韓国政府　防空識別圏拡大を発表＝離於島含む

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は８日、防空識別圏（ＫＡＤＩＺ）の拡大を発表した。

　新たな防空圏は、以前の防空圏の南側区域を国際的に通用し、隣接国と重複しない「仁川飛行情報区域（ＦＩＲ）」と一致するよう変更した。変更区域には韓国南西沖の馬羅島と南東沖の鴻島の南方の領空、南方にある海中岩礁で、韓国の総合科学基地がある離於島の上空が含まれた。

　韓国政府は、先月中国が東シナ海上空に一方的に防空圏を設定したことを受け、ＫＡＤＩＺの拡大を検討してきた。中国の防空圏は済州島の南西沖の上空でＫＡＤＩＺと重複しているほか、離於島の上空も含まれている。

　新たに設定された防空圏は１５日に効力が発生する。国防部は６日までに米国、中国、日本に対し防空圏拡大について説明を終えた。

　国防部は防空圏拡大について、「国際航空秩序や国際規範に合致し、民間機の運航を制限せず、周辺国の領空と利益も侵害しない」と説明した。

韓国国防部が発表した防空圏の拡大案。赤い線が韓国の防空圏で、緑の線は日本の防空圏、灰色の点線は中国の防空圏（提供写真）＝８日、ソウル（聯合ニュース）

hjc@yna.co.kr