【楽天】マー残留説得へ！立花球団社長「残ってほしい」

　楽天は７日、ポスティングシステム（入札制度）を使ってメジャー移籍を目指す田中将大投手（２５）に、残留を説得する方針を固めた。立花陽三球団社長（４２）が仙台市内で取材に応じ、「一言で言うと困ったなという感じ。残ってほしいとお願いするのが、優先順位が高い」と話した。

　この日、球団首脳による会議が行われ「説得」という結論が出た。「行きたいという意思があるなら行かせてあげたいよね、という意見がベースにあった」と同社長。メジャー挑戦を後押ししたい考えがありながらも、簡単には手放したくない。年俸の上積み提示などを含め、田中に「行きたい」と言わせないよう働きかける構えだ。

　基本合意した新制度では入札額が上限２０００万ドル（約２０億円）とされた。「適正額について米国、国内（の関係者）、第三者を含めて話を聞いて（社内で）話した結果『いくらで出すか』といったら、上限がなかったら２０億円という数字より高いよね、と」。球団としては納得しがたい金額であることに変わりない。

　８日にも行われる予定だった田中と球団の会談は延期された。「制度が決まらないうちに話しても、かわいそう」と同社長。協定が正式に締結されれば、すぐにでも会談をセッティングし残留を説得する方針だが、同社長が大リーグのウインターミーティング出席のため渡米する１０日前に会談できるかどうかは不透明だ。