幸せってなんですか?
僕ーー五十嵐智也は幸せになりたい人間だ。
人間生まれたからには幸せを目指して進むのが当然。
だけど、その中で本当に幸せに届くのは果て何人いるのか?
もう一度言おう!
僕は幸せになりたい人間だ。
今の僕の現状はどうなんだ?
彼女からの突然の別れ、両親による見合いをしろとの催促。
僕は彼女と結婚したかった。
もう、20代半ばになるからと両親は必用に結婚をさせたがる。
だけど、僕は反対だ。
好きになれるか分からない相手とお見合いをし、結婚までいけるのか?
まだ、若い僕はこんな安易な選択を選びたくない。
ちゃんと好きになった女性と添い遂げたい。
そして本当に幸せになりたい。
2
両親の懇願の末、仕方なく地元に戻る事にした僕は即座に友人達に連絡をした。
その結果、懐かしいメンツが集って飲み会を開いてくれるという事になった。
「智也、久しぶり」
銀フレームな眼鏡をつけた爽やかな男ーー黒木拓也は僕を見るなり挨拶をした。
「おっす! 久しぶり」
軽く返した僕を見て何故か周りがニヤニヤした顔をし出した。
「お、そういやーお前彼女と結婚するらしいな」
「……はっ?」
突然の話に訳が分からなかった。
「え? お前あっちで彼女出来たから久しぶりに帰省して結婚報告に来たんだろ? 理沙から聞いたぞ」
「……あっ」
そういえば忘れていた。 地元に戻る時は結婚報告の時だからって幼馴染の三日月理沙に言ったな。
まぁ、今となっては彼女に振られお見合いする為に仕方なく戻って来たんだけどな。
「ごめん。 あれ無くなった」
僕は軽く頭を下げ友人達にここに帰省してきた理由を説明した。
「そ、そうか。 辛かったな」
「何でもっとはよー言ってくれなかったんや」
「まぁ、元気だせ。 まだ若いんだ」
「そうやで、この中で結婚してるのなんて誰もいないよ」
僕の辛いながらの説明で同情してくれたのか慰めの言葉をかけられた。
「でも、明日お見合いなんだろ?」
「そうだね。 だから今日はもう失礼するよ」
そう言って僕は車を乗り自宅に向かった。
暗い夜道は危険なせいか速度を落としながらののんびりした走行だ。
だが、今日はいけなかった。
コンタクトレンズが運転中に溢れた僕は前に飛び出した子供に気付くのを遅れた。
ハンドルを回しブレーキをしたが駄目だった。
僕の乗った車は路肩に乗り上げ倒れた。
その際にガラスが喉に刺さり、息がつまり僕は死んだ。
幸せになりたかった……
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