フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日は7日、マリンメッセ福岡で行われ、女子ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(23=中京大)がフリーで131・66点を出し、SPとの合計204・02点で2年連続4度目の優勝を果たした。最終6番滑走で登場した真央は「ピアノ協奏曲第2番」に乗って華麗な演技を披露。会場のファンを味方につけ、金メダルを獲得した。
堂々の演技でGPファイナル連覇を達成し、イリーナ・スルツカヤ(34=ロシア)の持つ女子の通算優勝記録「4」に並んだ。
4季ぶりにトリプルアクセルを2回組み込む構成で臨んだこの日は、ラマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に乗せ、華麗な滑り。序盤にトリプルアクセルを続けてミスしたものの、以降のジャンプを成功させ、観衆総立ちの拍手とともにフィニッシュした。
演技終了後は首をかしげ、悔しそうな表情だったが、キスアンドクライで131・66、計204・02の数字が読み上げられると笑顔を見せた。
真央は「アクセル2回に挑戦したが失敗してしまった。体力が持つかと心配したが、滑りきれたのは会場やお客さんの声援のおかげです」と振り返ったうえで「ここでアクセル2回に挑戦できたことは次につながると思うし、次回は必ず成功させたい。今日は悔しい思いもあるが、課題も見つかったし、修正してオリンピックにつなげていきたい」と目を輝かせた。
今大会女子最年長の真央には貫禄すら漂った。
5日のSPでは「今ーズン初めてきれいに飛べた」と感じたトリプルアクセルが回転不足と判定されたが「気にしていない。私がやってきたことを信じてやればできると思う」と気にするそぶりを見せない。今季初めてのSPとフリーの間が1日空く日程も「昔は疲れはなかったけど、今はこのほうがいい」と前向きにとらえ、6日の調整を軽めに終えた。
6日にはキム・ヨナ(金妍児、23=韓国)がクロアチア・ザグレブで行われた国際大会「ゴールドスピン」のSPで73・37の高得点。ライバルの仕上がりを刺激にしながら、21日に開幕する全日本選手権(埼玉)、そして来年のソチ金メダルに向け、戦いはまだまだ続く。
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福岡県北九州市小倉競輪場で開催された「第55回競輪祭」(GⅠ)は12月1日、決勝を行い、深谷知広(23)のカマシに乗った金子貴志(38)が差し切って優勝。今年は7月寛仁親王牌に続き、2個目のGⅠタイトルを手にした。