2013年05月

2013年05月24日

アホな法律の話

   ということで、本日はいるかいないかわからない「幽霊」ではなく、実在するアホな法律の話をします。

 数日前のことですが、例によって某TV局からスペイン語通訳の依頼が入りました。スペイン語圏でなんかニュースがあったかいな・・・と思いつつ局入りすると、一枚の新聞記事を見せられました。

 まさにその瞬間まで私は一切知らなかったのですが、日本において夜12時以降にアルゼンチン・タンゴを踊るのは「風俗営業法」にひっかかるというのです。

 あまりにも意味不明な話で、思わず私は聞き返しました。

 「すみません、これ、日本の話ですよね?」

 ここで敢えて具体的な国名はあげませんが、どこか閉鎖的な国の話ではなく、ここ日本の話です。困っているのはタンゴ講師のみなさんで、教室の営業などにも支障が出ているといいます。そこで、敢えて深夜12時以降に都内某所のタンゴ教室に行き、アルゼンチン人のインストラクターにインタビューさせていただくことになりました。
 
 その中で、番組のスタッフがこんな質問をしました。
 「アルゼンチン人にタンゴを禁じるというのは、日本の盆踊りを海外で禁じられるような、とんでもない話ですよね。」

 彼はこう答えました。
 「そのたとえは少し違います。タンゴは単なるダンスではない。音楽もあり、歌もあり、世界遺産でもある総合芸術であり、文化そのものなのです。一体、何がいけないのか・・・。」

 幸い、日本にも良心ある方がいて、政治家の間でもこの悪法を改正する動きが出ているようで、心強い限りです。ぜひ私としても全面協力したいところです。

 民主党のみなさん、幽霊なんかどうでもいいので、ぜひ一緒に力をあわせてこのアホな現状をなんとかしませんか?

 
 ■公邸の幽霊「承知せず」=民主議員に政府答弁
 (時事通信社 - 05月24日 13:03)
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2440795

chairmantaka at 15:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年05月16日

ライトゴロの話

 ということで、今日は私が野球で達成した数少ない武勇伝の話をします。

 かつて中学と高校で野球をして、定位置は「ライパチ」か「ベンチ」のどちらかという体たらくで、あまりいい思い出がないのですが、そういえば一つだけあったのが、「ライトゴロ」です。

 うろ覚えですが、確か中学時代に広島県北のシニアリーグと対戦したときだったと思います。試合は三回か四回、ライトゴロの直後にベンチへ帰ったので、2アウトだったのは間違いありません。 

 ライトゴロが発生するのは、例外なく相手打者が下位打線で、右打者のときです。強打者のときはそんなに前に出られませんし、左打者は右打者より三歩一塁に近いので、アウトになりにくいのです。

 あのとき、「ひょっとしたら狙えるかも」という予感があって、かなり前進守備していたのだけは覚えています。

 今にして思えばですが、もし得点圏にランナーがいればファーストは中継に入らなければなりません。しかし、ライトゴロができたということはファーストが一塁に入っていたということです。私も何の迷いもなく一塁に投げ、そこにファーストがいたわけですから、恐らく二死走者なしか、二死一塁だったのでしょう。

 長野選手と一つだけ違うのは、私が投げたのは「ノーバウンド」だったということです。距離的に近すぎて、バウンドさせるとかえって危険だったのです。

 あくまでも想像ですが、基本的にプロ野球選手になるような人は大なり小なり「四番ピッチャー」だった人ばかりで、アマチュア時代に肩を休める時以外に「ライト」を守ったことがある人はほとんどいないと思います。聞くところによると、今は亡き大沢親分は大学時代に「レフトゴロ」を達成したそうですが、恐らくプロの選手で「ライトゴロ」を決めたことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。

 そんなわけで、私のたった一つの野球でできたいい思い出でした。


 長野サヨナラ 前夜の逆転負け払しょく
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=2430305

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2013年05月13日

地方に広がってほしい映画の話

  ということで、今日は久しぶりに昨日見てきた映画の話をします。

 http://hafufilm.com/

 日記も随分久しぶりになってしまいました。ここ数ヶ月、テレビ局の依頼と出版・執筆関連の仕事を重ねていると、ブログどころではなくなってしまいました。多分、一番仕事が重なった時期はみのもんた氏よりも長い労働時間だったと思います。ギャラが氏の百分の一というのが悲しいところですが、今後の精進によって少しずつ高くなることを願っております。

 こちらの作品ですが、美人女性監督二人による労作です。元々、ある縁から高木ララ監督のことは個人的に存じ上げておりましたが、数年ぶりの再会にもかかわらず覚えていただいたようで目が合った瞬間にお互いにウィンクしました。そして、「あれから私の方も腕を上げたから、見ていてね」と再びウィンクしてくれました。(オレも色々腕を上げたと思うけど・・・)

 作品は、その名の通り、日本に暮らす様々な顔とバックグラウンドを持つ「ハーフ」たちを自身も「ハーフ」である監督二人が数年にわたって追いかけたものの集大成です。

 現在の日本では新生児のうち49人に1人が何らかの形で「日本人ではない親」から生まれているそうです。芸能界などでは、ルックスや語学力の点から「羨ましい」存在とされることが多い彼らですが、一般の日本人にはわからない苦悩も多々抱えて生きているわけです。

 それから、お断りしておきますが、「ハーフ(混血)だから外国語ができる」わけでは全然ありません。韓国語がわからない在日韓国人、英語がわからない英語圏のハーフもいくらでもいます。できるとしたら、それはあくまでも本人の努力の成果なのです。ご存知の通り、確かに私は数ヶ国語を操りますが、残念ながら100%純粋な日本人、それも地方出身で二十歳までパスポートすら持っていなかった田舎者です。そこは忘れていただきたくないと思います。

 印象に残ったのが、「サッカー」でした。映画の中に登場する人たちは大なり小なり「日本人だらけ」の環境に馴染めなかった経験があるわけですが、新しい仲間たちから「サッカーをしよう」といってサッカーがきっかけで友達ができた経験が多いのです。あらためて、ボール一個あればどこでもできる、そして世界共通語であるサッカーの凄さを思い知らされました。現在の収入のうち六割以上がサッカーからきている私にとっては嬉しい作品でした。

 私に言わせれば、東京と私が育った岡山の田舎では温度差がまだまだ大きいです。だからこそ、この作品は政令指定都市にもなっていないような田舎でこそ広まってほしいと思います。そうすれば、きっと日本はいろいろな背景をもった人が心地よく暮らせるもっと住みよい国になれると信じています。

chairmantaka at 14:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)