「モサドをつくれ!」 党首討論で出た石原慎太郎の“妄言”
2013年12月5日 掲載
時代感覚もマヒ/(C)日刊ゲンダイ
ところが、維新の会の石原慎太郎代表は、この日の党首討論で、法案の危険性を指摘するメディアの報道を「被害妄想」「流言飛語」と批判。「時代の需要に即応した必要な法律」と断じた上で、安倍首相に「祖父の岸さんに学んで、毅然として対処していただきたい」と注文を付けた。
■暗殺も平気のスパイ組織
81歳の爺さんだ。時代感覚がマヒしているのは仕方がないとしても、驚いたのは、それに続く主張。「この法案を踏まえて、イスラエルの、私は非常に評価していますけど、小さくとも極めて優秀なモサドのような国家組織をつくるべきじゃないかと思います」と言ったのだ。
モサドとは、イスラエル諜報特務庁のこと。対外諜報活動と特務工作をやっている。偽造パスポートを使用して任務に当たり、2010年にはパレスチナの軍事部門創設者をドバイで暗殺したとされる組織だ。当然、イスラム国家から目の敵にされている。