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真央、3回転半2度失敗も連覇「次は必ず跳ぶ」/フィギュア

サンケイスポーツ 12月8日(日)7時0分配信

真央、3回転半2度失敗も連覇「次は必ず跳ぶ」/フィギュア

浅田真央は表彰式で晴れやかな笑顔。ソチ五輪代表入りへ大きくアピールした (撮影・大里直也)(写真:サンケイスポーツ)

 グランプリ・ファイナル最終日(7日、マリンメッセ福岡)女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(23)=中京大=が131・66点で1位となり、合計204・02点で2年連続4度目の優勝を果たした。4シーズンぶりに2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込む構成に挑んで失敗したが、今後も継続していく決意。銀メダルを獲得したバンクーバー五輪と同様、大技をSPとフリーで計3度投入するプログラムでソチ五輪金メダルを目指す。

【写真で見る】笑顔で手を振る浅田真央

 あえて“いばらの道”を選んだ。ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第2番』が流れ出すと、真央は前向きに踏み切る体勢に入った。尻もちをつき、場内にため息が響いてもめげない。対角線上へ助走すると、再び大技に挑んだ。

 「トリプルアクセルを2回挑戦して失敗した。転倒して、体力がもつか心配だったけど、滑りきることができた」

 自己ベストの207・59点をマークした第4戦NHK杯後、フリーで2回跳ぶことを急に思いついたという。バンクーバー五輪イヤー以来、4年ぶりの挑戦。佐藤信夫コーチ(71)も覚悟を決めていた。真央の申し出に「じゃあ、やろう」と即決した。

 悔やまれるのは、練習の鬼が珍しく「そこまで練習を積めてなかった」と漏らしたこと。言い訳を嫌う本人は明かさなかったが、コーチやトレーナーによると第4戦NHK杯(11月8−10日)後に持病の腰痛が再発して検査を受けた。負担がかかるスピンだけでなく、ジャンプも練習量を抑えざるをえなかった。SPとフリー両日に痛み止めの薬も飲んだという。

 冒頭の1発目はGOE(出来映え点)で3点減点され、転倒でさらに1点減点。2発目は回転不足のうえに両足着氷となり、本来8・50点の基礎点が4・80点に下がり、GOEも2・71点を失った。今季はトリプルアクセルが本番で決まらない。心から喜ぶことのできない2連覇だった。

 来年2月のソチ五輪出場枠3をめぐる争いでは優位に立ち、最終選考会の全日本選手権(21日開幕、埼玉)を調整試合にできる。SP、フリーで計3度のトリプルアクセルを成功させてギネス記録にもなったバンクーバー五輪の演技構成に磨きをかける必要がある。

 「挑戦できたことは今後につながる。このプログラムが今できる最高のレベル。次は必ず跳ぶという気持ち」

 世界歴代最高228・56点をマークした金妍児(キム・ヨナ、韓国)に23・06点の大差をつけられた初の大舞台からまもなく4年。現役女子選手で唯一無二の大技“トリプルアクセル計3発”でリベンジに向かう。

最終更新:12月8日(日)9時37分

サンケイスポーツ

 
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