来年1月に始まるオウム真理教元幹部平田信被告(48)の裁判員裁判で、証人尋問の実施が決まっている元幹部井上嘉浩死刑囚(43)が、東京地裁に上申書を提出し、尋問方法について「公開の法廷に出て真実を話したい」と希望を伝えていたことが26日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、井上死刑囚は2012年1月に平田被告が逮捕された直後から「裁判に呼ばれたら協力したい」と口にしていた。

 法廷で傍聴席の視線を遮る壁を設置するなど尋問は希望せず、「通常通りの尋問で堂々と証言したい」と話しているという。