広島市長:「J1広島2位でいい」発言 ネット批判に釈明

毎日新聞 2013年12月04日 13時31分(最終更新 12月04日 14時57分)

広島市の松井一実市長=広島市役所で2013年8月21日、吉村周平撮影
広島市の松井一実市長=広島市役所で2013年8月21日、吉村周平撮影

 広島市の松井一実市長が、サッカーJ1で優勝争いをしているサンフレッチェ広島について「優勝されると(建設を検討している)スタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」と発言したとして、インターネット上で批判が相次いでいる。松井市長は4日、「誤解を招いたならファンにおわびしたい」と釈明した。

 広島市はサッカー専用スタジアム建設について、県や地元商工会などと検討委員会を設置して候補地選びなどを進めている。

 松井市長によると、3日夜に広島市内であった懇親会であいさつした際、「個人的に優勝を望んでいると言った上で、行政の立場から優勝すると大変な事態になる。まだ2位でいてくれた方が時間的にしっかり検討できると発言した」と話した。

 出席していたサンフレッチェの広報担当者がフェイスブックで「優勝を目指して一丸で戦っているのに、市長の発言を目の前で聞いて、屈辱」などと書き込み、ネット上で批判が集中。広島市に抗議のメールや電話が相次いでいた。広報担当者は「酒が入っていたとはいえ、ホームタウンの長としてチームの優勝を願わない発言は悲しい」と話した。【高橋咲子、石川裕士】

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