2013.12.8 05:03(3/3ページ)

極寒の地で一発!虎・福留、予告ホームランで復活証明

山崎氏も福留の一発を喜んだ

山崎氏も福留の一発を喜んだ【拡大】

 そんな雑音をはね返すべく、今オフはリハビリとトレーニングの日々だ。11月28日、兵庫県内でゴルフをした和田監督は「普通に歩いてクラブを振っているし、ちょうどいいリハビリになったんじゃない」と、笑っていた。順調な回復ぶりを証明し、来季へつながる一打だった。

 石巻での野球教室は、山崎氏が、東日本大震災の復興支援として3年前に始めたが、今季限りで引退。「子どもが喜ぶのは現役選手。楽天の選手や孝介が先頭に立ってほしいし、バトンタッチしたい」と、福留が後継者に指名された。

 「米国にいたから、震災後に東北に来たのは初めて。協力できることは続けたい。それができる選手であり続けたいし、自分の励みにもなる」

 プロ野球選手として子どもたちを喜ばせたい-。寒さで縮こまる手でバットを握ったが、福留本人も驚く一発。極寒の石巻で、虎のV請負人は大きな自信と手応えをつかんだ。(安藤 理)

★3度目、129人参加

 石巻市での野球教室は、山崎氏が親交のある大阪の医療法人「錦秀会」の復興支援活動に賛同して立ち上げ、3度目を迎えた。楽天時代に震災を経験した同氏は「僕も活動は継続するけど、第一線を退いた。バトンタッチしていけたら」と明かした。午前と午後の部に別れて129人の少年少女が参加。同氏は別の場所での講演も行ったため、球場の仕切り役は福留だった。「福留のホームランで、子どもたちは一生忘れない一日になった」と語った。

(紙面から)