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国際
【風を読む】海外メディアは背を向けた「核声明」 論説副委員長・西田令一
年末も近い。一年を顧みて、頭の隅に引っかかることがある。
この10月21日、核兵器の不使用などを訴える共同声明が、125カ国の賛同を得て、国連総会第1委員会(軍縮)で発表された。米国の核抑止力などとも矛盾しないとして日本が初めて相乗りしたこともあり、国内では大々的に報じられた。
声明案を事前に入手して夕刊1面トップ記事、続く朝刊総合面で大型解説、発表でまた夕刊1面トップ記事を載せた新聞も、発表を受けて夕刊1面トップ記事、朝刊で大型解説を2面に据えた新聞もある。
案の定というべきか、日々読み、かつ見ている米英の2紙と衛星ニューステレビ局では、この話にはお目にかかれずじまいである。
気になってしばらく後、米英や一部賛同国の主たる英語メディア(新聞、通信、テレビ)の電子版を、考えられるキーワードで検索してもまるでヒットしない。声明の音頭を取ったニュージーランドの代表紙にすら記事は発見できなかった。
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