専門領域を超えた学者有志でつくる「特定秘密保護法案に反対する学者の会」は7日、同法の可決、成立に抗議する声明を発表した。声明に賛同する学者は3181人。3日の記者会見時の2006人から大幅に増えた。ノーベル賞受賞者の益川敏英・名古屋大特別教授や、法政大の次期総長に選ばれた田中優子・法政大教授らが名を連ねる。声明では「与党の政治姿勢は、思想の自由と報道の自由を奪って戦争へと突き進んだ戦前の政府をほうふつとさせます」と批判。議会や行政府から独立した第三者機関の監視体制の確立が必要と訴えている。