」
アリーナ、でしょ?
女王は大神官の耳元でそう囁いて、唇を寄せた。
花嫁の永久(とわ)の幸せが約束される6月。
ここサントハイム城では、新女王と大神官の盛大な結婚式が予定されている――
<FIN>
純粋できれいなSSだと思った。GJ!
クリフトもアリーナも、全員が上手く描かれてて、すごい楽しめた。
幸せな気分になったよ、ありがとう!
戦闘もかっこいいしGJです
ありがとうございますvv
>>356さま
今回ブライ爺が空気でスミマセンww
またお願いしますわ
楽しみに待ってます~
どうにかならんかな…
早く規制解除されたらいいですね。正座して待ってます!!(`・ω・´)
クリフトってアルコールに強いのかな?
「酒場の空気は どうも 酒くさくて…… うっぷ。」
自分の中では下戸かザルのどちらかのイメージ
と思ったけど2章時に野宿とかしたら並んで寝てるわけか
ケータイのない世界でよかったね、クリフトwww
クリフト「(ああっ!姫様!今朝もお美しい!その御髪を私の物にしたいっ・・・!)
・・・・・・(モグモグ」
山田「あははははークリフトくんおちん○んがデッカくなってるじょーwwww
クリフト「や、やめたまえ!」
マーニャ「あらあらクリフト朝から元気ね」
アリーナ「ふうん、おちん○んって大っきくなるんだー」
ミネア「・・・(っていうか誰?)」
(| |
|___|
一応ビールのつもりw
(| |
|__|
↑ずれた
( `ω´ )
( `ω´ )
(結論)私にはAAはむいてない
こうかな?
|~~~|
(| |
|__|
二日酔い以前にアルコールを飲むか飲まないかでずっと遠慮しててアリーナに「飲もうよ!」って言われて
やっと飲むとかいうシチュがあるとおもしろいな
めちゃめちゃ強いけど飲まない
のどちらかがいいな
ちなみに勇者は女の子(ソフィア)です。
*********
「あっつーーーい!何この暑さ!!!」
フレノールで起こった誘拐事件を解決し、アリーナ、クリフト、ブライは
噂に聞いたバザーを訪ねるため砂漠を旅していた。
灼熱の太陽が容赦なく照りつける。
先頭を行くアリーナが少々うんざりしながらつぶやいた。
「覚悟してたけど本当に暑いわね。でもマントを脱ぐわけにはいかないか・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・熱も籠るし本当に暑いわ・・・・・・・
あ、そうだ!せめて髪切ろうかしら・・・・・うん、いい考えかも!」
また始まった・・・・と思いつつ、すかさずブライは反論する。
「なにをおっしゃいますか、姫様。髪は女の命ですぞ」
「いいじゃない。街で髪の短い女性もたくさんみたわ!」
これとない思いつきとばかりに、目を輝かせ始めたおてんば姫の説得は少々骨が折れそうだ。
「平民ならともかく、姫様はサントハイムの姫なのですぞ」
「え~お城に帰ったら、また伸ばせばいいし」
「そういう問題ではありません!
・・・・亡くなった王妃様は女性の鏡のような方だったというのに・・・・・髪を切りたいなんてまったく・・・・
性格はもう治らんことですし、せめて髪型だけでも女らしくしていただかないと!」
「む、うるさいなぁ・・・・・・・ブライはいいわね~頭のてっぺんが涼しそうで~」
「ひっ!!姫様ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ブライ怒鳴らないでよ、ますます暑く感じちゃうわ」
アリーナはちょっと言い過ぎたかしら・・・・と思いつつ、
しばらく2人の会話を黙って聞いていたクリフトに話を振った。
「ね、クリフトも髪切るの涼しそうでいいと思わない?」
クリフトはしばらく眩しそうにアリーナの髪をみつめた。
「そうですね、この暑さでは姫さまがおっしゃることもわかります。
・・・・・・・・でも・・・その・・・もったいないですね・・・・・・・・せっかくの美しい御髪が・・・・」
最後はほとんど呟くほどの声だったが、アリーナは聞きのがさなかった。
「!!
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ふ、ふたりが、そこまで言うなら・・・・髪切るのは辞めておくわ・・・・・」
ここは旅の途中のハバリアの宿。
ソフィアが緑の髪をくるくるいじりながら、鏡をじっとみつめている。
「う~ん、やっぱし伸びたなぁ・・・・マーニャ、ちょっと髪切ってもらえる?」
「いいわよ~マーニャちゃんに任せなさい!」
早速、道具箱から鼻歌まじりにはさみを取り出したマーニャにアリーナは驚いた。
「ソフィアの髪の毛ってマーニャに切ってもらってたんだ。」
「そうだよ~すっごく上手なの!」
ニコニコ答えるソフィアに、部屋の片隅で道具を整理していたミネアも顔をあげた。
「私も姉さんに整えてもらっているのよ。意外だけど姉さん、本当に上手なのよ。」
「へぇ~ミネアまで・・・」
感心したように見るアリーナに、マーニャが得意げにはさみをならした。
「意外は余計よ!踊り子って仲間同士で髪を整えたりするのよ。
見てなさい~モンバーバラ仕込みの腕で、ソフィアのふわっふわな毛に合わせて、可愛くしたげるわ!」
そう宣言すると、マーニャはリズミカルにソフィアの髪を切っていく。
鏡越しに嬉しそうに髪の毛を触るソフィアに、アリーナが声をかけた。
「本当だ、ソフィアすっごくかわいい!」
2人の反応にマーニャは満足げだ。
「でしょ!何ならアリーナの髪も切ったあげようか?
今のも似合ってるけど・・・・・そうね、思い切って短いのとかどう?きっと似合うわよ~」
「あ、いいかもー!切ってもらうと動きやすくて楽だし、いいよ~」
「そうですね、髪の短いアリーナさんもかわいいと思いますよ。」
3人の視線を受け、アリーナは自分の髪を手で梳きつつ答えた。
「う~ん・・・・・・でも・・・・・髪はこのまま伸ばしておこう・・・・かな・・・」
以前にクリフトがくれた言葉を、ひっそりと思い出しながら。
(了)
***************************
ようやく規制解除された!
アリーナ→クリフトな感じが何とも…vかわいいなぁ♪(^^)
姫様、あんまり爺の頭頂部についてイジらないであげてww
乙女なアリーナも可愛いがショートでキュートなソフィアを想像して萌えたw
「はい?マーニャさん、これが何か?」
「あんたにしては派手な色よね」
「え…まあ…」
(言えない…店でこのマフラーを見たとき、何故か姫様を
思い出して衝動買いしてしまった、だなんて…!)
「前から思ってたんですけど、アリーナさん、そのマント」
「え?ミネア、これが何か?」
「アリーナさんのお年にしては深く落ち着いた色合いだな、って」
「え…まあ…」
(言えない…お城でこの布を見たとき、何故かクリフトを
思い出してマントを仕立てさせてしまったなんて…!)
クリフト「この2つの紫は何ですか?」
博士「これはな、片方はマーニャと言い、踊り子だ。もう片方は、ミネアと言い、うらないしだ。」
クリフト「では、この緑のは何ですか?」
博士「これは、ソフィアと言い、勇者だ。」
クリフト「このオレンジのは、何ですか?」
博士「これは、アリーナt」
クリフと「じゃこれください」
博士「まいどぉ!」ジャラジャラ
実際にありえそうで嬉しい
けど自分的にクリフトは緑のイメージがあああ
アリーナは髪の毛を意識したのかな
>>410
名前だけ聞いて即決するクリフトいいね
これ何かのネタなのかな
博士役はトルネコのほうが合いそうな気がしたよ
アリーナ「とりゃーww」
くりふと「ぐふっ」
アリーナ「とりゃーww」
クリフト「姫様、どうしたのですか」
アリーナ「いっやなんとなーくww」
アリーナ「ぉーぃおーい朝だよー」ユッサユッサ
クリフト「うっそゆめだったのー(棒)」
ボールとかいってるしポケモン博士だろ多分
トルネコ博士いいね
笑いどころが分からん
思い立ったので投下します
なんでも、公務である他国との晩餐会が先方の都合によって中止になったというのだ。
じっとしているのが性に合わないこの姫、先日のドレスの試着では始終むくれっぱなしで、
仕舞いには暴れだしてヒールを折る始末だったので、それはそれは嬉しいのだろう。
朝の祈祷を済ませた神官が、城内で浮き足立った姫を見かけた。
姫様、と声を掛けるより先に、突進とも言える勢いで走り寄って来る。
「クリフト! クリフト――――!!」
その猛進は城内に疾風を起こし、カーペットを乱れさせた。
「姫様っ、お城の中で走ってはなりませんとあれほど…!」
その場に居合わせた頭頂の禿げた教育係の爺が咎めるのも聞かず、
姫は顔を輝かせて若い神官に掛け寄ると両手を広げて力一杯抱きついた。
その勢いと言ったら、神官が姫を受けとめたまま、どこまでも後方にずり下がり、
背中で太い石柱を一本大破させ、更には大理石の壁をも抉らせたほどだった。
頑丈な石が崩れ去る重低音が、城内に響き渡る。
この若き神官が幾多の戦闘で肉体を鍛えていなかったら、命も危うかったに違いない。
ブーツに火が点く程の摩擦熱と、首元にしっかりと絡みつかせた姫の細腕、体温、果てには胸元の柔らかな感触……。
神官の全神経は一瞬にして研ぎ澄まされ、反射的にその身体を腕を回す。
埋め込まれたような形で激突した壁からずり落ちると、二人は身を重ねる形でようやく動きを止めた。
「クリフト、聞いて! 明日中止になったのよ! 私もう嫌で嫌で仕方無かったの!」
目を覆いたくなる程の酷い破壊行為をよそに、心底嬉しそうにアリーナが報告する。
全ての体重を任せられたまま輝くような姫の笑顔にクリフトは笑みが漏れそうになるが、
背中がひどく痛むのと、立場上、共に喜ぶわけにもいかないので、苦虫を噛み潰したような顔をしてただ頷いて見せた。
二人の目が合う。さすがの姫もやりすぎたと思ったのか、小さく舌を出して「あっ、ごめんねクリフト!」
と一言だけ詫びて、首元から細い腕を外して起き上がろうとした。
姫が小さく、声を立てる。
神官の腕がその力を抜かないので、身を起こせないのだ。
甘い拘束。今しがた抱きついた男の胸は広く、力強い鼓動を感じる。
姫の額が、神官の頬に触れた。
「クリフト?」
ただ名前を問いかけると、神官は慌てた様子ですぐさま姫を解放したが、
頬を赤くしたままで目を合わせられないらしく、ただ俯いていた。
「ご…ごめんねクリフト、痛かったでしょ?」
アリーナは取り繕うように言葉をかけ、手首を掴んで立たせた。
「いえ…私のほうこそ…申し訳…ありません、姫様」
長い帽子を直しながらしどろもどろに謝罪の言葉が告げられる。
姫が見上げると、二人の身長差がかなりある事に気付かされた。
「姫様! いつになったらおしとやかに振舞って頂けるのか……!」
ブライが怒りに声を震わせていた。
「ブライったら、そんなに怒ってばかりいると毛が全部無くなっちゃうよ」
悪戯っぽく笑うと、姫は持ち前のすばやさでその場をいとも容易く立ち去り、
残されたクリフトが姫の代わりに説教を受ける羽目になった。
姫が何かやらかした時は大抵このパターンである。
「クリフト…弱そうに見えて、あんなに体大きかったんだ……」
ブライのお叱りを逃れ、自室のベッドに寝転がりながら、姫はぼんやり考えている。
その腕には上質のクッションが抱かれたまま……。
「姫様……あれほどの力を持ちながらお身体は華奢でいらっしゃる……」
アリーナの身代わりとなり、爺の説教を上の空で受けながら、
神官は姫の体温を思い出し、己の手をただ見つめていた。
-END-
可愛いし面白いしニヤニヤしましたGJです!
GJです。
GJGJ!!
アリーナかわいいw
もうクリフト以外の男と結婚したら夫が死にそうな気がする
アリーナの怪力でw
8/2にDQXが発売されるから、こまめに保守した方がいいかも
ドラクエ10も仲間キャラ作れるといいなぁ
クリアリっぽい装備にしようとしたら、ご本人登場して服までくれて嬉しかったなー
バトルロードで8頭身CGはできあがってるんだから、10でもゲストで登場して欲しいね
アリーナがオリンピック出るとしたら柔道かな?
前回タワラちゃんを破ったのはアリーナ(Alina)さんだった
結構可愛かったので姫萌えとしては色々妄想した記憶がある
姫の階級は48㌔級だと信じたい・・・
ちっさいのークリフトやらやおっきいクリフトをよく見る
神官のほうい
名のある神官も 身につけたという 由緒ある法衣
これは他のキャラも解放されていく可能性あるね
暑いので、クリフトにうちわであおいでもらいながら昼寝するアリーナを妄想して寝る
昼寝じゃないけど書いてみた!
連日の熱帯夜。なかなか寝付けなくってさあ。と、欠伸をした覚えはある。
だからって、こんな。
「もういいってば、クリフト」
「いえ。お気になさらずに」
「も~」
夜に私の部屋に来ることなんて絶対にないクリフトが来るなんて一体何事かと思ったら。
その手に握られていたのは、団扇。
「クリフトだって熱いでしょ?しっかり着込んじゃって。せめて上着だけでも脱ぎなさいよ」
「大丈夫です。」
「そこまでされちゃったら申し訳なくて眠れないのよ」
「どうかお気になさらずに。私が好きでやっているだけですから」
「じゃあ命令よ、今日はもう部屋に戻って」
「姫様が寝たら戻ります」
…仕事熱心にもほどがあるわ。城のメイドだってここまでやる人はいなかったって言うのに。
「…涼しい。ありがとう、クリフト」
「とんでもありません。どうぞ、そのままお休みください」
クリフトがにっこりと微笑む。じんわりと汗ばんでいるのが暗がりでも分かる。
かっちりと着込んでいるのは女性の部屋に居るという気遣いからか。
まったく、自分だって暑いくせに無理しちゃって。
(寝たフリしちゃおう)
スースーと、寝息を立ててみる。本当は、早く部屋に戻って薄着で寝たいはず。
「姫様?」
返事はしない。ほら、私は寝たんだから。はやく部屋に戻りなさい。
それでもしばらくの間、クリフトは私を団扇で扇ぎ続けた。うん、涼しくて気持ちいい…
「…では、良い夢を。愛しい姫君」
…ん?
今のどういう意味かな?でもダメ、ほんとに眠くなっちゃった。
明日の朝、クリフトに聞いてみよう。今日は久しぶりに、良い夢が見れそう…
ふおおおおGJ!
寝る前につぶやいてみてよかった~
クリアリによい夢を!
方向性を間違えた感もある拙いSSですが、どなたかのお気に召せば幸い…
**************
サントハイムではきゅうりが大豊作。
市場には食べきれないほどのきゅうりが溢れ、大量に廃棄されるほど。
そこで、できる限りきゅうりを消費しようと、国主導できゅうり祭りを開催中。
「もう、どうして毎日きゅうりばっかりなのよ!」
不満をぶちまけるアリーナ。
「我慢しなされ。きゅうり祭りですからな。」
聞き飽きた様子で淡々と受け流すブライ。
「だからって、何でもきゅうりのメニューにされたら飽きるわ!」
「国民挙げてきゅうりの新メニュー開発に取り組んでおりますゆえ。」
「炒めても何しても、きゅうりはきゅうりなのよ!」
午後のティータイム。
「まさかきゅうり茶なんて言わないわよね?」
「さすがにそれはありませんな。普通の紅茶でございます。」
カップに紅茶を注ぐブライ。
「ならいいわ。」
ひとまず安堵するアリーナ。
「お茶請けは、先日行われたきゅうり料理コンテストの入賞作品じゃ。」
「ああもう、ここにもきゅうりなんて!」
げんなりした様子のアリーナの前に差し出されるお皿。
「あら、かわいい」
うっすら緑色のクッキーに、添えられたマーマレード。
愛らしい色彩に、アリーナは思わず身を乗り出した。
「きゅうりのクッキーです。」
ブライの言葉にアリーナは耳を疑った。
「きゅうりのクッキーですって?正気の沙汰じゃないわ!」
「そう言わずにお召し上がりくだされ。入賞作ですぞ。」
クッキーにマーマレードを付けて、渋々口に運ぶアリーナ。
ほおばった瞬間、アリーナの表情が一変する。
「あれっ、おいしい」
信じられないという表情でブライを見る。
「これ、きゅうりのクッキーなの?」
「きゅうりのクッキーです。」
アリーナは、クッキーを手にとってじっと眺める。
「私、このクッキー好きだなー」
「それは何より。」
「この緑色、クリフトっぽい色だよねー」
「ああ、このクッキーはクリフトの応募作らしいですぞ。」
「あのクリフト?すっごーい!」
ソロはクリフトの入賞作のクッキーをお土産に買ってきていた。
「そこらじゅうで売ってたぜ。凄い人気だな。」
「だから困ってるんですよ…」
「お前もやるよなー、その名も初恋クッキーかよ、最高のネーミングだな。」
クッキーを手に取って、ニヤリと笑うソロ。
「しかもサブタイトルがいいよな!
~愛しのマーマレード~ って、もうお前、最高だぜ!」
「まさか入賞するとは思ってなかったんですよ…
入賞すると知っていたら、もっと差し障りのない名前で応募したのに…」
頭を抱えるクリフト。
「緑のクッキーがお前で、マーマレードがアリーナだろ。
それで初恋クッキーって、ほとんど告白だな!」
「やっぱり分かりますよね…」
「おう。アリーナにも伝わるといいな!」
「…姫様に知られないよう、祈るのみです。」
「無理だろうな。大ヒット商品だぜ。
これだけ人気があると、祭りが終わっても売られ続けそうだな!」
「シャレになりませんよ…」
「覚悟決めて告白しろって。」
「そんなこと、できるわけが…」
そのとき、勢い良く部屋の扉が開いた。
「あっ、クリフト、いたいた!」
「おうアリーナ、お邪魔してるぜ。」
何食わぬ笑顔を見せるソロとは対照的に、クリフトの笑顔はこわばっていた。
「あれっ、ソロ、来てたんだ。」
「ねえソロ聞いて、クリフト凄いんだよ。料理コンテストで入賞したんだって!」
「ああ、これだろ。その名もズバリ…」
クリフトに服の裾を強く引っ張られ、よろけそうになるソロ。
泣きそうな目で訴えられて、さすがに名前を言うことはできなかった。
「…あー、すげーよな。きゅうりのクッキーなのに、思いのほか美味しいぞ。」
「私もさっき食べて、すごく美味しかったよ!」
「それは…光栄です。」
クリフトが見せた精一杯の笑顔は、引きつっていた。
「そりゃ、クリフトの思いが込められた力作だからな!
なんたって、愛しの…」
また裾を引っ張られ、クリフトの目を見たソロは、殺気で背筋が凍った。
「あは、ははは…」
ソロの乾いた笑いが響いた。
「本日のお茶請けは、きゅうりのプリンでございます。」
ブライの言葉に、アリーナが抗議の声をあげる。
「やっぱりきゅうりなの?!」
「そう言いなさるな。昨日のクッキーはお気に召したではありませんか。」
「そうだけどー」
プリンを口に入れると、アリーナの表情が曇った。
「何これ、青臭くてダメ、これは無理よ。」
「やれやれ、好き嫌いはいけませんぞ。」
「きゅうりでデザートを作ろうなんて、無理がありすぎるのよ!」
「ふう、困りましたなぁ。」
ブライが何やら従者に声をかけると、従者はどこかへ走っていった。
「代わりのお茶請けを用意できそうなので、しばしお待ちを。」
「時間かかるなら要らないわ。」
「すぐですじゃ。」
間もなく従者が戻ってきた。
「ブライ様、こちらでよろしいですか?」
「おお、まさしく。すまんな。」
従者からお菓子の入った袋を手渡される。
「ほれ、昨日にお出ししたクッキーじゃ。
ちょうど良く従者の休憩用に用意されておったぞ。」
「クリフトがきゅうり料理コンテストに出したクッキー?
でも従者たちに悪いわね。」
「また買えばよろしい。
今やサントハイムのあちこちで売られとる人気商品らしいですぞ。」
「へぇ、クリフトのクッキー、すごいのね。」
「きゅうり祭り中ですから、しばらく売れ続けるでしょうな。」
「このクッキー、優しい緑色よねー」
「春の若葉を思い出しますな。」
「うーん、私はクリフトを思い出すわ。」
「奴の応募作ですからな。」
「クリフトみたいな、優しい色だわ…」
ブライがカップに紅茶を注ぎなおす。
「さあ、お待たせいたしました。お召し上がりくだされ。」
「はーい!」
添えられたマーマレードを付けて、アリーナはクッキーをじっと見た。
「きゅうりのクッキーなのに、味はマーマレードが主役なのよね。
きゅうり料理のコンテストでしょ?よくこれで入賞できたわね。」
「引き立て役も重要ですぞ。
マーマレードの魅力を引き出す良き脇役に徹しておりますな。」
「なんだかクリフトみたいよね。
クッキーがクリフトなら、マーマレードは私だったりして。」
「ああ、あやつなら、きっと意識して作ったんでしょうな。
マーマレードの色は姫様のイメージですゆえ。
姫様を引き立てようという忠誠心を表現したのやも知れませんぞ。
そうだとしたら、なかなか感心じゃな。」
「そっかー、だからイメージがぴったり合うのね。
ソロもクリフトの思いが込められてるとか言ってたし。
クッキーがクリフトで、私がマーマレードかー」
アリーナは、ふとクッキーの入っていた袋に目をやった。
そこには、このクッキーの名前が書いてあった。
「初恋クッキーか、クリフトもロマンティックな名前を付けたものね。」
言われたブライは、袋を見て名前を読んでみた。
「初恋クッキー ~愛しのマーマレード~ …!?」
読み終えて、ブライはその意味に気づき、呆然とする。
「えっ…!?」
みるみる赤く染まるアリーナの頬を見ながら、ブライはため息をついた。
(あのアホめ、やりおった…)
**************
中途半端ですが、ここで終わっておきます。
未熟者のSSにお付き合いいただき、ありがとうございました。
引き続き、皆様のSSを心待ちにいたしております。
GJです
乙です!
きゅうりが大豊作で真っ先にズッキーニャを思い出したw
とってもかわいくて素敵なSS、ありがとうございました♪
オトメンクリフトがんばれ~ww
暖かいお言葉、ありがとうございます。
何を書こうか考えてたら、きゅうりが頭をよぎってしまいました…
人生初のSS作成なので、未熟者どころじゃなかったわけですが、
曲がりなりに形になってほっと一息です。
この素敵なスレに紛れ込めたことを素直に喜んでますw
いやー、クリアリって、本当にいいものですね。
ドラクエ10の3DS連動ソフトの自己紹介コメントのオート文章の中に
「ハロー!アタシ
おてんば ひめ
ちがらじまん もとむ!」
ってのが出て来たw
クリフトの衣装も10に出てるし、アストルティアのどこかで珍道中してると妄想すると楽しい
クリフトもアリーナも可愛いなwGJです!
SS職人さん達GJ!!
やっぱりクリアリは最高だなあ
本当に可愛い
専ブラだとうまく表示されないよ…
主さんの設定でクリフトが魔族のハーフ?っていう長編SS
いま読もうと思っても見つからないんだ
誰か知ってる人いたらください!!
子供のころから側に居て、クールだけど姫LOVE、な神官だった気がする
戦いのときに羽がはえたりしてた気もする(汗
基本的に2chでサイト聞くのは晒しになるから止めた方がいいよ
そのサイトにも迷惑になる
ここはログが残るから良いね
自分もブクマしてたけど久しぶりに行ったらなくなってた。
クリアリは本編内の関係性で充分に燃えも萌えもあるじゃないか
本編の情報量が少ないからこそ想像の余地も広がってるんだし
二人の年齢や身長から想像で設定できるって美味しいと思う
自分、そこかしこの同人で見かける「クリフト=長身」の設定には
どうも違和感があるんだよね
(それを言ったら「=美形」もだけど)
リメイク版のグラフィックでは、帽子が長いせいで全身が圧縮されてて
姫と向かい合ったりすると、見下ろされているようにみえるからなんだけど
ライアンも勇者もそれほど高そうに描かれてないような…
美形に関しては勇者様が輝き過ぎててww
クリフトは地味だけどよく見たら整ってるくらいのイメージだな
美形というよりは誠実そうな面構えって感じだろう
エニックス刊のゲームブックには「なかなかハンサム」の記述有り
何も同人女の妄想と決め付けることないと思うんだけどな
ヤムチャっぽい(褒めてます)感じだからそこそこイケメンなのではないだろうか
FC版の導きの書や公式攻略本、ゲームブックなんかでの記述を見る限りではイケメン扱いされてる感じだったけれど、
リメイク版ではへたれ設定追加のせいかそういうはっきり言及するような記述は無くなっちゃったからどうなのかはっきりしないね
追加台詞にも自分の容姿に自信が無くてアリーナと釣り合わないんじゃないかと悩んでる様子のがいくつかあって気になったけど、
身分違いでへたれキャラだから自信が無くて自己評価が低いだけとも解釈できるし、とりあえずイラストを見る限りブサイクってことは決してないと思う
身長に関しては小柄っぽいアリーナや腰の曲がったブライと一緒のイラストが多いから何となく高そうなイメージの人が多いのかもしれない
身長は高さより姫さまより頭ひとつ高いくらいが理想。
でもどの設定でもほとんど美味しくいただけます。
だね
いろんな人のクリフトが読みたいわ
10/8にドラクエ10の大型アップデートがくるので、気を付けた方がいいかも
クリフト服の僧侶とアリーナ服の武道家キャラで2人旅させてみたい
戦国時代好きのおっちゃんは島津家の話で盛り上がってたが、私の中ではサントハイムの紋章。
萌え語りができる人がいないのが全力で残念だった…
ぐぐってきましたが・・・丸十字は確かにサントハイム王家だww
ちょっと小ネタ置いていきます♪
「おはよう、クリフト!あら、このお菓子はなあに?」
「おはようございます、姫様。こちらは我がサントハイム王国の新銘菓として
販売が決まったお菓子でございます。」
「ひとつちょうだい。・・・わぁ、上品な甘さでおいしい!なんていう名前なの?」
「“かるかん”というお菓子です。はるか遠いジパングという国にも似たような
お菓子があるそうですが・・・。」
「へぇ~。で、この包みがパッケージ?え、ちょっとこれ、私の肖像画!?」
「はい!実はこのデザインは・・・」
「やだぁ~~!!恥ずかしいよぉ~~!他のデザインに変えてちょうだい!!」
「・・・(私がデザインした、とは言えなくなってしまいました・・・)はあぁ・・・。」
クリアリとこのスレの職人恐るべし
クリアリ好きな人が自分以外にも少なからずいると思うと嬉しい
まとめwiki作ってくれた人とSS職人さん達にはあらためてGJと言いたい
何度も読み返したくなる作品もありますからね
薩摩藩で思い出したのはドラマの篤姫と尚五郎
身分違いの幼なじみで、成長してからもずっとお揃いのお守り(丸十字!)を
大切に持ち続け、お互いのことも一生大切に思い続けてるってクリアリやん!
と変換して萌えた
でも、アリーナは嫁ぎ先で自由の利かない身になったらあんな感じに病んできそうだ
可愛いss書いてくれる人々に感謝!
クリアリの絵あるね
たまに見て回っては眼福してる
DS版(廉価版)を購入してきました
以前プレイした分はすでに売ってしまったので・・・
あのままずっと持っとけばよかったよ
アリーナとクリフトをもっと見ていたいがために無駄に時間かけてレベル上げてしまったw
あー早くまた5章で会いたいなーー
あと今までDQ4やった事なかった人にも間口が広がって、新規でクリアリにはまった人も多いだろうし
かく言う自分もDSがきっかけではまり、クリア後の2週目はクリフトとアリーナだけ馬車の外に出して街とか洞窟の探索させたりしてた
花畑の真ん中で2人を向かい合わせにして妄想してニヤニヤしてみたり、アホらしいけど楽しかったな
勇者なしで命令をガンガン行こうぜにしておくと、自分が動かしていない分意外な動きをしたりして楽しい
いくらなんでもクリフトそんなことしないと思う
あんなお耽美キラキラアンニュイ物語読みたかなかった
勇敢な戦士であるはずのライアンが、厭戦家の窓際族ってあたりでもうダメだった
90年代前半にアリーナをボクっ娘にするなんて先見の明ありすぎ
ドラクエ一般プレイヤー層であるファミコン世代が突きつけられた、先人たちによる本来的な本格サブカル世界、それが久美小説
例の未遂事件もあれだけど、一番悲しかったのはパデキア探しの時にアリーナがモンスター退治に夢中になってクリフトの事すっかり忘れちゃってたとこ
あとアリーナがあからさまにレズビアンな事を示す場面があるのもちょっと…
文章とか表現は上手いと思うし小説そのものは結構好きなんだけど、クリアリな視点で見てしまうと涙目な事が多かった
ただ、設定だけは美味しかったと思う。アリーナ15才クリフト17才の乳兄弟の幼なじみで、子供の頃から一番の遊び相手で理解者だったとか
年の近い男と仲良くしてるのはまずいのにクリフトがそば仕えを続けてるのは、アリーナがクリフトを手放したがらないからだとか
そういう2人の関係性だけは良かったと思う
そういうところが嫌い
ゲーム中では信頼してブライと共にアリーナを頼むって言ってくれてるのに
ノベライズって難しいんだろうけどね
あのシンプルなゲームから個々にいろいろと妄想するのが楽しいんだろうね
IVだと4章がマーニャ一人称→5章でライアンに惚れさせた、で久美の趣味丸出しだったし
かといって変に盛り過ぎだったけど
自分の都合の良い展開にはならないだろうってのはさすがにわきまえてるし
まあ今振り返ってみればの話だが
僕ッ娘も押し倒しクリフトも、同人二次創作ならありだけど、公式で出されると微妙なのはふしぎ
アリーナもクリフトもなんかすごい可愛くて性格良くて、両想いだし
公式に出た物の中では自分の中の理想のクリアリに一番近かった
途中からオリジナル展開になって結局エンドール行く前に打ち切られちゃったんだけど、続きも読みたかった
いかにも続きそうなこれからって所で突然終わっちゃったんだよね、もったいない
なよなよショタクリはもう絶対勘弁
4コマが一番好き
攻略本見て妄想楽しい
八頭身と言えばモンスターバトルロードのとどめの一撃ムービーはみんなすごく良かった
あのグラフィックでゲームプレイしてみたい
かなり違うよね
せめて帽子のツバは欲しかったよ…
女のキャラに着せてもかわいいのはびっくりしたけどw
アリーナ装備もくるんだろうか
クリフト装備はLv35なのに…
新作のゲームの方に手が回らない!
たぶん同じゲームだと思うけど、クリフトとアリーナの服を作りたい
前作でも作ったけど、帽子ができないんだよね
アリーナの服は男性キャラには装備させられなさそうだからなあ
ちょっと過疎気味だな…
うーん
くりふと
レベルはアリーナ41クリフト40
最終形態がちょっときつかったけど意外とあっさりできた
デスピサロ強化されてる上にアリーナが弱体化してるのによくDS版で倒せたね
//' /,' ,' 〃 l l川/,ヘ丶\;;ヽ/:'/〃∧ l ト、:l !
〃,'/ ; ,l ,'' ,l| レ'/A、.`、\;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |、
i' ,'' l| ,l ' l. !| l∠ニ_‐\ヽ;\,//,イ| l | l ト/ λ! 、
. l ; :|| ,'i:/ l| |:|: |``'^‐`ヾ∨`゙//|斗,l ! | ,タ /l.| l 三__|__
l ' l |」,' l' lハ |'Ν  ̄´ /` ,|l_=ミ|! ly' ,〈 :|| | 口 |
|l .l H|i: l | ゙、| l _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :l| ‐┬‐
|! :l |)!| ! | ヽ '´ ’/'_,. ノイ.〃/|! │田│
l|l |l 「゙|l |`{ .. _ |}/,ハ l  ̄ ̄
|!l |l、| !l :|. ‘ー-‐==ニ=:、__j:) l'|/|l リ 、 マ
ヽ ̄ニ‐、__.」乢!L!lヱL」__ ー、 `'''´ 从「 / 了 用
\ `ヽ\ /l | / ̄´ // '"`ー‐
. ,、 l ゙、 / ' |、 { /l/ ,
'} l ゙, / |:::\ } ,.イ/ レ |
l l l ,.イ l:::::::::\__ `'-‐::"// |′ ノ
l ! K ヽ,、 \「`''''''''"´:::::::;;:" //
. l l ト、\( _.... ヽ .:.::::::::;;″ /' _
\ | l| 八、ヽi´ | .:.:::::::::::::i' .:/'"´ ̄ ̄ ̄ ,.へ\
弱体化っていっても改心率下がっただけで、それでも他のどのナンバリングキャラより改心率高いからな
更にいうと守備面では当時より強化されてるし
そんなクリフトは嫌だwww
アリーナは別にクリフトのことなんとも思ってないよね?
作中ソースある? 4コマとかで勝手につけられてる設定だよね?
準公式的なのでもよければいたストDSとかCDシアターにはアリ→クリ的な台詞が結構あるけどね
まあ本編でそういうのが無いからこそ二次創作で色々妄想したくなるのかもね
クリフトももっと素直になればいいのにというセリフがあったはず。
そうでなければパデキアの種を取りに行ったりしないだろうから
アリーナが種を見つけられなくて一人でクリフトの看病をしているシーンが好き
あの辺はセリフも優しい
レイクナバで結婚したシスターに対しての台詞だね
ところでパデキアイベントは私も大好きなんだけど
リメ版の仲間会話は堀井さんが関わって無くて別のスタッフが書いてるらしいからなのか
元からある「クリフトは私が助けるわ!」とか、「良かった気がついたのね!いいのよクリフト(以下略」
って言う優しめの台詞の直後に会話すると、「結局またブライやクリフトと一緒なのね、あーあつまんないのー」って言ってて
性格が違いすぎて違和感というか、正直へこんだ
クリフトに対しての恥ずかしさから
顔を真っ赤にしてクリフトから目をそらしながら
「局またブライやクリフトと一緒なのね、あーあつまんないのー」
と言ってると思うとかわいいと思わないか?
「結局またブライやクリフトと一緒なのね、あーあつまんないのー」
スカラとベホマあれば少しずつ削って勝てそう
会心の一撃がなあ
確かにそういう照れ隠し的な感じで言ってると思うと可愛いな
アリーナは思った事をそのまま言うような性格だと思ってたからそういう視点で見た事はなかったわ
目からウロコ
旅に出る前のアリーナならそういう考えだと思うけど、旅の間に考えが変わってそうな気もする
FC版のお兄さんっぽいクリフトと無邪気アリーナで
hi-lite
水の街はリバーサイド。
一つの舟が細波に揺られている、水面には小魚達の群、群、群。
「ねぇクリフト、あなたばっかり舟を漕いで…ずるいわ、私にも一回やらせて」
亜麻色の髪の少女が無邪気に古めいたパドルを掻く。
くるくる、くるりん。
舟はその場で回る回る。
「だめ、巧いこといかない。どうしてかしら」
「アリーナ姫様、これには少々コツがいるのですよ」
蒼髪の青年がハハ、と少し笑って少女からパドルを失礼します、と恭しく受け取る。
すーい、すい。ぱちゃん。
滑らかに進む舟と魚達の中、くるくるの明るい髪と使い古した長い神官帽がゆらゆら逆さに映る。
「やっぱりずるいわ、あなた何でも出来るのね」
「いやいや…そのような事もありません、私にだって出来ぬ事も山ほどあります」
「例えば?」
少女の機嫌はまるで対岸の波のように揺れている、どうやら目の前の青年の器用さに嫉妬しているようで。
「そうね、そう。だけど剣術の腕だってどんどん上達しているじゃない。あと学問ね、何だって知ってる。私たくさんクリフトから教えてもらったわ」
「姫様…それはそうならざるを得なかったのですよ、私はこの旅に出るまでは何の取り柄も無い凡庸な神官でした故」
ぱしゃん、ぱしゃん。
パドルは尚も水面を掻いて行く。沈黙。
「ねぇ、クリフト」
「何ですか?」
「あなたはもしかしたら自分の事なんにもないって思っているかもしれないけれど、そんな事絶対にないわよ」
「姫様…」
ぎい、と音を立てて掻く手が止まる。
徐に小舟が泳ぎだした時、少女はきっぱりと青年に向き合い口を開いた。
「姫様、私は…」
「クリフトがあの時涙を拭って抱き締めてくれなかったら私、今頃心身カラカラのしわしわになっちゃってたわ、随分と大泣きしたもの」
「あの時は、こうするしか思い付かなんだで…申し訳ありません…」
難しい顔をした青年の口にしーっと細い指が当てられる、その先は言わないでと少女のイタズラな笑顔が語りかける。
「悲しい事言わないで。クリフトは優しくて居るとあたたかいの、だから私もみんなも安心して背中を預けられる。旅に出るまでも、出てからも、きっとこれからもクリフトはずっとあたたかいのよ、心の日だまり」
「日だまり…ですか」
青年の心の中に光が差した瞬間、水面もまたキラキラと光を浴びていた。
舟はゆっくり進み出す、ただ徒に風のままに。
「それでも姫様、私の日だまりはいつ何時もあなた様です」
柔らかな微笑みは少女の頬を明るく染めて日だまりの中、静かに揺られていた。
水の街リバーサイドにて、青年と少女の緩やかな午後。
「見たわよ見たわよ!いーい感じじゃないのー」
一方陸地、対岸。
勇者ソロと踊り子マーニャの出歯亀。
民家の壁に隠れてにやつく彼らは少々いやかなり、地元住民達から不審がられていたのには気が付いていないらしい。
「ちょっと、おい!あの絵描きのオッサンみろよ!」
「うわ!ホントに絵になってるわよ!」
「よっしゃ題名訊こうぜ題名!」
「ウヒヒ、それはいいわねー、無題……なーんてショボい事絶対阻止よ阻止!」
舟の上には男女、お互いを見てはにかむ、水面の煌めきが更に二人を魅せる。
こうなるともうどう見てもカップルである。
彼らが喩え、違いますお姫様とその従者です!と頑なに否定しても「恋に落ちたお姫様とナイトです」という方が正しいような輝きを放っていた。
そして世界が再び平和になったちょっと後、サントハイムの国では大きな婚礼の儀があった。
その時、今ではすっかり有名になった絵描きのオジサンが国へ一つの絵を献上したという。
絵の名前はハイライト、日の当たる場所。
姫君と神官が大層狼狽えているのを後目に、勇者と踊り子はこれ以上ない笑いを上げてオジサンの絵画に絶賛を送ったという。
*
以上です、少しでも萌えられたらと思いつつ一服どうぞ
クリアリは無意識にイチャついてるといいですね。すげく萌えました(´∀`)
アリーナ「今日も精が出るわねクリフト。会心会心!」
魔法や剣を封じたクリフト
手合わせしたら…
なんだかんだでアリーナの打撃は軽い気がするので
クリフトがうまく耐えて、アリーナが疲れて動きが鈍ったところで
隙をみて男の筋力で蹴りでも繰り出せば、あるいは…
はぐメタ剣とか強い武器を使いこなせるから弱いイメージはないのですが。
非力さを器用さで補っているイメージ。
かわいいけど最強のアリーナが、ふとしたときにクリフトに抱きしめられて、あわあわしながらおとなしくなってしまうとか大好物です。
ミネアよりも低い、パーティー内で下から2番目。ヘタレにも程が…
GJ!!
かわいかったー 町中でハイライト見たらニヤニヤしてしまうw
>>560
ヒーラーに力はいらんのですよ
ドラクエ4には9や10のように回復魔力の数値でホイミの回復量が変わるのはないけど、もしあったらクリフトがぶっちぎりで回復量は多いんだろうなーと
クリフト>>>ミネア>勇者
くらいの差があったらいいな
力や体力は低いけど賢さがトップで色んな魔法が使えるクリフト。
そういう正反対だけどお互いに足りない部分を補って支えあってるような関係が好き
お似合いのふたり
ク「ひ、ひめさま!?あまりくっつかれては周囲にっ」
ク「(計画通り)ニヤ」
というか多少計算高いぐらいじゃないと姫と結婚するのは難しそう
周りが協力的なら話は別だけど
そんでもって周りがやきもきして世話を焼き始めるパターンとかよく考える
クリフトとアリーナである必然性あるの?
自分もそういうパターンを考えるって書いたつもりだったんだけど
何か気にさわったならごめん
それになんたって魔法“剣士”なんだから
旅の間に鍛えられて、ある程度強くなっていてほしいね
>>570
>>569は字面通りの疑問だと思うよ
「気にさわったならごめん」とか、あまり気にせんでいいと思うよ
戦いながらも殺生は良くない…と思っていたが大切なものを守るため、回復も出来るが攻撃呪文を操る勇者やミネアをみて、姫を守るため覚えたと妄想してニヤニヤする。
そしてひとしきりにやけた後、クリフトの作戦は命令させろにする。
>旅の間に鍛えられて、ある程度強くなっていてほしいね
ここには同意だけど、「魔法戦士」ってのは凄い違和感
クリフトの職業は神官だし、ドラクエシリーズの職業に当てはめるなら僧侶
百歩譲ってもパラディンあたりだ
自分の中では聖職者でないクリフトってのがどうしても違和感
でもこれって自分はほんとにクリアリが好きなんじゃないってことなのかな…
カプ好きでも、実際はどちらか片方だけに肩入れしちゃってる人もわりといるし
自分はどっちかというとクリフト寄りなんで、アリーナのために存在がまるっと犠牲になるのは嫌だ
姫の婿として蘇生系と即死系の魔法は封じた方が良いのかな、
だとしたら聖職者としては…
と考えることがある
道鏡×孝謙天皇 って
身分関係がクリアリそのもの・・・
群がる女共に古参のアリーナが嫉妬する構図
prpr^^
おばちゃんキャラは居ないね
強いて言えばネネさんだけど
おばちゃんと呼ぶには若いな
もうちょっと上のおばちゃん魔法使いとか居たら面白いな
クリフトは真面目でしっかりしてて恋心があってもひた隠しにしてる感じ
アリーナは設定絵含めてリメ版よりも少し女らしくて大人っぽいイメージ
描写が少ないから逆に色々想像したくなる
個人的にはリメイク版から入ったからどちらのクリアリも好きだけどね
おてんばなお姫様とそれをひそかに一途に慕ってるお供の神官の旅って設定だけでもーたまらん
クリフト「ザラキ(モシャス覚えて姫様に…///)」
ファミコンの方が妄想のしがいがあるよね。
PSはプレイしてないけどどうだったんだろうか。
クリフトを手放すこともできなくて
クリフトはアリーナが自分に依存しているのを知りつつ
それを突き放すこともできなくて
共依存なドロドロの2人の物語を…読みたくないな、うんw
そんなスカッとしない状況を好まないだろうしな
PSはDSとほぼ同じ内容だよ
身分差とかでまごまごしてる関係がいいからかな
妄想も結婚がゴールて感じだ
公式の場ではあくまで王女と神官の間柄だからクリフトはアリーナに対して敬語
でも仕事を終えて居室に帰ったら夫婦ということでクリフトはアリーナにタメ口
そしてアリーナはクリフトにゴロニャンそんなギャップの激しい毎日
どうだ充分萌えられるぞ
そうだね
やっぱり萌えられるわw
過去ログに悲恋系もあるしいいと思うよ
ただ苦手な人もいるから前置きとか注意書きはした方がいいかも
公式の場でもゴロニャンしそうになるアリーナを内心嬉しいのに必死に押し止めるクリフトとかどう?
最初のうちは夫婦になっても敬語なままのクリフトにアリーナが不満を募らせていって…という感じかな
アリーナに限らずだけど
みんなそういうイメージが強いってことだろうな
でも誰に対しても敬語ってのも正直違和感あるんだよな
例えば神官の後輩の若者(まだ少年ぐらいの)に対しても敬語なのかと
フレノールのチビッコあたりには普通に話しかけてそうだ
多分特に親しい友人なんかにはタメで話してるんじゃないかと思うが
成長するにつれて立場をわきまえるようになって敬語で話すようになったんだったりすると萌える
何故か分からない疎外感にいぶかるアリーナというのも萌える
嫉妬して壊れた姫様が天空の塔からルーシアもろとも…っていう小説よんだことがある
そのサイトさんもうないみたいだけど
ミネアも同じで呼び捨てだったりさん付けだったり安定してない
クリフトが泳げたり泳げなかったりとか、ひどいもんだ
どうせ、適当にウケ狙ってヘタレダメ男ネタを思い付くまま詰め込んだから、
そんなあほらしいことになったんだろうけど
「買出しくらい、私一人で大丈夫ですよ」
「いいから一緒に行こうよ」
購入するものはキメラの翼、毒消し草。クリフト一人で十分持てる量だったがアリーナは一緒に行くと行って聞かなかった。
「姫様のお手を煩わせるほどの量ではありませんよ」
「だーかーらーいいから一緒に行こうって言ってるの!」
道中、クリフトはひたすらわざわざ申し訳ありません、戻られてもかまいませんよなど言い続けていた。
(ずっと一緒に旅してるって言うのに、いつもいつもかしこまりすぎなんだから!)
アリーナとしては楽しくクリフトと2人で歩きたかっただけなのだが、クリフトには伝わらない。
ふいに。
「いたっ!!!」「きゃっ」
クリフトの叫び声と同時に、道路にぽてん、とボールが落ちた。
クリフトは頭を手で押さえて呆然としている。どうやらどこからかボールが飛んできたようだった。
「ごめんなさい!」
わらわらと、10歳くらいの少年たちが走り寄って来た。どうやらボールを投げていたのはこの子たちらしい。
クリフトはひょいとボールを拾い上げると、一番先頭に居た少年に手渡した。
「ねえ、もしお年寄りや赤ちゃんに当たっていたら怪我をしていたかもしれないんだよ」
「…はい」
「元気に遊ぶのはよいことだけど、ちゃんと周りを見ようね」
「はい、ごめんなさい」
子どもたちはボールを受け取ると「お兄ちゃんごめんねー」などと言いながら走って去っていった。
返事はなかった。
「…姫様?」
「…クリフトがあんなしゃべり方するの初めて見た!」
「え?」
何のことかわからない、といった顔でクリフトは困惑しているようだった。
「いつもですますかしこまって鬱陶しいのに!」
「あ…そうですか。まあ、相手は子どもですし。私だって普通に話すことくらいありますよ」
「私にもそうして!」
「へ?」
「さっきみたく話してよ」
「む、無理ですよ。姫様にそんな。」
「姫様じゃなくてアリーナ」
「なっ…だ、だから無理です。本当に無理です。そんなご無礼は」
「私がいいって言ってるんだからいいでしょ!」
「…勘弁してください」
クリフトはそれ以上何も言わず、再び歩き始めた。
「ケチ」
アリーナは小さくつぶやくと、クリフトの後を追った。
しばらく進むと、道具屋の看板が見えてきた。
「アリーナ、そこが道具屋だよ」
「へっ!?」
アリーナの心臓が跳ね上がった。顔が紅く染まったのがわかる。
「…申し訳ありませんでした。やっぱり無理です。ご無礼をお許しください。」
消え入りそうな声でつぶやくと、クリフトは俯いた。耳まで紅く染まっている。
「べ、別に無礼なんて」
宿屋に戻ってもぎこちないままだった2人は、ソロとマーニャに散々からかわれることになるのだった。
クリフトやるじゃないの
年の瀬にいいもの見せていただきました
照れるクリフトかわいいよ
照れるアリーナはもっとかわいいよ
旦那の実家で埃まみれのゲームブック発見
内容すっかり忘れてるけど当時もクリアリ萌えしてた気がする
今から楽しんできます!
いいものを見た。ありがとう!
**************
サントハイムではにんじんが大豊作。
育てやすい品種が開発され、農家が一斉に植えたせいで、にんじんが供給過剰になっていた。
どうにかにんじんを消費しようと、国を挙げてにんじん料理コンテストを開催中。
サントハイム城の教会を訪れたソロは、クリフトと部屋でティータイム。
「悪いな、デザートまで作らせてさ。」
「いえ、有り合わせで作っただけですので。」
にんじんの素揚げに塩を振り、融かしたチョコとバニラアイスを絡めたデザート。
「にんじんだけでも甘いんだな…砂糖でも加えたのか?」
「いえ、素揚げにすると甘みが増すんですよ。」
「へぇ、さすが、にんじんの魅力を引き出してるな!」
ソロのはじけるような笑顔に、クリフトの顔が曇った。
「今回はこのデザートで応募するのか?」
「ソロさん…勘弁してください…応募なんてしませんよ。」
うんざりした様子のクリフトに、上機嫌のソロが続ける。
「にんじんと言えばアリーナの色だろ。みんな期待してるぜ?」
クリフトは、深いため息をついた。
「きゅうりクッキーの件で、周囲の視線がおかしくなっているんです。
姫様ご自身も、よそよそしくなられて…」
頭を抱えるクリフト。
「気のせいじゃないのか?」
「町を歩いていると見知らぬ人から、がんばれとか声をかけられますし。
兵士や侍女は、姫様と私が近づくと寄って来ますし。」
「寄って来る?」
「ふたりっきりにさせないよう、命令を受けているのでしょうね。
教会の入り口にも兵士さんがいたでしょう?
私、一人で出歩けないんですよ。」
「そりゃ、ほとんど軟禁だな」
「ええ、そうですね。」
クリフトは、疲れたような乾いた笑みを見せた。
ソロはクリフトの境遇を聞いて、心が痛んだ。
「万が一、私が姫様のお心を惑わせたら、国益を損ねますからね…
私ごときが姫様のお心を惑わせることなど、ないと思いますが。」
「……」
紅茶を飲みながら、ソロはクリフトの表情を見ていた。
クリフトは、本当にアリーナの気持ちに気づいていないらしい。
いや、脈がないと自分に言い聞かせてるんだろうな…
教会を後にしたソロは、泣きそうな気持ちになっていた。
クリフトの恋を応援してやりたい。
でも、それはクリフトを追いつめるだけなのかも知れない。
現実的に考えたら、叶うわけのない恋でしかないから。
クリフトの悲しげな表情が、まぶたを離れない。
俺、親切のつもりで、すごく残酷なことをしてるんだろうな…
クリフトにもアリーナにも幸せになって欲しいのに。
「シンシア……お前なら、どうする?」
問いかけた空は、どこまでも澄みきっていた。
「はあ…」
アリーナのため息に、ブライもため息をつく。
「少しは元気をお出しくだされ。」
「私は元気よ…」
クリフトに会いづらくなって、アリーナはぼーっとすることが増えていた。
理由を察しているブライには、どうすることもできなかった。
「今日のお茶請けは、にんじんのアイスですぞ」
「へえ、そう…」
上の空のアリーナの前に、ブライはデザートのお皿を置いた。
アリーナの耳に届いているかはともかく、ブライはデザートの説明を始める。
「にんじんのアイスをミルクアイスと層にして、ハチミツのソースをかけたものです。
にんじんの素揚げを添えておりますので、お好みでアイスを付けてお召し上がりください。
にんじん料理コンテストの入賞作品ですじゃ。」
「やっぱり今日もにんじんかー」
「仕方がないですな。」
スプーンを手に取ったアリーナが、ふとつぶやいた。
「料理コンテストかぁ…」
「……」
ブライが黙っていると、アリーナはアイスを口にした。
「…優しい味ね。」
「マーマレードを加えておるそうですな。」
「ふーん…」
「クリフトに会いたいな…」
「急にどうされましたかな?」
アリーナのつぶやきに、ブライはそっと問いかけた。
クリフトに会いづらくなってから、アリーナは会いたいと言わなかった。
ずっと我慢してきたことを、ブライはよく分かっていた。
だから、会いたいと呟いたアリーナを、ブライは心配した。
「クリフトは遠くに転勤になるみたいね。
最近はソロと一緒に他の国に出かけての仕事が多いみたいだし。」
「確かにソロ殿との出張が多いようですな。
転勤の話もあるようですが、何も分かりませぬわ。」
「そう…」
表情を見せないアリーナに、ブライはさらに心配になった。
「このデザート、応募したのって、クリフトじゃない?」
「…そうですが、何故そう思われたのですかな?」
「うーん、なんとなくねー」
ぼーっと窓の外を見るアリーナを見ながら、ブライは深いため息をついた。
サントハイム城の教会から出てきたソロを呼び止めたのは、アリーナだった。
「よう、アリーナ、元気か?」
「元気に見える?」
暫く会わないうちに覇気がなくなっていたアリーナに、ソロは戸惑った。
「うーん、なんか落ち込んでるみたいだな。」
「ちょっと話を聞いて欲しいんだけど…」
「いいぜ、俺で良ければ。」
広い中庭に2人きり。
少しの沈黙の時間も、ソロには重苦しく感じられる。
アリーナが口を開いた。
「最近、クリフトと全然会えないのよ…」
「そうらしいな。」
「あのね、クリフトと会えなくなって気づいたの。
私、クリフトに恋してるんだって。」
「へ、へぇ…」
ソロは驚いていた。
恋愛関係に鈍いアリーナが、自分の恋愛感情に気づくなんて。
「でも分かってるよ。
どれだけ好きでも、結ばれることは許されないの。
いつか私は国のために、知らないどこかの王子と結婚しなきゃいけない。
クリフトも、いつか他の誰かと結ばれるんだろうなって。」
「…クリフトは聖職者だから、結婚しないかも知れないけどな。」
話が重くなって、ソロの気も重くなってきた。
「クリフトがコンテストに応募したにんじんのデザート、見た?」
「ああ、また入賞してたな。」
「にんじんを、緑じゃなくて白と合わせてたよね。」
「…そうだな。」
アリーナは黙り込んだ。
その様子から、ソロはクリフトのメッセージが伝わっていることを知った。
「諦めなきゃと思ってるけど、難しいの。
私、クリフトのこと、相当好きになってるんだもの。
他の女の人と一緒にいることを想像するだけで、泣けてきちゃうの。
その場に出くわしたら私、殴りかかっちゃうかも。」
「怖ぇー」
話が重すぎて、ソロは気の利いた言葉を返せない。
「だいたい、クリフトに見合う女の人なんて、いるわけないじゃない。」
「ああ、そうかもな。」
ちょっと前は元気なかったけど、最近はソロと一緒で楽しそうで、安心してる。
クリフトを元気づけてくれて、ありがとね。」
不意にお礼を言われ、ソロは照れてしまった。
「そんなんじゃねーよ…」
ソロの顔が赤くなる。
こんなところをクリフトに見られたら、ザキられるかもな…
「これからもずっと、私の分までクリフトを笑顔にしてあげてね。」
アリーナが見せた精一杯の笑顔に、ソロの胸が締め付けられる。
必死でクリフトのことを諦めようと、心の整理をつけようとしてるんだな…
「おう、クリフトのことは任せとけ。」
泣きそうな気持ちのまま、ソロは精一杯の笑顔を返した。
「ソロには感謝してるの。
私、ソロなら仕方ないって、諦めがつきそうなんだ。」
ソロには、その言葉の意味が分からなかった。
「ソロだったらクリフトに見合う相手だもの。
それに、女の人に取られるくらいなら、男の人の方が諦めがつくわ。」
「へっ?」
話についていけていないソロをよそに、アリーナは言葉を続ける。
「さっきの約束、忘れないでね。
これからもずっと、私の分までクリフトを笑顔にしてあげてね。
ずっと一緒にいて、幸せにしてあげてね。」
「おい…」
焦ったソロがアリーナの顔を見ると、アリーナは泣きそうだった。
ソロは、それ以上の言葉を続けられなかった。
「ありがとう、ソロのおかげで吹っ切れそうだよ。
私のためにも、クリフトと幸せになってね!」
一方的に言葉を残し、アリーナは猛ダッシュで走り去っていった。
ソロは後を追うこともできず、その場で固まっていた。
「シンシア……お前なら、どうする?」
問いかけた空は、どこまでも澄みきっていた。
読んだ方もポカーンとしているでしょうが、私自身もポカーン…
書いているうちに結末が変わってしまいました。
いや、本来の結末まで行き着けなかったというのが正確なところかも。
続きを書ければいいなと思いながらも、私の力量で書けるのかなぁ…。
もっと構成力を身につけたいものです。
前回に引き続き、拙いSSにお付き合い、ありがとうございました。
皆様の素敵なSSを心待ちにしております。
なかなか奥の深い描写込みでGJでした。続きがあればお待ちしてます。
続きがきになります
ポカーンで仮に締めつつも、ストーリーは完結も何もしていませんからね…。
やっぱり続編を書いてスッキリしたいものです。
>>622
ブライ様、お疲れ様です!
早速ですが、>>614-618 の続きです。
**************
「ありがとうございました。
あ、あの…お二人もがんばってくださいっ!」
「なっ、違っ…!」
走り去る花嫁の後姿を見送りながら、ソロはため息をついた。
ソロとクリフトは、ブランカ領内の小さな村や集落を回っていた。
剣の稽古や魔物退治、またクリフトは神父の代わりも務めていた。
結婚式を無事に執り行ってくれたクリフトを、村長がねぎらう。
「神父様のいないこの村で結婚式を行えるとは、感謝しきれません。」
「お役に立てたなら幸いです。遠くの町で結婚式を挙げていては、大変ですからね。」
「いえいえ、お二人のご苦労に比べれば…」
「…何の話ですか?」
クリフトの笑顔が引きつった。
「あっ、いえ、何でも…」
気を使われて、さらにクリフトの笑顔が引きつった。
ソロとクリフトが恋仲という誤解は、当人の知らない間に広がっていた。
「さすが伝説の勇者様だけあって、知名度抜群ですねぇ」
「姫様とのラブロマンスを自ら演出した話題の神官様には叶わないですねぇ」
当人たちが嫌味を言い合っても、何の解決にもならず…
有名な二人だけに、その禁断のラブロマンスは世界中の人々の注目を集めていた。
二人の好感度が高いので、人々は総じて好意的に受け止めていた。
「あんな山奥の村にまで誤解が広がってるとはな…
やっぱ、サントハイム王家が広めてるんじゃないのか?
俺、アリーナの浮いた話をもみ消すために利用されてるんだろ。」
ソロは不機嫌そうに、大きな肉の塊をほおばる。
「さあ、私には分かりません。
神様が与え給うた試練だと考え、耐え忍ぶより他にありません。」
クリフトは穏やかな顔で、にんじんを口に運んだ。
その穏やかさは、逆にソロの神経を逆撫でする。
「お前の蒔いた種のせいで、俺は巻き添えを食らってるんだぜ?」
言葉にトゲを込めて、ソロはクリフトに笑顔を向ける。
「肩を組んだり首に抱きついたり、誤解させたのはソロさんでしょう?
クリフトの笑顔に背筋が凍ったソロは、それでも負けじと視線で押し返す。
しばらく、無言で笑顔のにらみ合いが続いた。
「デザートをお持ちいたしました。」
店員に声をかけられ、二人は笑顔を店員に向けた。
若い娘さんが持ってきたのは、きゅうりとキウイのデザート。
「え、頼んでないぜ?」
「サービスです…お二人をイメージした、当店自慢の創作料理です
すごく人気なんですよ。」
「……?」
俺たちをイメージしたメニュー??
去り際に店員が小声でささやく。
「人前でそんなに見つめ合うなんて…仲が良いんですね…応援してます!」
「えっ、おいっ!」
小走りで裏に走り去っていく店員を見送って、ソロはうなだれた。
「クリフト…恨むぞ…」
にらみつけるソロに、クリフトは目を合わさずに言葉で返した。
「そんなに見つめないでください。また誤解されます。」
「このデザート、イラッとするほどうめーな。」
出されたデザートを食べながら、不機嫌な様子のソロ。
「きゅうりの癖をキウイが抑えて、ハーモニーを奏でているようですね。」
クリフトの素敵な表現に、ソロはさらにイラッとした。
「ひょろっとした青臭いきゅうりは、誰かさんのイメージだよなー。」
「トロピカルなキウイは、能天気な誰かさんのイメージですね。」
二人の間には、相変わらずの火花が散っていた。
教会から出てきたクリフトを呼び止めたのは、アリーナだった。
「姫様…お元気でしたか?」
「私は元気よ!」
以前と変わらず元気なアリーナに、クリフトは安心した。
「しばらく会わないうちに…ますますやる気に満ちていらっしゃいますね。」
「当然よ。私は一刻も早く国を治められるよう、急いで勉強しなきゃいけないの!」
「姫様…」
勉強嫌いのはずのアリーナが、勉強すべく気合満々とは…!
感激に浸るクリフトは、次の言葉でどん底に突き落とされた。
「私、早く一人前の統治者になって、同性婚を許可する法律を作ってみせるわ!
クリフトとソロの幸せのため、がんばるから!」
「なっ!?」
さらにアリーナはまくし立てる。
「私、クリフトのこと、恋愛対象として好きだよ。
でも絶対に許されない恋だから、クリフトとお付き合いしようなんて思わないわ!」
突然の告白と宣言に、クリフトの頭の中は真っ白になっていた。
「それじゃ、ソロとお幸せにね!
私も二人のためにがんばるから!」
呆然とするクリフトを置いて、アリーナは一方的に言葉を残して走り去って行った。
クリフトは後を追うこともできず、その場で固まっていた。
自室にて、アリーナとの一件をソロに話すクリフト。
「喜ばしいのか嘆かわしいのか、複雑だな。」
クリフトが作ったにんじんデザートを口に放り込むソロ。
「このまま勉強して立派な女王になってくれた方が良いかもな。
お前がアリーナと結婚できても、アリーナがしっかりしてるのが絶対条件だろ。
お前の出自が平民である以上、風当たりは半端ないだろうから。」
「…そうすると、ソロさん、誤解を解けませんよ?」
「お前らの幸せのためなら、仕方ないだろ。」
「ソロさん…」
じーんと感激するクリフト。
「やめろよ、照れるじゃ…」
そのとき、ドアが開いた。
ドアを開けた神父が見たものは、顔を赤らめて見つめ合うソロとクリフト。
テーブルにはクリフトが作ったであろう手料理。
「あっ…失礼…」
扉を閉めて去ろうとする神父。
「いや、違うからっ…!」
必死に否定しようとするソロに、神父が優しく語り掛けた。
「恥じることはありませんよ。」
その流れに逆らおうと、ソロは懸命に食い下がった。
「なっ、なあ、神の教えって、同性愛を認めてないんだよな?」
「愛があれば、きっと神は等しく祝福してくださいます。お二人に祝福あれ…」
二人は、閉められたドアを呆然と見ながら、暫く固まっていた。
「と、ともかくだ…」
気を取り直して、ソロは話し始めた。
「ともかく、どうせアリーナには会いづらいんだろ。
当面はサントハイムを離れてブランカで暮らさないか?」
「しかし…」
「今は離れてやるのが優しさじゃないか?
国のためお前と結ばれることはできないって、苦しんで吹っ切ったんだ。
で、立派な女王になれるよう、自分の意志を持って走り始めてる。
お前がいると、せっかくの決意が揺らぐかも知れないぜ。」
ソロの提案により、クリフトはブランカ行きを決断。
サントハイムから出向する形で、ブランカ王室付きの神官となった。
それから数ヶ月が過ぎた。
その間、クリフトとアリーナが会うことはなかった。
「クリフトよ、よく働いてくれて、感謝しておるぞ。
各地からの感謝の声が続々と届いておる。」
「身に余る光栄にございます。」
クリフトの凛とした声が、謁見の間に響く。
「ソロも、よく働いてくれて、感謝しておる。
そしてクリフトを紹介してくれたことにも、感謝しておるぞ。
そなたの人選は、間違っていなかったようだ。」
「ありがたきお言葉…」
ソロも恭しく頭を下げる。
「クリフトよ、引き続きブランカに力を貸して欲しい。
ソロも、頼りにしておるぞ。」
「ははーっ!」
一呼吸置いて、ブランカ王は言葉を続けた。
「ところでクリフトよ、以前にも話した件だが。
今までの働きから、そなたがブランカに必要な人材だと確信した。
正式にブランカへ移り、ブランカの人間になってはくれぬか?」
「…喜んでお引き受けいたします。」
「クリフトは、正式にブランカに移住したんだってね。」
「そのようですな。」
「休憩時間ですぞ、書物は一旦置きなされ。」
ブライに言われても、アリーナは本から目を離さなかった。
「嫌よ。私は一刻も早く一人前の統治者になるの。
クリフトとソロが幸せに暮らせる国にするの。」
「はあ…そのやる気は喜ばしいですが、姫様のお体が心配になりますぞ…」
ぼやきながら、ブライはデザートのお皿をアリーナの前に出した。
「本日のデザートは、きゅうりとキウイのババロアでございますぞ。
きゅうりのババロアに、寒天をまとわせたキウイをあしらっております。
ブランカで人気だそうですぞ。」
「ふーん、きゅうりでデザートなんて、懐かしいわね。
いつぞやのきゅうり尽くしを思い出すわ。」
デザートを口に運ぶアリーナ。
「いかがですかな。味を美しく言葉にするのも、王族のたしなみですぞ。」
「意外とおいしいわね。
きゅうりだけだと頼りないけど、キウイの力強い味が支えているわ。
キウイの自己主張をきゅうりが程良く包み込んで、落ち着いた大人の味ね。
きゅうりとキウイが互いに補い合って、別の味に進化しているのね。」
「姫様にしては、お見事な表現でございます…!」
ブライの言葉にはトゲがあったが、いつもなので、アリーナは気にしない。
「そういえば、クリフトとソロに似てるわね。
ちょっと頼りないクリフトを引き立てるソロってところかしら。
ソロのまっすぐさをクリフトが和らげてる。」
「ああ、ソロ殿とクリフトを表現した作品だそうですぞ。
さすがは姫様、言い当ててしまわれるとは、まぐれにしても凄いですな。」
アリーナは、窓の外をぼーっと眺めた。
「クリフト、どうしてるかな…
今頃、ソロと一緒にいるのかな…」
クリフトの幸せを願いつつ、アリーナはまた政治学の本を読み始めた。
大好きなクリフトの幸せのために。
長くなるので、まずは前編ということで。
ソロが目立っていますが、お互いを思い合うクリアリが主役ですよ。
ポカーン風味で和らげても、根底には身分違いの苦しみがありまして…。
書いてて切ない気分になってきます。
後編もほぼ完成しているので、ごく近いうちにお届けしたいと思います。
前編で出番の少なかったアリーナ姫にスポットライトを…
ポカーンとしている方々も、もう少しお付き合いください。
乙です。続きがすごく気になります
後編も期待しています
>>626-631 の続きです。
**************
ある日、アリーナは王に呼び出された。
「え、他国の式典に私が参加するの?」
王に言われて、アリーナは驚いた。
「王子が行く場面だが、王子がいないのだから、王女が行くのだ。」
「今までそんなこと、なかったわよ。」
「今までのお前では任せられなかった。だが今のお前なら大丈夫だ。
サントハイムを代表しての参加だ、任せたぞ。」
国王は多忙のため具体的な説明を全くせず、ブライに任せた。
アリーナの部屋で、ブライが説明をする。
「ワシが同行しますゆえ、迷うことはありますまい。
行き先はブランカの城ですな。」
「ブランカなんだ…」
「サントハイムの城よりも小ぶりな城ですな。」
アリーナは、ブライとは別のことを考えていた。
「ブランカに行ったらクリフトとソロに会ったりして…懐かしいな。」
懐かしいと思うほどに、アリーナは彼らと会っていなかった。
「二人は王宮仕えのはず。会うかも知れませんな。」
「1週後になりますゆえ、予習を行いますぞ。
社交辞令の予行演習を中心に、徹底的に行いますぞ。」
気合十分のブライに、アリーナも応じた。
「当然よ。完璧にこなしてみせるわ!」
「各国の王子や王女の顔と名前の暗記も、完璧にしていただきますぞ。
当日はワシも含め、常にお側でお教えできる者がいるとは限りませんゆえ。」
「誰も側にいなくて大丈夫よ。完璧に暗記してみせるわ!」
各国の代表者を招いて、パーティー形式で行う式典。
開始前の会場は、参加者同士の挨拶の場と化していた。
「アリーナ姫様、ご機嫌麗しく…」
「お会いできて光栄ですわサージュ王子、初めまして。」
こういう場に初参加のアリーナには、挨拶しようと行列ができていた。
アリーナは、次々に来る王子たちとの挨拶を無難にこなしていった。
やがて自席に着くようアナウンスがあり、会場のみんなが着席した。
やっと落ち着いたアリーナは、小声でブライに聞く。
「そういえば、何の式典か聞いてなかったけど。」
「すぐに分かります。」
照明が落とされ、明るく照らされた舞台にブランカ王が登場した。
ご列席の皆様への謝辞など一通りの前置きを述べ、本題に入る。
「皆様に親書で内々にお知らせした通り、養子を迎えることとなりました。」
そこから先の展開には、さすがのアリーナも呆気に取られた。
紹介されて出てきたのはクリフトだった。
クリフトも挨拶や謝辞など述べていたが、アリーナの耳には入らなかった。
式典が終わり、会場から出たアリーナは、めまいに襲われていた。
「ブライ…何なの、これ…」
「見たままですな。クリフトはブランカの王子になったのじゃ。」
「私には何が何だか、事情が飲み込めないわ。どういうことなの…」
「そのまま、見たままですな。
その気になれば、姫様はクリフトと結婚することもできるのですぞ。」
「そういう重要なことは後で言って…
今は頭がゴチャゴチャしてて、何も理解できないわ…」
アリーナは、ふらふらと壁にもたれかかった。
「アリーナ姫様、ご気分が優れないのですか?」
声をかけてきた兵士は、一般兵の格好をしたソロだった。
「ソロ…その格好…似合ってないわ…」
ソロの笑顔のまぶしさに、アリーナはさらにめまいを感じた。
「悪かったな、一般兵に紛れ込んで警備してんだよ。」
「クリフトはブランカの王子になりました。以上!」
「分かりやすいわ…
これから私は、ブランカのクリフト王子として接していくのね。」
「そゆこと。」
頭を押さえながら、アリーナが問う。
「私はもう帰るけど、クリフトと会っていくべきなのかしら…」
「クリフトは今日の主役で、これから国民向けの式典だ。
会う時間なんてないけど、ちょっとだけなら会えるぜ。
つか俺、アリーナを連れてこいって言われてるし!」
ソロはニッと笑ったが、アリーナのテンションはどこまでも低かった。
「せっかくだけど、私、このまま帰るわ…
今日は、クリフトと話しても、何も頭に入らないと思うから…
クリフトによろしく伝えといて…」
「へっ?」
外へふらふらと歩きだすアリーナ。
「…大事な話は後日とお伝えくだされ。
今の姫様のご様子では、何を言っても頭を素通りするだけじゃ。」
アリーナと一緒に出て行くブライ。
去っていく二人を見送って、ソロは天を仰いで呟いた。
「こんな展開、あり得ないだろ…」
サプライズの直後に感動のプロポーズだろーが…!
俺を養子にしたいと言うブランカ王に、俺はクリフトを推した。
渋るブランカ王に、クリフトの人柄や能力を見せつけた。
それでこの日までこぎつけたんだ。
サントハイム王への根回しも万全だ。
最後の詰めをしくじったら、泣くに泣けん。
つーか、一刻も早く婚約させて、HOMO疑惑を払拭しなければ!
クリフトが王宮のテラスからブランカ国民への演説を行う直前。
「クリフト…演説でアリーナへの告白をぶちまけろ…」
目が血走っているソロに対し、クリフトは冷静だった。
「無理です。物事には順序があります。」
「チャンスは今だぜ…」
諦めの悪いソロに、クリフトは時間を告げた。
「さあ、時間です。持ち場についてください、衛兵さん。」
「くっ…」
クリフトの後ろからテラスに出たソロは、歓声の大きさに驚いた。
世界を救った英雄であり、世界で最も有名な神官だからな…
そんな好感度抜群のクリフトが王子になったら、国の誇りだよな…
静止しようとしても、歓声はなかなか収まらなかった。
「クリフト王子ー!」
「ソロー!」
「お幸せにー!」
おかしな声援が多いことに気づいたソロは焦った。
「おい、クリフト、歓声を止めろ!」
クリフトの後ろから呼びかけるが、大歓声にかき消され、届かない。
クリフトは振り返り、ポーカーフェイスでソロを見た。
「止めろーっ!」
ソロは必死に叫ぶが、声がクリフトの耳まで届かない。
クリフトもソロに何か言うが、ソロの耳には届かない。
もどかしくなって、ソロは至近距離に走り寄った。
そこで顔を真っ赤にして叫んだが、大歓声に消され、声は届かない。
ソロはクリフトの耳元で叫んだ。
より一層の歓声が二人を包んだ。
「国民の前でキスだなんて、大胆ね…」
帰らずに見ていたアリーナは、呆気に取られていた。
「あのアホ共が…結婚の約束どころか、遠ざけおって…」
隣のブライは頭を抱えていた。
新たな王子の誕生と幸せを願う歓声は、鳴り止まなかった。
クリフト王子に栄光あれ!
書いた本人もポカーン…
本当はプロポーズするはずでしたが、手が滑りました。
予想通りの展開もどうなんだろうと…気の迷いが…
では、今年も皆様の素敵なSSを楽しみにしております。
きっとその後にプロポーズしたんだろうとかいろいろ想像できるのでそれはそれでよいかと
GJでした!
ウホッ、いいポカーン・・・
まさかこっちの方向性のまま終わるとは・・
・・・・さては、最初っからそのつもりだったでしょww
んなわけない
ほとんどって、そういうのは男性向けの一部にしかないでしょ
続編で、ちゃんと2人に結論を出して完結したいなとは思っています。
と言いつつ、自分で自分を信用できないのが悲しいところですが・・・
でも、どれだけ気が迷っても、801にする気はないです。
>>640
貴重な情報に感謝です。
ブランカに跡継ぎがいるか思い出せなかったので、ボカしてました。
アリーナが女王でクリフトがお婿さんだと、ブランカは跡継ぎに困りますね。
これはちょっと考えないと・・・
エンドール~ボンモールみたいに同じ領になるとか?
世継ぎを二人産むとか?自分も実はよくわからにゃ
ブランカには姫がいたっぽい?
いたよね…あれは多分王妃じゃないと思う
クリフトが実はソレッタの王子だったと言うSSをどこかで見た事がある気がする
主ビアはゲーム内で公式に結ばれて子供まで生まれるカプだから(いや、結ばれないこともあるけど)
フツーの恋愛ものだと単にストーリーなぞっただけになっちゃう
よって、主ビアで公式以上を求めるとなると、必然的にエロばっかしに…
一方4は、公式なのはクリ→アリであって、それをクリ×アリにするだけで公式以上に。
両思いラブラブや結婚なんて完全に妄想の産物。
だからこそ、じれったい恋愛ものでも楽しめる。もちろんエロも大好物だが。
クリフトには、同人における5主の絶倫ぶりを見習ってほしいなあ!
みんなどれだけクリアリ好きなんだよ
おまいと同じくらい好きなのさ
「キャラクター人気投票はクリフトが1位、アリーナが2位。
そしてイラストのカップリングもこの二人が断トツ! 」
て書かれてた。昔からこの2人は人気あったんだね
https://twitter.com/hipponagesinfo/status/248425455974236161
片や神官というストイックな職にある賢く優しい青年
そんな2人が幾多の苦難や身分の壁を乗り越えて想いを遂げる
…萌えない要素がないw
琵琶湖に沈んでくるorz
Hipponsuperか、懐かしい・・・
DQ・FE・FFetc…と、読者投稿コーナーが充実してて
単行本まで出たんだよね
「なんで好きって言ってくれないの…」
と、潤んだ瞳で顔を真っ赤にしてクリフトに迫るという非常に美味しいものだった。
アリーナがめちゃくちゃかわいくて、クリフトよ早く押し倒せと思ってたら目が覚めた。
今晩続きがものすごくみたい!!!
>>653さんのレスを読んで思わず妄想してしまったので投下させてください。
クリフトは、無機質な文字が並んだ書面を凝視して呟いた。
ここは、サントハイム城の賓客用の間。
大きく開け放たれた窓際にはティーテーブルが用意され、そこでは
客人である緑の髪の青年がのんびりと午後のお茶を楽しんでいた。
「ん?今メイドさんが持ってきてくれた手紙か?何かあったのか?」
勇者はテーブルから立ち上がると、クリフトの手元を覗き込んだ。
「ああ何だ、人気投票結果のお知らせか。ずいぶん遅いな。
俺のところには、確か先週あたりには届いてたぞ。」
「え…。」
勇者はクリフトの顔を見てニッと笑った。
「栄えある1位獲得、おめでとさん!」
クリフトは慌てた様子で手にした紙をくしゃりと握りしめた。
「い、いえ、そんな、この結果はおかしいですよ!」
「どこがおかしいんだよ。」
「だって、私が1位なんて…ソロさんの方が上のはずなのに…。」
肩を落としてうつむくクリフトの背中を、勇者はポンポンと叩いた。
「ああ、そっちか。いいんだよ、俺は何位だろうが。
むしろ下位の方が気楽でいいや。」
「ソロさん…。」
長い間、世界を救う勇者であり、天空の民であるという特異な存在として
計り知れない重責を背負い続けた青年は、現在の「単なる村人」としての
平凡な日常を、心行くまで満喫しているようだった。
しかしクリフトは大きく首を振った。
「やはり駄目です!」
「な、何だよ、耳元で大声出すなよ!」
勇者は耳に手を当てるとクリフトから飛びのいた。
あり得ません!この投票には何か手違いがあったに違いないんです!」
「…俺の順位以上に、って、おい。…まあ、分かってたけどね…。」
馬鹿が付くほど姫様大事の神官が、キャラクターの人気投票で
その姫よりも上の順位を獲得してしまったらどうなるか。
「あのな、お前は認めたくないかもしれないが、
これは商業雑誌が主催した公正なる投票の神聖なる結果だからな。」
勇者が諭すように言うと、クリフトは蒼ざめた。
「そんな…私は姫様に何と失礼なことをしてしまったんでしょう…!」
「だーかーらー、お前自身が何かしたわけじゃないだろーがっ!
それより、お前、その通知よく読めよ。人気投票は他にも…。」
そのときバン、と扉が開く音がして、明るい声が客間に響いた。
「ソロ!久しぶりね!来てたんだったら言っ…て…。」
満面の笑みを浮かべて部屋に入ってきたアリーナは、そこで固まった。
その視線の先には蒼ざめたクリフトが立ちすくんでいる。
勇者はどこか面白がっているような表情を浮かべて2人を見比べた。
「~~~!」
次の瞬間、アリーナの顔がパパパ、と熟れたリンゴのように紅くなった。
そして何も言わずにくるりと踵を返すと、脱兎のごとく部屋から出て行った。
「姫様!?姫様!!お待ちください!」
クリフトはアリーナを追おうとしたが、部屋の扉は目の前で音を立てて
閉められてしまった。
「…姫様…。」
クリフトは絶望的な表情でその場に崩れ落ちた。
「おーい、大丈夫か?」
勇者はクリフトの横によっこらせ、としゃがみこんだ。
「あのご様子…。姫様もあの結果をご覧になられたんですね…。
姫様がお怒りになるのもごもっともです。私は何と不遜なことを…。」
「……ん、まあ、あの反応は、『結果』を見たんだろうなぁ…。」
勇者は呟くとクリフトを覗き込んだ。
「で?どうすんの?こんなとこでへたり込んでる暇があったら、
アリーナのこと追いかけた方がよくね?」
ハッとクリフトが顔を上げた。
「そ、そうでした!とにかく、姫様にはお詫びを申し上げなければっ!」
クリフトがすごい勢いで部屋を飛び出して行ったあと、勇者は、
やれやれとため息をつきながらテーブルに戻っていった。
テーブルの上には、くしゃくしゃに丸まった紙が放り出されている。
勇者はそれを手に取ると、丁寧に皺を伸ばした。
「クリフト…あの馬鹿、単独キャラの投票結果でパニックになって
こっちの方に全く気が付いてないな…。」
単独キャラの投票結果の下方には「カップリング人気投票結果」との記載があり
一番上には、ダントツで1位を獲得したカップリングの名が印字してあった。
「クリフト×アリーナ」
「まーったく、俺とシンシアより上ってのはなぁ…。」
ブツブツ言いながらも、勇者の顔は微笑んでいた。
「いずれにせよ、あいつらがどんな顔で戻って来るか楽しみだ。」
人気投票の全容が知りたいです…。
激しく乙です!653の書き込みをした者ですがこんな素敵SSが見られるとは、レスして良かった
この後のクリフトとアリーナの様子を想像すると2828しますなw
人気投票は多分4のマスターズクラブ本に載ってるやつだと思います。まだ中古で手に入るかも?
アリーナが男性に人気で、クリフトが女性に人気だったらしい
好きなイベントや章投票でも、編集部の予想と反してパデキアイベや2章に人気があったりと
読者からは結構愛されてたんだなと思う
GJです!!
アリーナかわいい!!
クリフトはカップリング結果の方も知ってどういう反応するのか想像すると楽しい
どうしてあれはあんなに人気があるんじゃろうか
ほぼ全ての人の共有体験の延長線上だから都合がいいんじゃないかな
ファンからの要望があって吉田秋生が「無茶言うなよ」とかコメントしてたことがあったな
学園物ではクリフトとアリーナはどんな関係がいいんだろ
幼馴染の生徒同士や新米教師と女生徒とか
クリフトが生徒だと生徒会長してるイメージしかない
小学校までは仲良かったけど中学校は違って疎遠
高校に入って再会したみたいな
生徒会長は勇者なイメージだな
クリフトは書記か副会長で雑務黙々とやってそう
部活は茶道部か書道っぽい
これまで見た二次創作の中で最大は5歳差っていうのを見たことあるんだけどだいぶ違和感あった
やっぱり1歳差か、せいぜい2歳差というイメージ
自分的にはいっそのこと同い年でも有りなくらい
兄と思って下さいとか台詞あったような気がするし
FC版の攻略本でもお兄さんみたいな人とか
アリーナがコメントしてたと聞いたことあるしねつうか単純に自分が年齢差幼なじみ萌えなだけなんだけど
古いけどドリカムの「晴れたらいいね」聞いてると
クリフトが爽やかに失恋してるクリアリイメージに変換されて困る
冒険後にクリフトの気持ちに気付いてからのアリーナのイメージは
「私とワルツを」
クリフトは「ハナミズキ」
暗いな…
Biggest Part Of Me(Ambrosia/Take6)
オリジナルのAmbrosiaの方はベタな男女のラブソングなんだけど
Take6は歌詞を少しだけいじって神との対話・愛の歌に仕上げてる。
神官としての歌ならTake6なんだろうが一人の人間としての心情は
Ambrosiaの方だろうなとw
アリーナの年齢設定によると思う
自分は幼いイメージがあったので2章の時点で14~15歳くらい
クリフトは少なくとも16~17歳くらいのイメージなので2歳差くらいかなーと思ってた
アリーナを17歳くらいでイメージするなら同い年でもアリかも
私とワルツをとハナミズキいいね切なくて
あと個人的にはアリ→クリでWho...、切ない感じだとAs if...、ひだまりの詩、明るい感じだと幸福論、1/2とか
クリ→アリだとアゲハ蝶、Close To You、空と君とのあいだにとかかな。あとボカロだけどワールドイズマインはアリーナっぽい
でもぶっちゃけそんな合ってなくても色んな曲が好きキャラ、カプに当てはめて聞いてるうちにみんなそれっぽく聞こえてきてしまう罠
>>682
それ少し前に総合スレでも話題になってたけどwikipediaの年齢はソース無いっぽいからそのうち修正されるかも
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1357343351/139,147,155,158
小説ではアリーナ15・クリフト17(2章時)、英語版だとアリーナ16歳、クリフト18歳になってるらしくて
個人的にもそのくらいの歳が理想かな。>>684と同感
昔はクリフトが20代でもいいかと思ってたんだけど、あんまり離れてると
幼なじみで子供の頃から片思いしてるって設定にした時にクリフトがロリコンぽくなってしまう事に気づいたんで
今はちょっと大人びてるけど実は若いくらいがいいと思ってる
クリフトは年のわりに落ち着いているけどアリーナと同い年か少しだけ上がいいな
たまにサイトの小説であるけど、勇者(♂)といるときやマーニャ姐さんにからかわれているときに、年相応になってアリーナがもやもやするといいさ
このスレでもあったけどタメ語になったりとかクリフトの素の一面を見て
アリーナが意外に思う話大好きだ
学パロだとクリフトとアリーナが同級生だといいなと個人的に思ってるw
先輩後輩とはちょっと違う気がして
一年遅れで同級生になったクリフトとか
そのせいもあり医学部を目指す秀才のクリフトくん(17)、そんな幼なじみが心配なスポーツ特待生のアリーナちゃん(16)とか1日妄想できます
それで背中に竹刀とか弓とか背負ってるのよ
あとはそうね、書道部でおっきな筆を背負ってるとか!」
「…とにかく何かを背負っているのですか私」
「あれだろ、農業研究部で畑で出来ただいこ…」
「背負いませんよ、大根は背負いませんから」
「ソロはサッカー部とか野球部とか陸上部とか…
それできっとエースで大活躍かな」
「体育会系の部活に引っ張りだこで
全部かけもちしていそうですねソロさんは
姫様は…格闘部もよろしいですが
テニス部やチア部などで楽しげに
跳ね回られているお姿も想像できますよ」
「…単にアリーナのスコート姿を
お前が見たいだけなんじゃないのかー?」
「…そうそうソロさん、競技カルタ部というのはご存知ですか?
私、とても好きなうたがあるんですよ
≪あらざらきこの世のほかのおもひでに≫
…おっと、あらざらむでしたっけ」
「ゴメン、やめて、お前それカルタじゃなくて
命とりに来てるから!
学園天国じゃなくてほんとの天国行っちゃうから待って、やめて!」
「それではわたしはレスリング部の主将というところですかな
ううむしかし剣道部も捨てがたい…」
「家庭科部なら商品が色々と手作りできて面白そうですねえ」
「あたしは帰宅後のガングロコギャルって感じー?」
「…あのね、ねえさん、イメクラにしか見えないパッツンパッツンのセーラー服やめてとか
ガングロはもうほぼ居ないわよとか
うるさいことは言わないわ
でもこれだけは言わせて…ルーズソックスは伸ばして
履くものじゃないから」
「……あの、そっちもごめん、もうほんとごめん、俺が悪かったから…」
学園物にしようとした
…しかし生徒になれるキャラが足りなかった!
ワロタ
クリフトはいっそのこと巨大な聖書を背負ったらどうかな
ミネアは占い研究部だね
年齢の話だけど、クリアリはやっぱり「いっしょに成長していく」感じがほしいな
クリフトがあんまりお兄さんだと、クリフトがアリーナをひっぱりあげるふうになっちゃう
二人それぞれながらに、いっしょに成長していって、
いつの日か気がつけば、お互いを見つめ合ってる、ってのがいい
ラブラブ妄想っぽくないイメージソング、誰も知らなそうな洋楽ロックでごめんよ
ルネッサンス / 太陽のカーペット
http://www.youtube.com/watch?v=upIlhve5r-g
アリ→クリ、もしくはアリーナ単独のイメージ
おてんば姫じゃなくて、慈愛深き女王陛下って感じで
ちなみに男勇者→シンシアの私的イメージソングは、U2の「約束の地」
英女王のひそかな楽しみは「ショーが失敗するのを見ること」
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2925147/10205129
> 延々と続くかのように思える軍のパレードが目の前で繰り広げられる中、
> 英国のエリザベス女王は常に真剣な表情で王座に座るという職務をこなしている。
> しかし実のところ、女王はイベントが大失敗するときを楽しんでいる──。
> 「今までの人生でした最良の決断は、正直に言うということだった」と回想するパーカー氏はこの時、
> 「女王陛下。残念ながら、何もかもが最悪の方向に向かっているようです」と報告した。
> すると女王は表情をぱっと明るくし、「まあ。楽しいわね!」と言ったという。
おもいっきりアリーナを思い浮かべたよwwwwwwww
百人一首で思い出したので、クリアリな歌はなかったっけ?と探してみた
・・・これかよw
クリアリつうかクリフトの歌
忍ぶれど 色に出にけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで
他にはないかしら
ワロタwww
笑ったwうまいなww
大根て…!www
大根wwニセ勇者のとこのクリフト思い出したwwwさっちゃん!!
進学先は北海道大学ですかね?
あらざらきが素敵過ぎます!!
さっちゃん大好きだったんです
ついかっとなってやったいまははんせいしている
あとマーニャさん帰宅後ってなんだ
帰宅部でしたすみません…
それはそうと女王もかわいいですが淡々と報告するパーカー氏に萌えました…
それとも昔実際に出たドラクエ4のスピンオフ漫画?
絵柄も話もかなり好みな感じだから気になる
かなりいい感じのクリアリだと思うんだけど…
※エロサイトリンクだからエロ画像が大分目に入ってくるから注意
http://blog.livedoor.jp/seihuku2/archives/22792736.html
>>700
さっちゃん懐かしい、私も大好きだったわ
そういや柴田亜美氏のさっちゃんクリフトって何で大根しょってたんだろう?面白かったけど不思議
4コマ劇場て色んな人がクリアリ(クリ→アリ)ネタいっぱい描いててよかったよね
中井一輝氏が楽屋裏でクリフトとアリーナが大好きでこの2人のおかげで漫画を投稿するようになったって
2人が手を繋いでる絵をでっかく描いてたのが印象に残ってるわ
ソロがね、この本に載ってる詩のいくつかを
クリフトに訳して欲しいんだって!」
「…これは…東方の古い歌集でしょうか?
…ええ、これなら私でも訳せそうですよ
ソロさんのことです、きっと旅のヒントを
この詩の中に見つけたのかもしれませんね」
「でもソロったら、詩の訳を私がクリフトから
聞いてそれを後で俺に伝えてくれ、だって!
直接聞けばいいのにめんどくさがり屋なんだから
…それに詩なんて私、覚えきれるかしら」
「あはは、短い詩ばかりですから
大丈夫、簡単に覚えられますよ
さて、訳すのはどの詩ですか?」
「えっと、これかな
≪あさぢふのをののしのはらしのぶれど
あまりてなどかひとのこひしき≫…って
…呪文みたいねこの詩」
「はい、この詩の意味はですね……
……ええと、その…」
「あとこっちの≪こひすてふわがなは
まだきたちにけり≫っていうのと」
「……」
「≪かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ≫も」
「…………」
「…どう、クリフト、訳せた?」
勇者は 扉の外で ニヤニヤわらっている!
マーニャ は扉の外で ニヤニヤわらっている!
百人一首コネタ放置
乙!いいですね~百人一首は萌えネタの宝庫だ
真っ赤になってるだろうクリフトはこのあとどうするんだろうね(・∀・)ニヤニヤ
勇者とマーニャがこの2人をからかう構図好きだ
こんなのも
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな
上の句が“我が身に代えても~”的セリフが多いクリフトくん的
“君”が(=主君)でも(=愛する女性)でもいいし、この歌ならアリーナにも訳さなくても解る
でも、アリーナにはせめて(君=主君=自分)とだけでも気づいて、ドキッとしてほしいなあ。
乙
小一時間程問い詰めたい
いろいでにけるどころか極彩色だらだら垂れ流し
しかしそれでも気付かないアリーナの
スルースキル半端ない
会話ボタン押すたびに、どこが密かやねん!だだもれやん(苦笑)と思わずつっこみながらやってた
まあ子供向けのゲームだし、極端なキャラ付けした方が小さい子は分かりやすくて喜ぶのかなと無理矢理納得しといたよ
FCは台詞が少なくて真面目設定だった分、最初の台詞だけで
いつもはひた隠しにしてる本音が思わず出そうになるくらい好きなのかなって想像できたんだが
PS版の常にまごまごしているクリフトは
違和感あっただろうなぁ
でもリメイクアリーナがオッス、おらアリーナ!
なキャラ付けだったしクリフトだけ元の生真面目キャラだと
バランス的にクリフトが苦労し過ぎる
リメイクの適度にアホな感じが幸せそうで
自分は好きだよ
「何事もあきらめる前に、できるかぎりがんばってみなくちゃ。
うん!がんばろう。望みはかなりうすいけど、たぶんゼロじゃないんだ。」
って台詞は特に好き。なんか奥手なようにみえて、妙にポジティブシンキングなんだよねw
確かに超が付く程に鈍感で恋愛事に関心無さそうなリメ版のアリーナには、
リメ版の幸せ思考回路で前向きな感じのクリフトが一番お似合いかもしれない
FC版のクリフトには身分とかを考えていつも一歩ひいてしまいそうなストイックでかっこいいイメージがあるけど
リメイク版のクリフトには身分や職業を一応気にしてはいるけどあまり深く考えずに
とりあえず姫様大好き~!っていつも尻尾振りながら付いて行ってるようなアホ可愛さがあると思う
何にしてもFCとリメイクはアリーナもクリフトもそっくりな別人のパラレルワールドみたいな物だと思ってる
「………なぁ、大丈夫か?」
「…大丈夫ですよ
姫様も今でこそ頭に血が昇っていらっしゃいますが、
時がたてばきっとご理解頂けるかと。
…とは言え、あのように姫様を怒らせてしまった
自分のいたらなさには恥じ入るばかりですが…」
「なによクリフトの馬鹿っ!大っ嫌い!!」
「………なぁ、大丈夫か?」
「…お、お待ちください姫様、姫様ーっ!?
…大嫌い…姫様に大嫌いと言われてしまうなんて…
ああぁっ、もう私には夢も希望も立ち上がる力もありませんっ…しくしく…」
「…あぁ、うん…全然大丈夫じゃないよな…お前が…」
自分的FCとPSのイメージ?
「マーニャにホイミしろ!」
「おのれ、ザ…」
「クリフト、スクルトだっ!」
「ザラっ…」
「ザラキ使うなっ!!」
「…ソロさん、人使いが荒いですよ…しくしく」
「クリフト、スクルトだっ!」
「ザキザキザキザキいぃぃーっ!!」
「ちょ、お願いだから、スクルトかけてっ!!」
「ザラキザラキザラキザラ」
(マホカンタ)
「……ぐはぁっ」
「おおぉいぃぃーー!?」
FCとPSのイメージ2
確実にザラキ効くモンスターにだけザラキ使うからとても便利
クリフトがザラキで蹴散らして、残り1匹をアリーナが倒すと、もうお前等だけで旅しろよ!って思うw
2章冒頭しかセリフないのに
皆どんだけ妄想力豊かなんだよww
5章で「姫様ホイミ」と「ザラキ」がキャラといえばキャラになってたが
神学校をトップで卒業したエリートで頭の良さでは右に出る者がいない、聖職柄他人を攻撃するのが本意でない
傷ついた人々をいたわる優しい性格、ファンの女の子達もいてキャーキャー言われてる
でも怒るとすごく恐い、アリーナにとっては兄のような存在等と書かれていたし
姫様は私が命にかえてもお守りしてみせますなんて台詞も載ってたから
聖職者らしく真面目で厳しい、でも姫思いで優しいかっこいいお兄さんみたいなイメージ持ってた人が多かったんじゃないのかな?
私たち 極悪非道のDQ地雷僧侶ブラザーズ
今日も作戦聞かずにジゴスパとザラキの雨嵐!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. + . ,.-- 、 zaki
vagikurosu ||田| |
. ,〃彡ミヽ ||_|__| +
. + 〈((/(~ヾ》. i、_,..」 zaraki
. jigosupaku ヾ巛゚∀゚ノ" 八゚∀゚|∩ゝ
. /~'i':=:!}つと{i゙キチ'i!ノ +
+ ん、」"Yヾl !÷-〈 himesamahoimi
i†=!=iノ . く_i_,_/」
tanbarin 〈゙/.|-l . (.ノ`J +
.  ̄
自分は説明書も攻略本もまともに読んでなかったが
神官っていう設定と呪文から
真面目で頭のいいお兄さんキャラだとしか思わんかった
ザキザラキ覚えてからの彼の暴走にはツッコミまくったが
…というかぶっちゃけ、顔のせいで当時は
つんつくつんのイメージで見てたかな…
そういやあの頃は摘突詰とあかねの
ラブエピソードにニヤニヤしてたわ
シャイで大人しい好青年が気の強い鈍感娘の為に
おろおろしたり暴走したりするのが大好きだったんだなぁ…
スレチだが私もあられちゃんでつくつんが一番好きで、あかねとのカップリングに萌えてたわ。なつかしいなー
クリフトの顔はよくヤムチャって言われるけどそういえばつくつんも同系統な顔立ちだったな
> シャイで大人しい好青年が気の強い鈍感娘の為に
> おろおろしたり暴走したりするのが大好きだったんだなぁ…
これすごい分かるわ
目付きが違いすぎてあまり似てると思わなかったかな…
つくつんは普段が地味な常識人寄りの
脇役ポジションなのに
キレると最強、ってのも美味しかったw
クリフトに話戻すけど
賢さステータス高い=頭よく
神官=真面目で
回復主体=普段は優しく
ザキ修得=怒ると怖い
で能力設定だけでも
はっきりキャラの性格表現してる気が
PS版のちょい出しゃばりっぽいクリフトはなじめなかった
でしゃばりなのは気にならなかったけど
リメイククリフトの「兵士の分際で」とかの
差別的発言は正直嫌いだった
まああれも、自分自身に常に身分の違いを言い聞かせてるから
つい飛び出しちゃった発言なんだと思うことにしたけど
とかも言ってたね
頭に血が登ってんだろうけど他に沢山ある神官らしい思いやりのある台詞と
あまりにもかけ離れてて矛盾してる気がするんだよねそこだけ
ライアンも敬語だったりタメ口だったり…
キャラのイメージ固まってるのってマーニャ位だ
でも顔は美形路線に変更されたよねクリフト
ファミコン版はカマボコ目の人の善い兄ちゃんレベル
台詞書いてる人が複数居るんだろうけど
幽霊でたりしませんよねとか
水に飛び込めば逃げられるかもとか
この辺が前後と矛盾し過ぎて大嫌い
プロなんだから自分が担当してない場所の
台詞もちゃんとチェックしろって言いたい
ここのss書いてる人達の方がよっぽどキャラの扱い上手いと思う
キャラに一貫性があってちゃんとキャラ像が定まっているんだよね
リメイクで無理やり会話を作られたキャラ達はシナリオライターが複数で手分けして描いたせいで
ライターそれぞれのキャラ像がちぐはぐに入り混じってコレジャナイ感が凄いことになってる
そのくらいは統一して欲しかった…
え、城から出たことないなんて台詞あったんだw
ヤバい自分の中のクリフト設定が崩れていくw
城(城下町含む)からは出たことある前提の人多いのかな?
上で吊るしあげられてる「差別的セリフ」と「生い立ち設定の矛盾」は
ともに2章なんだよね…
仲間になった直後のフィールドで
「サントハイムの領地はこの大陸全土におよんでいます。私も城から出るのは初めてですが。」
サランで「私は幼い頃この町の教会で神の道を教えていただいたのです。」って言う
サランも城下町で城の範囲内扱いなんだろうか?公式なのに設定があやふやだと混乱するわ(´・ω・`)
>>733
両親が城勤めor母親がアリーナの乳母で、子供の頃はお城でアリーナの遊び相手になってて
そのうちサランの学校へ行って飛び級で卒業してからはまた城に戻って教会に住み込みで神官の仕事をしてる
って感じの脳内設定
そういえばクリフトの両親てゲーム内で全然出てこないね
個人的には親も聖職者で、その影響で神官を目指したんじゃないかと思ってる
一応公式なんだよな…
サランは城の一部ということで自分を納得させてたわ
脳内設定だと
親は身分の低い女中とかの城の住込み勤めで
クリフト自身は城生まれで城育ちで遊び場も城、
城の人はみんな顔見知りのお城の子、って考えてた
剣技なんかも小さい頃からお城の衛兵が
お前素質あるぞとか面白がって仕込んでくれた感じで
12歳位で親が死んで身寄りもなくて
城に残りたいとかブライに泣きついたら
頭の良さに、前から目をかけてくれてた城の司祭さんが
サランの神官学校行って成績優秀だったら
身分無くても城勤めできるよとか言ってくれたから
奨学生で必死に勉強して首席卒業して
住み込みのお城勤め神官に、みたいな想像してた
城に居たい理由は子供の頃に
姫様だとか知らないで友達になったアリーナと
「ずっと傍に居るよ」とか約束しちゃったから
とかまで妄想してたりするが
「俺は東京から出た事がない」とか良く聞くけど、全く出た事が無い訳じゃないし
サラン生まれで幼い頃からずっと城仕えしてるなら「城から出た事はない」って言ってもおかしくないと思う
キャラとか違うけど、身分違い・主君である彼女を懸命に護る愛…
ってことでオスカルとアンドレも好きですv
クリフトの過去はいろいろ考えるけど、教会の前に捨てられてて、神父さんに拾われたというのも妄想するな。その神父が城付になって、クリフトの優秀さもあって城に来たとか。
当初は明かにくっつく予定に無かったであろうキャラが
読者人気に支えられて高嶺の花ゲットっていいよね
初期のアンドレの脇役っぷりは笑える
名探偵コナンの高木刑事とかも名前すら
なかったのに準レギュラー化したしな
健気で一途な情熱家がみんな好きなんだなー
実はクリフトの黒手袋設定はFCの頃からあったのよ
ファミコン奥義大全集の挿絵
ttp://crayon124.img.jugem.jp/20120215_3043101.jpg
カードゲーム銀のタロットの絵
ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/a5/9fc6461665786d5193a502b2425d7e9e.jpg
(ちなみにアリーナttp://crayon124.img.jugem.jp/20090614_1247394.jpg)
↑
どちらも鳥山明氏の貴重な描き下ろし絵だけど黒手袋はしっかりつけてる
説明書の絵が手を後ろにやってるのだったから手袋してるの知らない人が多くて
ガイドブックや4コマでは素手で書かれてる事が多かったけど実はFCの頃から手袋はしてた
跳躍の書はクリフトが頬赤らめてるように
みえてかなりクリアリ絵だ!!
…でもカードゲームの方は鳥山明ではなさそうな…?
4ってなんか鳥山明の公式画がかなり少ない気がするんだよね
説明書も違う人描いてたよね?
カードの方は紹介してたブログに鳥山明先生の描き下ろしって書いてあったからそうなんだって思ってたけど
自分で確認したわけじゃないからもしかして違う人の絵かもしれない…すまん
ファミコン大全集の方は持ってるけどイラスト鳥山明って名前が載ってるから本人の絵だと思う
説明書はFCのキャライラストだったら鳥山明先生の画集にも載ってるから確実に本人のだと思うけどリメイク版の方はどうなんだろう…分からないや
表紙とかは多分違ったような…既に手元になくて確認できない(;_;)
関連商品はほとんど違う人が描いてる気がする
似た絵が描ける人一杯居るんだよね…
クリフトの黒手袋、好きだ
集英社との契約があって、スクエニ(エニックス)から発売されている本には、鳥山先生の絵はあんまり使えないっぽい
あとは広告用にでかいフルカラー(パケ兼用)2枚位
ドラクエの鳥山明の仕事ってそれ位の印象かなぁ
4ってDBのサイヤ人来た辺りだっけ?
亀ですがマスターズクラブ入手しましたありがとうございます!
読者人気投票のクリフトとアリーナのダントツ振り、ホントにすごかったです。
あと編集部と読者の結果の乖離具合に笑いましたw
一応、以下人気投票の内容を羅列してみました。
~キャラ単体人気投票~
<読者>
1.クリフト(ダントツ!)、2.アリーナ、3.勇者、4.ミネア、5.最後の敵(ピサロ?)6.ホイミン、トルネコ
<編集部>
1.トルネコ(ダントツ!)、2.勇者、3.アリーナ、4.ミネア、5.ホイミン、6最後の敵、7.クリフト
~好きなイベント人気投票~
<読者>
1.武術大会、2.5章オープニング、3.イムルの夢、4.小さなメダル、5.カジノ、6.4章エンディング、7.パデキア
<編集部>
1.イムルの夢、2.武術大会、3.5章オープニング、4.4章エンディング、5.カジノ、6.小さなメダル、パデキアは得票0
~好きな章人気投票~
<読者>
1.5章、2.2章、3.4章、4.3章、5.1章
<編集部>
1.5章、2.3章、3.4章、4.2章、5.1章
他にも堀井さん、中村さん、すぎやまさんのインタビューもあったり
読者投稿イラストのピサロが茶髪だったり、当時の感想も面白く、色々と楽しめる1冊でした…!
ソロ、クリフト、味見してみてくれる?」
「…これは…非常ににが…いえ、香ばしくて、様々な食感が楽しめる
素敵なケーキですね。
尊きアリーナ様のケーキです、
きっと皆さんもよろこびますよ」
「…おいっ!?お前今しれっとキア…」
「ソロさん、そちらのケーキざらきれいに片付けたいので
ちゃんと召し上がって下さいね?
…後でで構いませんから」
バレンタイン過ぎちゃってたコネタ
さりげなくキアリーとザラキがww
乙!
そういえば本編でもパデキアの味が姫様の手作りケーキのようだって言ってたから
アリーナの手作りケーキ食べた事あるってことなんだよな、何気においしい設定だ
GJです!
>>752
クリフトのためというより、お父様に全力で断られ、ブライとかには逃げられた結果な気がするが非常においしい…
ただの城付き神官じゃないよね
やっぱ兄弟みたいに育った幼なじみ設定なんだろか?
でもその割りに旅に出てからのクリフトの反応が姫様と一緒だーって
いちいち感動してるとこみると、城でそんなに近くに居た訳じゃなさそうだし
城の中での二人ってどんな関係だったんだろ
ブライの説教を代わりに聞いとくようにとこっそり耳打ちして頼まれてたりするから
側近とはいかないまでも、よく姫の身近にいるようなポジだったんじゃないかと予想
本編でもブライから姫が1人旅に出るつもりだって機密情報を教えてもらってるし
王様もクリフトが旅に同行してる事について何も言わないどころか最終的に護衛を頼んでるから
やっぱりただの神官てわけじゃなくて、それなりに一目置かれて信頼されてる立場だったんじゃないかな
でも一緒に冒険するとなると四六時中そばに居られるわけで
そんなのは初めてだったから舞い上がった反応になってしまったんじゃないだろうか
王様公認なのかとか、よっぽど信頼されてるのかとか妄想が進むw
実は婿候補みたいな設定のSSあるけどそんな感じだといいな
身分は低いんじゃないかな
ブライは従者風情とか言ってたっけ?
普通に考えてお姫さまの側仕えに
身分の低い男をわざわざ付けたりはしないだろうから
小さいうちにアリーナが「この子とお友達になったの」
とかで引きずって来てそれが引き離せないまま
ずるずるお話相手になってる感じなのかなと
禁欲前提な神官だし男でも安全パイだと判断して王様は側に居るのを黙認してる感じ
ただクリフトがプロマイド持ってたりする事考えると
あんま生で姿を見れない=旅に出る前は
そもそもそんなに頻繁に会える関係ではなかったんじゃないかなとも思う
「今日は一週間ぶりに姫様とお話ができて、とても良い日でした」位なイメージ
アリーナはアリーナで
「小さい頃は色々一緒に遊んでくれたのに
今は全然遊んでくれなくてつまんないなー」みたいな
昔は親しかったのに今は微妙に遠い、とかそんな感じの関係だと萌える
なんか最近このカプにほとばしって仕方ない…
クリアリを彷彿させる、酒場に占い好きの妹とキャブル好きの姉も居るし
アリクリも結ばれないけど、王位とか全部子供に譲った後に寄り添って沿うとか
墓だけそばに作ってもらうとかついつい、ペペとリンダの話に重ねて考えちゃう
リンダは子供捨てちゃいかん
おお、自分とまったく同じ事思ってた人いたんだ!
なんか寝込んでる男性に万能薬取ってきて治してあげたり
キーファの台詞に、主人と従者の許されざる恋か~なんて出てきたりするもんだから
思わずクリフトとアリーナを連想してしまったよ
酒場の姉妹もあれマーニャとミネアのオマージュだよね
自分もあの話し見てたら、クリアリでかけおちしようとするも周りの事とか色々考えて結局身をひいてしまって
でも結局忘れられなくてお互い不幸に…なんていう悲恋話を想像してしんみりしてしまった
今更だけどペギーさんに触発されて小ネタ投下
*****************************************************
「ねぇクリフト、クリアリってしってる?」
「…クリ…アリですか?………」
「うん。こないだメイドがクリアリってもえるって話してたのを聞いたの。
何かなーと思ってたら、昨日のパーティーで貴族の娘もクリアリって話題でなんか盛り上がってたの。
私が近くにいったら違う話になっちゃったけど。クリフト聞いたことある?」
「うーん、最近どこかで聞いたことあるような……」
「燃えるっていうなら、新しいモンスターかしら!?」
「ふふっ姫さまじゃないのですから、メイドや貴族の方がモンスターに興味を示しませんよ。
・・・・・!そうだ、確かシスターがクリアリの話をしていましたね。なんだかかわいいやら、目が離せないやら。私も偶然耳にしただけですが」
「シスターもか・・・・なんだろうね、クリアリって」
「そうですね・・・可愛くって夢中になる・・・・・女性を中心に流行っているゲームか何かでしょうか?」
「そうかもね!今度メイドに聞いてみるね。やり方聞いたら一緒にやろうよ!」
「はい、是非」
「うふふ~負けないわよ!!」
数日後、事実を知った2人が新たな萌えネタを提供したことは言うまでもない・・・
新たな萌えネタ提供キタw
ツッコミ不在の二人ボケが可愛い過ぎる
和んだー
上の悲恋も美味しいしクリアリは色々楽しめる良カプだわ
しかしクリアリだとアリーナは王家の墓だから
墓を並べる事すら出来ない事に気付いちまった…
…orz
乙乙乙
今度はコピーしてから投稿するんだ!
気力戻ったらぜひ。待ってます。
> 結ばれないけど、王位とか全部子供に譲った後に寄り添って沿うとか
まとめwikiの過去SSにそういうのあるねぇ。
でもやっぱり二人はきちんと結ばれて、跡継ぎを残してほしいなあ。
王家が絡むラブストーリーは、やっぱりちゃんとそこまでいかなくちゃ、
なんか、カタチにならない気がするんだ。
携帯だとうっかり更新でサクっと消えるよウワーン
「錆止めは塗り直したし、ベルトの弛みはなし…よし、これで万全ですね!」
「クリフトー、なにしてるの?」
「防具の保守と点検ですよ。
戦いにおいては武器ばかりに目が行きがちですが、
攻撃を受け止め、外の脅威から身を庇い守ってくれる…
防具もまた、旅を支えてくれる大切なものなんです。
まめに保守点検しておきませんといざと言う時、頼りになりませんからね。」
「………クリフト、最近はちゃんとごはん食べてる?」
「…へ?…あ、は、はい、しっかりと頂いておりますが…」
「熱も咳も出て無い?また我慢してたりしないよね?」
「は、今は決してそのような事はありませんので…いや、その、あの時は誠に面目なくっ…」
「…うん。ならいいの!これで保守点検、終わり!」
「……あの、姫様…?」
正直投稿とかいうたいしたものじゃなく保守コネタのつもりだったんだアイタタタ
防 具 ワ ロ タ w w w w w w w w
自分のイメージするクリアリ二人は、
どんな状況でも逃げ出したりはしないでほしいな…
クリフトはたとえ思いが報われなくても
きちんとアリーナの傍に居つづける位の根性はもってて欲しいし
アリーナは自分の背負ってるものの重さをきちんと理解してて欲しいんだわ
その上での悲恋なら大好物だw
国外へ駆け落ちした者がいるので
ついつい二人には萌え等の感情を超えて苦労はするだろうけど
本気で幸せになって欲しいと願ってしまう自分がいるw
戦後、駆け落ち後の心情を書いたノートを遺品として持って
来日してくれた方がいていろいろ発覚したのだけれども
(こちら側では病死扱い、向こうにいたっては存在すら抹消されていたらしい)
生活の苦労や相手に道を踏み外させてしまったことと両親への謝罪
それでも後悔はしていないといった凛とした内容が綴られていたので
苦しいながらも幸せな人生だったんだろうなとは思う。
人のイメージ晒しも色々妄想が膨らむ
なので自分のイメージも晒しちゃう
うちの場合はアリーナが王位の道を選んだら
やっぱりクリフトは城から出て行く道を道を選んでしまう。
アリーナが伴侶を得ても生死を掛けた旅を共にした絆は強く
自分が居ることにより、善からぬ噂や誤解を生じさせない為の選択であって
決して自分が傷つかないようにする為の行動ではない
ウチのクリフトは堅物さんで自分からはキット動かないだろうけど
その分アリーナはチャレンジしない前から諦める人ではないから
皆に認めさせる方向で動いてクリフトを離さないと思うけどねw
リアルでそれはドラマチックだなあ…
サントハイム王への謝罪と、それでも二人で生きる身を選んだことは後悔していない、
ってな感じのことが書かれたアリーナの手記が
百年位後に小さな村で発見されました、みたいな妄想までうっかりしてしまったわw
>>772
自分の脳内クリフトも、アリーナから
はっきり矢印向けられない限り動かないや
でももしちゃんと矢印向いたら「はい喜んでー!」で
障害物全部ザキってく感じだw
アリーナがクリフトに矢印出すタイミングがハッピーエンドと悲恋の分岐点かなー
さらっと書いてるけど激動の人生すぎる…
さすがに物語みたいにオールハッピーエンドではないけど
幸せだったのがせめてもの救いなのかな?
ノートが日本に帰って来ただけでもある意味奇跡だよね
>>773
クリフトは自ら動ける状況でも性格でもないから
アリーナ次第なのは多分にあるだろうね
吹っ切れたらアリーナ以上に突っ走りそうだけど
死亡長文台詞だけコネタ。
苦手な方は絶賛スルー推奨
……ねぇ、私の我が儘を聞いてくれるかしら?
ここからもよく見えるでしょう、あの丘の上にあるお墓。
あのお墓の隣にね、これを埋めてきてもらいたいの。
…あぁ、そっと扱ってね、だいぶ脆くなっているから。
いくら手入れしていても鉄だからすっかり錆びちゃって。
昔はとってもキラキラして綺麗だったのよ?
貴女の御手に似合うと思って、なんて言われてね。
嬉しかったわ、宝石の付いた指輪なんかを贈られるよりもずーっと。
でもすっかりヒビだらけのボロボロで切れ味もなくなっちゃって…今の私にそっくりでしょ。
…えぇ、そうよ、これは私なの。…ほんの小さな欠片だけどね。
…長い間、私はたくさんの私を生きてきたわ。
あなたのおばあ様な私、
あなたのお父様のお母様な私、
あなたのおじい様の妻としての私、
この国の女王様としての私。
最初は姫様としての私しか居なかったのにね。
……そしてあともう少ししたら、
女王や母や妻としての、たくさんの私は生きる事を終え、
その体はみんな王家の墓所に並ぶの。
もちろんあなたのおばあ様としての私の体も。
…だけど、お願い。
…せめて姫様としての私だけは、王家の墓所に閉じ込めないで欲しいの。
この欠片にのせて、どうかあの丘の上に連れて行って。
…そうしたらきっと私の欠片は姫様としての私になって、追いかけて行けるんだもの。
えぇ、昔みたいに全力で走りながらね。
……ふふ、そう言えばいつも私が前を走ってたから
、追いかけて行くなんてこれが初めてかしら?
…あぁ、でもあの人のことだから、
きっと先になんか行かないでずっとずっと待ってるに違いないわ。
それであの時みたいに言うのよ。
「及ばすながらお供させて頂きます、さあ参りましょうか」って。
丘の上の墓の主はこの国の先の大司教様で、父の名付け親でもあった。
祖母がまだ女王陛下と呼ばれていた頃に亡くなった人だった。
本当は教会の霊廟で守護聖人などと言われて祀られるような人なのに
碑銘も要らない、ただ城が見える場所に、
との本人の強い希望からこの丘の上に葬られたのだと言う。
病床の祖母が儚くなる僅か前に託した願い。
それを叶えたために付いた土を、
手から払い落としながら遠く城を見はるかす。
……墓の主の視線の先に、今はもう城の姿は無いだろう。
ようやく寄り添うことの叶った傍らの人にのみ、その眼差しは注がれているに違いないのだ。
乙乙です
結ばれずとも姫を想いつづけて亡くなってからも人知れず見守っているクリフトと
王家の人間としての使命を全うしつつもまた人知れず少女だった頃の恋心を持ち続けたアリーナが
最後の最後に姫様だった頃に戻ってようやく寄り添うことができたとかもうね、感動しました
昔は悲恋苦手だったけどクリアリ好きになってから色んなサイトさんの色々な小説読んでるうちに切な萌えというものにも目覚めたよ
一番楽しかった頃の思い出の品ってのがグっときた
クリフトならきっと待ってる、幸せそうに歩いていく姿が浮かんだよ
鬱っけの煮えネタだったからウザがられないでホッとした~…(T_T)
クリフトで緩い会話のお墓ネタ書いてたら全くクリアリにならず
アリーナにしたら妙に煮えたぎっちゃったんだ…
さておき個人的には二人の悲恋の可能性はかなり高いかな、と思ってたりする
アリーナが他の人と結婚するのもそうだけど
冒険後に確実に待っているであろうクリフトの昇進も
かなりの障害だろうなぁ、とか。
二人が結ばれるルートも当然妄想しまくりだけど
会話だけのコネタじゃ説明しきれずw
自分にちゃんとまともなss書ける技量が付いたらやりたいな…いつかorz
その為にもss職人さんの投稿読ませて頂きたく物陰で全裸待機し続けます…
どうあがいても結ばれるのが難しい関係ですから
もちろん幸せになって欲しいけれど、なかなか難しいです
せめてサントハイム王にもう1人お子さんがいたら良かったのですが
それはそれで萌え要素が減る気もしますが・・・
ただ周りから反対されたとしても2人には前向きであってほしいな
アリーナは元々周りの反対を押し切り壁を蹴り破って飛び出すような破天荒な性格のお姫様だから
もしもクリフトの片思いが通じてアリーナにも恋愛感情が芽生えたとしたら
たとえ常識やしきたり等の壁があっても、そんなもの壊してしまえばいいわ!道は自分で切り開くのよ
って感じで強引に結婚を認めさせて、最終的にはみんなから本当に認めて祝福してもらえるように頑張ってほしい
DSの移民の町の話でたしか、身分違いの恋をした王子がいて
大臣達は反対したけど王様だけは理解してくれたので結婚できて
結果身分違いの恋の成就は国民達に夢をあたえて国はますます栄えた
というのがあったと思うんだけど、クリアリのお話もそんな感じになるといいなあ
ブライ(あとサンちゃんもw)は、表面は反対しているように見せて実は応援してる
っていうのがいいなぁ…
少なくとも旅の間にだいぶ株を上げてるだろうし
クリフトが一人で、勝手に訳のわからん独り言言ってるだけ
彼以外には誰にもどこにも何の影響もない、ていうか認識すらされてない
ウケたネタにだけ飛び付いて、またウケを取ろうとして片想い惨めネタを過剰に連発させた結果がこれ
リメイクはクリアリ的には汚点でしかないわ
ファン同士で色々派閥あるんだよなぁ…
自分なんかは
クリフトは実力はあるけどリメイク寄りのヘタレすっとこどっこいで
アリーナは激鈍サイヤ人
だけど旅の後にはお互い成長してじわじわ距離近付けてく
ってのが一番のご馳走展開だから
リメイクが汚点とまで言われると寂しいわー(・ω・`)
リメイクの嫌いなとこは脳内で無視してるし(笑)
いやでもさすがに久美小説は(略)
まぁ、リメイクに限らず言えるのは
アリーナがクリフトを男として好きになってくれなきゃ
進展もへったくれもないんだよな
リメイククリフトみたいな情けないのを
アリーナが好きになる訳ない
って思う人にはリメイクは嫌なのかな…
リメイククリフトの思春期みたいなぐらぐらしてる所は
アホかわいいしあれがたまに真面目な台詞言ってるのは
本来はきっとこっちが素なんだろうとかギャップ萌えできて
自分は好きなんだと力説してみた
チラシの裏にry
萌え語りしちゃいけなかったなら悪かった(・・`)
いや、いいんでないか?
私も初めてやったRPGがDQ4でクリアリの脳内イメージができてたから
PS版に唖然とて、こりゃないわーと思ったけど、
DS版でやりなおしたときはこれはこれで…おいしいわと思ったわ
というわけで、私の頭の中にはFC版のクリアリとPS・DS版のクリアリがいる。
両方楽しめてお得!
フォローさせてごめんよ
なんつうかそんなにリメイク嫌わなくてもいいじゃないかって言いたかっただけなんだ
あれでも公式なんだからFCだって
リメイクだっていいとこどりして楽しめばいいのに
そもそもリメイクが汚点とか言う程FCは設定が無かったじゃないか
4コマのイメージがつよかった自分にはリメイクもそんなに違和感無かったよ
ゲームブックとか攻略本見てた人は
またイメージ違うんだろうけどさ
言われて見ればそうなのかも
でも、私は逆の予想をしていてね
クリフトは、アリーナ達と共に、選ばれし8人のメンバーだったわけです
そこいらの王侯貴族が逆立ちしても敵わない経歴があるわけだよね
諸外国の人達にしてみれば、一番有名なサントハイム人はこの3人組じゃないかと
他国の王族とは、冒険の際の謁見などで、ある程度顔が通じてるし
そのうえクリフトが神官として昇進すれば、
サントハイムの教会を代表して他国に出かける用事も更に増えたりして
ますます諸国の王侯貴族と知り合いに(要はセレブの仲間入り)
そうこうしているうちに、他国の貴族の娘から縁談が持ちかけられようもんなら
それはクリフトが、上流階級の女性と結婚してもおかしくない人物として認められてきたということ
そうなれば、アリーナの隣に寄り添うことにも、だんだん違和感がなくなってくるということで・・・
国王
「選ばれし8人からロイヤルカップル誕生・・なんてことになれば、
諸外国からうらやましがられ、観光客も増えるかもしれぬ・・・
アリーナよ、もしよかったら、考えてみてくれんか・・・」
てな感じで、アリーナが「政略的に」クリフトとくっつけられる展開もありうるかなと
やり方くらいあるけど、何というかドラクエの世界観にはあまりそぐわない感じ。
竜王倒して帰ってきたらローラ姫抱えて旅に出ちゃうような大らかって言うか
いい加減って言うかな世界観がドラクエの持ち味だし。
公式で将来を決められていない分、可能性が広がります
良くも悪くも『おとぎばなし』な世界観なんだよね>DQ
まあFFも王様に拾われただけの月から来た孤児が国王になったりするけどなw
ちゃんと二人が想いあうような状況になれば
ブライも王様もその周囲もそんな
猛反対したりはしないと思ってる
そもそも2人含める勇者達がいなければ
国自体消滅してた訳だし恩知らずな真似したら国民にそっぽ向かれるしさ
ただ二人が想いあうようになるのに
時間がかかり過ぎて手遅れになる可能性も高そうだなとも思ってる(笑)
あとクリフトは出世するとかえって結婚とか出来なくなりそうじゃないかな?
ドラクエの神官の扱いがどうなのかよくわからないけど
仮にカトリック基準だったら助祭になったら結婚不可になるし
「私、今回の功績により司祭に叙されることになりました」
「すごいじゃない、おめでとうクリフト!!」
「…はい、ありがとうございます」(…姫様と結婚したいから叙階をお受けしませんなんて言えませんよね…)
みたい感じで終了も考えたことあるわ
最低限の手助け程度だったからね。
初期のDQは各キャラに友達や家族等好きな名前をつけて文字通り
その役割になりきってプレイする感じで
FFは一歩下がって第三者として物語を読み解く感じかなと
個人的には思ってるんだけど
4は前3部作のRP的な部分とその後のキャラクター性がある程度
確立している作品の狭間だからかキャラが名前固定で確立してる割に
想像できる幅が良くも悪くも広すぎるんだよね。
>>796
カトリックでも確か11世紀位までは結婚できたはずなんで
その時代の考えなら出来なくも無いかもしれないw
むしろ二人の障害になるのは自分の場合はそれぞれ権力の
介入を嫌がる教会や貴族のイメージがあるかな。
実際のカトリックも結婚禁止なのは親族なんかの世俗権力の
介入を避けるためという部分もあったし。
その設定がありつつ曖昧な部分が、
4が創作好きファンに愛され続けてる所以かもね
だから逆に想像の幅が狭ちゃったリメイクは叩かれがちなのかも?
教会と王家の関係についてだけど
クリフトの立ち位置自体よく分からないよね
神官だけど王様の命令を受ける立場で姫様の従者…
サントハイムが宗教国家で無かった場合、
旅の後には教会と王家でクリフトの取り合いになりそうな気がするw
…そういやロードス島戦記っていうTRPG小説に神官王エトってのがいたのをTRPGで思い出した
英雄的活躍した平民神官が玉の輿で王様になってたけど
クリアリもあんな感じでまとまらないかなー
神に仕える者であっても愛し合うものを神さまは祝福してくれますって言ってたから
その辺はそこまで厳しくない世界観なんじゃないかなあ
ところで、そもそもアリーナの結婚相手になるには身分があろうとも能力が普通な人間では物理的に難しいんじゃないだろうか
だってレベル1の時点でお城の柱や壁を粉砕してしまうような力があるんだから
ゲームクリアしたレベルのアリーナはきっと物凄い強さで
手加減してても一般人相手では抱きしめるのも命がけみたいな状態になってしまうんではないかと思う
そうなると物理的にアリーナの相手になれそうなのって導かれし者達やピサロくらいのもので
その中のクリフトが婿候補に挙がってもおかしくは無いんじゃないかと思う
wikiは日付しかないからなーどこにあるんだろ
DBの悟空みたいな感じか、ちょっと強くなりすぎちゃって加減が出来なくって、でグシャッとw
あれも相手がチチだからなんとか生きてたけど
>>800
事業じゃないけど爵位もらうやつなら
5月23日のではないかしらん
煩悩さんのss数も質も凄いよね…
しかし昔のログ読んでると時間が経つの早い早いwss職人さんみんな尊敬してしまう
ありがとう!それそれ!読んでみたらだいぶ記憶と違っていたw
きっと最後のオチの部分の印象が強かったんだなw
でもやっぱり面白かったー
2012.1.17のssが大うつけさんの作品に
カウントされてるけど
明らかに作風が違う…
別の人のssを間違えて登録しちゃってるくさいな
IDを見ると、当該の作者さんは>>63で「初投下」と発言してるから、
確かに、大うつけさんとは別人のはず、ということになるな。
よくみたら>>65でおおうつけさん自身が乙ってるから
完全に別人だな
まとめ人さんそのうちに修正してくれるといいな
クリフトもアリーナも可愛いな!
説教魔なクリフトいいよね
身分の違いもアリーナへの想いもあるけど、それとこれとは別、叱るべきときは叱る、って感じで
アリーナはかわいいけど、おてんばだから、
言うべきところは言うべきかね
ブライのお説教を代わりに聞いてあげちゃってるし
おてんばな所が姫様の良い所とか断言しちゃってるからなぁ…
姫様としての行儀振舞い部分でのお説教は期待薄かも?
でも体に悪影響のでるものとか
道徳観念部分はもの凄くうるさそうだから
ブライとはまた違ったジャンルでお説教
…というか泣き事をぶつけてきそうではあるなw
また乱暴者の姫君と後ろ指をさされかねませんぞ!!
全く、少しは姫様らしいお振る舞いを身に付けて欲しいものですじゃ…」
「もー、ブライったらほんと口うるさい!
…もう木から当分降りてやらないんだから!」
「姫様の為さりたいことをお止めするようなことは
もはや私には出来ますまい
ですが例え木登りと言えど万が一と言うこともあるのです
もし姫様に何かありましたらお嘆きになる方々がたくさんたくさんいらっしゃいます。
どうかその点だけはご承知おき下さい。
それと登られる時よりも降りられる時の方が
気が緩みがちで危ないとよく聞きます、
手元お足元にお気をつけを…
あぁ、いえ、万一の時に備え
お受け止めできるように私はここで
姫様が降りてこられるまでお待ちしておりましょう
姫様のお気が済むまでいつまでも
お待ちしておりますからどうぞご安心を!!」
「……~…降りるわよ、降りればいいんでしょ!」
クリフトは説教と言うより
ナチュラルに言い回しがくどいような気がした
何だか不安になってこっそりクリフトの顔色を窺ってしまうアリーナとか
ローカル保存してたから絵自体は見れるけどそこに付いてたコメントとかキャプションとかももう2度とネット上では見れないのよね
クリアリに限らないけどお気に入りのSSがあった個人サイトさんが閉鎖してた時も毎回絶望感に苛まれる
仕方ないとはいえネットって好きだった動画とかイラストとかが跡形も無く消えてしまうからつらいわ
公式物や出版物なら昔のでもだいたい見れるし2ちゃんも結構ログ残ってるけどそれ以外のネットの創作物って消えるの早くて悲しい…
「ああ、分かりました。もう私めは姫様のお付きに値する人間でございません。お暇を頂きとうございます」
その日はなぜかクリフトは、いろいろ心労がかさみ苛立っていた。そしてその苛立ちの果てに、決して普段なら口に出さない一言をアリーナに言い放った。
「別にいいわよ。クリフトなんか、ドコでも行けばいいのよ」
売り言葉に買い言葉。アリーナも勢いで、クリフトに言い返していた。
「では、好きにさせて頂きます」
恭しくアリーナの方に頭を深々と下げて、クリフトは部屋を退出して、扉を閉めた。
「イーだ」
閉じられた扉に向けて、クリフトが置いていった本を一冊、アリーナは投げた。投げた本は扉にぶつかり派手な音を立て落ちた。そしてアリーナは扉を開くのを膝を抱えて待っていたが、何時までも開かない扉に寂しそうに見つめていた。
大木の枝の上でアリーナは大きく伸びをした。ブライは長い間木の下で小言をアリーナに言っていたが、諦めたのか数刻前にいなくなっていた。普段であれば、クリフトが諦めず、まだクドクドと言っている筈だったが、あの事以来、アリーナの前には現れていなかった。
口うるさいクリフトがいなくなれば、清々している筈の自分の心は、何故か悶々としていた。
(なんなのよ、これは)
理由は何となく分かっていた。でもどうすればいいかは分からなかった。
「もう、クリフトのバカ」
木の上で呟き、顔を上げると、目の前に窓を隔てた廊下にその当事者が、ハッとした表情を浮かべて、アリーナを見つめていた。そしてバツが悪そうに、口元に手をやりながら、立ち去ろうとしていた。
そう口にした時は木の枝を蹴って、窓を蹴破っていた。弾けるような音と共に硝子が陽の光の中で煌めいた。
「姫様!! 何て無茶を為されるのですか。万が一、姫様に何かありましたら――」
手にした本を落とした事にも気づかずに、クリフトは駆け寄ってくるなり、いつものようにお小言を始めた。決して甘い言葉じゃないけれど、私の耳をくすぐった。
「うん、無茶よね。今度からは気をつけるわ」
お小言を止める為に、私はクリフトの背中に手を回した。
>>813
こんな感じか?
規制で続きができなかった。
怒るクリフトが新鮮で
しょんぼり乙女なアリーナもかわいい
そしてどんなに乙女なシチュでも窓を蹴破るアリーナが素敵過ぎる
クリフトは立場上声をあらげられないだろうし
いかにもこんな感じで怒りそう
続きもいつまでも全裸待機しておりますよ?
震えるクリフトの声に、私は顔を上げようとした。でもさせまいとするクリフトの両手に阻まれた。手の間から見える顔は赤色に染まっていた。
「申し訳ありません。お暇を頂いた私が差し出がましい事を申し上げました事をお詫び致します」
真面目過ぎるクリフトの言葉に私はため息を吐いた。
「うーん、私はドコにでも行けばいいと言ったけど? クリフトは私の傍にいたくないの」
「そういう事はありません!! 」
「そう、じゃ。ドコでも行ってもいいわよ」
「ええ、姫様の行く所、ドコまでもついて行きます」
確約を取り付けた私はクリフトを自分の腕から解放した。
クリフトの怒る姿、回りくどい言い草のお小言までも愛おしいと感じてしまったのは始まりかもしれない。
「ありがとう。これからも悲しませたり怒らせてしまうかもしれないけど、着いて来てね」
「ええ、私めの命にかけましても」
3/6に現れたのでとりあえず山麓バイパスと名乗り。
>>815->>817の続きを書くつもりなかったので、雰囲気が変わったかもしれない。気が向いた別話でも。
>>813を書いたものです!まさかSS書いていただけるとは思わなかったからうれしい!
まさにこんな感じのイメージでしたwアリーナ可愛いなあ。ありがとうございました!!
二人とも可愛くて思わずニヤニヤした!
GJです!!
大外れをしなくてよかった。
小ネタ投下
「なぜ、アリーナとクリフトの結婚をあっさりと認めたかだと……」
サントハイム王はブライから問われ、言葉を濁した。
(儂もサントハイムから、世界を滅ぼすやもしれん三人を万が一にも出したくないからな)
サントハイムの王は、幸せそうに笑うアリーナとクリフト、その二人を優しく見守るブライの三人を見やった。
アリーナに何かあれば、アリーナ自体が事を起こすだろうし、クリフトはその死の呪文をその害した者に問答無用に向け、ブライも氷の魔法で全てを凍らせるだろうと。
世界の平和の為を考えるならば、アリーナとクリフトの結婚させた方がいいという政治的判断だったとは言えるワケはなかった。
おつ!
しかし思うに戦い後の国家間パワーバランスって
かなり危ういよな
救国の英雄8人中3人も抱えてるサントハイム…
危ういが、クリフトとブライはアリーナさえ平穏無事だったら、無害だろう。
サントハイムも聖なる家らしく、他国に攻め込もうとか思わないだろうからな。
案外、平和にクリアリは愛を育むかもしれない。
「…ソロばっかりずるいわ」
「あらどうしてよ?」
「だってクリフトのお説教が私よりもずっと短いんだもの
ソロへのお説教の長さがスライムだとしたら
私へのクリフトのお説教はおおみみず位あるわ!
しかもくどくど回りくどい言い方ばっかりして
ソロにははっきり言いたい事言ってすぐ終わらせてるのに!
…前にね?お城に居た頃よ、一度お説教から逃げきったの
でもその3日後に顔を合わせた途端
さてこの間のお話の続きですが、ってまたくどくどが再開するんだもの、
あのしつこさにはびっくりしたわ」
「あはは、しかもあんたが分かった、って言うまで終わらないんだ?」
「口先だけ分かったって言っても駄目なの、
私がくたくたになってもう言い返せなくなるまで続くわよ」
「…つまりはちゃんとあんたが納得するまで、って事ね?
…ふふふ、ねぇ、知ってる?
おこるのとしかるのとは全然違うんだってさ
おこるってのはこうして欲しいこうして欲しくない、
って言う自分の感情を自分がすっきりしたいから
相手にぶつける事なんだって
相手が受けとめられるかどうかは関係無しにね
だからぶつけるだけぶつけたらすっきりしてすぐ終わるの
…しかるってのは大変らしいわよ?
自分の為なんかじゃない、相手の成長の為
何でそれがいけないのかを自分の感情は抜きにして、
相手が受けとめてくれるまで教え説くことだとかなんとか言っちゃってさ
相手の事がよっぽど大事じゃなきゃ
面倒臭くってやってらんないわよそんなこと
…しかもどんなに一生懸命やったところでその大事な相手には嫌がられちゃうし
あぁ、そもそも立場が下からだと諫めるって言うのかしら?
自分の立場が心配だったら普通強くは言えないもんだろうに
それでも強く言ってくるなんて
立場なんてどうでもいい位に相手のことが…なーんてね
…さて、クリフトのお説教は一体どちらかしらねぇ?」
「……だからなのかなぁ…
私、クリフトのお説教がすごーく嫌って訳じゃ無いの
私が分かったわ、って言うといつもクリフトは、
お分かり頂けて私も嬉しいです、ってほんの少しだけ、
だけどほんとに嬉しそうに笑うの
あの顔を見ると言い負かされちゃったっていう
イライラした気分がどこかに消えちゃって、
代わりになんだかあったかい気分になるのよね
……あぁあ、でもクリフトには内緒にしてね
調子に乗られてこれ以上お説教が増えたらたまらないもの!」
パトリシアをブラッシングしましたね!?
やめて下さいと何度も言ったはずですよ!!」
「だってあのブラシ地肌に優しい高いやつだろ、
パトリシアが喜ぶんだよ
ちゃんと洗ってるし構わないだろ?」
「構います!パトリシアの残り毛に気付く度にブライ様が
新しい毛が生えたと喜ばれてるんですよ?
あのお姿を見る度に胸が潰れそうになりますよ私は!!」
「…希望を与えてるって悪いことじゃないと思うんだ俺」
「決して叶わない希望を与えるのは残酷で悪いことです」
「おい待てお前の方がさらっと残酷な事言ってるぞ」
「とにかくブライ様のブラシの使用は禁止です!!
次にやったらソロさんの食器をパトリシアと共用にしますからね
残り毛どころじゃないものも混入しますが宜しいですか?」
「宜しくないよ誰だよ夕食当番こいつにしたの!?って俺だけどさ!はいはいあーもー悪かった悪かったもう使わねーよ!」
「…何ですかその態度は、反省ってものが見えませんよ」
「……いや、ちょっと何唱えてんのクリフト」
「…だけど、やっぱりソロばっかりずるいわ
クリフトに感情ぶつけられるなんて
なんだかとても面白そうだと思うのよね」
「…………感情以外のものもぶつけてるみたいだけど」
アリーナは満面の笑みで、右手の平に左拳を打った。
(そのやる気満々さは何だ、アリーナよ)
「姫様の御身は、私めの命に替えましても、お守り致しますゆえにご安心下さい」
柔和な笑顔で神妙に言っていたが、瞳は冷たいままに全く笑ってなかった。
(目が笑っておらんぞ。また問答無用に、ザから始まる呪文えを盾にするのだろ)
「陛下、爺にお任せあれ。滞りなく、そして姫様に何事もなく、事をすませる次第」
ブライはニヤリと笑うと、杖を小さく払い、握りしめた。
(サントハイムではなく、アリーナに何事もなくと言い切るか)
何度か、縁談は進めていたが、【なぜか】相手側から断りが先に来ていた。
理由はサントハイム王は薄々理解していた。
そして昨晩の夢――、
死屍累々の荒野に立つ三人の英雄。
「これからどうする?」
「爺は、どこまでもお供致します、姫様」
「姫様行く所、どこまでもお供します」
アリーナを余所に嫁に出すにも、余所から婿を貰うにも、何かがあればあの二人、特にあのクリフトは世界を滅ぼすのも厭わないだろう。
ならば、アリーナに害為す人間がおらんサントハイムで決してアリーナを裏切らず愛し尽くす人間を婿にするのが一番の平和の近道。
次の日、サントハイム王から、アリーナとクリフトの婚約が発表された。
「なぜ、お父様は急に許してくれたのかしら」
アリーナはクリフトの腕の中で、愛しい神官の顔を見上げた。
知らぬが仏とはこの事だろう。
山麓です。>>824小ネタ加筆。
>>827
クリフトさん、勇者に色々なもの(!)をぶつける前に
ブライ爺の髪にぜひザオリクをww
山麓さん、サントハイム王の夢は現実になるんですよ…ね?(((( ;゚Д゚)))
子供が生まれて、誰かに命が狙われる事があったら、現実になるかもな。
アリーナ「可愛い子供に手を出したのは誰」
キラーピアス装備。
クリフト「言わなければ、ザのつく死の魔法が唱えますよ」
ザラキ呪文詠唱準備。
ブライ「頭を冷やしてよく考える事じゃな」
マヒャド呪文詠唱準備。
サントハイムの胃が可哀想なことになりそうだ
まあ政治的判断で考えると救国の英雄の1人っていう優秀な人材を
他国に流出させ無い為に自国の姫と結婚させるのは
普通にありなんだよな
ただクリフトに英雄の自覚が全くなく
「私は姫様の従者としての務めを果たしただけですから」
で引っ込んじゃいそうなんだけど
王様も好きなら結婚すればよいではないかみたいなキャラがいいw
好きあってれば…
アリーナがクリフトの事を好きになってくれるのかどうかだなw
自分のイメージじゃ冒険中は「とても大事な旅の仲間」止まりなんだよなー
冒険後になんかフラグイベントないとアリーナが恋とかしなさそうなんだ…
戻ってきて立場が離れて初めてクリフトの存在の大きさを認識するとか…べただけどw
作り笑いに疲れきった午後の昼下がり。
平和になって良い事は、サントハイムに人々が戻ったぐらいにしか、私は思えなかった。
(クリフトとブライの三人で旅をしていた時はこんな事なかったのに)
地図本を眺めて行程を考えるブライ、そのブライの為に生薬を調合しているクリフト、そしてその手元をジッと見ている私。
本のめくる音、クリフトが生薬をすり鉢でする音だけが響く。沈黙が続いていても全く苦痛ではない空間。
薬が出来上がる様を見飽きた私は、そっとクリフトの方を覗き見た。
私の視線に気づいたのか、青い瞳が私の方に向けられると、優しく微笑んだ。その笑顔に私もつられてにっこりと笑った。
決して状況は良くないけれど、ほっこりと幸せな物が胸の中に広がった。
失って分かった。満ち足りている平和であっても手に入らないあの空間を私は求めていた。
「姫様、今度の縁談の話ですが、遠方の長旅に――」
大臣の話に、私はニンマリとした。
遠距離になるなら少数精鋭よね。とびっきり優秀な最強のお付き二人だけでいいわ。
どうせ断るんだし、今のサントハイムはあまり無駄使い出来ないし。
大人しく縁談をするのだから、これぐらいの我儘はいいでしょう。
「私のお供になる人選は任せてちょうだい」
きっと楽しい旅になると私は微笑んだ。
山麓です。ベタな小ネタで。
いいねー
情景描写が綺麗だ
旅はアリーナにとっては辛くても楽しい旅だったんだろうなぁ
でももっとベっタベタに
クリフトに会えなくて寂しいのにその気持ちに無自覚で
辛い理由が分からなくてイライラしてる
少女マンガなアリーナとかのシチュも…w
旅の間の雰囲気がいいな アリーナがんばれ!w
>>837
こんな感じ?
「アリーナ、お前は一生結婚しないつもりなのか?」
持ち込む見合い話を片端から蹴られ続けている大臣に泣きつかれ
サントハイム王は、ある日、娘とのお茶の時間を利用して尋ねてみた。
「そんなことはないわ。良い人がいれば結婚したってかまわないのよ。」
にっこり笑う娘にサントハイム王は溜息をついた。
「そもそもお前の言う『良い人』の条件はなんなのだ。」
「そうねえ、当然、私よりも強くなくっちゃ!」
「…この地上でそんな生物は、ピサロか勇者殿くらいですじゃ。」
傍らに控えていた宮廷魔術師が、小さな声で突っ込んだ。
「あら、その2人にだっていつか勝って見せるわよ!…でも、そうね。ピサロは問題外だし
ソロも伴侶って感じはしないわね。だいたいソロにはシンシアさんがいるし。」
「それでは結局、結婚する気はないというのと同じではないか?」
眉根を寄せた父親に、アリーナは肩をすくめた。
「…その条件でも、当てはまるのはごく少数ですじゃ…。」
「ふむ。それ以外にはないのか?お前と同じくらい強ければ良いと?」
「うーん、あとは、お互いに助け合っていける人かな。夫婦なんだし。」
「お前の傍にあって、お前を常に支えてくれる存在、か。」
「それは立場上、私の方が支えられることは多くなっちゃうかもしれないけど
でも私だって相手をサポートしたいわ。お互い様だもの。」
「例えば、無理してぶっ倒れた相手のために治療薬を探したり…とかもありますのう。」
「ん?何か言った、ブライ?」
「いえ、何でもありませぬわ。」
うそぶく宮廷魔術師を王は軽くにらむと、娘に向き直った。
「見た目の好みはないのか?顔とか背格好とか…。」
アリーナは考えるように頬に指をあてた。
太ってるとかは嫌だわ。でもそれは見た目の問題じゃなくて鍛錬の問題よね。」
「細身で締まっている体つきがよいということですかな。」
「うーん、まあ、そんな感じかなあ。」
「顔は?不細工でも構わないと?」
「ええ、それは構わないわ。でも、笑顔が優しい人だとうれしいかな。」
「優しい、ねえ。お前をこれ以上甘やかすような夫でも困るが…。」
「『これ以上』って何よ、お父様。でも私だってそんな人嫌だわ。
悪いことは悪いって言ってくれる人じゃなきゃ、将来不安だもの。」
「姫様のご身分にかかわらず、くどくど叱ってくれる人、と。」
「…ブライ。」
「いやいや、王よ、老人の独り言ですじゃ、お気になさらず。」
お茶会も終わり、アリーナが出て行ったあと王は宮廷魔術師をじろりと見た。
「…何も言わんでよい。お前の言いたいことは分かっておるわ。」
宮廷魔術師は澄ました顔で答えた。
「あの条件にあてはまる人間は、世界広しといえどもあやつしかないでしょうな。」
王は大きく溜息をつくと
「まあ、こうなることは初めから分かってはいたが…。」
苦笑いしながら、城に住む神官を呼び寄せるため、卓上の鈴を取り上げた。
乙!いいですねえ。個人的にこういう展開は理想的だ
サントハイム王ってゲーム中でもアリーナを大事に思ってる様子が分かるし
最初は反対してたのに途中から旅を応援してくれる物分かりのいい賢い王様で
クリフトの事も、アリーナを頼むと直々に言うくらい信頼してるんだから
親交も無いどこかの国の知らない王子か貴族にアリーナをやるよりはクリフトと結婚させようという気になる可能性は十分あるよね
アリーナもゲーム中で、どっちかというと強い人がいいけど私より強いとくやしくなっちゃうかもと言っていたし
まだ恋愛事に興味がないだけでそのうちに人の魅力は物理的な強さだけではないとアリーナも気づくでしょう
クリフトに十分チャンスはあるし、むしろずっと一番身近で支え合ってきたんだからクリフトとくっつく可能性が一番高いと思うんだ
「クリフト、陛下がお呼びですよ」
クリフトは呼ばれると、筆写をしている手を止め、顔を上げた。
「お伝えありがとうございます、司祭長様。では行って参ります」
羽ペンを置くと、クリフトは立ち上がり、王宮へ向かった。
(姫様の縁談の事ですか)
最初は心乱れたものだったが、最近では定期的な風物詩という受け止め方をしていた。
(どこから来る余裕なのでしょうね)
縁談を受けさせる為の説得という名の元であるが、アリーナと一緒に居られる時間が出来る事で、クリフトは湧き出る嬉しさを抑えられなかった。
クリフトは重々しい扉を開け、深々とお辞儀をした。
「クリフト来たか。そう改まらんでよい。例によってアリーナの縁談の事だが」
「今度はいずれの方でしょうか」
繰り返されたやり取り。クリフトは穏やかな表情で王の次の言葉を待った。
「クリフト、そなただ」
一瞬、クリフトは王の言葉を理解出来なかった。
「陛下――」
「早速だが、アリーナの説得を頼む」
「は……い…」
クリフトは動揺を隠し切れない足取りで、アリーナの元へと向かっていった。
「ブライよ、これで問題ないな」
「陛下、後はあの二人に任せましょうぞ」
王とブライはクリフトの後ろ姿を見送った。
「姫様、クリフトです」
努めて平静な声を出せたのは、完全に動揺しきったクリフトには奇跡的な事だった。
「入って来て」
「失礼致します」
「縁談の話でしょう。今度はどこの人? 」
「はい、その……」
普段と違う様子のクリフトにアリーナは怪訝そうな表情を向けたが、消え入りそうなクリフトの声を聞いて、驚いた表情をした。
「本当? 」
顔を赤らめながらクリフトは、小さく頷いた。
「私の答えは一つしかないわ。クリフトはどうなの」
アリーナはクリフトの抱きつきながら言った。クリフトには決心したように、アリーナの耳元で囁いた。
「私めの身も心も姫様のものでございます。これから一生ついて行ってもよろしいでしょうか」
アリーナは笑顔で「うん」と頷いた。
おお!連作キター(゚∀゚)
王様の率直な言い方とクリフトの反応に萌えましたGJ!!
ここは良SSがいっぱいの良スレですな
>>847
wikiにもまとめがあるけどいたストの台詞いいよね、アリーナがデレてて
「わたしが うさみみバンドつけたら クリフト なんていうかしら? ふふふ」
「○○! クリフトとおそろいなの!? なんか フクザツな気分……」
「あれれ… なんだか クリフトのことばっかり うかんでくるわ…」
「○○は いっしょに乗りたい人とかいるの? わたしは… みんなでたのしく乗りたいわ!」
「○○! ありがとう! あなた クリフトより やくにたつわ! まあ ちがうよさがあるんだけどねっ!」
などなど。他の台詞見ると冒険後から少し時間経ってる設定みたいだから成長して心境が変化したアリーナだったりしたら萌える
クリフトも神官らしくて真面目だけど相変わらずアリーナ大好きでかわいい
「そうですね姫様、二人の力で何とかしましょう」
「アリーナ姫様にならば この身を ささげても かまいません……。」
「あの方への 思いと 同じくらい ほしいお店を 見つけました……ぽっ。」
「ひ 姫さまっ! よければ 私と デートを! あ いやっ お店を交換しませんか?」
「私だったら いつでも 姫さまのところに とんでいくのに… あっ なんでもありません。」
「そろそろ 賞金の使いみちを 考えても いいころですね。 あの方へ なにか プレゼントでも……。」
他にも2人での掛け合い台詞も多かったし萌えた
自分はSPとDSのしかやった事ないけどwiiバージョンとかでもいい感じの台詞はあったんだろうか
山麓さんのも>>843-845 >>848-850さんのも、
冒険後のアリーナは落ち着いてきたけど、お転婆も健在ってところが理想的。
クリアリ、ブライ、王さまがそれぞれを信頼してるっぽいところもいいな
本当好みのSS読めてすごくうれしい
職人増えたと勘違いさせてしまったorz
つうか山麓さん筆早いな!
ブライが味方なのってすごく好きだ
ゲーム中もあほだうつけだ言いながらもクリフトの事
心配しまくってたし、実はかなり可愛がってるんだろうなぁと思ってる
二人の外堀は案外サクサク埋まるんじゃないかな
ただなんだろう、姫様もクリフトもフラグクラッシャーな気配があって
かえって周囲の人間の方がやきもきさせられてそうなイメージがw
いたスト台詞はライアンとククールの突っ込みがニヤニヤできたな
公式カップリング成立してたよ
「最後にクリフトに会ったのはいつだったかしら」
突然の質問にブライは首を傾げた。
「わしに聞かれても困ります」
いくら教育係と言っても、何処で誰とあったのか、そんなことまで一々把握していない。
「…最後に会ったとき、ブライも一緒だったのよ。」
「あ…」
思い出したのか、ブライは記憶をたどりながら答えた。
「あれは先月の初めでしたな。確か、クリフトが戻っていて、久しぶりに礼拝を」
「…一ヶ月以上も経ってるんだ」
「そうなりますな」
ブライが抱えてきた大量の書類。文句一つ言わず目を通して判を押し続けていたアリーナだったが、
手を止めると大きくため息をついた。
「前は毎日一緒だったのにね」
「そうですな。あの時とは状況が違いすぎますからな」
「でも、旅に出る前だってほとんど毎日顔は合わせてた」
「あの時とも、状況が違うんですよ」
旅から戻り、アリーナは真面目に王女としての公務を全うしていた。
いつまた消えてもいいように、と縁起でもない冗談を言いながら、サントハイム王は
アリーナに本格的に時期女王として実務を任せるようになっていた。
「クリフトはなんで忙しいの」
「今後サントハイムの教会を任される者として、やることは山積みということです。
本当ならばもっと早くに修行に出るはずだったのですから、まあ、
毎日顔を突き合わせてた日々の方がおかしかったと言えますな。
ほら姫様、午前中に終わらせませんと」
ブライにせかされて、アリーナは仕方なくまた書類に目を落とした。
(会えないほうが普通なんだ…)
自分は王女で、クリフトは神官。確かに、王女と神官が毎日一緒に過ごすなど聞いたことがない。
「これが、本当の私の生活、かあ…」
アリーナはぽつりと呟いた。
クリフトも神官としての本当の毎日に戻った。お互いに、普通の日常に戻ったのだ。
城内の渡り廊下で見覚えのある後姿を見たアリーナは、思わずその名を叫んだ。
「姫様!お久しぶりです」
クリフトは振り返ると、慌ててアリーナに駆け寄った。
「本当に久しぶりよ。どうしたの?帰ったの?」
「今日はこちらで会議がありまして。そのためにいったん戻りました」
「じゃあ、またすぐ行くの?」
「はい、夜には発ちます」
夜。ほんとにすぐに行っちゃうんだ。アリーナは落胆した顔色を隠せない。
「ねえ、少し話せない?」
「…申し訳ありません。今日は立て込んでおりまして、今もすぐに行かないと…」
「…そう」
あまりにも暗いトーンのアリーナの声にクリフトは動揺した。
「何かご相談でしたか」
「…ん、相談っていうか」
ただ話がしたいだけというか。なんていえばいいんだろう?
アリーナが答えに詰まっていると、クリフトが口を開いた。
「あの、どうにかして近いうちに、時間を作ってまいりますから。
そのときまで待っていただいてもよろしいですか?」
「うん。いつでもいいよ」
「本当に申し訳ありません。失礼いたします」
一礼すると、クリフトは駆けていってしまった。
残されたアリーナは、さっきから忙しい胸の鼓動に困惑していた。
(ドキドキしたり痛くなったり、なんなのよもう)
「そのようですな」
新しい書類の山を前に、アリーナは執務室でつまらなさそうに判を押していた。
「きちんと目を通していただかないと」
「ちゃんと読んでるもん」
つまんない。つまんない。つまんない。
世界が平和になったのはいいけれど、もう一年近く、ろくにクリフトと話してない。
ブライにはああ言ったものの、アリーナは心ここにあらずだった。
「つまんない。毎日クリフトと会う方法ってないの?」
その言葉にブライは目を丸くした。
「…なんですと?」
「前みたいに、毎日クリフトとお話したい」
何をそんなに話していたのか。アリーナはよく思い出せないが、
笑顔で相槌を打つクリフトの姿は昨日のことのように思い出された。
「クリフトがいないと、つまんない」
ぽつりと呟くと、アリーナは机に突っ伏した。
ブライはしばらくそんなアリーナを見つめて何か考え込んでいる風だった。
「簡単な方法がありますぞ」
ブライが口を開くと、アリーナは飛び起きて目を輝かせた。
「えっ!なに?どうすればいいの!?」
「クリフトと、夫婦になればよいのです」
「ふ、夫婦っ!?」
アリーナは顔を真っ赤にしてうろたえた。
「な、何言っ…」
「友達でも毎日毎日顔を付き合わせるようなことは滅多にありませんからの。
そうなると、夫婦が一番丁度よいではないですか」
「そ、そういう意味じゃ…」
アリーナが消え入りそうな声で呟いた、そのときだった。
入り口に目をやると、クリフトが立っていた。
アリーナは耳まで真っ赤にして硬直した。
「な、なななんで…」
「時間を作ってまいりました」
クリフトはにっこり笑って答えると執務室に入り、ブライの隣に腰をかけた。
「ブライ様もお久しぶりです」
「うむ」
ブライは笑いをこらえながらクリフトに答えた。
「もしかして今はご都合が悪かったでしょうか?」
アリーナはもうクリフトの質問に答えられない。
「急ぎの仕事ではないから問題ない。それじゃ、わしはこれで」
アリーナが「ちょ、ま、」などと言っていた気がするが、ブライは立ち上がって部屋から出て行くと
そっとドアを閉めたのだった。
終わりです。
個人的には旅の途中でくっついて欲しいですが、この流れで考えてみました。
また次回も期待です
そしてまた新しいSSきた!
味方ブライいいな、そして無自覚アリーナがかわいい…
今晩はこの続きを妄想しながら良い眠りにつけそうだ
ブライもGJ!
赤面アリーナが可愛くて死ねるレベルだ
クリフトが意識してないってのもいいな
この後の展開を考えてニヤニヤしてしまう
理想のSSが降ってくるよ!?(驚愕)
>>855さん
いや本当にご馳走さまです
自分このスレに居着いてて良かった…!
サントハイム王のキャラはアリーナの幸せを祈って応援してくれるナイスガイでもいいし
煩悩さんのサンちゃんみたいにちょいとやきもちやいちゃう可愛いオヤジでもいい
60年以上前、幼なじみの女性に求婚していたとAFP通信が14日伝えた。
この幼なじみは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれの
アマリアという名前の女性。
アマリアさんによると、2人が10歳か12歳の時、
新法王から、赤い屋根と白い壁の小さな家の絵を描いた
ラブレターをもらった。手紙には「結婚したら、こういう家を買うんだ」と書かれていた。
2人の淡い恋はアマリアさんの両親の反対に遭い成就しなかった。
「子どもの頃のことよ」とアマリアさんは報道陣の取材に語った。
手紙は両親に破り捨てられたという。
フランシスコ1世はその後、誰とも結婚せず、
言葉通りに聖職者の道を選んだ。
なんか色々迸りました
一方の神官は憂いに満ちた青い瞳を落とし、一方の老魔術師は黒い瞳を宙に仰がせていた。
身分違いのお姫様とお付きの神官の話はおとぎ話のように「めでたし、めでたし」という結末を一旦迎えていた。
しかしおとぎ話とは違い、神官の憂いは新たな局面を迎えていた。
「私めが職業柄、性格上、全く経験なく、奥手である事が要因の一つと認めますが……」
「姫様にそのような知識を得る機会を与えなんだ、教育係としての儂にも責任はある事は認めよう。しかしお主の知識でどうにか出来ぬのか」
「出来ていれば憂いていません。それに姫様に対して、恐れ多くも……」
「恐れ多くも何も、お主は姫様の許婚。接吻一つでつまずかれると、それからどうするつもりじゃ」
ブライの言葉で顔を真赤すると、クリフトは下を向いて沈黙した。その生真面目で奥手な神官の様子に、老魔術師は大きなため息を吐いた。
「あっ、やっぱりクリフトだ」
軽快な足音と共にアリーナが近づくと、クリフトに腕を絡めていた。
「姫様、このような……」
「もう、クリフト」
「そうでした」
もう長年の習慣だが、婚約した今では必要のない説教をしようとしたクリフトに対して頬を膨らませて、アリーナは抗議するように見上げた。
「そういう所がらしいのだけど……、クリフト何かあったの? 」
変わらない笑みの中に、引っかかるものを感じたアリーナは心配そうな表情を浮かべた。
「何もありません」
己の心の中を見透かされたように思ったクリフトは慌てて、心配させないように否定した。その様子にアリーナは少し考えると、再びまっすぐクリフトを見つめた。
「クリフト、今から大丈夫? 」
「ええ、大丈夫ですが」
「ちょっと付き合って」
アリーナはクリフトの手をグイッと引っ張った。
倒れこんだクリフトをアリーナは心配そうにのぞき込んでいた。
「大丈夫です。少し酔っただけですので」
「良かった」
あの後、二人は騎乗の人となっていた(乗馬出来ないクリフトはアリーナの後ろに必死にしがみついていただけだが)。そして城の見える丘の上に二人はいた。
「クリフト……、何かあったの? 」
不安そうな表情を浮かべたアリーナにクリフトは頬を染めながら優しく微笑んだ。
「姫様にご心配かけて申し訳ありません。ただ自分の不甲斐なさに心を痛めていただけです」
「どういう事? 」
「本を読んで知識があるというのに、何も出来ない事に。恋し方は分かっているのに愛し方が分からない事に。今も姫様に触れる事を恐れ多いと思ってしまう事に」
クリフトの指先がアリーナに触れる前に空回りした。
「私も似た事考えていた。クリフトが好きというのは分かっているけど、どうすればいいか分からないの」
空回りしているクリフトの指先を、アリーナは両手で包んだ。
クリフトはゆっくり起き上がると、震える一方の手でアリーナの手に重ねた。
「クリフト、そんなに恐れなくてもいいよ。私は大丈夫だから」
切なげに見つめるアリーナの瞳から、クリフトは目が離せなかった。そしてアリーナにそのような瞳をさせる自分に対しての自己嫌悪に陥っていた。
「こういう不安な時に、世の中の恋人同士はどうやって安心感を得るの? 」
「ここにいますという愛情表現によってでございます。私も知識上でしか知りませんが」
「だったら、二人で一緒に学んで行きましょ。いつもクリフトの方が先に進んで悔しかったけど、今度は一緒に進めるし。では一番最初は何から始めたらいいの?」
「では目を閉じて頂けませんか。そのすぐ出来るかは分かりませんが……」
真っ赤になって視線を落としたクリフトにアリーナは笑いながら目を閉じた。
丘の上、二人の姿はゆっくり一つになった。
少し甘すぎたか。後はまかせた。
これ以上甘いのは書き手の限界。
クリフトは奥手な方が色々捗るw
乙です!奥手でうぶな2人が可愛すぎるw
甘甘で萌えて幸せな気持ちになりました
やっぱりこの2人はかわいいなあ!
>>863
切ない…純愛だね
実際にもこういうドラマチックな話しってあるんだね
衝動的に甘くもなんともないちょいシモコネタ
「やればできるんだよ!、やらないからできないだけなんだ。
お前ならやれる、俺はそう信じてるぜ!!」
「…ソロさん。良いこと言ってる風味にとんでも無いこと言ってませんか」
「その通りですぞ、為せば成る、為さねばならぬ何事も、と言いますからな!」
「あぁ、はい、ライアンさんは大真面目に受けとめられてますよね分かります」
「安全日と危険日なら占えますよ?…あっと、的中日でしたわね」
「どうか占いの力はもっと別の事にお使い下さいミネアさん」
「私は道具を仕入れる位しかお手伝い出来ませんが、欲しいものがあればなんなりと」
「…トルネコさんは一体何の道具を仕入れるおつもりですか、何の!?」
「実際問題、どこまでいってんのよ二人とも」
「この間はサランまで行ったわよ?
二人きりなんて初めてでドキドキしちゃったわ」
「はい、御約束一丁頂きましたー!やけるわねー」
「メラミで突っ込まないて下さい、本当に焼けてますから!」
「…うふふ、でもクリフトったら二人きりだとちょっと強気なのよ?」
「ひ、姫様っ!?あまりそのようなことを人前では…!」
「『人がたくさん居ますしはぐれたら困りますから』って
…クリフトの方から手を握ってくれたの!
嬉しかったなー」
「………わしは生きてる間にお世継ぎを目にすることは出来るんじゃろうかのぅ…」
結婚後も奥手そうだなとか思っただけなんだごめん
「持っております。しかし姫様、間食が最近特に多い気が致しますが…」
「最近、体ダルいし、すぐ眠たくなるし、運動量減ってるし太っちゃうかも」
「…それ一度医者に行った方がいいと思いますがね。後々の事も考えて」
「トルネコさんどういう事ですか?」
奥手もいいが、鈍いのもいいかもな。
結婚後でも奥手で鈍くて周りをやきもきさせる2人が可愛くてほほえましいなw
ところでDQ10でアリーナの衣装も作れるようになったみたいだね
原作のと細かいデザインは違うけど3Dリアル等身のクリアリ衣装が一緒にいるの見るとやっぱり嬉しいわ
かわいい上にワロタw
サントハイム王もブライも嬉し泣きしそうだ。
出産日は上記でサントハイム中枢部は完全停止だな。
冷静に三人三様仕事をしようとするがソワソワして仕事にならない。
二人目は髪と性格がクリフトで顔がアリーナの王女とか
それはそうとラインハットのヘンリーってこの二人の子孫な気がしてならない
6→4→5の時系列はわかってるけど、各人物の家系は明確にされてないので
いろいろ想像できていいよね!
昔ゲーム雑誌の付録かなんかで、家系図みたいなのを見たような…
>>876
ラインハットのヘンリー、確かに見た目がクリフトで中身がアリーナっぽいww
みなさんセンスありますね~
わざわざあのデザインを採用してるあたり
クリフトの子孫の可能性が高いんじゃないかな、とか思ったw
とりあえずラインハットはサントハイムの後々の姿な気がする
ハット(ヒュッテ)=仮の家とか山小屋
ライン=系譜、連なる
ヘンリー(ハインリヒ)=家の主
災害か何かで仮の場所に移動したサントハイムが
そのままの場所で安定しちゃった国がラインハットとか妄想した
ただSFC版は正直微妙
つうかどうにもアイシスがミネアとクリフトの子孫っぽく思えてならない
アイシスの名前もとネタがイシスだとすると
エジプト=ジプシー&月の女神からの連想+予知の力で
高確率でアイシスの先祖はミネア
でもミネアが一人で建国するとは思えないし
世界的災害とかあった場合
難民とか救済してそれを引き連れて村とか町とか作りそうなのはクリフト
なにより国の名前がテルパ=テンプルだとするとテンプルドール=黄金の寺院でものすごくクリフトくさい国名にw
なんというかクリフトをアリーナの相手?候補として公式が認識したのは
ファンの声を受けて大分経ってから、って印象なんで
SFC版5発売当時はあまり考慮されてない気がするんだよな…
でもクリフトの子孫がマリアはないよ多分
4のファンにサービスするにあたって
マリアは位置が地味すぎてあまり美味しいキャラじゃないし
ちなみにマーサはホイミンの子孫、パパスはライアンの子孫説が好きだ―
自分も5(リメ版)初めてやった時はなんとなく性格とか見た目、属性的に
アイシスはミネアで、ヘンリーはアリーナ+クリフトっぽい、そうだったらいいなあと思ってた
ライン(線)ハット(帽子)でクリフトの帽子が国名の由来とかもいい気がする
みなさんの家系の話とかから、二人が後々語り継がれる夫婦になってたらいいなあ
とか妄想しちゃったのでww
~女王のキラーピアス~
サントハイム王立博物館へようこそ!
ここにはサントハイム王家ゆかりの貴重な品々が収められています。
ガーデンブルグの岩山を瞬時に溶かした≪マグマの杖≫や、宮廷魔術師
マドルエが探し求めた≪いかずちの杖≫、魔王の目をも欺いたと言われる
≪変化の杖≫など、芸術的、学術的にも大変価値のあるものばかりです。
その中でも最も有名で国内外からも人気が高いものといえば、こちらです!
このピアスは、世界を救った導かれし者たちのひとりでもあった先々代の
アリーナ女王がその戦いの中で身に着けていた武器で、同じく導かれし者で
あり、のちに女王の夫となった大神官のクリフト様から贈られたものです。
ほら、このピアスの裏に彫られている文字…見えますか?これは地上の国の
言葉ではなく、天空の神々の間で用いられている言葉で書かれていると
言われています。「永久<とわ>にあなたのそばに」と言う愛の誓いが刻まれて
いるんですよ。女王は世界が平和になってからも、肌身離さずこのピアスを
身に着けていたそうです。我が国で結婚の誓いに、男性が女性にピアスを贈る
風習はこのことに由来すると言われています。
「う~~ん、そうですなぁ…いやはや私からは何とも…」
「あの二人の縁談がそろそろまとまる暗示であろうか?」
「どうでしょうなぁ…」
うららかな春の午後。
サントハイム国王と宮廷魔術師が頭を悩ませていた矢先、その「悩みの種」が
勢いよく飛び込んできた。
「お父様、ブライ!ちょっと聞いてよ!クリフトったらひどいのよ!!さっきまで
クリフトに組手の相手になってもらってたんだけど、スカラとかマヌーサとか
私に不利な呪文ばっかり使うから、魔法を使うのはずるいって言ったら何て言ったと
思う?『魔法も私の実力のうちです。でもザキは使いませんからご安心くださいね。』
ですって!!失礼しちゃう!!クリフトがその気なら、私も容赦しないわ!」
部屋を出ていこうとしている。呆気に取られながらもブライはアリーナに声を掛けた。
「ひ、姫様どちらへ?」
「着替え!≪光のドレス≫を装備してもう一回勝負してくるわ!!」
怒っていると言う割には嬉しそうに駆けていくアリーナの後ろ姿を
二人はため息で見送った。
春の日差しを受けてきらめくおてんば姫の笑顔のそばで、キラーピアスが
優しく輝いていた。
~FIN~
うをー!可愛い!GJです!!
クリアリの勝負のやりとりもすんごく可愛いし
王様の夢の内容もとっても素敵で萌えました(*´∀`*)どうもありがとうございます
光のドレス着て再勝負もとい乳繰り合う様子を周りの人達も微笑ましく見てるんだろうな~!いいな~
「永久<とわ>にあなたのそばに」
天空の文字ですか・・かっこええなあ
刻んだのは勇者かマスドラ様かクリフト本人か
しかしこのキラーピアス、
「アリーナ女王がその戦いの中で身に着けていた」
「のちに女王の夫となった大神官のクリフト様から贈られたもの」
要は冒険中にすでにクリフトからアリーナへ贈られていたブツなわけです
冒険中の二人の様子を知っている者は、
冒険のあと結婚が決まってから、改めて言葉を彫って贈り直したんだろうな・・と思うんだろうけど、
後世の博物館の観覧者は、「冒険中から口説いてたのかッ!!」と思うに違いない・・
そ れ が ま た い い ( ̄ー+ ̄)
小瓶さんの書かれるクリフトは頼もしくて爽やかかっこいいですね!
自分の脳内クリフトだと
「えー、そしてこちらは神官クリフトが女王との 組手練習の際に
愛用したと云われる
『神官の棺桶』です
度重なるザオリクの跡をご覧下さい」
みたいな大惨事勃発
GJ、GJ。可愛いな。
妄想広がったので掻いた。パラレルネタ注意。
『因縁は巡る』 -作:山麓
「はぁ、素敵」
深い緑色の神官服に身を包んだ橙色の髪をした緋色の瞳を持つ少女は《アリーナ女王のキラーピアス》の前でため息を吐いた。
「アリーナもこういう話に憧れるのかい」
「二度攻撃出来る武器って、何て素敵。ねぇ、クリフト王子」
「そっ、そういう意味ですか、アリーナ」
深い青色の髪を持った優しげな少年は、がっかりしたような表情を浮かべた。
「いつか、こんな武器を持って、世界を旅したいわ」
「それはなりません。貴女はこの私…、サントハイムに必要な方ですから」
「一神官の私がいなくてもいいと思うんだけど? 」
「なりません、なりません。絶対なりません」
少年は少女の服を持って、首を左右に振った。
「ブライ、いつになったらアリーナは気づいてくれるのだろう」
「知りません」
教育係兼王宮魔術師の青年ブライは気の弱いクリフト王子に首を振った。
「そんなに大切ならば、王族の権限で婚約してしまえばよろしいかと」
「身分の差が……。それにアリーナを縛り付ける事なんか出来ない」
救いのない程に落ち込んだ王子に宮廷魔術師は頭を抱えた。
伝説の導かれし者の血筋を受け継ぐ王子と神官と宮廷魔術師の歴史は違った形でサントハイムでそうして繰り返されていた。
山麓さんのパラレルも拝読できて幸せ!書いてよかったv
>>886
実はピアスを贈る時の物語もできておりまして…よろしければこちらもどうぞ!
~誓いのキラーピアス~
いつもと同じ朝。
しかし勇者一行にとってはただならぬ緊張感の漂う朝だった。集まった仲間たちを見つめ、
勇者は静かに、しかし力強く切り出した。
「いよいよ明日は魔界へ乗り込む。次に地上に戻るのは…デスピサロを倒してからになる
だろう。それがどれくらい先になるかは、正直俺にもわからない。だけど必ず、必ず皆で
戻ろう!!…とまぁ堅い話はこれくらいにして、今日は一日自由行動っつーことで!明日
の朝、ここに集合な。特にマーニャ、カジノで徹夜とかすんなよ!」
「!!うっるさいわね~!わかってるわよ!!」
ムードメーカたちのやり取りで場が和んだ後、導かれし者たちはそれぞれに大切なひと、
思い出の場所へと向かって行った。
「…うん…」
静寂が漂うサントハイム城。その自室にアリーナはひとり佇んでいた。窓から差し込む傾
いた陽の光が、彼女の横顔を照らし出す。旅に出る前には見たことのなかった、愁いを帯
びた表情に、クリフトは自分の鼓動が高まるのを感じた。
「母君と、何をお話しされたのですか?」
目の前にある肖像画の美しき女性は、穏やかな微笑みをたたえて二人を見つめている。若
くして天に召されたサントハイム王妃、アリーナの母である。
「これまでの旅のこととか…明日のこととか…。なんだか不思議ね。こんなにじっくりお
母様と向き合ったのって初めてかもしれないわ…。このお城がこんなにも恋しいって思っ
たのも初めて。ちょっと前までは、ずっとここを飛び出したいって思ってたのにね…」
寂しげな笑顔でクリフトを振り返ったアリーナは、どきりとするほど肖像画の王妃に似て
いた。
「この肖像画、お母様がサントハイムへ嫁いでくる前に描かれたものなんですって。ちょ
うど今の私と同じ年の頃かしら…」
それを聞いたクリフトは、込み上げる様々な感情を抑えるように深く息をつき、王妃の肖
像に目礼を送った後、ポケットから小さな箱を取り出した。
「なあに?」
「明日からの戦いに…デスピサロとの決戦にお使いください。」
「!!これ、キラーピアスじゃない!私のために…?」
「はい。」
「…ありがとう…嬉しいわ!…あら?この裏の文字は?見たことのない文字だけど。」
「それは…天空の世界で使われている言葉です。先日天空城を訪れたときに、城内にある
図書館に立ち寄る機会があったので、その時に書物などを拝読して少しだけ覚えたもので
…。」
「えぇ!?天空の言葉!!?すごいわ、クリフト!あの短時間でそんな勉強までしてたな
んて!さすがね。ところで、何て書いてあるの?」
「え、あ、そ、それはですね。あの…」
途端にうろたえるクリフトをアリーナは不思議そうに覗き込んだ。
「ふーん?クリフトが掛けてくれるホイミとかスカラみたいな?」
「え、えぇ、まぁそんな感じですかね…」
「そうなんだ…ありがとう。ねぇ、さっそく着けてみてもいい?」
「えぇ、ぜひどうぞ。」
アリーナは鏡台に向かうと、今着けているピアスを外して、はたと手を止めた。そしてク
リフトに向き直り、手元のキラーピアスとクリフトを交互に見つめながら呟いた。
「ねぇ、せっかくクリフトがくれたものだから…クリフトに着けてほしいな…」
心なしかアリーナの顔が赤いのは、夕日に染まっているからであろうか。それとも…
クリフトは震える手を姫に悟られないよう祈りながら、そっとその両耳にピアスを着けた。
鮮やかな橙色の髪に、翠色のピアスがよく映える。アリーナは満足げに微笑み、再び母の
肖像の前に立った。
「それではお母様、行ってきます!次に帰ってくる時は、お父様や城のみんなも一緒だか
ら…待っててね!さぁ、クリフト、行きましょう!」
「はい!」
優しい母の瞳に見送られ、二人は城を後にした。
ピアスに誓われた言葉の本当の意味を、
クリフトが伝えるのは…
アリーナが知るのは…
まだ少し、先のお話――
<FIN>
うちのクリフトさんは、戦闘や神官職はきっちりこなしますが、恋愛に関しては
やっぱりちょいヘタレみたいですww
いやー、凛としていい感じです
恋愛に関してはちょいヘタレってとんでもない
ピアスにこんな言葉刻んじゃうだけでも大したもんじゃないですか
いち神官のくせに姫に対してなんてことを
山麓さんのはちょいドキッとしたなあ
青年ブライを見てみたい~~
相変わらずクリフトの方が敬語なのには苦笑い
あれだね、神官は普段話してる時はむしろお兄さん風味のテキパキ口調で
うっかり恋愛スイッチ入っちゃうととたんに挙動不審になるイメージ
周囲は「あいつはアレさえなければなぁ…」みたいに生暖かく見守ってると良い
※パラレルネタ注意
>>888続き
―何世代後のサントハイム
「選ばれし者であり、偉大なる魔術師ブライ様。これは貴方のお導きでしょうか」
サントハイム城奥にある肖像の間にある若き王女と神官、そして老魔術師が描かれている絵の前で同じ名を持つ遠い血統の果ての若き魔術師が呟いた。
「本当に似ているのね、私と王子、伝説の王女と神官。勘違いする訳だ」
「アリーナ」
自分とよく似た同名の王女を神官は見据えて言った。
「王族の血が混ざっているとかの、父の話はあながち嘘じゃなかったのね」
「よく来てくれた話とは―― 」
「分かっています。あのお人好しで生真面目な王子を惑わさないようにすればいいんでしょう。王子はロマンチストだから、勇者のおとぎ話とこの肖像画に流されて、勘違いしているだけです。聡明な方だから、きっと間違いに気づいてくれます」
神官は笑顔を魔術師に向けた。しかしその瞳はどこか複雑な感情が映し出されていた。
「サントハイムは昔ほど身分の事は言わなくなったけど身分違いだし、私は戦士になればよかったのにと言われるほど神官としては出来はよくないし。王子にはもっとお似合いの優しい慎ましやかな人を相手にすれば、幸せになると思うの」
ぎこちない言葉は神官の動揺を表していた。
「王子の傍は居心地いいので離れがたかったけど、今度の復活祭が終わったら、私ゴットサイドにすぐ向かいます。だからブライ様の心配はもうすぐ解決します」
自分に言い聞かせるような口調で一気にまくし立てると、ペコリと神官は魔術師の頭を下げ、部屋を出て行った。
「まて、私の話を聞け!!」
魔術師は自分が考えていた真逆の展開に慌て、神官を追った。
(王子といい、アリーナといい、全く揃いも揃って、同じ考え方をして。好きなら素直になれ)
心労で抜け毛が増えそうだと、魔術師はため息をついた。
(ええい、くそ。お前達がくっつかなければ、私の目覚めが悪い)
過去の偉人と似た容姿を持ち、名が偶然一致した二人を取りなす為に、同じように名が一致した魔術師は、歴史を繰り返すかのように奔走する事となる。
立場が変わってもアリーナに振り回される関係は変わらないんだなw
クリフトが王子だと、うかつに強く出ると「命令」になりかねないから
更にもじもじした言動になりそうだ…
今検索してもどうしても見つからない…閉じちゃったのかな?
どこで聞けばいいかわからんので、ここで知ってる人がいたら教えてください
とりあえずここで聞いたところでURL晒せる訳でなし
検索キーワードを
クリフト、翼、血、魔族、微笑とか
アレな感じのもので探せば引っ掛かりそうな気がするぞ
でもクリフトの名前のもとネタらしき逸話見てると
あながち人外設定もはずれではないのかもしれないとか思ったw
しかし言われてみれば閉鎖してるHP多くて寂しいなぁ…
思い当たるのはあるけど閉鎖してるとおも
閉鎖しててもURL分かればInternet Archiveで見れる可能性もあるけど・・・
まあ個人のサイトさんはすぐに閉鎖される事も多いし、好きだった物が見れなくなるのは悲しいが仕方ない
このスレで新たなSSを投稿したり萌えを語ろう
>>901
クリフトの名前のもとネタらしき逸話というのが気になる
よかったら詳細を…
あぁあ、変な書き方した期待させてごめん
ただの当て推量という個人的妄想なんだ
4と5のつながりを考えてて、子孫なら同じ言語族に属するに違いないと思って
各キャラの名前のもとネタを妄想してただけなんだ…
ドラクエの名前は各国の単語の複数の
意味かけわあせに駄洒落を足したものと予測してるんだけど
サントハイム3人は国名が聖女(仏)+家(独)なのでフランスとドイツの間位のイメージで探すと
アリーナは高貴な(独)を意味するアデールのロシア語女性系が出てくるのでこれに闘技場のアリーナのかけ言葉ではないかなと
ブライはそのまま鉛(独)+無頼、無礼の駄洒落かな、と
ちなみに鉛は神秘哲学で老い、重い、鈍い、象徴の土星は規制を表すらしいし
クリフトは召し使いを意味するクネヒト(独)に
プリースト+クレリックの駄洒落かと思ったんだけど
ついでに聖クリストフォロス(世界中のクリストファーさんの語源)のイメージがありそうだな、と
クリストフォロスはキリストを背負って川を渡って聖人になった人なんだけども
世界で一番強い王に仕えるのが目的の人だったらしく
ついでに旅の守護聖人として世界中で信仰されてるとウィッキーさんは教えてくれました
旅の扉好きの設定とかアリーナの設定との兼ね合いをみると
可能性は無いこともないかな、と
ちなみに一説ではクリストフォロスは犬の頭をした人食い人種だったとかなんとか
FC版が発売されて20年以上、PS版が発売されて10年以上だからね。
書いている人が仮に当時20歳前後でも今は(ry
さすがに古本屋でも見つからないんだ
20年か…
いつか再リメイクかなんかでまた盛り上がればサイト復活とか昔の作品再掲する人とかもいるかもしれないし
なんにしろ20年以上も長らく愛され続けてるなんてすごいね
>>907
ファミコンの攻略本ならアマゾンのマケプレ見たらまだ沢山中古で出品されてたよ
ネット活用すればまだまだ昔の物でも手に入るさ
まとめ人さんもいつも更新ありがとう
サイトが閉じてく今このスレは貴重なオアシスです
それにしてもファミコン版のアリーナとクリフトは
無邪気で無垢なお姫様と有能で忠実な臣下のすれ違うジリジリとした
切ない少女漫画的な恋物語妄想になるんだが
リメイク版のアリーナとクリフトは
ドキッ!突然憧れのアイドルと共同生活送る事に!?ラッキースケベイベントもあるよ
みたいな少年漫画的妄想になるのは自分だけだろか
いやどっちも好きなんだけど
会話とかのインパクトでリメイク版の方が全体的にコミカルな感じになったよね
とくにクリフトは忠臣的な家来のイメージからあこがれのアイドルのおっかけっぽい性格に大きく変わった感じ
まあ自分も基本的にどちらも好きだが
なんかこの2人ってゲーム本編でもオリジナルとリメイクで人によって受ける印象が大分違うようだし
他の関連商品(小説、いたスト、プリアリ、4コマ、CD、ゲームブックetc.)でも色々と性格とか設定が違ってるから
どれが好きかによって、その人の理想と違う受け入れがたい作品に対してはたまに批判が出ることもあるけど
逆にその多様さのおかげで色んな人の萌えの琴線に触れて長く愛される原動にもなってるのかもね
家臣の事忘れてバトルに熱中するレズ僕っこに
比べれば多少のサイヤ人化は可愛く思える
クリフトは
FC、ゲームブックが
吠えずに飼い主の横にビッタリはりついて静かにしっぽ振ってる
よくしつけられたシェパード
リメイクは警戒心強くて無駄吠えしまくり
飼い主来るとしっぽバタバタ振ってお腹見せてはしゃぎまくる
芝系の雑種犬
そんな印象
ブロマイドこっそり所持のストーカー気質、ロマンチスト、差別主義、
妄想癖、アリーナ様何やっても最高思想
…属性盛り込み過ぎだろう
高所恐怖症はゲームブックが一番最初ってこのスレで見た気がする
マジですか なるほど…
身分違いで聖職者でくっつくのはやっぱり厳しそうだね
ドイツは聖職者結婚OKなプロテスタント発祥の国ではあるけど
フランス国境域はバリバリカトリックだし
王族は王族以外と結婚したら継承権放棄だし
クリフトは想いを伝えないまま気付かれないまま
報われないままずっと仕え続けて一生を終えそうな気がしてきた
5だと身分違いで自殺寸前カップルとかいなかったっけ?
7だとペペリンダとか
ドラマ性方向打ち出してからのドラクエの世界は割りとシビアだと思うよ
丁度分岐点な4の世界観はどっちなんだろ
それこそ能天気なリメイククリフトは
諦めきって色々悟りきっちゃう位に、
旅の後に現実に潰されると良い
旅の間がどれ程奇跡のような時間だったかを思いしって一人寂しく笑う位になると良い
それからアリーナの「壁なんかみんな蹴破っちゃうわ」で反撃開始して
導かれし者達全員で戦い抜いて幸せな未来を勝ち取れば尚良いと思う
レヌール城に大人になってから行くと身分違いカップルが住み着いてたけど、自殺寸前だったっけ?
むしろ図太いと思ったけどw
5
パパス×マーサ 王様×エルヘブンの民
5主×フローラ 元奴隷×大富豪の娘
5主×嫁 王様×一般人
ヘンリー×マリア 王子×元奴隷
7
キーファ×ライラ 王子×ユバールの民
まあ、男が身分上が多いけどなー
ペペリンダはリンダの両親死ぬ前に結婚してれば身分差はなかったのにね
あの二人はタイミングが全て悪かった
いやだから身分差あるから絶対ムリだとかは言って無いってば
シビアな中で意思通す方が萌えると言ってるだけだよ
大体4だって武道会優勝した褒美で
姫と結婚出来ちゃう世界ではあるんだし
でもパパスや5主については身分差があるからこそルドマンの人間の大きさや
グランバニアの寛容さとパパスの意思の強さが表現出来てるとも言えるんじゃないの?
ヘンリーなんかは色々あった上で結ばれてそうだけどね
一番クリアリの関係に近いかもしれない
ただ、ヘンリー自体は一度死んだもの扱いされてるとか王位継承者ではないとか
アリーナに比べると大分楽だけど
キーファについては単にあいつが何も考えて(ry)
王様が何年間も失踪しても崩壊しない国ってのも緩いよ
リアルとフィクションの境界は受取手の解釈しだいだと思ってる
まあ、ただの神官が王様と対面するなんて、とか
神に仕える者の結婚は許されないのか、とかそんな感じの
リメイククリフトの台詞を考えたら全くの障害無しって事はないだろ
満開の桜を見て思いついたネタ。明るいSSを落としたかったが、暗い死別ネタになった。苦手な人間はスルー頼む。
※死別ネタ注意
その花が咲く時は別れの季節と言われている。
神官服を畳み、その上に神官帽子と帯剣をクリフトは置いた。
クリフトは何か感慨深いものが過るかと思ったがそんな自分の予想を反して、心はただ静かだった。
形式上の挨拶は既に終わらせていた。肝心な時に役に立たなかった元神官を労い見送ろうという奇特な人間は
いる筈もなく、散った花びらを踏みながら、人気のない廊下をクリフトは歩いていた。
ゴーン、ゴーン……
四十日祭の弔いの鐘がなる。
「主よ、なんじの眠りし姫の幸いなる眠りに永遠の安息を与え、彼に永遠の記憶をなしたまえ。永遠の記憶……」
クリフトはお付きの神官としての最後の祈りを彼の人の為に捧げた。
あの途方も無い冒険が終わってすぐ、突如前触れもなく倒れると、日を追う毎に衰弱をしていった。
クリフトも無論不眠不休で身と精神を削り、自分が身につけた呪文を唱え、世界中の薬草を集め処方もした。
あらゆる手を尽くしたが、その甲斐も虚しく、アリーナは呆気なく永遠の眠りについた。
お付きとして、体の変調に気づかずに放置した咎で、クリフトが謹慎を申し付けられたのはそれからすぐだった。
「神官クリフト、その任を解き、サントハイムから永久追放する」
娘を亡くした王の怒りは収まる事はなく、その怒りは何も得しなかったクリフトに全て向けられた。
「それはあまりでもありませんか、陛下」
[黙れ、ブライ。本来ならば死を持って償わせる咎だが、今までの功名により罪を一等軽減の追放だ。そして儂に
も慈悲がある。お主に猶予を与えよう。アリーナの四十日祭が終わるまではサントハイムに滞在する事は認めるが
一切の葬儀に参加する事は認めぬ」
「了解致しました。陛下」
クリフトは膝をついて、頭を深々と下げた。
「ブライ様」
城から振り返る事もせずに出て行こうとしたクリフトの背後から憔悴したブライの声が聞こえた。
「全く、こんなになるまでした奔走した人間を追放するとは。あれは運命だったと皆、理解しておる筈なのにな」
白くなったクリフトの髪にブライは手を伸ばした。
「選ばれし者から解放され、隠者として流離うには、都合がいいぐらいです。それにどちらにしても旅立つつもり
でしたから」
「そうか」
「そういうブライ様も準備万端という所でしょうか」
「旅は道連れじゃろうて」
誰も見届ける者がいない花吹雪の中、旅装束の老魔術師と神官は互いに顔を合わせて寂しげに笑い合った。
花が舞い散る中で、隠していた腕輪状に編み上げられた橙色の髪にクリフトは優しく問いかけた。
周囲がいぶかしがる程に冷静だったのは、最後の最後でやっと通じ合った繋がりがあったから、その証が一房の髪
で作られた腕輪。
「難儀な事じゃの」
ブライは小さなため息を吐いた。自分が取り成した事とはいえ、このような顛末は求めていなかった。しかしアリ
ーナもクリフトも心は救われたのだからと何度も言い聞かせても、後悔の念は消える事は死ぬまでなかった。
「いいえ、後悔はしてません。ブライ様のお陰で姫様とまた旅が出来るのですから」
魂の安息を祈りながらも、彼の人の最後の願い「自由になりたい。魂は貴方と一緒に」を叶える為に、彼の人の心
と共にさすらうという相反する矛盾に満ちた旅に、王の怒りによって命を絶たれる事なく、無事に出る事が出来た
のも、このブライの力添えのおかげだった。
なぜもっと早くとは言わない、生きている内にとは言わない。
体を通い合わせる事は出来なかったが、心は通い合わせる事は出来た。
淡いピンク色の花びらが舞い散る中、三人はあてのない新しい旅へと旅立った。
崩れ落ちた城跡に美しいピンク色の花が咲いていた。
そんな季節の中、一人の老人が行き倒れて死んでいたのが見つかった。その死に顔は、焼け乾いた肌には深い皺が
刻まれていたが、表情は穏やかだった。
持ち物は髪で作られた腕輪、小さな骨が入ったロケットペンダント、ロザリオと身元がはっきり分かるものはなく、
杖にサンと読める文字が残っていただけだった。人々は老人を身寄りのない行き倒れとして、その丘の上に持ち物と
共に埋葬し、小さな石を墓標とした。
それが世界を救った導かれし者達の一人、元サントハイム神官クリフトの静かな最期だった。
やっぱり綺麗よね
そうでございますね、姫様。戻って来た甲斐がありました
サントハイムは世界で一番美しい場所じゃ
王位継承者を失い、国は潰えた…。悲しき美しさ。
文章中では、王は怒っていたように表現されていたが、
王妃に次いで娘までも若くして失ってしまった悲嘆はいかばかりか、想像に難くない。
そんな悲しいストーリーでも絵になってしまう気がするのが、この三人。
ただ単に好きだの何だのでは済まない、「立場の重さ」を伴う恋。
私は、障害の多さというより、この「重さ」に萌えるなあ。
心が舞い上がる…というような恋ではなく、どてっ腹にズシッと響くような恋ね。
毎度よいストーリーをありがとうございます。
乙です
クリアリはハッピーエンドもいいけどだやはりこういう切ないネタも似合うな…
悲しい話しだけど最期に心を通わす事ができていたという救いがあるのがいい
あとブライの優しさに泣けた
最後にアリーナとクリフトとブライの魂が会話してるのも良いです
この3人は天国でもずっと一緒にいてほしいな
どうかぼくとけっこんしてください」
サントハイム城の脇の小さな丘の上。
いつものように仲よく遊んでいた二人。
あたたかで優しい春の光にはぐぐまれたシロツメクサの花畑で作った花冠を差し出して、
少し顔を赤らめた幼い少年は、同じく幼い姫君に、突然求婚したのだった。
「へ?“けっこん”ってなあに?クリフト」
クリフトよりも幼い姫君は、結婚という言葉をまだ知らなかった。
一瞬戸惑うクリフトは頭をひねる。
けっこんすると、ふたりはずっとずっと、いっしょにいられるのです。」
「そうなの?じゃあ、もしわたしがクリフトとけっこんしたら、
いつでもいっしょにあそべるのね?
いまみたいに、ひがくれたらばいばいしなくちゃいけないってこと、なくなるのね?」
「はい。きっと、いちにちじゅういっしょにいられます。
よるねむるときも、いっしょです。」
「まあ、すてき!そしたらどんなにこわいゆめをみても、へいきだわ。」
アリーナは大きな鳶色の瞳を輝かせて、クリフトを見つめた。
「はやくけっこんしましょう、クリフト!
どうやったらけっこんできるの?」
「けっこんしき、というのをするのです。」
「けっこんしきね!じゃあさっそくけっこんしきをしてちょうだい、クリフト!」
アリーナはぴょんぴょんと跳ねた。
「ちょっとまってください、ひめさま。けっこんしきは、ぼくたちだけではできないのです。
ぼくはきょうかいで、いつもけっこんしきをみているからわかるのですが、
どうやらけっこんしきというのは、しさいさまにしていただくものらしいのです。」
「じゃあさっそく、しさいさまにおねがいにいきましょう!」
「はい!」
ふたりはお城の教会に向かって走って行った。
今日もクリフトと一緒に遊んでいらっしゃったのですか。
お二人は本当に、仲良しですね」
司祭様は、腰をかがめて視線の高さを合わせると、
小さな二人のお客の来訪を喜んで、にっこりとほほ笑んだ。
「しさいさま、きょうはおねがいがあってきたのよ。」
「ほうほう、姫様のお願いとはいったいなんでしょう。」
「しさいさま、おねがいです。ぼくたちのけっこんしきをしてください。」
「えっ?」
すぐにまた微笑んでふたりを見つめた。
「どうして二人は結婚式をしたいのです?」
「けっこんしたら、ずうっといっしょにいられるのでしょ?
わたしはクリフトとずっといっしょにあそびたいの。
だからよ!」
「ぼくもひめさまとずっといっしょにいたいのです、しさいさま」
二人の真剣なまなざしに、司祭様は微笑みながらも、少しだけ悲しげな顔をした。
一緒にいたいと思ったのですね」
「そうなの!」
アリーナは元気よく答えた。
「なるほど。しかし二人とも。結婚というのは、
愛を誓う大人の男女がするもの。
まだお小さいあなた方がするには、少し早すぎですね。」
司祭様は二人の頭をなでながら、目を細めた。
「えっけっこんって、おとなにならなきゃできないの?」
「そうです」
「しさいさま、おとなになるにはどうしたらよいのでしょうか」
真剣な表情で尋ねるクリフトに、司祭様はちょっとだけ困った顔をして答えた。
「神への感謝を忘れず、日々清く正しく過ごしていれば、いずれ自然と大人になれるでしょう。」
「えー、それじゃあ、いつまでまてばいいのかわからないわ。もっとよくおしえて、しさいさま!」
「そうですねえ…。わかりやすくいうと、まあ…歳でしょうか…。」
「なんさいになったらおとな?」
「15さいですか。15さいになれば、ひめさまとけっこんできるのですね」
ぱああと、クリフトの表情が明るくなる。それを見て、司祭様の心はまた、ちくりと痛んだ。
「…クリフト。あなたはひめさまよりも二つ年上でしょう。姫さまが15歳になるには、もう少しかかりますよ。」
「そ、そうか。えーとそうしたら、わたしが17さいになったら、ひめさまも15さいになるから…。あと…10ねんですね!」
「クリフト、10ねんってなに??どうやったらわたしは15さいになれるの?」
「おたんじょうびがあと10かいきたらよいのです、ひめさま」
「えーーーーっ 10かいも!?つぎのおたんじょうびだって、まってもまってもなかなかこないのに、それを10かいもまたなきゃいけないのね」
待つ、ということが苦手なアリーナは、その途方もない時間の長さにがっくりと肩を落とした。
不安そうに、おずおずと肩をすくめながら、うつむくアリーナの顔を覗き込むクリフトに、アリーナは視線を向けると、ふんっ、と勢いよく胸をはって答えた。
「いやになんてならないわ!わたしはずっとクリフトと一緒にいたいもの!10かいおたんじょうびがきたら、きっとけっこんしましょう、クリフト!」
「はい!」
クリフトは元気よく返事をした。そうして、二人は司祭様のほうを振り向くと、にっこり笑って言った。
「じゃあ、わたしたちがおとなになったら、そのときはちゃんと、けっこんしきをしてね、しさいさま!やくそくよ!!」
「しさいさま、よろしくおねがいします」
司祭様は何も言わず、ただ、微笑んだ。ふたりは勢いよく教会から外へ走って行って、きゃっきゃと追いかけっこを始めた。
司祭様はゆっくりと扉の外へ出て、仲良く走り回る二人の様子をさみしそうに眺めたーーーーーーーーーーー
青く澄みきったサントハイムの空に、教会の鐘が響き渡る。
魔族に脅かされた世界はすっかり平和を取り戻し、
失われていたサントハイム城の時間も、再び時を刻み始めてしばらくたつ。
あの春の日の約束から、季節は10回以上めぐっていた。
司祭はあの日の約束を思い出し、目を細めた。小さな子供たちに言えなかった、あの日の真実。
いくら仲が良くとも、姫君と従者。身分の壁がそこにある限り、幼い二人の純真な想いは叶うことがないのだと、心を痛めたあの日。
「……約束を…本当に果たせる日が来るとは、あの時の私は考えもしませんでしたよ」
「え?司祭様何か言った?」
「何のお話ですか、司祭様?」
目の前の、白い衣装に身を包んだ二人は、きょとんとして司祭を見た。
「いいえ、こちらのことです」
約束を果たせるはずの大人に近づくごとに、
その願いは叶うべくもないことを思い知っていく神官の苦悩を、間近で見てきた。
あの日痛んだ心のままに、若い神官が現実にさいなまれてゆくのを。
しかし、自分の予想は覆されたのだ。
世界を平和へと導いた英雄となった二人は、身分の壁を乗り越え、国王からも民からも祝福されて、
今日、この瞬間、幼い日に交わした約束を果たすのだ。
「それでは、二人とも。誓いの口づけをーーーーーーーーー」
つたない文章ですいません!
GJ!幼少の2人の様子がとても可愛らしくて
さらに最後の逆転ハッピーエンドも素敵で胸キュンしました
司祭様の優しい人柄も良いし、司祭様目線からのお話も良かったです
ありがとうございました
やっぱり2人が身分の壁とか苦難を乗り越えて皆からも祝福されて幸せになる王道ハッピーエンドな話しも大好きだ
あと幼少ネタも好きだ、萌える
ここはよく職人さん達が良質SSを投稿してくれるんで幸せだ
いつも萌えをくれる職人さん達とクリアリに感謝
悲恋もハッピーエンドもギャグもダークサイドもどろどろも
色々楽しめてお得なのがクリアリだと思う
クリアリの恋物語フローチャートが欲しくなってきたw
周りがみんないい人達で良かった
クリフトは太陽の香りがする清潔な下着と服を着ると法衣をはおった。そして階段を下りるとそこには宿の女将がいた。
「女将さん、病気中の着替えや洗濯までして頂いてありがとうございます」
クリフトは女将に対し、お礼を言った。
「何言っているのかい。洗濯したり着替えさせたのは、あんたの嫁さ」
「嫁?」
覚えのない言葉にクリフトは聞き返した。
「した事がないから教えてくれといった健気な嫁っ子だ。大切にするんだよ」
「嫁っこ?」
「何を言っているかい。ほれ、嫁っ子が来たよ」
女将の指さした先にはアリーナ。
(私の着替えや下着の洗濯を姫様が…)
クリフトは再び昏倒し、ベットの住人となった。
SSも小ネタも萌えたw
やっぱりパデキアは一番の萌え処~
…でも3人旅の間の洗濯って誰がやってたんだろね
「…洗濯、ですか…
それはつまり姫様のお召し物…なによりしししした…
い、いえ、あの、だっ、駄目です!姫様のお召し物に
手を触れ洗うなど恐れ多くて
私にはとても出来ません!」
「それならやり方教えてくれれば私、自分でやるわよ?」
「なりません、姫様にそのような事をさせてしまっては
私は王様に二度とお顔向け出来ませんよ!」
「…じゃあ、ブライ?」
「従者の私が居りながら、教育係であらせられるブライ様の
お手を煩わせる訳にはいきません、
やはりここは私が…!」
(最初に戻る)
みたいなループ想像した
…まあ、最終的にはブライかなー…
洗い終わった洗濯物を干すと、クリフトは吹っ切れたような爽やかな笑みで歯を光らせた。
クリフトでファイナルアンサーじゃないのか?
その境地に至るまでは
「クリフトったら丁寧過ぎるわよ
そんなに2回も3回も洗わなくてもいいのに
…それと何でずっと鼻抑えてるの?」
「…も、申し訳ありません、
まだまだ未熟者の私にはその、刺激が少々…」
「…洗い終わる頃に服の色が赤に変わってなければいいんじゃがの…」
みたいな事になってたり
それはともかく夫婦とかに勘違いされて、必死に否定するクリフト
と、何か面白くなくて拗ねるアリーナを想像した。
拗ねたアリーナをなだめている姿で、また誤解され否定して、アリ
ーナが拗ねるスパイラルに入ればいい。
2人で買い物に行ったら可愛いカップルだからおまけしてあげるね~と言われて
真っ赤になって狼狽するクリフトと、カップルって何?とクリフトに聞いちゃう天然なアリーナみたいなw
映画とかで中世ヨーロッパの王族の話し見てると
お姫様は洗濯どころかお風呂や着替えですら自分ではやっちゃいけなくて全部メイドとかにやらせるんだよね
アリーナはそんな城の生活が窮屈で抜け出したんだから頑張って自分でやろうとしそうだけど
はじめはやり方が分からないからクリフトかブライが手伝うんだろうなと
妄想はつきない…
炊事、洗濯、繕い物とかはあまりアリーナが興味もたなさそうだし
そもそもクリフトがやらせないんじゃないかな
ブライもやらなそうだから
結局全部クリフトが引き受けて
サントハイム壊滅後は
情報収集と会計も兼業
…倒れたのは絶対に過労だと思うw
「クリフト、そのパペックか、マッチ棒の出来損ないみたいな絵を出さないで分からないわ」
お世辞にも言えず、下手くそな絵を見せて説明をするクリフトをアリーナは素気無くした。
「姫様、タオルをこうしまして」
「ブライ、服の上からされてもさっぱり分からないわ」
ブライの説明にもアリーナは首を振った。
「もう、こうなったら、クリフト一緒にお風呂に入りましょう。実際に説明してくれたら分かるから」
「姫様、それはなりません」
クリフトは顔を真っ赤にして、悪い予感がし、後ずさりをした。
「昔、一緒に裸で水浴びしたじゃない」
「それは子供の頃です」
「数年前よ、言い訳は聞かないわ。それとも私と入るのが嫌なの」
「これとそれは違います!」
「もう黙って来なさい」
クリフトの首根っこを掴んでアリーナは引きずっていった。
オチなかった。
「し、してませんよ!毎晩なんてしてませんっ!!」
「私と同室の時はしておりましたぞ
いや、若い時は仕方ないものですがな」
「そう言えば私と同室の時も息をきらせて…
あぁ、そんな恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか
男は皆通る道ですってば」
「はい、またミネアの勝ちー!
これで腕相撲はクリフトの10敗よ」
俺達は知っていた
あいつが毎晩こっそり腕立て腹筋エトセトラの
筋トレをずっと続けていたことを…
それがひとえに大切な女を守るための力を身に付けようとする
男の意地だったことを
「…もー、男の癖に情けないわね
だからもっと筋トレしなさいっていつも言ってるのに!」
涙がこぼれないよう天井を見上げ
儚げに笑うあいつの姿に
…俺達はそっと涙を拭った
/〃// / 〃l lヽ∨,〈ヾ、メ〈 }} ;l リ ハ l`!ヽ.
//' /,' ,' 〃 l l川/,ヘ丶\;;ヽ/:'/〃∧ l ト、:l !
〃,'/ ; ,l ,'' ,l| レ'/A、.`、\;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |、
i' ,'' l| ,l ' l. !| l∠ニ_‐\ヽ;\,//,イ| l | l ト/ λ! 、
. l ; :|| ,'i:/ l| |:|: |``'^‐`ヾ∨`゙//|斗,l ! | ,タ /l.| l 三__|__
l ' l |」,' l' lハ |'Ν  ̄´ /` ,|l_=ミ|! ly' ,〈 :|| | 口 |
|l .l H|i: l | ゙、| l _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :l| ‐┬‐
|! :l |)!| ! | ヽ '´ ’/'_,. ノイ.〃/|! │田│
l|l |l 「゙|l |`{ .. _ |}/,ハ l  ̄ ̄
|!l |l、| !l :|. ‘ー-‐==ニ=:、__j:) l'|/|l リ 、 マ
ヽ ̄ニ‐、__.」乢!L!lヱL」__ ー、 `'''´ 从「 / 了 用
\ `ヽ\ /l | / ̄´ // '"`ー‐
. ,、 l ゙、 / ' |、 { /l/ ,
'} l ゙, / |:::\ } ,.イ/ レ |
l l l ,.イ l:::::::::\__ `'-‐::"// |′ ノ
l ! K ヽ,、 \「`''''''''"´:::::::;;:" //
. l l ト、\( _.... ヽ .:.::::::::;;″ /' _
\ | l| 八、ヽi´ | .:.:::::::::::::i' .:/'"´ ̄ ̄ ̄ ,.へ\
l | / ./〃/ 〃 / / / |i || ヽ ヽ
| | l / / / / / /.| | li || li l l___
| | |/ / / / / / / .| | |l || |l | |::〉ヽ、
| | | l l / l / ./l | | |l |.| || | |レ ',
| | | | | | | | ∧__ljハ |l |.| | || | | |l! |
| | | | | | | l./7:.汀i ` ヽ !人| 从 /i| / /| | |
| | | | l| | | | 、ゞ-┘ rテ、 / / /|| | |
| | | i| | | i|i|  ̄ 〈:::..j | //| | | |
| i| | | | | || `ニイ〃| ! i| | |
ト、 l| | | | | |! 、 , / | ハ .| |
|ハ ∨ ||i | | 、___ / | | | | | |
|川ヽ、 \ |i |i | ヽ二ア` /| | | il | | RPはいいから はよベホマしてw
| /|川. ̄川li l i| \ /l |i! i!/ .| | | スクルトもヨロw
// |川| i|||∧ l| ヽ、 ,. イ | | | | |. | / //
/∠⊥|川| |||! ハ ヽ __  ̄ / | | | | | | |// /
/ `ヽ─-‐-- \ヽ::::::: ̄ ̄::| 川|l |,./___レ ///
/ l:::|  ̄ ̄ ──ヽ__,. '´ ``ヽ、
私は幼い頃より貴女だけを見つめて参りました
報われようなどとは思っておりません
…ただ、どうかお許しを頂きたいのです、
私のこの身が砕け命が尽き果てるまで
貴女を想い続けることを」
「……私、ずっと待ってたの、
あなたがそう言ってくれるのを
…嬉しいわ、クリフト!!」
アリーナは力の限りクリフトを抱き締めた
クリフト は くだけちった
爆笑GJです!
まさしく名作です!
SS職人乙
>>960
もう一緒に入っちゃえw
生真面目青年と天然大胆少女いいですな
>>963
わらたw
クリフトがんばれ!
>>968
ありそうw
それでもクリフトは幸せなんだろうね
かわいいカップルだわ
…しかし必要な程人居るんだろうか?
ここ1週間くらいは巻き込まれ規制されてた人も多かったと思う
大抵は読み手が書き手にアレコレ注文つけたり
暴言吐いたりして
我慢きかない書き手がキレて
それに引きずられて他の書き手も逃げて
自然消滅という流ればっかだよね
ここはよく続いてるよ
読み手も書き手も民度高いというか
このまま消えずに続くのを望む
子供の頃から好きだから飽きることはないと思うw
まったり続けたいスレだ
なのに最近まで存在知らなかったという…
ねらー歴もクリアリ歴も長いのにw
【クリフト×アリーナ】もしくは【クリアリ】って入れたらどうかな?
自分も前からクリアリは好きだったけどそういうキーワードで検索しててもあんまひっかからなくてこのスレの事ずっと知らなかったから
でも今までずっと同じこのスレタイで続いてるようだしこのままでも別にいいけど
「……ねぇ、クリフト。
私とクリフトの名前の間にあるこの『×』って
一体どういう意味なのかしら?」
「えぇと、それはつまりその…
いわゆる物語の主題としまして、
私と姫様の間にこ、ここここいっ…
……お、お許し下さい!
私の口からこれ以上のご説明は、
は、恥ずかしくてとても出来ません!」
「あら、なによそんなのも説明出来ないの?
…つまりね、クリフトがアリーナにぶっか…
「そこのお前はそれ以上の説明を
口から出すんじゃねえぇェェ―――っっ!!!」
個人的には×の入っていない
カップリング色のやや薄いふわっとした
今のスレタイの方が方向性があまり
縛られなくて好きかもしれません
というだけのコネタ
私が来た頃はちょっと嫌な雰囲気で、SS職人が去って過疎ってたんですよ
SS職人でない私ですら、何か投稿しないとヤバいかなと焦るくらいで…
こんな盛況が来るとは…感涙ものです
このスレの平和って、悪い意味での若い人が来すぎないのが理由の1つかも
とすると、スレタイは慎重に考えたいかも…
そういう時に書き手さんに回ってくれた方達に感謝
っていうかきゅうりさんのポカーンじゃない
オチが来る日まではスレを落とせないよ
次スレが立つなら、SS落とせる機会ができるのでうれしい。
スレタイは今のままでもいいと思う。見つけられやすいと、人が増えて、まったり感がなくなりそうだ。
前スレは途中で落ちちゃったみたいだし
次のスレタイは立てる人におまかせする
あと>>981乙
×の意味なんて考えた事なかったから笑ったw
ああ、お気遣いどうも、すみません。
ポカーンじゃない完結を書いて投稿→規制に巻き込まれポカーン→書き直し中
私もたまにはSSラッシュに紛れ込みたいものです。
次スレでも、皆様のSSを心待ちにしております。
読み手専門だから好き勝手言うけどw
×はなんとなくパスだけど【クリアリ】【アリクリ】ってサイドに付けるとか
おっぱいのみたい
じすれよろろん
【クリアリ】クリフトとアリーナの想いは Part13【アリクリ】
で。立てられるかな・・・
だれかおねがい
↓文案
********************
【クリアリ】クリフトとアリーナの想いは Part13【アリクリ】
********************
職人さんによるSS投稿、常時募集!
クリフトとアリーナへの想いは@wiki(携帯可)
ttp://www13.atwiki.jp/kuriari/
前スレ
クリフトとアリーナの想いは Part12.5
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1324882176/
性描写を含むもの、あるいはグロネタ801ネタ百合ネタ等は、相応の板でお願いします。
趣向の合わないスレはスルーしましょう。
また、ファンサイトやファンサイトの画像への直接リンクを無断で貼るのは控えましょう。
********************
過去スレ↓
クリフトとアリーナの想いは Part12.5
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1324882176/
クリフトとアリーナの想いは Part12
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1294626561/
クリフトとアリーナの想いは Part11
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ff/1263220200/
クリフトのアリーナへの想いはPart6
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1154693017/
クリフトのアリーナへの想いはPart5
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1145158924/
クリフトとアリーナの想いは Part4.2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1137763522/
【片想】クリフトとアリーナの想いは Part4【両想】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1127912729/
【脳筋】クリフトとアリーナの想いは3【ヘタレ】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1107964272/
クリフトとアリーナの想いは その2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1054024302/
クリフトのアリーナへの想いは
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1027954353/
********************
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ff/1366979958/
乙。
次スレに行くか。
海岸線に落ちる真っ赤な夕日が見える岬に二人は立っていた。アリーナはジッと愛しい神官の顔を見つめていた。
「そろそろで御座いますよ、姫様」
クリフトは沈みゆく太陽を右手で指さしながら、アリーナの肩に左手を置いた。
「あっ!! 」
沈みかけた真っ赤な太陽が一瞬、緑色に瞬いた様子にアリーナは声を上げた。
「グリーンフラッシュでございます。澄んだ空気の中でしか見られません。そしてこれを見た者は幸せになる言い伝えがあります」
「そうなの。クリフトありがとう」
アリーナ、消える事がない緑色の中に体を埋めた。
次スレも幸せであれ。
ありがとうございました~(>д<)
次スレもすばらしきスレになりますように(-人-)
ナイスなスレタイを思いつきましたよ
【横浜アリーナ×フォークリフト】
【モンゴメリ×アリーナ席】をサイドに付けてみてはいかがでしょう!」
「お前は一体何を呼び寄せるつもりだ」
┃ スレッドのレス数が 1000に達した! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,,ノィ クエックエッ
<・ 彡v .┌────┐
( フノ三 | ←次スレ |ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε
ソ ヽ, └─┬┬─┘ 人 *「ぷるぷる。
´ ´ .|│ (゚∀゚) このスレッドは もう 終わり
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