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【サッカー】

【目撃者】高湿度が日本のアドバンテージ

2013年12月8日 紙面から

 ブラジルの国土は日本の23倍。冬といえども30度超の地域もあれば、寒さに震える場所もある。気候も移動も平等とはいかないのがミソで、目に見えぬ「敵」との戦いに1次リーグ突破のカギが隠されている。

 コートジボワールと対戦する第1戦の試合会場は北東部のレシフェ。6月の平均気温29度、湿度85%と高温多湿で、今年6月にコンフェデ杯でイタリアと対戦した際に日本の選手たちは「ムシムシする」「蒸し暑い」と口にしていたものの、動きそのものは良かった。キックオフ時間は、コートジボワール戦は午後10時。06年W杯王者に冷や汗をかかせた試合内容から導けば、単なる暑さではなく、「高湿度」という点にアドバンテージを見いだせるかもしれない。

 日本戦後、イタリア代表MFデロッシ(ローマ)は疲弊した表情でこんなことを言っていた。

 「後半15、20分すぎから、もう200分以上もプレーしているんじゃないかと感じていたよ」

 イタリアが日本に苦戦した要因の1つが、不慣れな高湿度だったのは明らかだった。第2戦のナタル(気温30度、湿度80%)、第3戦のクイアバ(気温31度、湿度74%)もレシフェと似通った気候で確かに暑い。しかし、湿度が高く、不快で息苦しい日本の酷暑には及ばない−というのが実体験の感想で、日本の選手たちが苦にするレベルではない。前回の南ア大会では「高地対策」に焦点を当て、しっかりと策を講じたことが躍進を下支えした。今回は「暑熱対策」「高湿度対策」を念頭に、選手の体調管理と順化に細心の注意を払えば、ブラジルの気候を日本の「利」として生かせるはずだ。(松岡祐司)

 

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