西岡は大和をしごきまくると予告した【拡大】
獅子は千尋の谷に我が子を突き落とす。西岡も愛弟子を地獄の底に蹴落とすつもりだ。中田(日本ハム)らとともに開いた自身のファンイベントに出席したスピードスターが含み笑い。自主トレ初参加となる大和を“かわいがる”ことを約束した。
「大和は初めてだけど…。他の連中は(毎年)死んでいる。僕と一緒にやって遊べると思ったら大間違いですよ」
今年の1月は大阪桐蔭高の後輩、中田らとともに大阪府吹田市内で合同自主トレを行った。慕ってくれる後輩たちと汗。和気あいあいムードに見えるが内情は全く違った。
西岡は眼光鋭く言い放った。
「中田翔は去年死んどった」
朝から夕方までの猛トレ。シーズンを乗り切るための土台作りに向けて、甘えは一切排除する。
「シーズン中はいかに疲れを貯めないことを優先していた。自主トレの期間中は、走り込みでも、打ち込みでもヘバッていい。一番自分を追い込むことができる」
名乗り出た大和の勇気は買うが、そんなに甘っちょろいものではない。西岡自身が猛トレを自身に課す覚悟を決めているからだ。今季は1番打者として打率・290、44打点、4本塁打をマークし、二塁のベストナインに輝いた。それでも不満。左ひざを痛め、戦列を離れた時期があった。盗塁もわずか11個。シーズン完走は最低限のノルマ。虎2年目の来季こそ本領を発揮する。