鹿島撃破の広島が逆転優勝でJ1連覇を達成…首位の横浜FMは敗戦
今シーズンのJ1は、3チームが優勝の可能性を残して最終節を迎えた。2位の広島は、この試合で勝利を収め、同時刻にキックオフした首位の横浜F・マリノスが引き分け以下の結果に終われば逆転での連覇が決まる。また、3位の鹿島は横浜FMと勝ち点3差。得失点差は9離れているが、逆転優勝の可能性を残した状況で試合に臨んだ。
序盤は広島が積極的にゴールへ迫り、佐藤寿人、石原直樹を中心に攻勢を強める。慎重な立ち上がりを見せた鹿島は自陣に引いた状態から、大迫勇也を起点にカウンターの機会を伺った。
20分過ぎからは徐々に鹿島が試合の主導権を握るが、決定機を作り出すには至らない。すると35分、広島が中盤でのボールカットからチャンスをつかむ。ペナルティーエリア手前から高萩洋次郎がスルーパスを狙うと、佐藤の裏から走り込んでいた石原がボールを受け、GKの位置を確認して冷静にシュートを決めた。
同点に追いつきたい鹿島は、前半アディショナルタイムに苦境に立たされる。自陣でボールを持った塩谷司のドリブルを止めようとした大迫がファウルを犯し、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。エースを欠いた状況で前半を終えた。
後半に入ると、数的優位に立つ広島が細かいボール回しでポゼッションを高め、攻撃の機会を伺う。53分には、GK曽ヶ端準が飛び出した隙を突いて佐藤が決定機を迎えるなど、攻撃的な姿勢を見せた。
ホームで負けられない鹿島は57分にダヴィ、68分に本山雅志を投入するが、試合の流れは変わらない。逆に80分、広島は石原が追加点を奪取。試合はこのままタイムアップを迎え、2-0で広島が勝利を収めた。
一方、首位の横浜FMは、川崎フロンターレに0-1とアウェーで敗戦。この結果、勝ち点を63に伸ばした広島が横浜FMを上回り、2012シーズンに続いてJ1連覇を達成した。
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