(7日、広島2―0鹿島)

 【藤木健】J1王者として徹底マークされた今季。目立った補強はなくとも、「広島包囲網」を見事に打ち破った。勝ち点は昨季から1減っただけ。森保監督は「より厳しい状況で積み上げた分、価値がある」と胸を張った。

 29失点はJ1最少。特に無失点試合がリーグトップの15と、守備は抜群の安定感を誇った。得点こそ昨季から12点減だが、佐藤は警戒をかいくぐって17得点。そのエースをおとりに、空いたスペースを石原、高萩が生かすなど意思疎通にも磨きがかかった攻めは、対戦相手の脅威になった。