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政治
【主張】核不使用声明 抑止力の維持を損なうな
直視すべきは周辺国の核兵器が現実の脅威になっている点だ。
北朝鮮について平成25年版の『防衛白書』は、「核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている可能性も排除できず」と分析した。日本のほぼ全域が射程内のノドンミサイルに、核弾頭が搭載されれば深刻な脅威だ。
中距離核ミサイルの照準を日本に合わせているのが中国だ。尖閣周辺で力による威嚇を強め、核戦力増強にも余念がない。ロシアは米国を上回る数の核を持つ。
これらの核の脅威を抑止しているのが、日米同盟に基づく核の傘の存在だ。防衛大綱は「米国の拡大抑止は不可欠」と明記している。抑止力とは相手が脅威を感じる攻撃力である。
日本が取り組むべきは、米国の核抑止力が十分に機能しているかどうかの検証だ。加えて、あらゆる事態を想定し、自らの抑止力を強化することではなかろうか。
国の独立と安全をどう守り抜くか。国家の責務は重く厳しい。
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