2013年12月8日19時45分
【占部正彦】太平洋戦争末期の米軍機による空襲被害を調査している大分県宇佐市の市民グループ「豊の国宇佐市塾」(平田崇英塾頭)は8日、長崎、鹿児島、熊本3県の旧日本軍飛行場や軍需工場など約10カ所で、米軍機が攻撃を行っている様子を撮影した約5分間のカラー映像を米国立公文書館から入手したと発表した。原爆投下直前の長崎市街地や日本軍の特攻機の映像などがある。
長崎市への攻撃は1945年7月29日か31日。沖縄から飛来した米第5、または第7空軍の戦闘機が機銃掃射をしながら撮影している。わずか6秒間だが、現JR浦上駅、現三菱重工長崎造船所幸町工場、現長崎大学医学部と病院、現平和公園、稲佐小など5小中高校が確認できる。
長崎原爆は同年8月9日。同市塾によると、原爆投下後の写真や映像は多いが、直前の資料は珍しいという。「この映像をもとに被爆前の町のジオラマが製作できるほか、被爆後の写真と比べて被害の実態を詳しく知ることができる」としている。
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