2013年12月6日13時59分
「一票の格差」が最大4・77倍だった7月の参院選をめぐり、弁護士グループが「選挙区によって投票価値が異なるのは憲法違反だ」と選挙無効を求めた訴訟で、札幌高裁(山崎勉裁判長)は6日、選挙を「違憲状態」とする判決を言い渡した。投票価値の不平等状態が続いているものの、違憲とまでは断定できないと判断した。選挙無効の請求は棄却した。
弁護士グループは全国14高裁・支部で訴訟を起こしているが、判決の言い渡しは、先月28日に参院選の同種訴訟で初の無効判決を出した広島高裁岡山支部、今月5日に「違憲状態」の判決を出した広島高裁に続いて3カ所目となる。
参院選の一票の最大格差は、2010年選挙の際は5倍で、最高裁は昨年10月の判決で「違憲状態」と判断。国会に、選挙区が都道府県単位になっている現行制度の見直しを求めた。
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