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CPU - ノートパソコンの選び方

最終更新日 2013年08月24日

CPU の選び方について

CPU 性能の底上げ

従来は、できるだけ性能が良い CPU を搭載したノートパソコンを選ぶのが望ましかったですが、今では CPU が進化し、価格が安いノートパソコンに搭載されているような低価格な低性能 CPU でも、十分快適に使えるレベルとなっています。

ただし、動画編集や PC ゲーム等、パソコンに性能の高さが求められる使用用途であれば、性能が高い CPU を搭載したノートパソコンを選ぶ必要があるのは変わりありません。このような使用用途に使うソフトウェアは、パソコンの性能の進化に伴い、より高度な処理ができるよう進化し、より性能の高さが求められますので、CPU の性能の高さを重視してノートパソコンを選ぶのが無難です。

高性能 CPU を選ぶのが良いとは限らない

あらゆる使用用途で快適に使えるように、パソコンは性能が高い CPU を搭載してる方が良いですが、ノートパソコンの場合はそうとは限りません。特に小型のノートパソコンの場合は、本体内部が狭く冷却性能が弱い事もあり、発熱量が大きい高性能 CPU だと本体が熱くなり過ぎたりして問題になります。また、高性能 CPU は消費電力が高いため、バッテリー駆動で長時間使用したい方は、消費電力が低い性能が抑えられた CPU を選ぶのが望ましくなってきます。

CPU の種類

主要 CPU 製造メーカーは、インテル社と AMD 社

ノートパソコン用の CPU の製造メーカーには、主にインテル社と AMD 社があり、各メーカーのノートパソコン用 CPU には、次のようなものがあります。各 CPU を、性能別に上からハイスペック、スタンダード、エントリーと大まかに3つ分けていますが、あくまで目安です。CPU の性能の高さを決めるクロック周波数(動作クロック)次第では、ハイスペックに分けられていた CPU は、スタンダードクラスになりますし、その逆もありえます。

インテル製ノート用 CPU

ハイスペック スタンダード エントリー
Core i7 Extreme
Core i5 Pentium
Core i7
Core i3 Celeron

  Atom


AMD 製ノート用 CPU

ハイスペック スタンダード エントリー
A-Series E-Series C-Series
  Phenom II Turion II

  Athlon II

インテル社 CPU 搭載ノートパソコンが多い

現状では、インテル社の CPU が優勢であり、どこのノートパソコンを見てもインテル社の CPU を搭載したモデルばかりです。元々国内ではインテル社の CPU のシェアが大きいですが、ノートパソコン用 CPU では、特にインテル社の CPU が優勢で、今後しばらくはインテル社 CPU 搭載のノートパソコンが多い傾向が続くと思われます。

無難な選択はスタンダードクラスの CPU

CPU は性能が高いほど良いのですが、最近は CPU の性能が随分と向上したため、動画編集や PC ゲーム等、パソコンに高負荷がかかる作業をしないのであれば、スタンダードクラスの CPU でも十分です。パソコンに高負荷がかかる作業をする、またはあらゆる処理を高速に行って欲しいのであれば、ハイスペッククラスの CPU を選ぶと良いです。

安さを重視するならエントリークラスの CPU

性能を犠牲にしてでも、低価格でノートパソコンを買いたいのであれば、Celeron 等 の低価格CPUを選ぶとパソコン全体の価格を抑えられます。性能は他の上位モデル CPU と比べると低いですが、ワープロソフトやインターネット、メールなどに使用するのが目的であり、動画の編集や PC ゲームなどパソコンに負荷がかかる操作をしないのであれば十分使えます。

バッテリー駆動時間を重視するなら、性能は抑えて選ぶ

ノートパソコンでは、高性能な CPU を選ぶと、発熱量や消費電力が問題になる事が多かったですが、電力効率に優れたモバイル向け CPU が登場したことにより、画像処理、動画処理、 PC ゲーム等の CPU に高負荷がかかる作業を十分満足できるくらいにこなすハイパフォーマンスノートパソコンの機種が増えてきました。

しかし、性能が高い CPU ほど、電力消費量が大きいため、バッテリー消費量が大きく、電源コンセントが無い環境で長時間使用するのは難しいです。バッテリー駆動で長時間使用する方は、性能を抑えた CPU を選ぶか、消費電力が低い CPU を選ぶのが望ましいです。

パソコン使用目的別、おすすめ CPU

使用目的 おすすめ CPU
パソコンに高負荷がかかるPCゲームや動画編集、画像編集を行う。

予算が十分あり、パソコンにお金をかけたい。
ハイスペッククラスの CPU がおすすめです。
予算に厳しければ、最低でもスタンダードクラスの CPU を選びたいです。
インターネットやメール、テレビやDVDの視聴にパソコンを使用し、特に高負荷がかかる作業をパソコンで行わない。

予算をなるべく抑えたい。
スタンダードクラスの CPU がおすすめです。
性能を犠牲にして安さを重視するなら、エントリークラスの CPU がおすすめです。
ノートパソコンをバッテリー駆動で使用する機会が多い。 性能を抑えてスタンダードクラスかエントリークラスの CPU がおすすめですが、
大容量バッテリーがあれば、ハイスペッククラスの CPU もおすすめです。

クロック周波数

性能の高さの目安

CPU の性能の判断にはクロック周波数(動作周波数)を見ます。クロック周波数は、1秒間における処理回数を表し、クロック周波数が高いほどパソコンの処理能力が高いです。

ただし、複数の種類の CPU を比較した場合、クロック周波数が高い方が性能が良いとは限りません。なぜなら、コア数やキャッシュメモリー容量等、クロック周波数以外にも CPU の性能の高さに関わってくる要素があるからです。

異なる種類の CPU だと、クロック周波数以外で異なる点が多くなってくるため、異なる種類の CPU 間では、クロック周波数だけを見て性能を比較できません。同じ種類の CPU では、クロック周波数以外は同じか若干違う程度のため、クロック周波数で性能を比較する事ができます。

ブースト時のクロック周波数

CPU の種類によっては、一部のコアの負荷が高まった時、そのコアのクロック周波数を上昇させる機能を持ちます。このような機能を、インテル社の CPU ではターボ・ブースト・テクノロジー、AMD 社の CPU ではコア・ブースト・テクノロジーと呼びます。

実際にパソコンを使用すると、一部のコアに負荷が偏って高まる事が多いですので、性能を重視するならクロック周波数を上昇させる機能を持つ CPU を選ぶ方が良いです。

選ぶ場合は、ブースト時のクロック周波数も確認します。ブースト時のクロック周波数が高いほど、一部のコアに負荷が偏って高まった時の処理速度の速さに期待できます。

プロセッサナンバーとモデルナンバー

同じ種類の CPU であれば、ある程度は性能の比較に使える

最近の CPU には、プロセッサナンバー(インテル社の場合)、またはモデルナンバー( AMD社の場合)と呼ばれる数字が付けられています。基本的には、この数字が高いほど CPU の性能が高いですが、CPU の種類が異なると当てはまりません。

たとえ、CPU の種類が同じでも当てはまるとは限りません。ノートパソコン用 CPU では、処理速度だけでなく消費電力量等のモバイル性に優れているかも重要ですので、数字が高くても消費電力量が少ない事に優れているから数字が高い場合もあります。一般的に消費電力の少なさは、プロセッサーナンバーに使われているアルファベット文字の種類で見分けます。こようなプロセッサナンバーやモデルナンバーの付け方の規則は、各 CPU メーカーのサイトにて記載されています。

ナンバーからはスペック値はわからない

プロセッサナンバーやモデルナンバーの例を挙げると、インテル製の Core 2 Duo T8300 では、プロセッサナンバーは T8300 であり、AMD 製の Turion X2 Ultra ZM-80 の場合、モデルナンバーは ZM-80 です。しかし、これではクロック周波数といった CPU の性能を示す値はわかりません。

なぜなら、クロック周波数等の具体的なスペック値でプロセッサナンバーやモデルナンバーは決まってないからです。よって、プロセッサナンバーやモデルナンバーしか表記されていないのであれば、CPU 製造メーカーのホームページでナンバーと性能の対応表を見て確かめる必要があります。

おおよその性能レベルを判断する方法

高性能 CPU でもプロセッサナンバーやモデルナンバーの値によってはスタンダードモデル向けの場合もあります。同じ種類の CPU でも、プロセッサナンバーやモデルナンバーの値の違いにより処理速度が結構違いますので、クロック周波数等のスペック値も見てどれくらいの性能か判断しておく事は非常に大切です。

しかし、プロセッサナンバーやモデルナンバーだけでは性能の判断が難しいです。パソコンを販売するメーカーでは、はじめからこのモデルはハイスペックモデルなどと表記しているので、それと他にパソコン全体の価格から判断するのも CPU の処理速度の速さを判断する1つの方法です。

例えば、あるメーカーが販売しているノートパソコンシリーズに注目する場合、一番安い価格から一番高い価格の間で3等分します。すると一番安い価格帯がエントリーモデル、中間の価格帯がスタンダードモデル、一番高い価格帯がハイスペックモデルとなります。ただし、あるメーカーではハイスペックモデルは販売していない場合などがありますので注意が必要です。

ノートパソコンのラインナップが豊富なメーカーの直販ショップ( NEC Directソニーストア富士通直販 WEB MARTなど)では、エントリーモデルからハイスペックモデルまでそろっていますので参考になります。

キャッシュメモリ、システムバス、チップセット

他に CPU 関連のスペックがあります。主に以下のようなものがあります。

CPU 関連の
スペック
見方
キャッシュメモリー CPU 内部にあるメモリーのことです。容量は小さいですが高速なアクセスができます。

1次キャッシュ、2次キャッシュがあり、前者からアクセスしていき必要なデータがなかったらメインメモリーへアクセスします。さらに3次キャッシュがあるものもあります。キャッシュメモリーの容量が大きいほどパソコンの処理速度が向上します。

CPU の性能にはキャッシュメモリーも関係しますが、パソコンに搭載される CPU を選ぶ際はあまり選択性がありません。
システムバス
( FSB クロック)
CPU 内部の動作の速さを表します。この数値が大きいほど CPU とメインメモリー、チップセット間のデータの転送速度が向上します。
チップセット チップセットとはパソコンの各パーツの管理や制御を行うもので、チップセットの種類によって使える CPU、メインメモリー、インターフェース、各パーツのデータ転送形式等が決まります。

パソコンのカタログ等ではチップセットの種類のみ記載されていることがほとんどです。最新のパーツや機能に対応しているかどうかは、製造メーカーのホームページに行って確認することができます。例えばインテル製チップセットの場合は、インテルのホームページにチップセットについて詳細に記載されています。

これら CPU 関連のスペックは、CPU の種類と動作周波数の決定でほぼ決まってしまうため、あまり選択の余地がありません。最新のパソコンであれば、最新の CPU が使われていますので自動的にこれらのスペックも新しいので大丈夫ですが、激安パソコン等は、やや古めのCPUを使って価格を抑えている場合があります。