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【ゴルフ】

宮里優作、悲願のツアー初Vへ独走

2013年12月8日 紙面から

10番で第2打を放つ宮里優作=東京よみうりCC

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◇日本シリーズJTカップ<第3日>

 ▽7日、東京都稲城市、東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)▽晴れ、気温12・7度、風速1・7メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝4000万円▽29選手▽観衆4728人

 宮里優作(33)がツアー初優勝に王手をかけた。前日2位に後退したが、8バーディー、2ボギーの64をマークし、通算14アンダーの単独首位に立った。3打差の通算11アンダーの2位には、コースレコードタイの61をマークし、こちらもツアー未勝利の山下和宏(40)=ザ・サイプレスGC=と、64で回った谷原秀人(35)の2人。この3人が最終日最終組で激突する。

 前日最終18番のダブルボギーで2位に後退した宮里優が、盛り返した。この日も18番をボギーにし「ダブルボギーを打たなければと思っていたんで…」と苦笑したが、そこまでは好調。3番のバーディーで波に乗り、5番からは3連続バーディーを奪った。

 8番パー3では第1打をグリーン左バンカーに入れ、第2打が“ホームラン”でグリーン右ラフ。だが、ピンまで20ヤードをピッチエンドランでカップに沈める“スーパーパー”で切り抜けた。「あれがキーホール。後半の流れにつながった」と笑顔を見せた。

 ここまで3日間の平均パットは1位。ティーショットの飛距離も伸び、「体の使い方とクラブが同調している。打ち急がず、楽に振れていた」と満足そうだ。10月から使い始めた新ドライバーの効果もあり、3日間の平均ドライビングディスタンスは297・67ヤードの4位となっている。

 数々のアマタイトルを手に、大物新人として2003年にプロデビューしたが、まだツアー未勝利。今年6月の九州オープン(ツアー外)でようやくプロ初勝利を挙げた。プロとしての実績では東北福祉大の後輩・松山英樹に後れをとってしまった。アマ時代を含めてツアー最終日を単独首位で迎えるのは初めて。最終組は16度目で「(最終組は)常連ですね」と自嘲する。

 兄の聖志は来季のシード落ちが決まり、妹の藍は今季未勝利に終わった。ゴルフ界を席巻してきた宮里3きょうだいの存在感を見せるためにも、13年シーズンの有終Vで“未完の大器”を返上したい。(櫛谷和夫)

 

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