まい夫人にも米国の報道陣が殺到する？

　新ポスティングシステム（入札制度）によるメジャー挑戦なるかが注目される、楽天・田中将大投手（２５）の動向に、米メディアが超過敏な反応を見せている。優勝旅行先のハワイで、直撃取材を試みようという動きが明らかになったのだ。さらには複数の大物代理人らも入り乱れ…。楽天のＶ旅行が前代未聞の騒動に発展しようとしている。

　球団創設９年目にして悲願の日本一を果たした楽天は１１日にハワイＶ旅行に出発する。田中も、まい夫人とともに参加する予定だが、その情報を一部の米メディアが早々と入手。折しも９日（日本時間１０日）からフロリダ州オーランドで始まるウインターミーティングの真っただ中ということもあり、主役の一人である日本の大エースに“押しかけ取材”を計画しているというのだ。

　ある米メディア関係者によると「ロサンゼルスを中心とした西海岸のメディアが有志を募って団体でハワイ行きを計画している。目的はもちろんタナカ。突然押しかけて取材を許される保証はないが、楽天球団が移籍にゴーサインを出せば間違いなくウインターミーティングの主役になる投手。写真、映像だけでも十分ニュース価値は高い。この動きを見てニューヨークのメディアも追随する可能性があると思う」という。

　場合によっては楽天球団のチャーター機が到着した直後のホノルル空港で大挙押し寄せた米メディアに田中とまい夫人、そして田中に関する談話を取ろうと、かつてドジャースに所属した斎藤が囲まれるという想定外の事態が勃発しかねない気配なのだという。

　圧倒的な資金力と田中獲得への本気度が高いドジャースをカバーする地元紙の番記者は、よりニュース価値の高い田中への突撃取材のため、楽天の宿泊先のホテルを調べ上げているという。その一方で、田中との契約を狙う大物代理人も楽天の日程に合わせ大挙現地入りするという噂もある。喧騒の日本を離れての愛妻孝行を楽しみにしている田中にとって、楽園・ハワイがメジャー移籍をめぐる日米報道合戦の幕開けの地となりかねない情勢だ。