広島・石原のゴールに歓喜する=広島市中区の旧市民球場跡地【拡大】
7日、広島のJ1連覇が決まった瞬間、旧市民球場(広島市中区)跡地のパブリックビューイング会場は、歓喜の渦に包まれた。
午前6時ごろからチームの紫色のユニホームなどを着たファンが並び、約3500人が午後3時半のキックオフから、遠い茨城県でプレーする選手らを固唾をのんで見守った。
得点のたびに地鳴りのような声援が湧き、出張帰りに駆けつけた広島県呉市の会社員中村裕子さん(44)は「最高。絶対に連覇すると信じていた」と目に涙を浮かべた。
一時は連覇をあきらめていたという広島市安芸区の会社員西本昌昭さん(43)は「選手はあきらめずに、素晴らしい」。ホームゲームはほぼ毎回観戦しているという同県廿日市市の会社員、白井順さん(39)も「夢みたい。神がかっている」と興奮気味だった。
3日に旧市民球場跡地でのサッカースタジアム建設問題に絡めて「2位でいい」と失言した松井一実・広島市長が「日本のサッカー界を引っ張っていってほしい」とあいさつをすると、会場からはブーイングが起きたが、広島市東区の会社員八木克彦さん(40)は「これで前向きになってもらえれば」と期待を寄せた。(共同)