大地丙太郎の日々は楽しいっ♪ 2

2001-7

★世間は猛暑、大地は盲腸……。
ひええええっ!!親父ギャグ〜!
大地、地に落ちたり!!!
でも、みなさんの処へ、寒〜い風を送れたかな?
クーラー来たよ〜♪

コーナータイトル替えてみた。


7月29日(日)
 「まかせてイルか」の手話通訳をやってもらっている(いた)南留花さんの主宰する『手話パフォーマンス集団きいろぐみ』の「手話と耳の聞こえない人のことを学ぶワクショップ」で、なんと、偉そうに講演。
 場所は世田谷区民会館。
 お題は「アニメ監督が出会った手話の世界」。いっぱしである。
 トークは得意だと思っていた大地ではあるが、今回は勝手が違う。
 取りあえず集まって来るのは「手話」というものを知りたい学びたい、耳の聞こえない人のことをもっと理解したい、という人たちばかり。「十兵衛ちゃん」にハマリましたあって人ではないのだ! 「フルーツバスケット」なんて存在すら知らないような人ばかりが来ているのだ。100人も!
 実はこの話が来たときに、びびった。
 即、その場で断ろうと思った。
 だが、大地は皆さんご存知の通り、ノーといえない男である。即決、男らしく受けていた。
 この日は朝から調子が悪かった。
 何せ盲腸だし、総武線も中央線も遅れていたし、世田谷線に乗ろうとしたとき乗り方間違えて駅員に怒られるし、おかげで遅刻寸前に到着。
 会場ではきいろぐみのデフキャスト高木さんが、手話で講演していた。会場は静か……。当然だけど……。
 ほお……。見渡したところ、来ている人はほとんど10代、20代の女性のようだ。これまた、いつもと勝手が違う。緊張する俺。
 高木さんの講演が終わり、休憩を挟んで、司会者に呼ばれ壇上に上がる。
 静かな拍手。手話の拍手は両の手のひらを頭の上でひらひらさせる。
 自己紹介をたどたどしい手話で行った後「これで私の出来る手話は90%出し切りました」と言ってみたが受けず!
 悔しいなあ。実は「イルか」を作るに当たってこれをきっかけにもっと手話を身に付ける予定だったのに。2年間やった割りには何も身に付かなかった。ここが達成できていればもっと講演も自信満々にできたのに。
 そこで聞いている人より手話の出来ない大地だった。
 話はその辺をきっかけに「イルか」に手話を取り入れようと思った動機や、実際にやってみて、思った以上に大変だったこと。これがアニメーションになったら想像を絶するしんどさになるだろう事を伝えつつ、それでもアニメ化してみたい「まかせてイルか」という話になり、話してる自分自身がやはりアニメ化したいなあ、という思いを強めた。ついでにアニメ業界の悲惨な納品業況に話はおよび、そこからうまいこと「くろみちゃん」の話になる。「くろみちゃん」はDVDに限りだが、多分日本で初の日本語字幕付き国産アニメなのだ。それはゆめ太カンパニーの配慮で、聞こえない人たちにもアニメを楽しんでもらいたいと、それなりの予算と手間をかけた。きいろぐみからもその折、耳の聞こえない人たちがその日本語字幕をチェックしてくれたのだ。
 会場では大地の講演の後に、その時のスタッフが「アニメを初めて完全版で楽しめた」という話をフォローしてくれた。とても感激した。
 おかげでその場で「くろみちゃん」を買いたいという人が現れた。そういうときに用意していない素人根性の大地である。でも、反響が嬉しかった。そして、「イルか」のアニメ化、本気に考えたい大地であった。
 さて講演後、会場の若き美しきたくさんの女性方が大地にサインを求めてきた。これは実はびっくり。やっぱり「おじゃる丸」が若い女性の間で人気というのは本当なのか。ところが中に「『マサルさん』を描いてください」と言う人がいて、かなり動揺した。初めての注文である。それに「マサルさん」は当時絵コンテで絵を描いた以来描いていない。しかもよく覚えていない。それでも若い女性には滅法優しい大地丙太郎である。かなり必死に思い出しながら何とかリクエストに応えた。が、さすがに「メソを描いてください」には対応できず。だって、俺、メソはコンテでも描いたことほとんどなかったんだもん。
 さて、肝心の講演だけど、それでも、いつか、もう一度ここで講演させてもらいたいと思った。その時はもっと手話を雑えて! 

7月28日(土)
 娘3人引き連れて、自転車転がし隣町高円寺の「アサヒビール館」という焼き肉食べ放題の店に行く。
 まずい!
 徹底的にまずい店である!
 肉なんざ、本物かどうかもわからないほどの代物。「まずいよまずいよ」といいながら食う。
 ところが子供らはこういうところが好きなのだ。これまたまずさ爆発の寿司だとか、まあコンビニ並だがケーキやらアイスクリームなんかが食べ放題なんだから、子供わくわく心をくすぐる。
 周りを見渡すとほとんどが食い盛りっぽい若者らと、生活感にじみ出てるサラリーマン集団。ファミリーはウチのみ。そう言えば食いながら、前回来たときに「もう二度と来ない」と誓ったことを思い出した。

7月27日(金)
 アブねえアブねえ、5000カウント(これがキリ番ってヤツ?)俺が踏むとこだったぜって言ったって踏んでもいいんだけどさ。


7月26日(木)
 過ごしやすい気温になってるじゃあ〜ん。あの猛暑はどこ行ったのよ。ま、せっかくクーラー入ったけど、過ごしやすいに越したことはない。
 今日は新企画の打ち合わせが二つ。一つはまだ形になってこないけど、もう一つは以前からここで少し紹介してるパイロットフィルム「●●く●」の作打ち(作画打ち合わせ)。パイロットフィルムというのは業界内
での営業展開用として作るデモフィルムなので、完成しても一般の人の目に触れないことの方が多い。例えばあの「ドラえもん」も最初はシンエイ動画という制作会社が自腹でパイロットフィルムを作り、各テレビ局を回って営業したのだ。そのパイロットは後日スペシャルとして放送されたようだったけど。雰囲気やキャストなんかも本シリーズと替わっていることも多い。「オヨネコぶ〜にゃん」という番組があったけど、大地は個人的にはパイロットの方が圧倒的に面白かったと思ってる。放送時にはなかった毒が利いていた。声も確か放送時は神谷明さんだったけど、パイロットは八奈見乗二さんだった。これがキャラとギャップがあって好きだったけど。
 そんなわけで、パイロットフィルムというのは、具体的なイメージを見てもらうので、本企画が動くかどうかは、その出来によるのだ。通るかどうかの結果は、まあ、早くても来年?
 夜、阿佐ケ谷の隠れ家的居酒屋「I・NO・ICHI・BAN」に、元アニメージュ編集部の光廣由貴さんを始め、シナリオライターの金春智子さん、キングレコードの大竹美智子さん(阿佐ケ谷在住)、フルーツバスケット助監督宮崎なぎさ、小物デザイン山崎健志、それに桜井弘明、「ムリョウ」のシナリオをすべて書き終え駆けつけた(一部誇張アリ……こう書いとかないとまずいらしい)
佐藤竜雄まで集まり、食事会。久しぶりに光廣さんを囲むというので、これだけの人が集まったのだ。光廣さんは今は徳間書店でも「キャラ」という雑誌の編集に移ってしまっている。でも、アニメージュ時代にいつも気持ちの良い取材をしてくれ、コラムや「イルか」の原稿を届けると必ず感想をメールで送ってくれる心ある編集者だ。大地はともかく、かなりの忙しさの中、桜井くんや佐藤竜っちゃんが駆けつけてくれるのは、やっぱり光廣さんの人徳だと思う。
 「イルか」が終了した記念でもあったのだが、「イルか」の話が全然出ないまま、でも楽しく盛り上がって解散した。
【81.7kg 23.7%】


7月25日(水)
 
【81.5kg 22.5%】う〜む、摂生してない割りにはそこそこの数字だなあ。
 更新要望が「家をつくりましょう♪」に集中しているようです。今、一山仕事を終えたら、早めにこのコーナー開始いたしますので、皆さんもう少しお待ちを。

7月24日(火)
 録音スタジオに缶詰めの半日。世の中40度まで上がって激猛暑、死者まで出てる暑さだってのに、このスタジオ冷えすぎ。大地、顔引きつるし、手は震えてくるし、クーラー病確実。
 渋谷で「おじゃる」パーティがあり、スタッフ集まる。こんなに長くやっているのに、まだ初めて会うスタッフがいたりする。このパーティにデザートがなかったのがどうも釈然とせず、帰り道、何人かの声優たちとフルーツパーラーニシムラに寄り、自腹でデザートを食べる。寺田はるひの頼んだフルーツクレープが大ボリュームだったなあ。彼女、半分くらいしか食べきれず、残りをその場にいた男、大地、内藤玲、森訓久で貪る。なんつうか、ちっとも減量してない俺。
 我が家に戻ると、あれ〜、エアコン来てるじゃ〜ん(この来てる〜って感覚!)。
 ようやく快適な夏になるか!

7月23日(月)
 待ちに待った「近衛十四郎ナイト」。
 客層が全く読めなかったんだけど、結構ばらばらだったようで、「近衛」を知ってる人、知らない人といたようだ。
 気分的には入門編的に進めてみたが、まあ、いつものことではあるけれど、話が飛ぶ飛ぶ。飛びすぎ。ショッカーは「赤影、赤影」だし(近衛だってんだよ!)。トークプログラムは限定してなかったから仕方ないか。でも、俺は個人的には「近衛」への思いを掃き出せたし、麗子の生歌聞けたし大満足なんだけど、トークショーとしては成功とは言えないかも。濃い時代劇ファンにはぬるかったみたいで……。それもよくわかるし
 今度やるなら、近衛作品をもう少し細部まで掘り下げ研究したいなあ。で、今度は企画、司会がいいな。あるいは企画、客。

7月22日(日)
 相変わらず暑い仕事部屋。33度あるじゃん!
 日曜だが仕事をこなさなくてはいけない。このところずっとそうだ。
 あれだけ忙しかった1999年の「十兵衛ちゃん」の頃でさえ、日曜は休みにして仕事は23時できっちり切り上げるって生活を守っていたのにどうして今はこんなにだらだらやってるんだろう。
 暑いので気分転換時間が必然と多くなる。
 一番気持ちいいのはこの時期食器洗い。一日に何度も流しが食器で溜まるが、溜まったそばから洗っていく。冷たい水がひんやり気持ちいい〜のだ。
 昨日行ったお芝居でもう一人声を掛けられたがどうしてもその場で思い出せなかった人がビクターの佐々木さんだったっていうことが、今急にわかる。ごめん佐々木さん。
 またここの場を借りて言うけど、とにかく大地は人の顔、名前、覚えられません。よっぽど深い関わりしないと。深くかかわっている人でも名前はよく忘れます。極端な話、今一緒に「フルーツバスケット」やってるメインスタッフの名前もすぐに出てこないときあります。さりげなくアフレコ台本のトップに印刷されているスタッフリストを見て確かめたりします。
 基本的にそういうところ馬鹿です。
 ごめんなさい。
 馬鹿といえば、今日は徹底的に馬鹿でした。
 投票に行ったんです。
 参議院選挙の。
 来週なのに。
 馬橋稲荷のお祭りにも行ったんです。
 やってないのに。
 途方に暮れる馬鹿さ加減に、思わず自分がかわいくなっちゃいました。

7月21日(土)
 「盲腸!」
 大方の人が「大変じゃないっすか!」という声。そ、そうか、盲腸って大変だったんか!
 そう言えばそんな気がしてきた。だけど、お医者さんがなんか全然大したことないような顔で、さりげなーく「盲腸ですね」というから。「良かったですね、盲腸で」って口調だったし。そんな大変だとは……。確かに、木曜、金曜辺りは階段も上れず、スタジオディーンの3階の会議室まで行けず、スタッフのみんなに降りてきてもらっちゃうとか面倒かけたし、駅までいつも5分で行けるところを15分かかっちゃったりとか、しんどかったけど、薬飲んだら痛み無くなったし、気分はいいし(ま、薬は出来れば頼りたくないんだけど)。とにかく、恐ろしい病気じゃなかったって事で安心してる俺をよそに、みんなは心配してくれてる。
 今日、木曜に行った採血の検査結果が出て、薬をもう少し続けてみて、もう一度採血してみることになった。
いや、今はホント元気よ!

 「こどものおもちゃ」で紗南役をやっていた小田靜枝ことCちゃんが、初舞台を踏むというので出かけていった。富永みーなさんのプロデュース公演で「4,380円〜空からお金が振った夏の日〜」いいタイトルだ。面白そうな予感がしてた。案の定、面白かった。笑わせてほろっとさせる大地の好きなタイプ。外してるギャグもあったけど、全体的にはいけてるっ!(惜しいことに木曜に始まって、明日日曜までという短い公演。たまたま運良く切符の手配が段取りよくいったので観られた次第だったが)

 Cちゃんの役は樹医。「こどものおもちゃ」が終わった頃、彼女は屋久島に行って「良かったよ大地さん、今度一緒に行こうよ!」と言っていたことがあった。で、まだ行ってない。でも、そのことは忘れてない。その彼女が樹医というのはなんかつながってる感があって、大地にはひとしお感慨深かった。会場で久しぶりに光宗さん(「りりかSОS」の劇伴ミュージシャン)と会う。「また一緒に仕事しましょう」光宗さんなら、社交辞令でなく本気でそう言える。
 時間あんまりなかったけど、久しぶりにCちゃんと会話をして別れる。

 またね。


7月19日(木)
 月曜から右の下腹部が痛い。
 さしづめ凝りの激しい感じ。慢性的な肩、腰、背凝りの大地としては、その一種だろうかと思うが、今まで下腹部など痛んだことがない。それに、歩くだけで痛む。アイタタタタ……。痛い! かなり痛い!
 夏風邪か……、とも思った。体が軋むように痛むことはしばしばある。だとしたらそのうち治りそう。
 が、2日、3日経っても症状が変わらない。この辺から「まさか!」という考えがよぎる。今までに経験したことのないものには恐怖を感じる。いろいろな致命的な病名が浮かぶ。
 いまここで俺が倒れたら、いや、死んだら、心残りな作品は何か……、など真剣に考え出す。
 そうなると、やはり形になっていないもの、今、大地の頭の中にある新企画の数々が心残りになるという結論に達する。
 よし、医者に行こう! 
 医者に行って、それなりの結果が出たら、それなりの対応をしなくてはいけない。今、頭の中にあるアイデアは皆誰かに口述筆記してもらって、大地の死後、なんとかいつか世に出してもらおう。
 そんな覚悟で近所の医者に……。
 医者が首をかしげたら、その覚悟をしなくてはいけない……。
 だが、結果は軽い盲腸……。
 しかも大したことなし。
 それなりだった……。

7月18日(水)
 我が家もいよいよブロードバンドなハイテクハウス!
 NTTがADSL工事に来る。
 申し訳ないくらいに暑い我が仕事場で汗だくで、何たらというものと、何たらというものを設置していくNTTのあんちゃんとおっさん。「終わりました!」と去っていく。
 帰った後に「?」と見ると、さっきまであんちゃんが使っていた何たらというコードがない。
 もって帰っちゃってる、あんちゃん。
「あれって、付属品じゃないの?」と独り言を言いながら、送られてきてる説明書を開けて読むと「お客様が必ずお揃えください」と書いてある。言ってくれよ、あんちゃん! と、思いながら早速吉祥寺のTゾーンにその何たらコードを買いに行く。
 夜、早速つないでみるが(案の定)つながらない。何度やってもエラーコードが出る。
 説明書を隅から隅まで読んでみるが、意味不明の言葉が多く、半分以上わからない。
 悪戦苦闘の末、元の電話回線にもどして寝る。
パソコンなんか嫌いだ!(翌朝、プロバイダーに電話して何とかつながったよ。いつもこうだ……)
7月17日(火)
 今朝方HPを公開した。かなりドキドキするものである。ゆめ太カンパニーのHPで告知した途端、5分ほどでカウンタが40越える。いやあ、びっくり。午前中にはメールも何通か来ていて、慌てて「お便りコーナー♪」だけ作ってから出かける。
 西村ちなみちゃんが、リンク張りましょうというので、ここで張ります(ウチはとくにリンクコーナー設けないつもりなんであしからず)。

「西村ちなみPresents おさんぽでこつむじ」http://www2u.biglobe.ne.jp/~naki-usa/index.html


7月15日(日)
 今年の猛暑は、さすがの我が家のОMソーラーも追っつかないです。まあ、夏にはあまり強くはないんだけど、熱い空気を外に排出する機能があるので、日陰のような涼は取れるということになっており、確かに去年は2階のエアコン一台で凌げたのだけど、今年はついに今日、1階用に第一家庭電器で去年買ったのと同じクーラー(エアコン?)買っちゃったよ。でも、取り付けは24日だって〜。それまで無事か、俺。
 井荻の「コジマ」にも行ったんだけど、そっちは大型店の融通の利かないところで工事が8月4日になるって言うんで、もうすぐさま阿佐ケ谷に舞い戻って、第一家庭電器で買いましたよ。

 で、昨日一度このHPをアップデートしてみたんだけど、サーバが全然受け付けてくれない問題で周りの人にメール出したり大騒ぎしてしまいましたが、その問題は解決しました〜。つまり大地の方の理解漏れだったわけだけども、それにしても言葉わからなすぎる!
今はアクセスカウンタがわからんです。これが解決すれば公開です!(というわけで、今日はもう立ち上がってるんですよ、実は)

 で、で、ゴールド街の南側にある飲み屋街のなかのラブホテル知ってる?(知ってるって言われても困るという人の方が多いんじゃないか?)
 名前忘れたけど……
 そこの1階にオープンなカフェがあるんだよ。その名も「ASAGAYA Cafe」……でも、なんか営業が18:00〜とかで、昨日開店時に行ってみたんだけど、ひっとりも客いなかった。見た目はそんな悪くないんだけどね。
 今は「ギオン」の特大バナナジュースにはまってますよ。昨日だけで3杯飲んだ。飲み過ぎだぞ、おそ松!(そのため今日なんか調子悪し)

 で、で、で、またまた性懲りもなしに長女と炎天下の阿佐ケ谷を散歩。おそろいの無印良品のチャリ(色違い:しかも、大地には小さい)で、阿佐ケ谷住宅を一回りして、パールセンターの甘味処「とらや椿山」で一息。何と、ここのあんこはうまい!「うさぎや」よりおいしいのでは?


7月12日(木)
 とても近しい友人のご母堂が亡くなられたという報せが入る。
 急きょ実家に戻る友人。こちらは詳しいことがわからないまま日々を過ごす。
 東京はうだる様な暑さで、その中を「おじゃる」4期の最後のカッティングを終え、阿佐ケ谷に戻り、中杉通りのケヤキの木陰で涼しさを感じる。麻里安の歌のラフミックス版が届き、阿佐ケ谷駅で家族旅行の新幹線チケットを取りながら聞く。西荻の路上で、インターネットラジオ用に南央美ちゃんの誕生日おめでとうコメントを録る。いくつかの打ち合わせを終え、長濱博史と馬鹿ネタを考えたりする。自宅に戻り、上がらないコンテをだらだらと描く。
 仕事の都合で出られなかった通夜だったが、参列した者からちょっとした報告を聞いた後、再び夜中のコンテ作業をしている。こんな夜中になおも暑い我が仕事場。しかし、充実した日常……。
 なのに、ふと、取り残されたような寂しさを感じる夜。こういう夜もあるよね。

7月11日(水)
岡崎さんと  「フルーツバスケット」のオープニング、エンディングを作ってくれた岡崎律子さんと対談。ラピュタ阿佐ケ谷にある山猫軒の4階奥の囲炉裏のある座敷でやったのだが、そこは日没をそのまま感じられる不思議な空間。その中で、これまた独特の空気を持った岡崎さんとの対談が面白かった。岡崎さんてホントに「フルーツバスケット」に似付かわしい人である。この日の様子は「hm3」8月売りの号に掲載される模様。

岡崎律子さんと


7月8日(日)
 「フルーツバスケット」#20の後半コンテを描いているが、どうもこの暑さではかどらない。と思っていたら、ひさびさの腰痛めをやってしまった。なんか、気分転換に長女と高円寺散歩なんぞした。「銀だこ」が潰れてた。高円寺も面白い街だ。娘と一緒でなければイカス喫茶店「七つ森」に入ってみたかったんだが。
 北の「サンティ」というインドカレー(本場)の店でカレーを食う。娘、本格インドカレーが馴染まなかったか、もどす……。

七つ森喫茶「七つ森」ここもイカスよね!


7月7日(土)
 世間では七夕だけども、大地の場合は監督第一作「ナースエンジェルりりかSОS」の初回放送記念日なのである。そして、主人公森谷りりかの誕生日だ。
 今日は阿佐ケ谷の「Time over」でやってるショッカーО野トークライブに行き、先日のトークショーのギャラを渡したついでに飛び入り、アイドルの話とまたもやサブちゃんの話で盛り上がる。

 全文英語で大地のことが書かれている(らしい……英語からっきし……)とあるサイトを見つけた。リンクたどって行ったらいろんなサイトに飛ぶんだ(だからリンクなんだけどね)。俺の幻の初監督作「大淀川危機一髪」の欄に何やらリンクが張ってあるから行ってみたらびっくりだよ。この映画の発注元、いわゆるクライアントのHPで、そこで作った建設、土木関係のPR映画の一覧表があって、オラの「大淀川危機一髪」も載ってるわけ。それだけならまだしも、俺、出来上がりも見てないのに何やら賞取ってるし(平成5年度広報グランプリ・イン・九州 プロモーション部門賞ってことだ)。んで、同じところに「クイズ宮ケ瀬ダム」っていうのもあって、「これって、俺の作品リストに『宮ケ瀬ダムマン』として加えていたやつだ! 正式名称『クイズ宮ケ瀬ダム』だったんかあ!」と新事実発覚しちゃうし。その英語サイトの人もさすがにそれは知らなかったみたい。いやあそれにしても凄いサイトだよ。マジでここまで調べるなんて、いったいどういう人なんだろう、管理人。本人の俺もびっくり。君も行ってみる?

http://www.geocities.com/Tokyo/Towers/4684/daichi_main.html


7月5日(木)
 「フルーツバスケット」今日から放送。
 朝日新聞のテレビ欄に俺の名前が出ててびっくり。普通、監督の名前は載らないだろう。

 麻里安シングルのコーラス録りに顔出してきた。いやあ、夕子おねいさまのパワフルさをたっぷり見てきました。素晴らしい。曲もものすごく豪華に仕上がっていて、夕子おねいさまの気合いを感じる。大地としては疲労困ぱいに堪能(日本語じゃないけど)。帰りにエレベーター降りつつ「あ、ここ初めて大江千里に会いに来たスタジオだ(プロフィールのページにも出てる『大江千里プロモーションビデオ』の顔合わせの時だった)」ってことを思い出し、とっても懐かしの風。【81.5kg 23.5%】


7月4日(水)
 深キョンの新番組を見た。深キョン……あんなにデbuだった……? ウェストないの前から……? 俺、顔しか見てなかった今まで……。

7月3日(月)
 山本麻里安の作詞2曲目。『潮風ドライブウェイ』。これが、ノリノリで基本の詩が30分くらいで出来てしまったわりには、会心の出来! すごく気に入ってたのだが、麻里安本人から「これはちょっと歌えません」とNGが出る。「なんやて〜!!」とは思ったが、内心そりゃそうだ、この詩は麻里安のキャラではないかもと思う。ちょっとこすっ辛すぎたか、むふ〜ん。
 かつて、泉谷しげるが浅田美代子(超アイドル時代)に曲作ったのだが、あんまりにも浅田美代子には不釣り合いと没になり、ライブで泉谷自身が歌ってたが、なるほど浅田にゃ無理だろうという歌だった。「街を片手に散歩する」っていったけな。それを思い出した。でもな、麻里安、このくらい歌えねえとなあ〜
 ま、そんなわけで作り直しなのだが、そのNGが出たのが昨日の夕方。河合夕子さんから同時に連絡があって「明日の朝までに詩が出来てないとОUT」とか言われる。ってことは、今晩は徹夜か! すべての仕事をストップして、作詞に打ち込むナイト。次第に朦朧としてきて、良いのか悪いのか、譜割り出来てるのか出来てないのか(この辺に今回全く自信が持てずビクビク)わからなくなってきたので、とにかく朝10時過ぎに夕子おねいさまにFAX入れる。後でまだ直し入れますから……と。すると、おねいさまからすぐに「譜割りオーケーよ」の連絡あり、大地、安心して仕事に出かける(って、この時点でもう遅刻してる)。
 夜、もう一度見直し聞き直してみたら、かなり完璧に思えてきて「俺様OK!」出す。
 で、没になった詩は大地のストックとなる。版権フリーで放出してもいいよ。誰か歌わない? そのうち、麻里安のシングルが無事発売されたら没詩、発表しようじゃない。(忘れてたらメールで催促してね)

 ところで、今日も阿佐ケ谷美女らとで食事。本日は「希須林小澤」。なんと、ショートコース(我らはプチコースと呼んでた)の最後に出た鶏の唐揚げのおいしいこと! 鶏肉は大っ嫌いな俺が言うのだからホンモノよん(よんてなんだ!)。【82.4kg 21.5%】

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