写真集年間ランキングで“AKB独占”阻んだ「絶景」と「猫」
日刊ゲンダイ 12月8日(日)10時26分配信
オリコンが2日、2013年の「年間“本”ランキング」を発表。全国の書店1941店舗のデータをもとに、昨年11月19日から今年11月17日までの売り上げを集計したものだ。
総合トップはぶっちぎりで村上春樹氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だった。写真集部門はAKBの独壇場だ。1位の「AKB48総選挙! 水着サプライズ発表」をはじめ、「AKB48 友撮」「乃木坂46ファースト写真集『乃木坂派』」など、トップ10のうち8作をAKB関連が占めた。
では、AKBのトップ10独占を阻んだのは何かというと、その2作は「絶景」と「子猫」だ。
約8万部を売り上げて2位にランクインしたのは、「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」(三才ブックス)。絶景の写真と、そこに行く予算や必要日数などが記された旅行ガイド本でもある。
「オリコンのデータはタイムラグがあるので、現在は8刷の12万8000部です。著者は20代の女性で、ウェブで見つけた絶景をフェイスブックで紹介していたのが発端です。著作権の問題があって、そのまま出版するわけにはいかないので、書籍化にあたってはフォトエージェンシーから絶景の写真を借りました。こんなにバカ売れするとは、すごいシンデレラストーリーです」(担当編集者)
■3カ月で印税1500万円?
著者の詩歩さんは90年生まれ。早大卒業後に入社したネット広告企業で昨年4月、フェイスブックで「いいね!」の数を競うという新人研修があった。そこで「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」のページを作ったところ、1年半後には56万いいね! を獲得。これを見た編集者が書籍化をもちかけた。著者印税10%として計算すると、写真集発売の8月から約3カ月間に詩歩さんは1500万円以上の印税を手にしたことになる。
4万3000部で10位の「ありがとう! わさびちゃん カラスに襲われた子猫は天使になった」(小学館)も、ネット発の写真集だ。瀕死状態で保護された子猫の回復と成長が日々、ツイッターで紹介されると、カテーテルで給餌する際に着せられていた「おくるみ」姿の愛らしさが評判になった。わずか87日間の“猫生”が写真集になり、猫好きの涙を誘っている。
このランキングを見ると、グラビアアイドルは絶滅寸前ということがよく分かる。
最終更新:12月8日(日)10時26分
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