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【大リーグ】

黒田、来季もヤンキース 日本人投手最高1年16億円で残留

2013年12月8日 紙面から

 名門の来季を左右するFA選手との大型契約が、米メディアで相次いで報じられた。ヤンキースは6日(日本時間7日)、黒田博樹投手(38)と1年1600万ドル(約16億円)で再契約。カージナルスからFAのカルロス・ベルトラン外野手(36)と3年総額4500万ドル(約45億円)で合意した。一方、ロビンソン・カノ二塁手(31)は10年総額2億4000万ドル(約240億円)でマリナーズと、カーティス・グランダーソン外野手(32)は4年総額6000万ドル(約60億円)でメッツと契約。行く人あれば、来る人、残る人あり。ヤ軍の2014年の形が見えてきた。

 黒田が迷った末に選択したのは、ピンストライプのユニホームにもう1年袖を通すことだった。

 ヤンキースのハル・スタインブレナー共同オーナーは「黒田は戻って来る」と明言。地元紙NYポスト(電子版)によれば、1年間の延長契約の年俸は、黒田自身が持つメジャー日本人投手の最高記録(昨季の1500万ドル)を更新する1600万ドル(約16億円)。さらに、投球回数が190イニングと210イニングに到達すれば、それぞれ25万ドル(約2500万円)の出来高が発生する。現在は契約の細部を煮詰めている段階で、身体検査を経て正式発表される。

 黒田は今季終了後、ヤ軍残留か、古巣の広島復帰か、または現役引退か、と3つの選択肢で悩んだと伝えられ、広島は年俸3億円の1年契約を提示したと報じられた。だが、先発ローテがサバシアとノバしか決まっていないヤ軍が残留を熱望。2日に具体的な条件提示をしたと報じられてからは交渉がとんとん拍子に進み、5日にキャッシュマンGMと黒田のヒリアード代理人が電話で4度交渉して合意にこぎ着けた。

 黒田はメジャー6年目の今季、援護に恵まれず11勝13敗ながら、規定投球回数に達したヤ軍投手でベストの防御率3・31をマーク。6日の米誌スポーツイラストレーテッド(同)は「(マリナーズ移籍が決定した)カノがいようがいまいが、黒田の残留はヤンキースにとって正しい方向への一歩だ」と報道。請われて残ったベテランが、来季も名門の屋台骨を支える。

 

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