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◆J1最終節 鹿島0―2広島(7日・カシマスタジアム) 広島が逆転で2年連続2度目のJ1制覇を成し遂げた。敵地で鹿島を2―0で下して勝ち点を63とし、前節まで首位の横浜Mが川崎市の等々力陸上競技場で川崎に0―1で敗れたため、勝ち点1差で上回った。J1での2連覇は4チーム目で通算5度目。日本代表GK西川周作(27)は、チーム新記録の15完封に導くなどV2に大きく貢献した。
優勝の歓喜は勝利の笛から数分後に訪れた。広島イレブンが整列を終えると同時に、静まり返った場内へ横浜Mの敗戦のアナウンスが流れた。2連覇。「信じられない!」。エースFW佐藤は紫色に染まったゴール裏へ、両手を広げて全力で駆けだした。
重圧を克服して必要な勝利を奪った。前半35分、MF高萩からゴール右でパスを受けたMF石原がループシュートで均衡を破った。後半35分にも決定的な2点目を奪って今季10点目。「僕らは勝つしかなかった。チーム一丸となって戦った結果」。昨季に大宮から加入後は得点した試合12戦全勝の29歳が、試合を決定づけた。
昨オフ、優勝メンバーのDF森脇が浦和へ移籍。即戦力を補強せず非難の声が上がったが、織田秀和・強化部長(52)は「むやみに獲得するより育てた選手で十分戦える」と判断した。新加入は新卒4人。3年ぶり出場のACLでは敗退が決まると若手に経験を積ませた。ルーキーで下部組織出身の19歳MF野津田は「ACLでプロの速さを経験できた」と話し、10月5日の清水戦で2点を挙げ逆転勝ち。自慢の育成力を信じ抜いた先にV2が待っていた。
失点数は昨季の34を更新するチーム記録の29。完封試合数も優勝チームでは、06年の浦和に並ぶ15と堅守が粘り強さを支えた。森保監督は8月28日の甲府戦から3連敗した際には解任も覚悟した。「去年の成功体験があったから結果につながった。今年の優勝のほうが苦しかった。すべて成長した結果」。残り2戦で勝ち点差5を引っ繰り返した指揮官は感慨深げだった。
年間予算の31・7億円は、12年のJ1では18チーム中11番目。予算が限られ、主力が引き抜かれる地方クラブの現実に打ち勝った。FW佐藤は言う。「意地っすよね。連覇したことで広島に対しての見方が変わるはず」。2年連続で上げた雄たけびには王者の風格が漂っていた。
◆サンフレッチェ広島 1938年、東洋工業株式会社蹴球部として創部。65年に第1回日本サッカーリーグ参加。数度の改称を経て、92年から現チーム名。93年、Jリーグに参戦。J1優勝(12年)、J2優勝(08年)、天皇杯優勝3回(東洋工業時代の65、67、69年)。チーム名は、「3」とイタリア語で矢を意味する「フレッチェ」を合わせた造語で、戦国大名・毛利元就の「三矢の訓」に由来。本拠地はエディオンスタジアム広島(5万人収容)。
(2013年12月8日06時05分 スポーツ報知)
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