【広島】石原２発！勝ち点２差を逆転で２連覇

チャンピオンフラッグを贈呈され、喜びを爆発させた広島イレブン

　◆Ｊ１最終節　鹿島０―２広島（７日・カシマスタジアム）　広島は石原が２得点して鹿島を２―０で下し勝ち点２差を逆転し、２年連続２度目の優勝を果たした。連覇は２００７～０９年に３連覇した鹿島以来。

　広島は前半３５分、高萩の絶妙なパスを受けた石原が先制。相手に退場者が出ると数的優位を生かして冷静に試合を運び、後半３５分に清水の右クロスを石原が押し込んで加点した。鹿島は前半に大迫が警告２枚で退場したのが痛かった。

　広島・石原直樹「勝つしか（優勝の）チャンスがなかったので連覇できてうれしく思う。チーム一丸となって戦ってきた結果が出た。２桁得点という開幕からの目標も達成できた。これからも勝ち続けられるように頑張りたい」

　広島・佐藤寿人「信じられない。夏場に勝てない時もあったが、本当に全員で長いシーズンを戦ってきた。（試合に）出ている選手だけじゃなく全員で取れた連覇」

　広島・森保一監督「日々成長することを考えてやってきた。夏に３連敗したときなど、自分たちが掲げる理想のサッカーと現実に苦しみもしたが、ぶれずにできたことが良かった。勇気を持ってプレーし続けた選手をたたえたい。」

　大東和美・Ｊリーグチェアマン「今季のリーグ戦は最後まで優勝争いがもつれる非常に見応えのある展開だった。広島は序盤から安定した戦いで勝利を重ねた」

　◆サンフレッチェ広島　前身は１９３８年創部の東洋工業（現マツダ）サッカー部で、Ｊリーグには創設時から加盟。９４年に森保一、風間八宏らを擁して第１ステージを制した。０３、０８年はＪ２で戦い、昨季にＪ１初優勝を果たした。チーム名は広島に縁の深い戦国武将、毛利元就の故事の「三本の矢」に由来し、日本語の「三」とイタリア語で「矢」を意味する「フレッチェ」を組み合わせた造語。本拠地はエディオンスタジアム広島。