5b12 (cache) 「モサドをつくれ!」 党首討論で出た石原慎太郎の“妄言” - Infoseek ニュース

社会・政治 

文字サイズ: A A A
  • 楽天ソーシャルニュースに投稿する
  • フェイスブックでシェアする
  • mixiでシェアする
  • この記事をはてなブックマークに追加する
写真

時代感覚もマヒ/(C)日刊ゲンダイ

「モサドをつくれ!」 党首討論で出た石原慎太郎の“妄言”- 日刊ゲンダイ(2013年12月6日10時26分)

 野党7党の幹部が4日、有楽町で街頭演説し、慎重審議を訴えた。「絶叫はテロ」という自民党の石破幹事長によれば、これも立派なテロ行為。みんな逮捕されておかしくない。特定秘密保護法案とは、かようにおっかない代物なのだ。

 ところが、維新の会の石原慎太郎代表は、この日の党首討論で、法案の危険性を指摘するメディアの報道を「被害妄想」「流言飛語」と批判。「時代の需要に即応した必要な法律」と断じた上で、安倍首相に「祖父の岸さんに学んで、毅然として対処していただきたい」と注文を付けた。

■暗殺も平気のスパイ組織

 81歳の爺さんだ。時代感覚がマヒしているのは仕方がないとしても、驚いたのは、それに続く主張。「この法案を踏まえて、イスラエルの、私は非常に評価していますけど、小さくとも極めて優秀なモサドのような国家組織をつくるべきじゃないかと思います」と言ったのだ。

 モサドとは、イスラエル諜報特務庁のこと。対外諜報活動と特務工作をやっている。偽造パスポートを使用して任務に当たり、2010年にはパレスチナの軍事部門創設者をドバイで暗殺したとされる組織だ。当然、イスラム国家から目の敵にされている。

 石原は我々の税金を使って、そんな機関をつくれというのである。非合法な活動もどんどんやれというわけだ。

 立正大教授の金子勝氏(憲法)が言う。

「戦争ができる国家にするには、他国の情報を入手し、国内の批判を抑える必要がある。そのための特定秘密保護法であり、スパイ組織も必要だとの発想です。それにしてもモサドはない。彼らが反イスラエル勢力を弾圧し、次々と暗殺しているのは公然の秘密。それを日本にもつくればいいとは、本当に恐ろしい。日本を批判する人たちは抹殺すればいい、という考えが根底にあるのでしょう。もしも本当につくるようなことになれば、日本はもちろんアジア全域が血なまぐさい場所になってしまいます」

 石原だけの妄言であることを祈りたい。

この記事に関連するニュース

社会・政治ランキング

  • Infoseek ニュースをTwitterやFacebook、スマートフォンアプリで読もう
  • マンガで時事ネタに強くなる!舞台はとある「桜だもん高校」。教師と生徒の学園コントを通して、今おさえておきたいニュースへの理解を深めることができます
  • Infoseek ニュース 公式Facebook
  • Infoseek ニュース 公式twitter
  • Infoesek ニュース 公式iPhoneアプリ
  • Infoeek ニュースメールマガジン
  • Infoeek ニュース総合トピックスのRSS
年賀状ディスカウントキャンペーン
602
0