毎日放送(MBS)



2013年07月14日放送

朝井リョウ

作家

平成生まれの直木賞作家はサラリーマン2年生。会社員生活の合間を縫って“リアル”を描き続ける作家の本音とは?

 大学在学中に書いた『桐島、部活やめるってよ』で一躍注目の的となり、今年1月には最年少23歳で直木賞に輝いた。受賞作『何者』は就職活動中の若者達の群像で、ツイッターのつぶやきが実際の人間関係に大きな影響をもたらすこの世代特有の心の暗部を描いた。実はこの作品を執筆中、朝井は社会人一年生。自らが体験した就職活動への違和感を、自らも含めた「今どきの若者」の空気とともに、世に問うたのだ。
 番組は、朝井の受賞後第一作となる『世界地図の下書き』執筆の日々に密着した。今も一般企業で働く会社員である彼にとって、執筆は出勤前と終業後のわずかな時間だけ。最も筆が進むという朝7時台のファミレスや、編集者との打合せからは、新世代作家ならではの創作の秘密が垣間見えた。さらに、放送作家の鈴木おさむやスタジオジブリの鈴木敏夫、社会学者の古市憲寿といった、当代きっての表現者たちとの対話では、新しい書き手ならではの独特な言葉がほとばしる。
「作家らしいと言われるのが大嫌い。目標は普通に生きること」と言い切る、「まったく普通じゃない若者」の本音に迫る。

プロフィール

朝井リョウ

朝井リョウ

1989年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞。同作は映画化され、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ多くの映画賞に輝いた。その後も『チア男子!!』等話題作を次々に発表し“現役大学生作家”として注目されるが、2012年に一般企業に就職。就活体験を通じて感じた時代の空気を描いた『何者』で直木賞を受賞。いま社会人二年生の24歳。


担当スタッフ

演出:神野敬久
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:遠藤美彦・桜田仁
音効:中嶋尊史
編集:斉藤淳一
制作協力:ネツゲン
プロデューサー:福岡元啓・大島新

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